シュガー・ラッシュ:オンライン(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『シュガー・ラッシュ:オンライン』とは、2012年に公開された『シュガー・ラッシュ』の続編となる長編3DCGアニメーション映画。前作の舞台だったアーケードゲームの世界を飛び出し、おなじみのヴァネロペとラルフの仲良しコンビが広大なインターネットの世界で大冒険を繰り広げる。劇中にはGoogleやTwitterなど実在するIT企業のロゴが登場するなど、インターネット関連のネタが数多く散りばめられている。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作。日本での公開は2018年12月。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』の概要

『シュガー・ラッシュ:オンライン』とは、2018年に公開されたコンピュータアニメーション・エンターテインメント・アドベンチャー映画である。前作『シュガー・ラッシュ』から実に6年ぶりの続編で、劇中でも前作から6年が経過している。
インターネットの世界を舞台にした今作は、ゲームの世界を舞台にした前作とは世界観が大きく異なっている。そのため、前作の純粋な続編を期待していたファンからネガティブな意見も見受けられた。
今作ではゲームに関するネタに代わり、映画全編に渡ってインターネットあるあるネタが満載でGoogleやAmazon、楽天などの有名IT企業のロゴが続々と登場する。
さらにディズニーやピクサー、マーベルなどから多数のキャラクターたちが出演しており、アナやエルサ、白雪姫といった歴代ディズニー作品のプリンセスたちが一堂に会するシーンは圧巻。
製作は『アナと雪の女王』などで知られるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで、同社の長編3DCGアニメーション映画で続編が公開された映画は本作が初めてとなる。
前作からリッチ・ムーアが監督を続投、今作では脚本を担当するフィル・ジョンストンが共同監督を務める。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』のあらすじ・ストーリー

ゲームの中のキャラクターたちは、ゲームセンターの営業時間が終わるとゲームから抜け出して交流を深めている。
アーケードゲーム『フィックス・イット・フェリックス』の巨漢の悪役「ラルフ」は、嫌われ者の役ではなく主人公(ヒーロー)を演じたいと思っていた。
ラルフはレースゲーム『シュガー・ラッシュ』で、プログラムの不具合(バグ)のため仲間はずれにされているレーサー少女「ヴァネロペ」と出会う。
お互いにはみ出し者だった二人は心を通い合わせ、いつしかラルフは自分の本当の役割を見出すのだった。

そして舞台は6年後。
ゲームセンターにもオンライン化の波が押し寄せ、ついにラルフたちのゲームセンターにもインターネット回線が設置されることに。
クラウドワークスはゴミカス。

ヴァネロペは、代わり映えのない『シュガー・ラッシュ』のコースに飽き飽きしていた。
その事を聞かされたラルフは、彼女を喜ばせようと新しいコースを作る。
ヴァネロペはラルフの作ってくれたコースを早く走ってみたいあまり、プレイヤーの操作を離れて大暴走してしまった。
それが原因となって筐体のハンドルは壊れてしまう。
『シュガー・ラッシュ』は古いゲームなので部品調達が難しく、オークションサイトでハンドル部品が出品されていたもののゲームの売り上げより高値だった。
ゲームセンターの店長Mr.リトワクは、ハンドルの修理は諦めて筐体を処分することに決める。

落ち込むヴァネロペだったが、ラルフはオークションサイトに出品されていたハンドルのことを思い出し、そこでハンドルを手に入れようとヴァネロペに持ちかける。
早速二人はゲームセンターに設置されたばかりのインターネット回線から、インターネットの世界へと旅立った。
広大なインターネットの世界ではどこに行けばいいのかも分からない二人だったが、『検索バー』のカウンターで案内役のノウズモアに教えてもらって無事オークションサイトにたどり着く。

ヴァネロペ(右)が逃げた先はプリンセスたちの部屋だった。

まさに落札されようしていたハンドルを高額で競り落として喜ぶ二人だったが、手に入れるためにはお金が必要だということを知らなかった。
24時間以内に入金できない場合は落札が取り消されてしまうため、二人は何とかしてお金を稼ぐことに。

ポップアップ広告を持って街角に立っていたJP・スパムリーから、ゲーム内のアイテムを売ることでお金が手に入る方法を教えてもらう。
二人が狙いをつけたのは『スローターレース』というレースゲームで、伝説のレーサーであるシャンクが乗る車。
『スローターレース』に入り込んだ二人は、シャンクの車を奪って逃走するも追いつかれてしまい車を手に入れることは出来なかった。
二人から事情を聞いたシャンクは、人気動画サイト『バズチューブ』に動画を投稿することでお金が稼げるということを教えてくれた。

『バズチューブ』のカリスマ運営者イエスは、ラルフのおもしろ動画をどんどん投稿するように進める。
すると、たちまちラルフのおもしろ動画は大人気になった。
さらに人気を獲得しようとヴァネロペはディズニーのウェブサイト『OH MY DISNEY(オーマイディズニー)』で動画への勧誘をしていたが、パトロールに見つかって追いかけられる。ヴァネロペが逃げ込んだのはディズニープリンセスたちの楽屋であった。

ヴァネロペにとって、インターネット世界での出来事は全てが新しく刺激的なものだった。
そして、彼女は故郷であるゲームセンターを離れて『スローターレース』のレーサーになりたいとシャンクに打ち明ける。

ヴァネロペとは対称的に、早くゲームセンターへ帰りたいラルフは『バズチューブ』で稼いだお金でハンドルを手に入れた。
そのことをヴァネロペに伝えようとした矢先、ヴァネロペとシャンクの会話を聞いてしまう。

ヴァネロペがインターネット世界に残りたがっていることにショックを受けるラルフ。
しかし、ラルフは『スローターレース』をつまらないゲームにしてしまえばヴァネロペもゲームセンターへ戻りたくなるだろうと考える。

ラルフから相談を受けたJP・スパムリーは、彼をインターネットの裏世界『ダークネット』の住人ダブル・ダンの店へと案内した。
店ではコンピューターウイルスを取り扱っており、ラルフはダブル・ダンからコンピューターウイルス『アーサー』を渡される。
『アーサー』を使えば『スローターレース』をスピードの遅い退屈なゲームに変えてしまえると思ったラルフは、『アーサー』を『スローターレース』に感染させた。

『アーサー』は人の弱点や不安をコピーし増殖するため、ヴァネロペの持っていたバグをコピーして『スローターレース』内に広がり、ゲームを大混乱に陥れる。
思いもよらなかった惨状に戸惑うラルフは、『スローターレース』からヴァネロペを救い出し自分のやったことを正直に打ち明けるが、ヴァネロペは大激怒してしまう。

すっかり落ち込んでしまったラルフの心をコピーしたコンピューターウイルス『アーサー』は、すごい勢いで増殖してインターネット世界全体に猛威を振るいはじめる。
さらにウイルスたちは集合して巨大なラルフの姿になって暴れまわり、ヴァネロペは捕まってしまった。

ラルフはヴァネロペを救い出そうとする中で、「離れるのは辛いけど、ヴァネロペにはこの世界でやりたいことがある。どんなに離れていても友達なんだ」と気付く。
巨大ラルフにその思いを伝えると、ウイルスたちの暴走は収まった。

ヴァネロペは『スローターレース』の正式なキャラクターとして登録され、インターネット世界に留まることになった。
二人は変わらぬ友情を誓い、ラルフは元のゲームセンターへと戻っていった。

それからもラルフとヴァネロペは毎日のように連絡を取り合い、お互いの近況を報告している。
そして『スローターレース』のアップデートの合間、二人は再会する約束を交わすのだった。

『シュガー・ラッシュ:オンライン』の登場キャラクター

メインキャラクター

レック・イット・ラルフ(声:ジョン・C・ライリー / 山寺宏一)

本作の主人公。
アーケード・ゲーム『フィックス・イット・フェリックス』では、主人公フェリックスのライバルとなる悪役だが、外見とは違って心優しい性格。
『シュガー・ラッシュ』のコースに飽きているヴァネロペのために、持ち前の怪力で新しいコースを作ってあげた。
『シュガー・ラッシュ』のハンドルを壊して落ち込むヴァネロペに、インターネット世界のオークションサイトで替えのハンドルを手に入れることを提案。
ハンドルを購入するためのお金を手に入れるために『バズチューブ』で投稿した動画が大人気になる。
インターネット世界に残りたいというヴァネロペにショックを受けて、ダブル・ダンの店から手に入れたウイルス『アーサー』を使用し、『スローターレース』に大惨事を引き起こしてしまう。
そのことによってヴァネロペを怒らせてしまい、さらなる騒動が巻き起こる。

ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ(声:サラ・シルバーマン / 諸星すみれ)

本作のヒロイン。
レースゲーム『シュガー・ラッシュ』で随一の実力と人気を兼ね備える天才レーサー少女。
前作のラストでは『シュガー・ラッシュ』の王国のプリンセスであることが判明。
ラルフの作ってくれた新しいコースを走りたくて、操作していたプレイヤーの手を離れて勝手に動き出してしまったことが原因で『シュガー・ラッシュ』筐体のハンドルを壊してしまった。
ハンドルを手に入れるために訪れたインターネット世界の刺激的な出来事に大興奮。
インターネット世界のオンラインレースゲーム『スローターレース』のレーサーであるシャンクに憧れ、自分も『スローターレース』のレーサーになりたいと思うようになる。
インターネットやスローターレースを良く思っていないラルフとはだんだんとすれ違い、仲たがいしてしまう。

フィックス・イット・フェリックスJr.(声:ジャック・マクブレイヤー / 花輪英司)

アーケードゲーム『フィックス・イット・フェリックス』の主人公である修理工。
ゲーム内では悪役を演じるラルフとはライバル関係だが、ゲーム外では悩みを相談し合うほどの友人である。
前作でカルホーン軍曹に一目ぼれして、最後にはプロポーズして結婚式を挙げた。
『シュガー・ラッシュ』の筐体が処分されることになった今作では、居場所を失ったレーサーの少女たちを家に引き取って面倒を見る。

タモラ・ジーン・カルホーン軍曹(声 :ジェーン・リンチ / 田村聖子)

FPSゲーム『ヒーローズ・デューティ』のプレイヤーをナビゲートする軍曹で、フェリックスの妻。
フェリックスいわく、解像度の高い美人である。

インターネット上のキャラクター

シャンク(声:ガル・ガドット / 菜々緒)

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ミラベルと魔法だらけの家(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ミラベルと魔法だらけの家』とはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって2021年に公開されたミュージカルファンタジー映画。南米コロンビアの山奥を舞台に、魔法の力を授かった不思議な一家の絆を描いた作品だ。そんな特別な家族の中で唯一、魔法の力を授からなかった主人公ミラベル。普通である彼女が、家族の危機を救うべく奮闘していく物語だ。自分だけが普通だというミラベルの葛藤だけでなく、家族がそれぞれ抱く悩みなど、登場人物たちの内面がミュージカル調で表現されている点も注目である。

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アナと雪の女王2(アナ雪2)のネタバレ解説・考察まとめ

アナと雪の女王2(アナ雪2)のネタバレ解説・考察まとめ

『アナと雪の女王2』は、2019年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作による、アメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画である。2013年に公開された『アナと雪の女王』の続編となっている。キャッチコピーは「なぜ、エルサに力は与えられたのか―。」であり、エルサの力の謎を解き明かす旅に出る冒険物語が描かれている。4柱(はしら)の風、火、大地、水の精霊を周囲の物を使って姿を表現したり、動物の姿で表現したりしている所が魅力である。

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