練紅覇（マギ）の徹底解説・考察まとめ

練紅覇の概要

練紅覇（れん こうは）は、大高忍の漫画およびそれを原作としたアニメ作品『マギ』の登場人物。中性的で美しい容姿をした小柄な少年で、煌帝国の第三皇子。一見すると華奢で女性と見間違われることもある外見とは裏腹に、かなりの戦闘狂である。兄の練紅炎と共に第14迷宮「レラージュ」を攻略し、ジン・レラージュの金属器である大刀「如意練刀（にょいれんとう）」を使いこなす。
母親共々「用無し」として見捨てられた挙句、心を病んで幼児退行のような状態に陥った彼女の保護者のように振舞うという複雑な幼少期を過ごした。
一見、気まぐれな性格で周囲を振り回している我が儘な少年に見えるが、その実は武を求めることに対する強い誇りを持っている。また、敵対するものに対しては容赦がないが、身内に対しては情が厚く、側近たちからは崇拝に近い形で慕われている。

『マギ』は、『週刊少年サンデー』にて2009年27号から2017年46号にかけて連載された大高忍によるファンタジー漫画。『千夜一夜物語』をモチーフとした冒険活劇であり、登場人物の名前も同作からとられている。コミックスは全37巻で出版され、2012年にはテレビアニメ化を果たした。

マギ（MAGI）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『マギ』とは、2009年から2017年にかけて『週刊少年サンデー』で連載されていた大高忍による漫画作品。中東をモチーフにした魔導冒険ファンタジーである。 古の滅びた世界から干渉を試みる謎の組織「アルサーメン」の暗躍により滅びの兆しを見せ始める世界で、創世の魔法使い「マギ」の少年・アラジンは、迷宮攻略を目指すアリババらと出会い、世界の異変や悲劇、戦争を止めるべく奔走していく。

練紅覇のプロフィール・人物像

CV：柿原徹也
出身地：煌帝国
年齢：22歳（初登場時は18歳）
身長：158cm
体重：45kg
家族構成：実母、異母兄2人、異母姉妹複数、義姉弟2人
趣味：美容、オシャレ
好きなタイプ：個性的な女性
嫌いなタイプ：自分から何もしない人
好きな食べ物：イチジク
嫌いな食べ物：辛いもの
煌帝国二代目皇帝、練紅徳の三男。第三皇子にして皇太子でもある。紅炎、紅明の腹違いの弟であり、紅玉の腹違いの兄。紅覇から見て白瑛は義姉、白龍は義弟にあたる。赤毛を部分的に伸ばし、三つ編みを交えた独特の髪型をしている中性的な美しい少年で、初めて紅炎達と出会った時には、紅炎に「俺にはまだ妹がいたのか」と勘違いされたほどである。
衣服も露出や装飾が多い独特なもので、本人曰く「お気に入り」らしく、オシャレや美容が趣味であることから、髪や服が汚れる事を非常に嫌っている。
華奢な風貌に反してかなりの戦闘狂で、血や闘争が大好き。自らを乗せた馬車を山賊が襲った際には容赦なく斬殺し、妹・紅玉の様な好戦的な顔芸も披露している。
敵に対しては一切の情け容赦をすることはないが、逆に身内に対してはかなり甘いといえるほど情に厚い。自身が拾い集め、日陰者の立場から救済した側近達の事は特に大切にしており、彼等からも崇拝といって差し支えがないほど慕われている。

練紅覇の能力

ジン「レラージュ」の力

自身が攻略した第14迷宮「レラージュ」のジンの力を持ち、レラージュの金属器である大刀「如意練刀（にょいれんとう）」を武器としている。
如意練刀は大きさを自在に変えることができる金属器だが、巨大化させすぎると重量で扱いが難しくなるため、敵を斬る瞬間だけ巨大にして使用。また、その巨大さを生かして盾のような使い方をすることもある。

練紅覇の必殺技

如意練鎚（レラーゾ・マドラーガ）

魔法陣から巨大なサークル状の重力波を放つ攻撃。
対象だけでなく、陣内のもの全てを陥没させて押し潰し、巨大なクレーターを作る程の威力を持っている。

練紅覇の来歴・活躍

「母の母親」だった少年

紅覇の母親は、紅覇が幼い頃より心の病気を患って赤子のような行動をとる事しかできず、幼い紅覇は彼女と自身を守るため、母の母親役を演じるしかなかった。
実父である紅徳には、母親の心の病のために母子共々捨てられており、宮中の奥で隠されるように過ごしていた。
紅覇は父を激しく憎悪するようになっていき、小動物を紅徳に見立てて殺し、さらに他者を自分達と同じような「用無し」にするという目的を果たすため、他人を過剰に攻撃する苛烈な人間性を作り上げていく。

兄たちとの出会い

そんな中で紅覇は兄の紅炎と紅明に出会う。最初は今までと同様に攻撃したが、紅炎がわざと紅覇の攻撃を受ける事で彼を受け入れる姿勢を見せたことで、それを機に少しずつ心を許すようになっていく。
彼自身に「弟」としての関心を抱き、そして受け入れた兄達に出会ったことで、彼等に「練紅覇」として生きていく事を肯定された彼は、「母親の母親」ではなく「練紅覇」として生きる道を選ぶ。

王としての出兵と敗戦

マグノシュタットに煌帝国への服従を強いるために向かっている途中にアラジンと出会った紅覇は旅に同行する。マグノシュタット滞在中に父の崩御を知った彼は一時帰国するが、その後、レームと開戦したマグノシュタットへ進軍する軍の先鋒隊総大将を務める。
行軍中に黒いジン達の襲撃を受け、多数の部下を失って激昂して反撃するも負傷。ジンを追ってきたアリババの救援で何とか命を落とさずに住んだ紅覇は、現れた紅炎の治癒を受けて再びジンの掃討に加わる。
終戦後は白瑛と共に天山でマグノシュタットの暗黒点の跡を見張っていた。
東軍との戦いでは、22万の兵を率いて西軍第一軍の軍団長を務め、戦いの先鋒を切った。紅玉と共に白龍の目前まで迫ったが、健彦とダリオスの加勢で戦況が一変し、シンドバッドに操られた紅玉に身柄を取り押さえられる。終戦後は兄達と共に流刑に処されることとなった。
最終章では流刑生活の中ですっかり身長が伸び、アリババとの再会時に「長身の美女」と勘違いされるほどになっている。

練紅覇の関連人物・キャラクター

練紅炎（れん こうえん）