マギ(MAGI)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『マギ』とは週刊少年サンデーで連載されていた、大高忍によるファンタジー漫画である。古代の架空の世界をモチーフとした冒険譚で、主人公のアラジンがアラビア風の都市や中華風の国、魔法に満ち溢れた国や自然豊かでとても栄えた国など、各国を冒険する中で様々な価値観や人の思いに触れていく。
マギの世界では、現実の世界と同じように貧困や差別、戦争や国や価値観の違いなどで溢れている。苦しい現実の中で前向きに頑張って生きようとするキャラクターの数々のセリフは、多くの読者を感動させた。

17巻でアリババがアラジンに言ったセリフである。レーム帝国とマグノシュタットの戦争が起きた際、アラジンはマグノシュタット学院の生徒だったため、マグノシュタットの側についていた。アラジンはマグノシュタットが抱える苦しみや悲しみを知り、マグノシュタットもレームも誰も傷つかないように立ち回った。

その姿を見たレームの軍人であるムー・アレキウスは、アラジンをレーム帝国にとって障害と見なし、アラジンを始末しようとする。アラジンはムーの凄まじい攻撃に避け切らないことを察するが、間一髪の所でアリババに助けられた。アリババはアラジンと再会を果たし、レームの最高司祭であるシェヘラザードによって一時休戦となった。

アラジンは、アリババに対してこの世界で起きている危機について話す。アラジンは、別の世界で起きた世界の崩壊の様子を夢を通じて見ていた。そして、今世界で起きている危機は、別の世界での世界の崩壊の様子と酷似しているという。しかし、アラジンは今までアリババたちに心配をかけまいと夢での世界の崩壊の件について話さなかった。

このセリフは、一人で思い悩んでいたアラジンに対して喝を飛ばしたアリババの言葉で、アラジンに対する友情や困っているときは手を取り合って悩もうとする優しさが込められた名台詞である。

モルジアナの名言・名セリフ

出典: 3.bp.blogspot.com

モルジアナは、アラジンやアリババに解放されるまではチーシャンの領主であるジャミルの奴隷だった。

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奴隷から解放された後も、辛い経験からかしばらくの間は自分の感情を表に出すことが苦手だったが、アラジンやアリババと交流していくうちに徐々に感情を表に出すようになる。

本当です。私が絶対になんとかしますから!あなたを奴隷にさせません。信じてください!

出典: apg.blog3.fc2.com

4巻でモルジアナが奴隷商人に捕まったナージャという少女に言ったセリフである。モルジアナは元々チーシャンの領主であるジャミルの奴隷として酷い扱いを受けてきたが、アラジンやアリババによって救われる。

その後、アラジンが以前砂漠のオアシス都市で出会ったライラやサアサがいるキャラバンで働く。モルジアナの目的は、故郷である暗黒大陸に行くことだった。そのためには、暗黒大陸行きの船が出ているバルバットという国に行く必要がある。モルジアナはバルバットに向かうキャラバンに、一時的に身を置いているのだ。ところが、キャラバンはバルバットには向かわなくなった。バルバットは内紛の影響で治安が悪く、さらに道中には危険な奴隷商人の砦があるというのだ。その話を聞きつけたモルジアナは、奴隷商人の砦を潰す決意をする。

奴隷商人の砦に潜入したモルジアナは、強靭な脚力を使って次々と砦にいた人を倒していく。ところが、突如として隙を突かれて眠らされてしまった。その後、頑丈な足枷を嵌められて部屋に連れて行かれる。この部屋で、モルジアナはナージャと出会った。ナージャはバルバットでの内紛から逃げる道中、奴隷商人に捕まってしまったという。ナージャはモルジアナに対して「あの⋯おねえちゃん⋯。私たちこれから⋯どうなっちゃうんだろうね?」と聞くと、モルジアナは自身の経験から奴隷になった直後の恐ろしい出来事を淡々と語る。それを聞いたナージャは、恐怖で泣き出してしまった。

このセリフは、そんなナージャに対して、ぎこちない笑顔でモルジアナが言った言葉で、奴隷の辛さや恐ろしさを経験しているからこそナージャに同じ目に遭わせたりやしない、というモルジアナの強い決意が現れた名台詞である。モルジアナは物心がついた頃からずっと奴隷として過ごしてきたため、感情を出すのが苦手だが、ナージャを安心させるために頑張って笑顔を作る。

なぜなら⋯私の脚は⋯身体は⋯誰よりも何よりも⋯⋯速い⋯鋭い⋯強い!!!暗黒大陸の覇者。最強戦闘民族ファナリス!!

出典: blog.livedoor.jp

モルジアナは蹴りを一発入れるだけで猛獣を倒せる。

出典: blog.livedoor.jp

モルジアナの身体能力は驚異的で、猛獣の牙を足でへし折るほどだ。

4巻でのモルジアナの独白である。奴隷商人に捕まった少女のナージャは、砂漠ハイエナの餌として処分されることが決まった。モルジアナはナージャを助けようとするが、頑丈な足枷が嵌められていて動くことも出来ない。

足枷を外そうとしてもがいている途中、モルジアナは自分を苦しめた領主であるジャミルの言葉が蘇る。ジャミルは幼い頃のモルジアナに、「鎖を外そうとしたな?モルジアナ⋯。無理だ無理。お前の鎖はず〜っと一生⋯絶対に外すことはできないんだよ!」と言いつけ、その言葉は奴隷から解放された今でもモルジアナを苛んでいた。

モルジアナが涙を流していると、頭の中から「本当か⋯?モルジアナ⋯。君の力はそんなものか?その足枷を外すこともできないのか?君の鎖は、もう取れたはずだよモルジアナ!」という声が聞こえた。この声の正体は、モルジアナと共にジャミルの奴隷として過ごしたゴルタスだった。ゴルタスは最期、モルジアナに奴隷から解放されて故郷に行くように示し、ジャミルを世間に出さないために迷宮の中で死んだ。

ゴルタスの声は「君はもう、昔とは違うじゃないか。成長した、主人は死んだ、奴隷身分からも解放された。ほら、君を本当に縛っていたものはもう何一つないんだ!鎖も足枷もないのと同じ。そんなものは、君には何の関係もないはずだろう?」と、語りかける。その言葉を受けて心を持ち直したモルジアナは、足枷が嵌められたまま飛び、頑丈な檻に足枷をぶつけて足枷を破壊した。

奴隷商人のファティマーは、たくさんの猛獣を引き連れてナージャとモルジアナの二人を殺そうとする。ところが、足枷から解放されたモルジアナは猛獣を一撃で倒してしまうほどに強かった。モルジアナは、「ファナリス」という強靭な肉体と戦闘能力を持った一族だ。ファナリスはその能力に目をつけられて奴隷狩りにあってしまったため、モルジアナは家族にも一族にも出会ったことがない。

この独白は、猛獣と戦うモルジアナがファナリスとしての誇りや強さを胸に戦うという名台詞である。

まさか⋯あれが私の本気だったとでも?私の本気で⋯今から泣くのはあなたたちの方よ。

7巻でモルジアナが煌帝国の兵士である迷宮生物に言ったセリフである。アリババは、貧富の差で腐りきったバルバットの国政を変えるためにバルバットの現国王であるアブマドに会う決意をする。アリババがアブマドの城に入ると、数多くの煌帝国の迷宮生物がいた。アブマドは煌帝国の姫君である練紅玉と婚約予定で、迷宮生物は結納品として煌帝国から贈られてきたものであった。

アリババが迷宮生物と戦っていると、そこにモルジアナが駆けつける。モルジアナは、自分を奴隷から解放してくれたアリババの手助けとなるために戦場に駆けつけたのだ。アリババは、迷宮生物の相手をモルジアナに任せてアブマドの元へと急ぐ。このセリフは「無駄だ小娘⋯。泣きわめいても今日は逃がしてやらんぞ。お前はあの時、我らのスピードに全くついてこられなかったではないか⋯⋯。」と以前戦った迷宮生物に言われたことに対する返事で、ファナリスとしての本気と迫力を見せつけるモルジアナの名台詞である。

これは⋯アラジンが語りかけ⋯ゴルタスが断ち切り⋯アリババさんが外してくれた⋯⋯⋯⋯私の大切な人たちからの恩義がつもった、誇らしい大事な品です!

出典: blog.goo.ne.jp

9巻でモルジアナがアリババに言ったセリフである。バルバットでの内乱の後、アラジン、アリババ、モルジアナの三人はシンドリアに身を置くこととなった。

アリババは迷宮の一つであるアモンを攻略した迷宮攻略者で、迷宮攻略者のみが使える武器である『ジンの金属器』の使い手だ。ジンとは、迷宮の中に一体いる魔人のことで、金属器はその魔人の力が引き出せるようになる。アリババの場合、アモンという高齢の男性の見た目をした炎使いの魔人がパートナーだ。シンドリア国王であるシンドバッドは、モルジアナに「ジンの『金属器使い』の側にいる者は⋯『眷属』となる場合がある!王の器に惹かれるもの。王の『魔力』とそのジンの能力の恩恵を受ける強力な戦士⋯⋯⋯。もしそうなった場合、『眷属器』と呼ばれる⋯力を宿すための器が必要なのだよ。」と、説明した。

眷属器を作り出す場合、何か身につける金属を依代とする必要がある。モルジアナは、その依代に奴隷時代に身につけることを強制された足枷を選んだ。このセリフは、戸惑うアリババに対してモルジアナが言った言葉で、奴隷であった過去を振り切って大切な人の恩義を胸に戦うモルジアナの前向きな姿勢や感謝の思いが現れた名台詞である。

でも⋯おそらくあなたにも⋯⋯あなたの力になりたいと⋯あなとのことを大切に思っている人がいて、帰りを待っているはずです!だからその人たちの代わりに⋯⋯今回は私が、あなたの力になります!

煌帝国の第四皇子である練白龍を助けるモルジアナ

10巻でモルジアナが練白龍に対して言ったセリフである。シンドバッドの頼みで、アラジン、アリババ、モルジアナの三人は「迷宮」の一つであるザガンに挑むこととなった。そこに煌帝国の皇子でシンドリアに滞在中の練白龍が現れ、共に迷宮の攻略を目指したいと宣言する。こうして、アラジンたちは4人でザガンに向かうこととなった。

迷宮の探索中、強制的にアラジンとアリババ、モルジアナと白龍の二手に分かれて攻略しなくてはならない事態となった。モルジアナと白龍が進む道の方には頑丈なゴーレムが何体もいて、行く手を阻む。

ゴーレムは、モルジアナの強靭な肉体を持ってしても破壊することが出来なかった。そこで、白龍は自分の体内の力を操作して武器に力を宿す「魔力操作」の力を使ってゴーレムをなぎ倒す。ところが、白龍の「魔力操作」は使い続けると身体中の血管が切れ、命を縮めるという弱点を持っていた。

白龍の状態を見かねたモルジアナは一旦撤退を促すが、「命が少し縮まることぐらい、他人に助けられるよりもましだ。頼むからもう放っておいてくれないか!」と返されてしまう。白龍は、亡くなった兄の遺志を継いで煌帝国を滅ぼすという目的があった。そのためには力が必要で、「迷宮」を攻略することで金属器を得ようとしていたのだ。

このセリフは、頑なに一人で戦おうとする白龍に対してモルジアナが言った言葉で、モルジアナの優しさや聡明さ、正義感が現れた名台詞である。その後、モルジアナはゴーレム同士をぶつけることでゴーレムを一掃する。

練白龍の名言・名セリフ

出典: www.flickr.com

白龍は手前にいる黒髪の少年だ。

兄弟がいたかも。覚えていないなら、あなたにも兄弟がいたかも。両親がいない人間はいないし⋯⋯⋯覚えていなくても、あなたの両親や兄弟たちがいて、今もどこかで元気に生きているかもしれません!奴隷からも解放されて⋯あなたのように⋯。きっとそうです!

奴隷狩りのせいで家族に会ったことがないモルジアナに対して、家族がいたかもしれないという白龍

白龍の言葉に笑顔を見せるモルジアナ

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@nagashi_mayutakaq0

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