MOTHER(マザー)シリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『MOTHER』シリーズは、エイプとパックスソフトニカが開発し、任天堂から発売された、ファミコンとスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス向けのゲームソフト。開発にはコピーライターの糸井重里が携わっており、他のゲームには無いキャラクターの独特なセリフ回しは子供から大人まで、たくさんの人々の心を掴んだ。そこでこの記事では『MOTHER』シリーズの心に響く名言・名セリフをまとめてみた。

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買い物をやめても優しく許してくれる店番のどせいさん。

サターンバレーのお店で買い物をやめると、店番のどせいさんは「やめたいときは やめるといい。」と優しく許してくれる。
挑むことだけが正しいわけじゃないな、と思わせてくれるような、深みのある言い回しだ。

どせいさん「むかしは ぼくら いっぱい いたのに…のに。まいにち だんだん へってるらしい。どうしてだろ??ぷー。あらあら。」

どせいさんはゲップーに仲間が誘拐されていることを「むかしは ぼくら いっぱい いたのに…のに。まいにち だんだん へってるらしい。どうしてだろ??ぷー。あらあら」と伝えてくれる。
どせいさん節が炸裂した独特の言い回しだが、いつのまにか減っているものというのは、人生において意外と多いことに気づいた人も多いのではないだろうか。

どせいさん「ともだち たくさん たきの むこうへ さらわれた。どうして さらう。ぶーぶー!」

仲間がゲップーに誘拐されたことに対し、「ともだち たくさん たきの むこうへ さらわれた。どうして さらう。ぶーぶー!」と怒りをあらわにするどせいさんの言葉。
本気で悲しみ、怒っているはずなのにどこか気が抜けてしまうのは、なぜなのだろう。

どせいさん「すりーくの まちに ぞんびはこんでる。ぼくは みた。たきの むこう わるいやつだ。 ぽえーん。」

サターンバレーに辿り着いてすぐにどせいさんに話しかけると「すりーくの まちに ぞんびはこんでる。ぼくは みた。たきの むこう わるいやつだ。 ぽえーん。」と、ゲップーの悪行を教えてくれる。
どせいさんなりに緊迫した状況であることを一生懸命説明してくれていることは伝わるし、物語の進行上、これはかなりの大ヒントである。

どせいさん「ぐれーぷふるーつの たきには こわいやつ…こわくて ぴー きもちわるい。いくと ららら こわいよう!」

「こわいやつ」ことゲップー。これを見かけたら、確かに怖い。

ゲップーの姿を見てしまい、おびえるどせいさんの言葉。「ぐれーぷふるーつの たきには こわいやつ…こわくて ぴー きもちわるい。いくと ららら こわいよう!」とヒントと感想を伝えてくれるのだが、なぜか途中で歌っている。恐怖を紛らわせているのだろうか。

どせいさん「にげってたよ げっぷー。よかった ぽえーん。」

ネスたちがゲップーを討伐した後、サターンバレーに戻ってどせいさんに話しかけると、聞くことができるのがこの「にげってたよ げっぷー。よかった ぽえーん。」という言葉。
集落を脅かしていたゲップーという脅威が去り、安心したどせいさんの姿を見てプレイヤーもホッとする場面だ。

どせいさん「もう こわくない。」

どせいさんを誘拐して奴隷としてこき使っていたゲップーを倒すと聞くことができるセリフ。
「もう、こわくない。」と言われるだけだが、そこはかとなく感謝を感じるため、彼らを救えたことに胸を張りたくなる言葉だ。

どせいさん「ものを あげます。いのちのうどん あげます。どせいさんのこいん あげます。くわがたむし あげません。うそです。もう ないです。」

ゲップー討伐後、サターンバレーの奥の洞窟で遭遇するどせいさんに話しかけると「ものを あげます。いのちのうどん あげます。どせいさんのこいん あげます。くわがたむし あげません。うそです。もう ないです。」と言われ、本当にアイテムをもらうことができる。
いのちのうどんはステータスを全て回復し、どせいさんのコインは装備すると防御力とラックが飛躍的に上昇する、物語終盤まで使うことができる貴重なアイテムだ。
そんな貴重なアイテムに加えてクワガタまでくれようとするあたりに、どせいさんという生物の底なしの優しさと不思議さがにじみ出ている。

どせいさん「うれしい、ぷー。もっとうれしい、ぷーぷー もっともっとうれしい、ぷーぷーぷー いっぱいうれしい、ぽえーん。」

ギーグ討伐後、サターンバレーに戻ってどせいさんに話しかけると聞くことができる喜びの言葉が、この「うれしい、ぷー。もっとうれしい、ぷーぷー もっともっとうれしい、ぷーぷーぷー いっぱいうれしい、ぽえーん。」である。どうやら「ぷー」は嬉しいを表現する言葉のようで、喜びが大きくなるにつれてその数が増え、最上級は「ぽえーん」となるようだ。
最大級の喜びを表現してくれて、冒険してきたかいがあったといえる。

どせいさん「いきててよかった。 よーーかったーー。」

これだけ喜ばれると「冒険してきて よかった。よーーかったーー。」と言いたくなる。

ラスボスのギーグ討伐後、サターンバレーに戻ってどせいさんに話しかけると聞くことができる言葉。世界の危機は去り、生きる喜びをゆるく、そして全力で表している。
本作のキャッチコピー通り、大人も子どもも、おねえさんも、何かいいことがあった時には、「いきててよかった。よーーかったーー。」と叫んで、どせいさんのように素直に喜びを表現してみよう。

『MOTHER3』(マザー3)のどせいさんの名言・名セリフ/名シーン・名場面

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@rurura1123

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