バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(BTTF3)のネタバレ解説・考察まとめ

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』とは、1990年のアメリカ映画で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの完結作である。監督はロバート・ゼメキス。製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。PART2のラストシーンで1955年に取り残されてしまったマーティの元へ届けられた一通の手紙。それは1885年にタイムスリップしたドクからの手紙だった。マーティは隠してあったタイムマシンでドクを助けるため1885年へタイムスリップする。

マーティの玄祖母(祖母の祖母)でシェイマスの妻。
「マクフライ農場」に落ちてきたマーティを優しく介抱した(その時にシリーズ恒例の「怖い夢を見た」「もう大丈夫よ」のやり取りをしている)。しかし、言動や服装から不信感を感じ、宿を貸すことに対しては乗り気ではなかった。
マーティの母親であるロレインと瓜二つ(役者は同じ)だが、血のつながりはないので不自然である。これは男性は母親に似た女性を選ぶ傾向があり、マクフライ一族の男は皆同じような顔の女性と結婚しているから、と説明されている。

ジェニファー・パーカー(演:エリザベス・シュー)

今作では1985年に残っており、映画の最後でマーティと再会した。未来から持ち帰った紙の文字が消えたことでタイムスリップが現実と知る。
マーティと共にドライブし、汽車をタイムマシーンに改造してタイムスリップしてきたドクとクララに遭遇した。そして再びタイムスリップしていくドクたちを見送った。

ダグラス・J・ニードルズ(演:フリー)

マーティーの同じ高校の悪友。30年後の2015年に47歳のマーティーに悪い企みの誘いを掛ける。マーティーにとって疫病神。マーティーが慎重になると「腰抜け」と挑発する。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の用語

タイムマシン・デロリアン

マーティの親友で科学者のドクが自らの愛車であるDMC-12を改造し発明したタイムマシン。
タイムトラベルの核となる次元転移装置(フラックス・キャパシター)など必要な装置が車内にぎっしりと詰め込まれており、ボディもコードやホース類で囲まれている。
次元転移装置の働きによって時間を飛び越えるものとされているが、原理は不明。
ドクは1955年11月5日にトイレで転んで頭をぶつけた際に次元転移装置の着想を得た。

デロリアンの歴史

デロリアンは過去や未来に何度も行っているが、1985年10月26日(PART1)に最初のタイムトラベルに成功し、最後のタイムトラベルで1985年10月27日(PART3)に到着した直後に貨物列車と衝突し大破してしまった。つまり完成から1日ほどしか存在しなかったということになる。一方、デロリアンから見た時間軸では、70年以上存在していたことになる(1885年の西部時代から1955年まで廃坑に隠されていた期間が大半を占める)。
そして、驚くことに1955年11月12日にデロリアンは実質4台存在していた。
PART1でマーティと1955年のドクが落雷を利用して1985年に帰還させようとしているデロリアン、PART2の2015年の老ビフが若き自分に年鑑を渡す時に使用したデロリアン、同じくPART2で年鑑を取り戻すためにマーティとドクが使用したデロリアン、4台目はPART3でドクによって1885年から廃坑に隠されていたデロリアンである。

デロリアンの改造史

デロリアンは、主にその時代で利用可能な技術でタイムトラベルを行うために何度か改造されている。

・完成当初(PART1)
1985年の技術で作られた、最初のデロリアン。
タイムトラベルに必要となる莫大な電力を得るにはプルトニウムが不可欠だった。そのためドクはリビアの過激派からプルトニウムを騙し取っていた。
初めてのタイムトラベルはドクの愛犬アインシュタインが一分後にタイムスリップした。
初期型であるが故に、タイムトラベルの際は88マイル毎時(約140km/h)まで加速する必要があり、長めの直線道路が必要だったり、肝心なときにエンジンがかかりにくかったり、タイムトラベル後に車体全体が極低温の氷で覆われてしまい素手では触れなかったりと、少々面倒な点が多く見られる。

・1955年での改造(PART1)
マーティが未来に帰るため1955年のドクに頼み、雷の電力を使いタイムトラベルを行なうために改造された。
ダッシュボードの上に目覚まし時計(落雷のタイミングに合わせてデロリアンを加速スタートさせる時刻を知らせる為のもの)が置かれる。

・2015年(PART2)
ドクが未来の2015年に行き手に入れたパーツで改造したデロリアン。
ミスター・フュージョンという原子炉の代わりに取付けた生ゴミを原子レベルに分解し燃料にする装置、デロリアンが飛行可能になったホバー・コンバージョンという装置を取り付けた最も高性能なデロリアンに改造された。

・1955年での改造(PART3)
1955年の落雷でドクとデロリアンは1885年にタイムスリップしてしまい、その後1885年から1955年までの間に墓地近くの鉱山にドクが隠し、1955年のドクが再び改造したデロリアン。
1955年当時に入手可能な技術でタイムサーキット(次元転移装置を制御するための装置)を修復するが、2015年で改造したホバー・コンバージョンは修復不可能だった。

・1885年での改造
線路を走らせるための車輪が取り付けられた最後のデロリアン。荒地を走行するように車高が高く改造されている。
1885年到着直後に燃料タンクが漏れてしまい、走行できなくなったデロリアンを蒸気機関車で後ろから押し加速させてタイムスリップさせるためにドクが新たに線路で走れる車輪として取り付けた。
1885年当時ガソリンなど燃料はなく、アルコール度数の高い酒を代用するが失敗し途方にくれるマーティとドクの後ろを蒸気機関車が汽笛を鳴らし走っていったことがきっかけとなり改造に至る。
無事にマーティが1985年に帰った直後、やってきた列車と正面衝突し、完全に破壊されてしまいこれがデロリアンの最後になる。

クレイトン峡谷

ドクとマーティが1885年から1985年に戻るタイムトラベルの場所に選んだクレイトン峡谷は、1885年時点の名前はシューナッシュ峡谷である。
クララが転落死することでクレイトン峡谷に名前が変更することになっていた。しかし転落死することになっていたクララがドクたちの介入によって転落しなかったことにより、名前は変わっていない。
一方クリント・イーストウッドと名乗っていたマーティがタイプスリップした時に蒸気機関車と一緒に転落死したと信じられたことにより、1985年に戻った世界では、イーストウッド峡谷と名前に変わっていた。

ヒルバレーの時計台

ヒルバレーの時計台は、シリーズ全作で登場する建物である。PART1ではヒルバレーの時計台に落ちた雷をエネルギー源にマーティがタイムトラベルを成功させた。この落雷で時計は止まるが、PART2の舞台である2015年でも存在していた。本作ではマーティ達が時計台の建設に立ち会っている。

フリスビー

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