マギ(MAGI)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『マギ』とは週刊少年サンデーで連載されていた、大高忍によるファンタジー漫画である。古代の架空の世界をモチーフとした冒険譚で、主人公のアラジンがアラビア風の都市や中華風の国、魔法に満ち溢れた国や自然豊かでとても栄えた国など、各国を冒険する中で様々な価値観や人の思いに触れていく。
マギの世界では、現実の世界と同じように貧困や差別、戦争や国や価値観の違いなどで溢れている。苦しい現実の中で前向きに頑張って生きようとするキャラクターの数々のセリフは、多くの読者を感動させた。

16巻でティトスがマグノシュタットの地下にいる五等許可区にいる住人にいったセリフだ。ティトスは、レーム帝国のマギであるシェヘラザードによってマグノシュタット学院に生徒として潜入するように命じられた。アラジンやアラジンと同じ部屋で寮生活をするスフィントスとは、学院内で出会う。それから紆余曲折を経て、三人は共に行動をするようになった。

マグノシュタットは一見、すべてが魔法によって成り立っている豊かな国だが、非魔導師を差別する国として有名だった。国の中では国民は5つの等級に分かれている。一番上位なのはマグノシュタット学院学長であるモガメットを含めたすべての上級魔導師で、そこからマグノシュタット国籍のすべての魔導師、魔導師を親に持つ非魔導師及び特殊技能保有または軍・官職に属する非魔導師、非魔導師の国民、納税義務を果たせない非魔導師と階級が下がっていく。アラジンは、マグノシュタットの情勢について調べていた。5つ目の階級である「納税義務を果たせない非魔導師」のことが気になっていたが、その夜、急にアラジンとスフィントスが眠る部屋にティトスがやってきて、5つ目の階級の者たちが住む「5等許可区」に行くこととなった。

「5等許可区」は国民の3分の2以上が占めていて、数にすると20万人ほどいた。しかし、マグノシュタット国内にはそれだけの人口がいるようには感じられないとスフィントスは言う。

「5等許可区」は、マグノシュタットの地下にあった。ここで暮らす人々は、どこか怠慢さが感じられるような人たちばかりで、健全な生活をしている風にはとても見えない。さらに、この「5等許可区」の場所にいると、魔力が吸い取られてしまう。魔力が吸い取られると、どんな人物でも死に至る。アラジンたちは、魔力を吸い取られていることで衰弱するマルガという子供に出会った。ティトスは魔法を使って、マルガを回復させた。マルガは、普通の街を見てみたいと夢見る少女だ。

「5等許可区」は、働く義務を課せられない代わりにマグノシュタットに魔力を分け与える義務が課せられる「魔力の生産所」だった。このセリフは、ここから出ることを諦めている国民に対してティトスが言った言葉で、ティトスの自由に対する強い思い入れや正義感が現れた名台詞である。実は、ティトスは寿命はあと残りわずかだった。自由に対する思い入れや、外の世界に出たいという感情は、ティトス自身も感じていることだ。

ボクは⋯シェヘラザード様じゃない!!ただの分身だけど⋯たった1年とちょっとしか生きてないけど⋯⋯⋯それでも⋯⋯一人の⋯人間になったんだ!

18巻でティトスがレーム帝国の軍人でありファナリス兵団長でもあるムー・アレキウスに言ったセリフである。ついに、マグノシュタットとレーム帝国による戦争が始まってしまった。レームは武器や爆弾などを持ち込んでマグノシュタットを攻め込み、マグノシュタットは魔法の力で対抗する。

ティトスは元々レーム帝国最高司祭であるシェヘラザードから国の脅威となりうるマグノシュタットの調査を命じられて学院に入ったが、マグノシュタットでアラジンやスフィントスなどの友人や守りたい存在であるマルガと出会い、大切だと思う存在がたくさん出来る。

ティトスの正体はシェヘラザードの肉と骨のかけらから出来た分身体で、残りわずかの寿命しか残されていなかった。ティトスは自分の残り少ない時間に恐怖を感じ、モガメット学長に相談すると、全魔導師の味方であるモガメットはティトスを庇い、シェヘラザードにレームには返さないとまで宣言する。

このセリフは、シェヘラザードの分身では無くティトス個人として大切な人のためにレーム帝国と戦う意気込みが現れた名台詞である。

(マグノシュタット)マイヤーズの名言・名セリフ

出典: yaplog.jp

マイヤーズはメガネをかけた女性だ。厳しい性格だが、生徒に対する愛情は強い。

貴様らは無知で未熟だ⋯⋯⋯。だが、それを恥じることはない。この世には⋯貴様らの知らない魔法の真理がまだまだたくさん眠っている⋯⋯⋯。そして未熟な貴様らは学べば、学ぶだけ、その無限の知識の扉を開けることが許されているのだ!!!!

マイヤーズはマグノシュタット学院で教官を務める上級魔導師だ。

14巻でマグノシュタットの魔法学校の先生であるマイヤーズが、アラジンを含めたマグノシュタット学院の生徒たちに言ったセリフである。

アラジンは、マグノシュタットでの異変を探るためにマグノシュタット学院の生徒として入学する。アラジンたちの担当教官となったのが、マイヤーズだ。このセリフは、魔法の知識に乏しい生徒たちに対して馬鹿にすることなく、学べば学ぶだけ返ってくるものがあると努力を促した熱い名台詞である。

この国の、すべてを守る盾になる⋯⋯それが私たち⋯マグノシュタットの魔導師の存在意義だ!!!

17巻でマイヤーズが言ったセリフである。

レーム帝国とマグノシュタットの戦争が始まり、マグノシュタットはレーム軍によって襲われる。このセリフは卓越した魔法を使って国民を守った後にマイヤーズが言った言葉で、魔導師としての誇りや正義感が込められた名台詞だ。

(レーム帝国/マギ)シェヘラザードの名言・名セリフ

レーム帝国の最高司祭で、『マギ』の一人でもあるシェヘラザード。人間の力を信じている。

モガメット候⋯あなたは間違ってる。みんな自分たちだけで生きていける。魔導師なんかいなくたって⋯自分の頭で考えて⋯⋯⋯より良い道を模索しながら進化していける。それで時に間違うこともある。悲しい道を選び迷ってしまう時代もある⋯。でもそれの⋯どこがいけないの!?人が野蛮な気持ちになってはいけないの?間違えて、傷付いてそれでも前に進めばいい。自分の力で⋯自分の足で⋯。

出典: anicobin.ldblog.jp

レーム軍を率いてマグノシュタットと戦うシェヘラザード

18巻でレーム帝国最高司祭であるシェヘラザードがモガメットの事を考えて言ったセリフである。ついに、レーム帝国とマグノシュタットの戦争が始まってしまった。

魔法の力でレーム軍を押すマグノシュタットの魔導師達に対して、レーム軍は自分たちで作り上げた火薬や弓などの兵器で対抗した。このセリフは、魔導師を愛するあまり魔法の使えない人間には価値がないとすら考えているモガメットに対して、シェヘラザードが人間の可能性を指し示した名台詞である。

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