ファイナルファンタジー(FF)の裏ボス・隠しボスまとめ
裏ボス・隠しボスとはストーリー展開上は倒す必要の無いボスモンスターのこと。基本的に、知らずに挑めば一瞬で壊滅する強さを持っており、倒すためには対策を講じたり、レベルカンストなどプレイヤーキャラクターを強化したりする必要がある。
歴代ファイナルファンタジーシリーズにも裏ボス・隠しボスにあたるボスモンスターは存在しており、そのどれもが強力なモンスターである。
リメイク作品であるPSP、GBA版に登場する隠しダンジョン「月の遺跡」に登場する。
月の遺跡内の「〇〇の試練」をすべて終えると開く最深部で戦うことができる。
ゼロムスとはFF4のシナリオのラスボスのことだが、ゼロムスEGは出現時のテキストいわく「ゼロムスであってゼロムスでないもの」と名乗っている。
ゼロムス自体、死亡した魔道士ゼムスが暗黒物質によって変化した姿であることから、ゼムスとして死んだ後にゼロムスとゼロムスEGに分かれたのではないかとプレイヤーの間では推測されている。
グラフィックはファミコン版FF4が発売された後に発売された「FF4 イージータイプ」(敵の弱体化やヘルプテキストの追加、バグ修正などを行ったバージョン)のゼロムスと同じものである。ゼロムスEGのEGの部分は「イージータイプ」の「イージー」とかけたもの。
HPが20万もあり、さらにHPが減ってくると与えたダメージ分のHPを回復する技「きゅうしゅう(吸収)」を使ってくる。
回復量を上回るダメージを与え続けないと回復量がどんどん増えていき、最終的には毎度9999も回復という対処不可能な事態に陥る事もある。
そのため、「強さがまったくイージーではない」とプレイヤーから評されている。
プロトバブイル
リメイク作品であるDS版FF4で追加された隠しボス。
シナリオのラスボスであるゼロムスからダークマターというアイテムを盗み、そのままエンディングへ突入、アイテムを持ち越した状態でシナリオ2周目を始め、ダークマターを月面の人面岩の前で使うと戦闘になるという、やたら手のこんだ遭遇方法で戦うことができる。
バブイルとはFF4の舞台である「青き星」の対の惑星「月」の民が青き星を征服するために作った巨人のこと。
古代より厳重に封印されていたが、シナリオ上で封印が解けてしまい、封印から解放されたバブイルを再度封印するという展開が繰り広げられる。
プロトバブイルはバブイルのプロトタイプとして作られた存在で、万が一バブイルが破壊されたりした時の為の奥の手として、月の民によってダークマターを鍵に封印されていた。
HPは40万。即死効果の単体攻撃や高威力の「バブイルの光」などで攻めてくる上、攻撃へのカウンターとして「透過レーザー」を放つ。
「バブイルの光」は威力が高く、即死するほどの甚大なダメージを受ける。またHPが12万を切ると「発狂」と呼ばれるモードチェンジを行う。
「発狂」後は、HPが減ると全体攻撃の「聖なる審判」と「回復」を使うようになり、「回復」の回復量は3万に達する。通常9999でカンストするダメージを越え、1万以上のダメージを与えられるようになる「ダメージ限界突破」がなければ「回復」の回復量に追いつけずジリ貧となる。
「発狂」寸前まで削ったあと、タイミングを見極めて全員で一気に攻撃を叩き込めば安全に倒すことができる。「発狂」後のプロトバブイルの攻撃に備えた防御をすべて捨てての総攻撃のため、仕留め損なえば逆にやられてしまうが、迅速にたたみかければうまく倒せる。
バブイルのデザイン画が後の召喚獣アレクサンダーに利用されたためか、プロトバブイルには柱のような腕や「聖なる審判」など、アレクサンダーの特徴が逆輸入されている。
FF5の裏ボス・隠しボス
ギルガメ
ダンジョン「ギルの洞窟」の主であり、亀の姿をしたアンデッドモンスター。
同時期に登場するボスの三倍ものHPに全モンスターの中でも相当高い部類に入るステータス、解除不可能なプロテス状態(物理ダメージ半減)、解除不可能なシェル状態(魔法ダメージ半減)、冷気属性以外への全属性耐性、あらゆるステータス異常を無効化するなど、亀というモチーフ通り防御に特化している。
しかし防御だけではなく攻撃面も優秀で、受けるダメージを一定量カットする効果の召喚獣「ゴーレム」すら一撃で破る。
何とか倒したとしても死に際に全体攻撃の「地震」を使って道連れにしようとしてくる。
ギルの洞窟は歩くごとに所持金が増える(洞窟内に落ちている金(ギル)を拾う)という仕組みの洞窟であり、ギルガメはこのギルの洞窟に住むボス。
ボスであるが、通常のボスとは違い何度も戦える仕様となっており、ギルガメを倒しても洞窟内を歩いていれば再び遭遇する。
何度も現れるという仕様になっているのはアンデッドモンスターであるからの他に、「金の亡者」という言葉ともかけている。
リメイク作品であるGBA版で追加された隠しダンジョンの一番手ボスとしても現れる。
その際はステータスが強化された状態でシンボルエンカウント方式で戦闘に突入する。フィールドでのギルガメのシンボルは戦闘画面でのギルガメの面影がまったくないグラフィックであり、「なんだこれ?」と触れて何の準備もないままギルガメとの戦闘に突入したプレイヤーも多い。
ファミコン版から10年以上経ってのGBA版の発売であり、ギルガメ自体の攻略法はファミコン版ですでに確立されているものの、上記の通り予期せぬ形で遭遇すれば正面からの打破は極めて困難である。
オメガ
FF5のラストダンジョンである「次元の狭間」を徘徊している裏ボス。接触すると戦闘になるが、戦わずに先に進むこともできる。
ゲーム内でも比類なき強さを誇り、物理・魔法防御が高く、雷属性以外の全属性を吸収する。
そのため弱点である雷属性の攻撃と防御力無視攻撃以外はほとんど通用しない。物理攻撃への回避率も95%あり、さらには魔法を反射する「リフレク」効果が常時かかっている。
つまり、物理攻撃をするには高い回避率を、魔法攻撃をするには「リフレク」をどうにかする必要がある。
それらをどうにかしたところで、高威力のカウンター技が待っているという非常に凶悪な仕様。
これほど強く設定されているのは理由があり、その理由とはスタッフからの腕試しである。
FF5は技や魔法の組み合わせによって意外な形で強さを発揮するという特徴がある。しかしいくら強い組み合わせを思いついたところで使う相手がいなければ意味がない。そのため、「ラスボスより強いゴール」という存在としてオメガのステータスが設計された。
FF14では8人で挑む最難関レイドダンジョンのボスとして、最新のグラフィック技術でオメガがリメイクされた。
オメガの代名詞である「はどうほう(波動砲)」を使用してきたりと、ギミックなどにも細やかな原作再現が行われている。
神竜
オメガ同様、FF5のラストダンジョンである「次元の狭間」に登場する裏ボス。宝箱に隠れており、特定の場所の宝箱を調べると神竜との戦闘に入る。
「ただの宝箱だと思って調べたら神竜に返り討ちにされた」というトラウマを抱えるプレイヤーも多い。
ステータスが高く、高威力の攻撃があるがカウンターなどもないため行動パターンとしてはオメガよりも楽である。
神竜は戦いそのものよりも、「何も知らずに宝箱を開けて戦闘に入り、そのまま初手のタイダルウェイブで全滅した」という「あるある」エピソードの方がプレイヤー間でよく語られる。
神竜が入っている宝箱は、微妙に長い階段を下った先にあり、あたかもちょっと寄り道した褒美にそれなりのアイテムが手に入りそうな印象を受ける。プレイヤーは油断している中、ラスボスよりも強い敵とエンカウントすることになった。このことは開発スタッフも「意地悪すぎました」と反省している。
オメガと神竜は対の存在であり、以降の作品にもオメガと神竜をオマージュした裏ボス・隠しボスがたびたび登場する。
特に、過去シリーズの要素を取り入れているFF14では、パッチ3.56で実装されたシナリオのラストシーンで神竜とオメガの激突が最新のグラフィック技術で描かれている。
神竜が「タイダルウェイブ」で大津波を起こしたり、オメガの代名詞である「はどうほう(波動砲)」が発射されたりと、FF5の神竜とオメガを充実に再現している。
エヌオー
リメイク作品であるGBA版の隠しボスとして登場する。
シナリオのラスボスであるエクスデスがさらに進化した存在とされる。
元々はFF5発売当時のボツネタのボスだったが、GBAに移植することが決まった時に隠しボスとして作られた。
ラスボス撃破後に現れるダンジョンのボスだけあり、強さも本作随一。
必中かつ防御力無視の「ディメンションゼロ」は余程レベル上げをしていない限りほぼ一撃死というほど強力な技。
エヌオーは「対象はランダムだが威力が高い」というような技や魔法の対策として、ダミーターゲットと呼ばれる「行動もしない、HPも持たない、通常攻撃の対象に選べない」という部位を2つ持っている。その仕様のせいでダミーターゲットに当たってエヌオーにダメージを与えられなかったという状況がしばし起こるため、メテオなどの対象がランダムである技や魔法を控えることが推奨される。
エクスデスからさらに進化した存在であるためか、戦闘BGMはラスボス戦と同じもの。
名前の「エヌオー」は「NO」という意味で、万物を消す「無」の力を求めたエクスデスの成れの果てということを示している。
FF6の裏ボス・隠しボス
カイザードラゴン
リメイク作品であるGBA版における、エクストラダンジョン「竜の巣」の隠しボス。元々はFF6のボツネタになったモンスター。
HPは6万5500だが、最初はいかなる攻撃を行おうとHPを減らすことができない(ダメージ表示自体は行われる)。
一定時間経過、または一定のダメージを与える毎に「バリアチェンジ」を行う。「バリアチェンジ」によって弱点属性が変わり、各属性弱点時に応じて行動パターンとカウンターパターンが決まっている。
「バリアチェンジ」を5回行うと最終形態になり、ようやくダメージを与えられるようになる。
対象のHPや弱点属性を調べる魔法「ライブラ」で弱点属性を見極め、それぞれの行動に対処していくことができればそう苦労はしないで倒せる。
しかしHPを0にするとファイナルアタック(死に際の攻撃)として全体に7000程度のダメージを与える「アルテマ」を使用するので、この「アルテマ」によって倒されることのないよう注意することが重要である。最後に気を抜いて十分にHPを回復しないままトドメをさすとファイナルアタックの「アルテマ」で全滅してしまう。
同じ隠しボスであるオメガウェポンと違って厄介なのは、実際に戦闘に突入するまで何をしてくるかわからないということ。
5回あるうちの「バリアチェンジ」でカイザードラゴンがどの属性になるかはまったくのランダムで、比較的攻撃の手がゆるい属性形態が最終形態になることもあれば、強力な攻撃を多発する属性形態が最終形態となることもある。
オメガウェポン
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目次 - Contents
- ファイナルファンタジーシリーズの裏ボス・隠しボスとは
- ファイナルファンタジーシリーズ 各ナンバリング作品の裏ボス・隠しボス一覧
- FF1の裏ボス・隠しボス
- クロノディア
- FF2の裏ボス・隠しボス
- 善の皇帝
- フレキオス
- デュミオン
- FF3の裏ボス・隠しボス
- てつきょじん/鉄巨人
- FF4の裏ボス・隠しボス
- ゼロムスEG
- プロトバブイル
- FF5の裏ボス・隠しボス
- ギルガメ
- オメガ
- 神竜
- エヌオー
- FF6の裏ボス・隠しボス
- カイザードラゴン
- オメガウェポン
- FF7の裏ボス・隠しボス
- エメラルドウェポン
- ルビーウェポン
- FF8の裏ボス・隠しボス
- オメガウェポン
- FF9の裏ボス・隠しボス
- ハーデス
- オズマ
- FF10の裏ボス・隠しボス
- すべてを超えし者
- デア・リヒター
- FF12の裏ボス・隠しボス
- 魔神竜
- オメガ.mkXII
- ヤズマット
- ジャッジマスター軍団
- FF13の裏ボス・隠しボス
- ウェルキンゲトリクス
- ロングイ
- シャオロングイ
- FF15の裏ボス・隠しボス
- ナグルファル
- ファイナルファンタジーシリーズ 各外伝作品の裏ボス・隠しボス一覧
- FF4 THE AFTER -月の帰還- の裏ボス・隠しボス
- ロストバブイル
- FF10-2の裏ボス・隠しボス
- アンラ・マンユ
- トレマ
- FF13-2の裏ボス・隠しボス
- アッティラ
- ライトニング リターンズ FF13の裏ボス・隠しボス
- アイロネート
- ファイナルファンタジータクティクスの裏ボス・隠しボス
- サーペンタリウス
- ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモアの裏ボス・隠しボス
- ユプシロン
- ファイナルファンタジー零式の裏ボス・隠しボス
- 朱雀の闇