【MOTHER2】マザー2のギーグはなぜあんな怖い姿に?【解説・考察】
『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するラストボスのギーグは、非常に不気味な姿をしていることで有名である。第1段階では主人公ネスの顔が浮かぶ卵のような形をしていて、「悪魔のマシン」のスイッチが切れると怨霊のような真の姿を現すのだ。どうしてギーグはこのような姿になってしまったのか。ここではその考察をまとめた。
ギーグ(MOTHER2)
シリーズの黒幕ではダントツの「異形」の存在で、過去の世界に進むプロセスでロボットの身体にネス達は姿を変え、ここにたどり着くまでに立ち塞がってきた敵とは明らかに違う雰囲気の姿はプレイヤーにインパクトを与えた。宇宙人というよりはもはや「怪物」「バケモノ」「巨大生命体」「精神体」といった存在である。例えるならばグラディウスシリーズのゴーファーやバクテリアンに近い。
出典: dic.nicovideo.jp
余談ではあるが、第2形態以降のギーグには実は敵キャラクターグラフィックがない。この項目の背景にもなっている不気味極まりない姿はただの背景アニメーションであって、実際に攻撃する際に攻撃対象のグラフィックは決定するまでは点滅するが、第2形態以降はそれがない事からも伺える。ちなみに、半ばイベントであるがシリーズで一度に5桁のダメージを叩きこめる戦闘はこれが初。
ポーキーとの接触以前からそうだったのかは不明だが、あまりに自らの力が強大過ぎたためか、自我が崩壊してしまっているため、普段は「あくまのマシン」によって力を制御している。この「あくまのマシン」は全ての攻撃を無効化・反射するため、この段階でギーグにダメージを与える事はできない。また、ネスにしか操ることができないはずの特殊なPSIを行使することができる。
出典: dic.pixiv.net
ただ、攻撃は繰り出してくる。こちらの攻撃も当たる。しかし姿は無い。かなり不気味だ。この演出こそ、マザー2で再現したかった恐怖なのだろう。マザー2のギーグも同様姿はない。姿が見えないのではなくて、存在しないといった方がが的確だ。おそらくこれはギーグという名の悪、恐怖そのものとの対峙を表現したかったのだと思う。悪、恐怖に力で対抗しても意味が無いのは当然である。敵の攻撃は決まって正体不明と表現され、こちらがいくら攻撃してもギーグは倒れることはない。文字通り最悪な存在である。
出典: www3.hp-ez.com
背景に表示されているのがギーグなのだろうか。
歪んだ顔にも見えるし、胎児にも見えます。
この何とも言えないグラフィックが脳裏に焼きつきます。
糸井重里は1のギーグは子どもで、2のギーグは大人の姿とも語っている
出典: www49.atwiki.jp
出典: www.youtube.com
出典: p.twipple.jp
ちなみに、公式的には1と2は世界観及びストーリー上の繋がりはないとされているため、恐らく1と2のギーグは別人と思われる。(2は1のリメイク的位置づけで作られており、「1980年代のアメリカ」とプロローグ中で明言されている1に対し、2ではアメリカが舞台とは明言されておらず、前作とのつながりを示唆する演出も存在しない)
出典: dic.pixiv.net
ポーキー曰く、
「とんでもない力の大馬鹿野郎」
「悪そのもの」
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出典: otoge.net
ギーグのモチーフ
ギーグのモチーフは、糸井重里が少年時代に映画館で誤って見てしまったポルノ映画がベース。映画を見たときの心情、映像そのものだと言われている。
ディレクターの糸井重里氏は、『憲兵とバラバラ死美人』のレイプシーンの記憶がギーグに繋がったと認めています(実際の映画には殺人シーンはありますが、レイプシーンはありません)。子供の頃たまたまこの成人向け映画を見てトラウマになったそうです。
「胎児」の形状をしていると多くの人間が指摘しています。マジです。言われてみれば確かに内臓の上を歩いてますし、この黒い部分を見てください。まるで出来の悪いロールシャッハテストのようですね。たとえこれが赤ん坊ではないにせよ、「EarthBoundには暗いテーマがある」と判断するのは、さほど飛躍した考え方ではなさそうです。
ちなみに、倒すと激しいノイズ→ブラックアウトのコンボが待っているが、決してゲームが壊れたわけではない。(主人公達の魂が入ったマシンが壊れた描写?)
勘違いしてリセットしてしまった人も多い事だろう。
出典: www49.atwiki.jp
第一段階では、パイプ状の物体が球体の周囲を取り囲んでおり、その球体の真ん中にネスの顔が映し出される。
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