フロスト(ドラゴンボール)の徹底解説・考察まとめ
フロストとは、鳥山明原作のアニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』の登場人物で、第6宇宙の戦士である。平和維持軍を率いる英雄として知られていたが、本性は狡猾で冷酷な悪漢。宇宙の存亡をかけた「力の大会」では、対を成す第7宇宙一の極悪人にしてもう1人の自分ともいえるフリーザと手を組んだ。基本的なシルエットはフリーザと同じだが、青を基調としたボディカラー、すっきりとした印象の顔立ちがフロストの特徴である。
テールアタック
長いしっぽを使った攻撃。「未来トランクス編」では、先端に毒針を仕込み、自分の前に現れたヒットを倒そうとした。
魔封波がえし(まふうばがえし)
対象者をすさまじい気の奔流に巻き込み、瓶などに封印する技「魔封波(まふうば)」のカウンター技で、更なる気の奔流で別の者を封じ込める。第7宇宙の戦士である亀仙人(かめせんにん)の技で、元は彼の師匠の武泰斗(むたいと)が開発した。
「魔封波がえし」という技名は、原作の「ピッコロ大魔王編」にて、ナメック星人のピッコロが使用したものである。
フロストは、共に第7宇宙の戦士ベジータを攻撃している最中に亀仙人が援護の為に放った魔封波を利用し、魔封波がえしを発動。ベジータを小瓶に閉じ込めるのに成功した。
フロストの来歴・活躍
英雄の本性
12の宇宙の1つである第6宇宙には、戦争がはびこっていた。戦争による悲劇を根絶すべく、1人の宇宙人が立ち上がる。フロストというその宇宙人は平和維持軍を率い、自ら紛争地帯に飛び込んで戦ってきた。戦後の復興支援、戦災孤児の援助などから、フロストは宇宙平和賞を3度も受賞する英雄として認識される。
しかしその実態は、荒れた土地を安く買い取り、再開発と復興の利権で大儲けするというビジネスであった。英雄的な活動も裏で率いる悪の組織を自ら攻撃する自作自演だが、誰もフロストの本性には気づかなかった。
惑星サダラを拠点とする戦闘民族サイヤ人たちもまた、人の好さからフロストを善人だと信じ、彼と共に平和維持活動を行っていた。
破壊神シャンパ編
ある時、フロストは殺し屋のヒット、ロボットのような種族のオッタ・マゲッタ、どんな攻撃も受け付けないボタモ、サイヤ人のキャベと共に破壊神(はかいしん)シャンパに召集される。第6宇宙と対になる第7宇宙の破壊神ビルスと、彼の宇宙にある地球と7つ集めることでどんな願いも叶える超(スーパー)ドラゴンボールを賭けた格闘試合を行うというのだ。戦士たちには何のメリットもない為、シャンパは各々の欲しいものを用意。
フロストは、第7宇宙のサイヤ人である孫悟空(そん ごくう)と戦う。悟空は、かつて第7宇宙でフロストと似た者と戦ったという。その相手フリーザは倒されたが、フロストは倒される気はなかった。悟空に言われるまま最終形態に変身して戦うフロストだが、彼には勝てないと悟り手首に仕込んだ麻酔針を使用。勝利する。良い戦いだったと悟空を称えるフロストに、第7宇宙側も拍手を送った。
しかし、2名ほどフロストの手口を察した者がいた。悟空と同じサイヤ人のベジータと、第7宇宙の銀河パトロール隊員ジャコだった。悟空に次いで武舞台に上ったナメック星人という種族の戦士ピッコロをも麻酔針で仕留めた際、ジャコがフロストが不正をした可能性があると指摘。検証の結果、麻酔針の存在が露見した。
かつてフロストと共に宇宙海賊退治を行ったキャベは不正を否定したが、シャンパに仕える天使のヴァドスがフロストの本性を語る。もはや隠すこともないと、フロストは自分の正体をさらけ出した。続いて武舞台に上がったベジータにより、フロストは一撃で場外負けとなる。
このままではシャンパからの報酬がもらえないと見たフロストは、皆がその後の試合に夢中になっている間、宇宙間を移動できる乗り物のキューブを奪いに行った。そんなフロストを止めたのは、第6宇宙の殺し屋ヒットだった。
未来トランクス編
第7宇宙との試合の後、全ての悪事が露見したフロストは指名手配され追われる身となった。全てを失ったフロストの前に、ヒットが現れる。自分を消しに来たのかと攻撃を仕掛けるフロストだが、ヒットにかすり傷すら負わせられなかった。
それでも、ヒットはフロストの攻撃のキレが上がっていると語る。逃亡生活の中で精神が研ぎ澄まされたのだろうと言い、ヒットはフロストの下に現れた理由を述べた。フロストは気を失っていた為知らなかったが、第7宇宙との試合の後神々の王である全王(ぜんおう)が現れ、全宇宙の戦士を集めた大会の開催を宣言した。後の決定で、第6宇宙も含め人間レベルが7に達していない宇宙から10人ずつ戦士を集め、宇宙の生き残りをかけた「力の大会」を行うことになったという。
フロストはシャンパの下に向かい、第7宇宙をかき回して脱落させるから、罪を帳消しにしてほしいと頼み込む。一度はその願いを跳ねのけたシャンパだが、「憎き第7宇宙をかき回し、脱落させる」とのフロストの言葉に耳を貸す。
宇宙サバイバル編
力の大会が行われる「無の界」で、フロストは第7宇宙の自分であるフリーザと出会う。フリーザは容姿だけではなく、力での支配という思想もフロストに似ていた。フリーザに手を貸しつつ、フロストは憎きベジータへの復讐を挑む。
しかし、誰も脱落させることができず、手を組んだと思っていたフリーザによって脱落させられてしまった。騙されたと憤るフロストは、尚も自分を「小物」と切り捨てるフリーザに対し、攻撃を仕掛ける。武舞台外からの攻撃は全王に良しとされず、フロストはその場で消された。
フロストの関連人物・キャラクター
シャンパ
CV:岩田光央
第6宇宙の破壊神。短気で粗暴だが、平和維持軍リーダーとしてのフロストの活動を聞き、「超いい奴じゃねえか」というなど善人寄りの感性も持つ。
力の大会参加が決定したフロストから、以前通りの援助を頼まれた時は一蹴した。しかし、第7宇宙の面々に復讐するとの言葉を聞き、耳を傾ける。
ヴァドス
CV:山口由里子
シャンパに仕える天使で、彼の師匠でもある。シャンパに言われるまま、第7宇宙との試合に勝てそうな者を選出した。フロストの本性を知りつつ彼をスカウトする。
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目次 - Contents
- フロストの概要
- フロストのプロフィール・人物像
- フロストの能力
- 変身
- 第1形態
- 第2形態
- 突撃形態
- 最終形態
- フロストの必殺技
- デスビーム
- テールアタック
- 魔封波がえし(まふうばがえし)
- フロストの来歴・活躍
- 英雄の本性
- 破壊神シャンパ編
- 未来トランクス編
- 宇宙サバイバル編
- フロストの関連人物・キャラクター
- シャンパ
- ヴァドス
- ヒット
- キャベ
- オッタ・マゲッタ
- 孫悟空(そん ごくう)
- 亀仙人(かめせんにん)
- ベジータ
- フリーザ
- ジャコ・ティリメンテンピボッシ
- 全王(ぜんおう)
- フロストの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ごきげんよう!」
- 「私は今まで最大の武器を隠して戦い続けてきたと」
- フリーザと手を組むフロスト
- 「この私を小物扱いしやがって!」
- フロストの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- フロストの名前の由来は「霜」
- フロストは力の大会のルール違反で消された唯一のキャラクター
- 下がっていったフロストの株