MOTHER(マザー)シリーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『MOTHER』シリーズは、エイプとパックスソフトニカが開発し、任天堂から発売された、ファミコンとスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンス向けのゲームソフト。開発にはコピーライターの糸井重里が携わっており、他のゲームには無いキャラクターの独特なセリフ回しは子供から大人まで、たくさんの人々の心を掴んだ。そこでこの記事では『MOTHER』シリーズの心に響く名言・名セリフをまとめてみた。

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スリーク市街地にいる女の子に話しかけると、「あたち、勉強ちてるから今あちょべないのー。」と会話を断られてしまう。幼いながらに、勉強は大事だということをよくわかっている。

ハッピーハッピー教の信者「信仰はない…金はない…か。救われないやつだ。」

ハッピーハッピー村にある教団の宿屋の人の言葉。所持金が足りないと「信仰はない…金はない…か。救われないやつだ。」と言われてしまう。
逆に言えば、信仰がなくてもお金さえあれば相手にしてくれるということだろうか。

フォーサイドにいる男性「…なんだか、君達の生き方がうらやま…しくなんかないさ!」

フォーサイド。高層ビルが立ち並んだ美しい都市だ。

日本で言うところの銀座のような街、フォーサイドのエンリッチ・フレーバービルにいる男性に話しかけると聞ける言葉。
冒険を続けるネス一行を見て「…なんだか、君達の生き方がうらやま…しくなんかないさ!」という強がりを言うのだが、こういう心境は大人ならよくわかるのではないだろうか。

トポロ劇場にいる女「いい?君、人生はお金儲けよ。それを忘れちゃだめ。」

モブキャラながら、作中屈指の奥深いセリフを放つトポロ劇場の女。

トポロ劇場のカウンター越しの女に話しかけると返ってくる言葉が「いい?君、人生はお金儲けよ。それを忘れちゃだめ。わたしはそうやって生きてきた。お金で買えないものなんて「愛」と「友情」と「経験値」くらいのもんよ。」だ。
お金儲けは大切だが、RPGも人生も、愛と友情と経験値はお金では買えないという、とても大切なメッセージ。

ビーチにいる男「朝起きて恋をして、ランチを食べて恋をして…夜になったら恋をして…。そういう人生がぼくの望み。」

作中随一の観光都市、サマーズのカリヨンビーチ。ここにも勿論、個性豊かな人がたくさんいる。

常夏の観光地であるサマーズの、カリヨンビーチで遭遇する男のセリフがこの「朝起きて恋をして、ランチを食べて恋をして…夜になったら恋をして…。そういう人生がぼくの望み。」だ。
恋多きお年頃なのか、とても情熱的なセリフ。このくらいの気持ちで好きになれる人に出会ってみたいものだ。

ビーチにいる男「オレみたいな日焼けのプロは、こうして手のひらも焼くもんだ。」

サマーズのカリヨンビーチで日焼けをしている男に話しかけると、「オレみたいな日焼けのプロは、こうして手のひらも焼くもんだ。」というセリフが返ってくる。
何かにこだわる際には見えない部分までこだわるという男気を感じる。そして余談だが、手のひらは本当に日焼けしにくいそうだ。

コーヒーブレイク「君がつらい場面は敵も苦しい状況だ。それをいつも覚えていてくれ。」

幕間「コーヒーブレイク」の一部分。

要所に「コーヒーブレイク」という幕間が挟まるのだが、そこに登場する一文がこの「君がつらい場面は敵も苦しい状況だ。それをいつも覚えていてくれ。」である。
物語も佳境へ入った頃合いで、後の展開を予告する幕間で登場し「ギーグは強敵であるものの、相手も同じくらいネスを脅威に感じている」ことを示唆している。
自分だけが苦しい思いをしてきたわけじゃないと思うと、再び立ち上がる強さを得られる気がする一文だ。

エスカルゴ運送「せっかく全力で走ってきたのに! 私ももう、真心こめて…あきらめましたから。帰ります。」

エスカルゴ運送の配達員。電話一本で真心こめて来てくれる。

いつでもどこでも、電話一本で迅速にアイテムのお届けや引き取りをしてくれるエスカルゴ運送。
真心こめた対応をしてくれる優良企業の彼らだが、辺鄙な場所から依頼の電話をかけるとネスたちを見つけることができずに帰ってしまう。
その際には「もしもーし、エスカルゴ運送です。(ハアハア)おたくさまが(ハアハア)、おいでになる場所が見つからなくて……」と電話をかけてきてくれるのだが、「きっと、変な場所にいるんでしょうねぇ。(ハアハア)私ももう、真心こめて…あきらめましたから。帰ります。(ハアハア)こういう事も、たまにはあるんですねぇ。」と切られてしまうのだ。
ハアハア言わせるほど走り回らせてしまい、さらに諦める時にまで真心を込めさせてしまって申し訳なさが募るが、怒るでもなく「たまにはあるんですねぇ。」と言ってくれるあたり本当に親切だ。

ネスのパパ「パパはいつでもお前の味方だ。怖れずに勇気をもってやってみなさい。ガチャン、ツーツーツー」

いつだってパパは電話越しにネスを励ましてくれる、頼もしい存在だ。

rurura1123
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@rurura1123

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