MOTHER(マザー)シリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『MOTHER』シリーズは、エイプとパックスソフトニカが開発し、任天堂から発売された、ファミコンとスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス向けのゲームソフト。開発にはコピーライターの糸井重里が携わっており、他のゲームには無いキャラクターの独特なセリフ回しは子供から大人まで、たくさんの人々の心を掴んだ。そこでこの記事では『MOTHER』シリーズの心に響く名言・名セリフをまとめてみた。

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クイーンマリーの城にいる人「きっとまた帰ってくるのよ。苦しい時にここに…。みんなあなたを好きなんだから。」

クイーンマリーの城にいる人に話しかけると「あなたがこの国の人でないことはみんな知ってるわ。でも、仲間だと思ってるの。めのうのつりばりさえあれば、いつでも帰ってこれるはず。きっとまた帰ってくるのよ。苦しい時にここに…みんなあなたを好きなんだから」という言葉をかけてもらうことができる。
帰る場所というものの温かさが沁みてくる、やさしい名セリフだ。

ダンジョンの猿「…あのな、友達は大切にしろよ。そういう事だ。」

喋る猿がいる猿ダンジョン。

猿ダンジョンにいる猿の言葉。適当なことを言うことも多い猿だが、この「…あのな、友達は大切にしろよ。そういう事だ。」は多くを語らずに大切なものを教えてくれている気がする。

『MOTHER2 ギーグの逆襲』(マザー2 ギーグのぎゃくしゅう)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シリーズ第2作目。木村拓哉が出演したCMも大きく話題になった。

前作『MOTHER』の発売から約5年後の1994年に発売されたMOTHERシリーズ第2作目。「大人も子供も、おねーさんも。」というキャッチコピーと、ゲームの中身に全く触れず、木村拓哉と幼稚園児による喫茶店内でのやりとりを見せるだけというテレビCMも話題となった。

renote.net

フライングマンの弟「兄は美しく倒れたと聞きます。ハカを建てて手厚く弔いました。次は私の番です。」

マジカントの北部に住んでいる5人の鳥人、フライングマンのセリフ。フライングマンは話し掛けるとそのうちの1人が仲間になり、身を呈して主人公を守り続けてくれる。
アイテムやPSIなどで体力を回復させることもできないため、一定のダメージを受けると力尽き、その後、自分たちの家の前に墓が建てられる。
この「兄は美しく倒れたと聞きます。ハカを建てて手厚く弔いました。次は私の番です。」は、残されたフライングマンの弟の言葉。兄が倒れてしまった時に聞くことができる。

ライヤー・ホーランド「あっ! おれと付き合うのがイヤなんだな…顔でわかる。もういい。おれとあんたはしょせん、他人だ。」

ライヤー(画像左)が掘った穴から、本当に出てきていた黄金の像。この像は後に「マニマニのあくま」として物語に深くかかわる。

ネスの家のさらに北にある山、隕石が落ちた場所の近くにあるボロ小屋に住む、自称トレジャーハンターのライヤー・ホーランドの言葉。
床下を掘っていたら黄金の像を見つけたことを相談してくるが、男と見込んだネスに塩対応をされて少しいじけてしまった際の言葉が「あっ! おれと付き合うのがイヤなんだな…顔でわかる。もういい。おれとあんたはしょせん、他人だ。」である。「自称」トレジャーハンターという職業柄なのか、日頃からみんなに嘘つき呼ばわりされていることがよくわかる。
しかしながら、セリフそのものはだいぶ卑屈であるものの、気持ちはなんとなくわかる人が多いのではないだろうか。

病院の標語「Take it easy!「病は気から」です。くよくよしないで生きていきましょう。」

冒険中、必ずお世話になる病院。

MOTHER2に登場する病院の標語(?)がこの「Take it easy!「病は気から」です。くよくよしないで生きていきましょう。」だ。なんだか説得力を感じる。

ホテル・ド・サマーズで出会う男「この町でうかれていてはいけません。ここは観光地なのです。みんな親切ぶってるけど商売で親切にしてるんですよ。きっと。」

観光地「サマーズ」唯一のホテル、ホテル・ド・サマーズ。

ホテル・ド・サマーズにいる男に話しかけると、「この町でうかれていてはいけません。ここは観光地なのです。みんな親切ぶってるけど商売で親切にしてるんですよ。きっと。」と謎の忠告を受ける。
非常にひねくれたセリフだが、大人になると何となくそんな気がしてきてしまう。糸井重里の持つブラックユーモアが炸裂した一言だ。

スリークの女の子「あたち、勉強ちてるから今あちょべないのー。」

rurura1123
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@rurura1123

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