MOTHER(マザー)シリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『MOTHER』シリーズは、エイプとパックスソフトニカが開発し、任天堂から発売された、ファミコンとスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス向けのゲームソフト。開発にはコピーライターの糸井重里が携わっており、他のゲームには無いキャラクターの独特なセリフ回しは子供から大人まで、たくさんの人々の心を掴んだ。そこでこの記事では『MOTHER』シリーズの心に響く名言・名セリフをまとめてみた。

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『MOTHER』(マザー)シリーズの概要

『MOTHER』(マザー)シリーズとは、エイプとパックスソフトニカが開発し、任天堂から発売されたロールプレイングゲームのシリーズ。
1989年にファミコン用ソフトとしてシリーズ第1作目の『MOTHER』(マザー)が発売、その後1994年にスーパーファミコンで2作目の『MOTHER2 ギーグの逆襲』(マザー2 ギーグのぎゃくしゅう)、2006年にはゲームボーイアドバンスに媒体を移し、シリーズ3作目の『MOTHER3』(マザー3)の3作が作られた。
2003年6月には、『MOTHER』と『MOTHER2 ギーグの逆襲』を1つのソフト内に収録した移植作品『MOTHER1+2』が発売された。ファミリーコンピュータ版から一部のテキストやグラフィックが変更されたほか、エンディングでは主人公たちのその後の様子を描いたエピローグが追加された。
シリーズ作品それぞれが独立した物語を持ちながらも、全体を通して「少年たちの成長」「友情」「家族の絆」「日常の中に潜む非日常」「生と死」といったテーマが深く描かれた作品群となっている。
コピーライターの糸井重里がゲームデザインを手掛けており、糸井の持つ独特のシュールなユーモアと、時に胸を締め付けられるような切ない感動と哲学的なテーマが同居する、唯一無二の世界観を作り上げている。また、『MOTHER』の世界で生きるキャラクター達は、ゲームの進行に役立つことだけではなく、プレイヤー自身に向けても様々なメッセージを投げかけてくることでも有名で、その内容は「生きる」ための教訓だったり、「幸せ」のヒントだったりと様々。プレイヤーの年齢を問わず、ゲーム内でもゲーム外でも教えになるものが溢れている。
こうした独特のキャラクター性や、魅力的なセリフ回し、そして演出は熱狂的なファンを生み、今なお世界中で多くの人々に愛され続ける、カルト的な人気を誇る作品へと上り詰めていった。
のちに世界的大ヒットとなる『ポケットモンスター』の参考となったゲームであり、帽子をかぶった主人公の少年や、自転車に乗って街を移動する様子は本作の設定がモデルになっている。

『MOTHER』(マザー)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シリーズ第1作目。キャッチコピーは「エンディングまで泣くんじゃない。」

1989年7月に発売された『MOTHER』では、アメリカの架空の町に住む主人公の少年が、各地で発生する様々な怪奇現象の原因を探るべく、仲間と共に冒険するさまが描かれていた。
発売当時放映されたテレビCMでは「エンディングまで、泣くんじゃない。」「名作保証」というキャッチコピーが用いられていた。

renote.net

用務員さん「子供にゃわからねぇ。人生の悲しみは…。」

ティンクル小学校で出会う用務員さんの言葉。「子供にゃわからねぇ。人生の悲しみは…。」などと大人の男の哀愁漂うかっこいいことを言っているが、実のところの内容は妻の愚痴。

イースターの子ども「大人達がいなくてせいせいするぜ。グスン…。」

自然豊かなイースターの街並み。しかし大人たちは「でっかいそらとぶふね」に誘拐されてしまった。

「でっかいそらとぶふね」に攫われてしまい、大人たちがいなくなったイースターの子どもの言葉。
「大人達がいなくてせいせいするぜ。グスン…。」というセリフから、せいせいしてはいるものの、不安で涙は出ちゃっていることがわかる。子どもらしい強がりは、誰しもが迷子になった時に経験するものだ。

スノーマンの女「人生はゲームよ。休んだり戻ったりも大事よ。」

大人になると深い意味が分かって染み渡る言葉というものは存在するが、スノーマンで出会う女の「人生はゲームよ。休んだり戻ったりも大事よ。」というセリフはその筆頭ともいえる。
大人であるからこそ、時には戻ることや休むことも大切にしたい。

忘れられた男「オレの言葉はいつも独り言。」

自称「忘れられた男」。どういうわけか、壁に挟まり続けたままでいるようだ。

マジカントの地下大河の壁に挟まっている、自称「忘れられた男」の言葉。何度も話しかけると聞くことができる。
少し寂しさの漂う「オレの言葉はいつも独り言。」という言葉だが、何となくそんな寂しい気持ちになる夜もあるので、大人にこそ刺さるセリフだ。

ロイド「今度こそ、弱虫の僕が戦う番だ。」

やるときはやる男、ロイド。

ティンクル小学校で同級生たちからいじめられ、屋上のゴミ箱に身を隠していたロイド。自分の元を訪れた主人公と共に工場のロケットを探しに向かったことを機に旅に同行していた彼が、ホーリーローリーマウンテンでとうとう勇気を出し、「今度こそ、弱虫の僕が戦う番だ。」と言い放つ男気を見せてくれる。
この言葉は、彼らとともに旅をしてきた多くのプレイヤーの目頭も熱くさせた。

マジカントの女の子「私の事、忘れちゃダメよ。絶対に。」

「友情の指輪をあげるから友達になってくれる?」という問いかけにイエスと答えると聞ける、マジカントの西南の森にいる女の子の言葉。
指輪と共に「私の事、忘れちゃダメよ。絶対に。」の言葉をくれる。離れても潰えないのが友情なのだ。

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@rurura1123

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