MOTHER(マザー)シリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『MOTHER』シリーズは、エイプとパックスソフトニカが開発し、任天堂から発売された、ファミコンとスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス向けのゲームソフト。開発にはコピーライターの糸井重里が携わっており、他のゲームには無いキャラクターの独特なセリフ回しは子供から大人まで、たくさんの人々の心を掴んだ。そこでこの記事では『MOTHER』シリーズの心に響く名言・名セリフをまとめてみた。

目次 - Contents

物語の一番最初に、山に落ちた隕石を見に行こうとするネスの元にかかってきたパパからの電話を取ると聞けるセリフ。
「もしもし、パパだ。若いときの苦労は買ってでもしろ!という言葉もあるじゃないか。」という言葉を皮切りにしたその電話は、これから大いなる冒険への第一歩を踏み出す息子への激励で満ち溢れていた。
「パパはいつでもお前の味方だ。怖れずに勇気をもってやってみなさい。」という一言に背中を押され、ネスとプレイヤーは旅を始める。
ちなみにパパに電話をするとセーブをしてくれるうえに、戦闘で稼いだお金を口座に振り込んでくれるため、多方面で頼もしい存在だ。

ネスのパパ「だいぶ長い時間、冒険を続けているようだね。おせっかいかもしれないがちょっと休憩してはどうだ?」

ゲームを長いこと続けていると、パパから電話が入り「だいぶ長い時間、冒険を続けているようだね。おせっかいかもしれないがちょっと休憩してはどうだ?」と注意されてしまう。
息子のネスを慮るパパのていで、プレイヤーへの配慮を感じる制作陣からの粋なメッセージだ。ゲームのし過ぎには注意して、適度に休憩を挟もう。

パパの人物像は糸井重里自身の経験から

ゲーム中でパパが電話ごしの声でしか登場しないのは、糸井重里自身が多忙で自分の娘と電話でしか会えなかったことに起因している。
「離れていても、いつも我が子のことを想っている」というメッセージが込められているのだ。

『MOTHER3』(マザー3)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シリーズ第3作目。ゲームボーイアドバンスで登場。

2006年4月にはゲームボーイアドバンス用コンピュータRPGとして『MOTHER3』が発売。
これまでのシリーズは主人公たちが町から町へと冒険する物語であったが、今作では一つの村を拠点とし、村の住人など多くの登場人物による群像劇が展開されることとなった。

renote.net

DCMCのファンの男「おんなって ゆーのはよ たよれる おとこが すきなんだよ。」

アツいライブを繰り広げる人気ロックバンド、DCMC。

人気バンド「DCMC」のラストライブ会場にいる男に話しかけると「おまえさ おんなのひみつって しってる?」と問いかけられ、主人公が子どもと見るや「おんなって ゆーのはよ たよれる おとこが すきなんだよ」と教えてくれる。
確かに頼れる男性はモテる傾向があるのが世の常だが、この後「やめろよ オレに しつもんすんのは!じぶんの あたまで かんがえろっつーの。」と突き放されてしまうため、この人物に頼りがいがあるのかどうかは謎だ。

「○○○さーん! また あえるよね。」

ラスボス戦からエンディングまでの動画

エンディングに登場する一文。『MOTHER』シリーズの特徴として、初めにキャラクター名を決める場面で必ずプレイヤー自身の名前の入力も求められるというものがあり、この言葉の「〇〇〇」の部分にはプレイヤーの名前が入る。
このセリフではここまで主人公たちとともに冒険を続け、世界を救ったプレイヤーに対し、これまでに登場したキャラクターたちからの溢れんばかりの感謝と、お別れのメッセージが待っているのだ。
映像ではセリフのテキストのみが流れ、具体的に誰が言っているか、という表記はないものの、この優しい演出に「エンディングで泣いた」という声は後を絶たない。

どせいさんの名言・名セリフ/名シーン・名場面

独自の集落を作って暮らしている種族、どせいさん。

独特の出で立ちと独特のセリフ回しで時に深いことを語るため、シリーズ全体で見ても屈指の人気を誇るキャラクター、どせいさん。
『MOTHER2 ギーグの逆襲』ではサターンバレー、『MOTHER3』ではどせいだにという場所に集落をつくってひっそりと暮らし、独自の世界観を持った彼ら(彼女ら?)の名言は枚挙にいとまがないのだが、実はストーリー上で非常に大切な立ち位置にいるキャラクターでもある。
どせいさんという生物を掘り下げて知ることは、本作をさらに楽しむことに繋がると言っても過言ではない。

renote.net

『MOTHER2 ギーグの逆襲』(マザー2 ギーグのぎゃくしゅう)のどせいさんの名言・名セリフ/名シーン・名場面

どせいさん「ぜんたいてきにおかねがたりない。」

サターンバレーのお店で買い物をする際、所持金が足りないと聞くことができるどせいさんの言葉。
「ぜんたいてきにおかねがたりない。」は、RPGでよくある現象ともいえるし、人生の真理ともいえる。お金は、大切にしよう。

どせいさん「やめたいときは やめるといい。」

rurura1123
rurura1123
@rurura1123

Related Articles関連記事

MOTHER(マザー)のネタバレ解説・考察まとめ

MOTHER(マザー)のネタバレ解説・考察まとめ

『MOTHER』とはコピーライターの糸井重里がゲームデザインを手掛けた任天堂のファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲームである。当時のRPGでは珍しい現代的な世界を舞台にした作品で、その現代的な世界観や、糸井重里が手がけるシナリオの小粋なセリフ回しなどが高い評価を得た。アメリカの田舎町、マザーズデイで暮らす少年の家である日、家具や人形がひとりでに動き出す怪奇現象が起こる。その現象が曽祖父の研究と関係があるのではないかと父に言われた少年は、怪奇現象の謎を解き明かすべく旅に出た。

Read Article

歴代スタジオジブリ作品の作者別キャッチコピーまとめ

歴代スタジオジブリ作品の作者別キャッチコピーまとめ

スタジオジブリ作品のキャッチコピーは、コピーライターの糸井重里、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫、メイジャーの宣伝プロデューサー徳山雅也などが担当している。ジブリ作品のキャッチコピーは、『魔女の宅急便』の「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」や、『風立ちぬ』の「生きねば。」など、どれも秀逸なものばかり。ここでは、彼らの簡単な経歴や名キャッチコピー、作品を紹介していく。

Read Article

MOTHERシリーズのPSI・PKまとめ

MOTHERシリーズのPSI・PKまとめ

『MOTHERシリーズ』は任天堂から発売された、コピーライターの糸井重里がゲームデザインを手掛けるRPGシリーズ。個性的なキャラクターやユーモラスなセリフ回し、当時のRPGでは珍しい世界観などから高い評価を得ている。 『MOTHERシリーズ』のキャラクターの中には「PSI」(サイ)という超能力を扱える者がいる。ファンタジー系のRPGにおける「魔法」に相当する力で、主に攻撃、回復、アシスト、その他の4種類に分類される。攻撃系のPSIは頭に「PK」がつくため、「PK」と呼ばれることもある。

Read Article

『ポケットモンスター(ポケモン)』を産んだゲーム『MOTHER』

『ポケットモンスター(ポケモン)』を産んだゲーム『MOTHER』

任天堂が産んだ大人気ゲーム、『ポケットモンスター』。その誕生には同じく任天堂が開発した『MOTHER』というゲームの存在が深く関係していることはご存知だろうか。今回は『MOTHER』と『ポケットモンスター』の関係について詳しく解説していく。また『ポケットモンスター』のゲーム中の『MOTHER』の元ネタについても紹介する。

Read Article

MOTHER2 ギーグの逆襲(マザー2)のネタバレ解説・考察まとめ

MOTHER2 ギーグの逆襲(マザー2)のネタバレ解説・考察まとめ

『MOTHER2 ギーグの逆襲』とは任天堂より発売されたスーパーファミコン用のロールプレイングゲームである。『MOTHERシリーズ』の第二作品目だが、前作『MOTHER』とのシナリオや世界観の繋がりはない。世界の情勢やキャラクターの心情などの描写が極めて少ないことが特徴の一つで、プレイヤーの感性・想像で物語を広げていけることが魅力といえる。田舎町オネットに隕石が落ちたことをきっかけに、3人の少年と1人の少女の、宇宙人「ギーグ」の地球征服の野望を阻止するための冒険が始まる。

Read Article

MOTHER3(マザー3)のネタバレ解説・考察まとめ

MOTHER3(マザー3)のネタバレ解説・考察まとめ

『MOTHER3』とは任天堂、東京糸井重里事務所、ハル研究所、ブラウニーブラウンが開発し、任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス専用のロールプレイングゲームである。『MOTHERシリーズ』の3作目。人の優しさ、人と人との繋がりが描かれる場面が非常に多く、多くのプレイヤーの感動や共感を呼んだ。舞台となるのは謎の時代・謎の世界に存在するただ一つの島、ノーウェア島。そこで悪事を働くブタの覆面をした兵士たちと、彼らと相対するリュカたちとの戦いを描く。

Read Article

MOTHER(マザー)VC配信決定の感想まとめ【海外でも人気!】

MOTHER(マザー)VC配信決定の感想まとめ【海外でも人気!】

『MOTHER』は現代アメリカを舞台とするロールプレイングゲームだ。2015年に米国で開催されたゲームイベントで、日本国外版がWii Uバーチャルコンソール(VC)として配信されることが発表された際には多くの海外ファンから歓喜の声が上がった。 2022年には『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』にて配信が開始された。

Read Article

【あつ森】MOTHERの世界を再現したマイデザインがすごい!【マイデザインIDまとめ】

【あつ森】MOTHERの世界を再現したマイデザインがすごい!【マイデザインIDまとめ】

大人気ゲームシリーズ「どうぶつの森」のニンテンドーSwitch専用ソフト『あつまれ どうぶつの森』では、服やタイルを自由にデザインして作る「マイデザイン」という機能があり、人気を博している。特に人気漫画などに出てくる服を再現したマイデザインはたびたびネット上で大きな話題になっている。Switchオンラインで公開されているマイデザインは自由に使うことができるので、大好きなあのキャラになりきることも可能だ。ここでは名作ゲームシリーズ「MOTHER」を再現したマイデザインを紹介する。

Read Article

【MOTHERシリーズ】懐かしすぎ!ゲームボーイアドバンスの名作おすすめゲームまとめ【FF5】

【MOTHERシリーズ】懐かしすぎ!ゲームボーイアドバンスの名作おすすめゲームまとめ【FF5】

2001年に任天堂から発売されたゲームボーイアドバンス。略してGBAといわれるこの機器でプレイできる名作ゲームを記事にまとめました。中には懐かしすぎて涙が出てくるものも…。今はもう本体の生産やサポートは終了していますが、手元にある方はぜひ遊んでみてくださいね。

Read Article

宮崎駿がプロの声優を起用しない理由を紹介【スタジオジブリ】

宮崎駿がプロの声優を起用しない理由を紹介【スタジオジブリ】

数々の名作を世に送り出してきたスタジオジブリ。作品の内容はもちろん、『となりのトトロ』のサツキとメイの父親役や、『風立ちぬ』の堀越二郎役など、プロの声優ではない人物を起用することが度々話題になります。糸井重里とのインタビューで明かされた、その理由を紹介していきます。

Read Article

【MOTHER2】マザー2のギーグはなぜあんな怖い姿に?【解説・考察】

【MOTHER2】マザー2のギーグはなぜあんな怖い姿に?【解説・考察】

『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するラストボスのギーグは、非常に不気味な姿をしていることで有名である。第1段階では主人公ネスの顔が浮かぶ卵のような形をしていて、「悪魔のマシン」のスイッチが切れると怨霊のような真の姿を現すのだ。どうしてギーグはこのような姿になってしまったのか。ここではその考察をまとめた。

Read Article

目次 - Contents