福永招平(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
福永招平(ふくなが しょうへい)とは、『ハイキュー!!』に登場する音駒高校男子バレーボール部2年である。ポジションはウイングスパイカー。視野が広くコート内をよく把握することができ、攻守ともに得意とする。特に、音駒の安定したレシーブ力に貢献している。口数が少なく話す場面がほとんど無いため、謎な部分が多い。音駒の中ではあまり目立ってはいないが、お笑いが好きで、自分の中で良いものが思い浮かんだ時はダジャレを言うなど、不思議な一面もある。仲間想いで、その存在はチームにとって必要不可欠である。
烏野高校の多才な攻撃に対して、粘りのレシーブで繋ぎを見せる音駒高校。東峰の強烈なスパイクでレシーブをはじかれ、得点されてしまったように思われた。しかし、福永が素早くフォローに入り3本目に繋げ、粘りのプレーを見せる。また、前にフェイントを落とされるもしっかりと対応し、穴を見せることが無い。福永はあまり目立たないが、音駒のレシーブ力に大きく貢献しているのだ。序盤で得点を重ねた烏野高校が有利に思えたが、気が付けば音駒高校がセットポイントに。最後は、孤爪の思惑により、攻めの姿勢を使われた烏野高校がお見合いをしてしまい、1セット目は音駒高校が先取した。
続く2セット目、福永のサーブで試合がスタートする。先程お見合いをしてしまい、良くない空気が流れてしまうように思われた烏野高校だったが、1セット目の反省を生かしてすぐに対処していた。またも孤爪に嫌な所を狙った返球をされるが、今度はお見合いすることなくきっちりとレシーブすることに成功。そして、エースの東峰を中心にあらゆる方向からスパイクを打ち、攻めの姿勢を止める様子は無い。
ド派手なプレーを見せる烏野高校だが、音駒高校も攻撃の手を止めることは無い。ここでも、後ろからバックアタックを決めたり、取りづらいフローターサーブを難なくセッターの元へ返球するなど、活躍を見せる福永。また、得意なコーナーを狙った深いスパイクで点を奪い取る。さらには、烏野の強烈なサーブをきっちりと返球し、1本で切ることに成功。地味ではあるものの、淡々とスーパープレーを見せる福永は、まさに「静かに大きな得点源」である。ウイングスパイカーとして、攻守共に得意とする福永は、チームにとって欠かせない存在だ。
試合が白熱する中、2セット目は終盤に差し掛かる。23対23に追いつかれた音駒高校は、3年の海 信之(かい のぶゆき)に代わり、1年の犬岡を入れる。灰羽の加入により、レギュラーから外れてしまっていた犬岡だった。そのため、日向とは初めての練習試合ぶりに、再び対決することに。犬岡は、以前よりブロックに磨きがかかっただけでは無く、レシーブ力も上達していた。驚く程の上達ぶりを見せる日向に対し、「レシーブも磨いていかなければ勝つことは出来ない」と考えていたのだった。また、攻守共に大きな力となっている海の代わりを務めるためには、やはり守備力は必要不可欠なのである。犬岡も加わり、より一層高い攻撃力と守備力を見せる音駒高校だったが、烏野高校も負けてはいなかった。2セット目は烏野高校が取り返し、試合は3セット目に突入することに。
ついに試合は最終局面。3セット目に突入するも、互いに一歩も譲らず白熱する試合。長いラリーが続き体力も消耗していく中、両者の攻撃の勢いは加速していくばかりだ。試合中盤、2回目のタイムアウトを取った音駒高校。そこで孤爪は、ゲーム内で瀕死状態の勇者にバテバテの自分の状況をなぞらえて、「これからもうちょっと勇者にごめんねって思って戦おうと思う」と発言する。その発言を聞いた福永は、「大丈夫 バレーではあんまり人死なない」と一言。普段口数の少ない福永から、ダジャレとは違った励ましの言葉を受けた孤爪は、ふっと吹き出し元気を取り戻した様子だった。仲間想いの、福永なりの気遣いが表れている場面だ。
タイムアウト明け、再び長い長いラリーを見せる音駒高校と烏野高校。どちらが勝ってもおかしくない状況に、会場全体が引き込まれていく。そんな中、普段は感情を表に出さない孤爪も、残り少ない体力で「バカ!!!ボール!!!まだ落ちてない!!!!」と叫ぶ。苦しい状況であるにもかかわらず、どの選手もこの「ゴミ捨て場の決戦」を終わらせたくないと思っていた。しかし、試合はついに烏野高校がマッチポイントとなる。白熱する攻防の中、汗により手を滑らせてしまった孤爪のトスミスにより、試合は終了。因縁の対決「ゴミ捨て場の決戦」は、烏野高校の勝利に終わった。
試合が終わると、練習試合から良き仲間として、ライバルとして互いに高め合ってきた両校は、それぞれをたたえ合った。敗退してしまった音駒高校は、3年の引退が決定。それを受けた1、2年達は、悲しさと悔しさで涙を流していた。普段は無口で物静かな福永も、今回ばかりは涙を浮かべていた。
卒業後はお笑い芸人
最終章では福永招平の卒業後の進路が描かれている。25歳になった福永は、飲食店でアルバイトをしながら、お笑い芸人をしている。お笑い好きな、福永らしい選択である。また、元音駒高校のメンバーが集まり、みんなが鍋の準備をしようとしている中でパエリアをつくるという、変わらない福永らしさが表れている。福永が作ったパエリアを食べたメンバーは、「うまあ!?」と驚いていることから、かなり料理が上手いと言える。
福永招平の関連人物・キャラクター
音駒高校(ねこまこうこう)
山本 猛虎(やまもと たけとら)
福永と同じく、音駒高校バレーボール部2年。ポジションはウイングスパイカー。ヤンキーのような見た目と口調で、他校の生徒と絡むこともしばしば。主将である黒尾や、同じく2年の孤爪から手を焼かれている。威力のあるスパイクだけではなく、レシーブ力も備えた、攻守共に力のあるオールラウンダーな選手で、音駒のエース的存在。女子との会話の仕方が分からないことが悩み。
孤爪 研磨(こづめ けんま)
同じく音駒高校バレーボール部2年。ポジションはセッターで、音駒の「脳」として活躍している。常にコート内を把握し、相手を攻略していくことが得意なため、口数は少ないがチームの司令塔となっている。基本は他人や物事に興味が無く、物静かで暗い性格。大のゲーム好き。幼少期に、近所に引っ越してきた黒尾に誘われてバレーボールを始める。烏野高校バレーボール部1年で、友達である日向のことは「おもしろい」存在として、興味を示している。
孤爪研磨(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
孤爪研磨(こづめ けんま)とは、漫画『ハイキュー!!』に登場する音駒高校バレーボール部の2年生。運動選手としてはスタミナがないが鋭い観察眼を持つ切れ者で、通称「音駒の脳」。ゲームが大好きで、バレーボールに関しても相手チームの弱点を探り攻略するための戦略を練る。1つ歳上の黒尾鉄郎(くろお てつろう)とは自宅が隣同士で、彼に勧められて7歳の頃からバレーボールを一緒に練習するようになり、現在ではチームメイトである。主人公の1人である日向翔陽(ひなた しょうよう)とは、練習試合をきっかけに友達になる。
黒尾 鉄朗(くろお てつろう)
音駒高校3年で、バレーボール部主将。ポジションはミドルブロッカーでありながらも、レシーブ力はチームの中でもトップクラス。しなやかで安定したレシーブと、状況を把握しどんなスパイクにも合わせるリードブロックで、音駒の守備力の要となっている。相手の選手を煽るような発言をすることもあるが、チームのことを考えていて頼れる主将である。同じ音駒の孤爪に対しては、セッターとしてかなりの実力の持ち主であると信頼している。
黒尾鉄朗(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
黒尾鉄朗(くろお てつろう)とは『ハイキュー!!』に登場する、音駒高校の主将でミドルブロッカーだ。主将としての、チームをまとめる力・仲間を育てる能力が高い。プレー中に挑発したり、揺さぶりをかけたりして相手の平常心を奪う心理戦も得意だ。状況に応じて様々なブロックを使い分け、相手スパイカーの攻撃を素早く見極める能力が高い。ブロックだけでなく、レシーブ・スパイク・サーブとどれも優れているオールラウンダーだ。卒業後は選手としてではないが、バレーボールを普及させようと動いている。
夜久 衛輔(やく もりすけ)
音駒高校バレーボール部3年。ポジションはリベロで、レシーブ力が強みの音駒において、守備の要となる存在である。確かな技術力を持ちながらも、さらに高みを目指すという、志高い性格。小柄ながらも、堂々とした姿や男らしい言動でチームを引っ張り、その存在はとても大きい。口調は厳しめだが、後輩や仲間想いの頼れる先輩。特に1年の灰羽に対しては、手を焼いている。
夜久衛輔(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
夜久衛輔(やく もりすけ)とは『ハイキュー!!』内で登場する音駒高校のリベロ(R)。主人公日向翔陽(ひなた しょうよう)の所属する烏野高校とは因縁の関係であり、何度も試合を行っており、互いを高め合うよきライバルである。リベロとしての能力が非常に高く、その存在だけで相手のスパイカーにプレッシャーを与えるほどの存在感がある。個性豊かなチームメンバーをまとめるおかん的な役割をしていることが多いが、後輩を叱ったりする一面から鬼先輩と呼ばれることもある。
海 信行(かい のぶゆき)
音駒高校バレーボール部3年で、副主将。ポジションはウイングスパイカー。常に冷静で、音駒の個性豊かなメンバー達を優しく見守っている。ニコニコしながらもツッコミを入れるなど、ここぞという所では、ビシッと言ってくれる頼もしい存在。攻守共に力のある選手。今後自分の代わりとなっていくであろう存在として、1年の犬岡を気にかけている。
灰羽 リエーフ(はいば りえーふ)
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日向翔陽(ひなた しょうよう)とは『ハイキュー!!』に登場する、烏野高校のミドルブロッカーだ。そしてこの物語の主人公だ。ミドルブロッカーとしては低身長だが、常人離れした瞬発力とずば抜けたジャンプ力を合わせ持つ高い身体能力を活かし、相手をかき乱す”最高の囮”として活躍する。向上心が強く努力を怠らない性格で高校卒業後は、単身ブラジルへ渡りビーチバレーで技術を磨く。そして日本代表ではオポジットとして活躍し、その翌年には海外へ行き、世界クラブ選手権に出場する。
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昼神幸郎(ひるがみ さちろう)とは古舘春一の高校バレーを題材にした漫画作品『ハイキュー!!』の登場人物で、鴎台高校のバレーボール部に所属する2年生である。ポジションはミドルブロッカー(MB)。鴎台は全国トップクラスのブロックを誇るチームであり、全国ベスト4に入る強豪である。その鴎台でブロックの要として活躍していることから「不動の昼神」という異名を持つ。物腰柔らかい雰囲気があるが、試合中は迫力のある表情になる。冷静に状況を分析する能力に長けていて、落ち着いたプレーでチームに貢献する。
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田中龍之介(たなかりゅうのすけ)とは、『ハイキュー!!』に登場する烏野高校の2年生。パワフルなスパイクで、チームの得点を叩き出す。烏野の元気印として試合のファーストポイントを任されることが多い。ポジションは、ウィングスパイカー。スパイクの技術も安定感もある優秀なスパイカーと周囲から称されている。烏野バレー部の時期エースとして期待される。一見パンチの強いタイプだが、後輩の面倒見が良く、後輩から慕われている。マネージャーの清水潔子(しみずきよこ)に絶賛片思い中。
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目次 - Contents
- 福永招平のプロフィール・人物像
- 福永招平のポジション・能力
- 福永招平の来歴・活躍
- 音駒高校バレーボール部入部
- 烏野高校との練習試合
- 春の高校バレー東京都代表決定戦
- 準決勝 VS梟谷高校
- 3位決定戦 VS戸美学園
- 春の高校バレー全国大会
- 1回戦 VS清川高校
- 2回戦 VS早流川工業高校
- 3回戦 VS烏野高校
- 卒業後はお笑い芸人
- 福永招平の関連人物・キャラクター
- 音駒高校(ねこまこうこう)
- 山本 猛虎(やまもと たけとら)
- 孤爪 研磨(こづめ けんま)
- 黒尾 鉄朗(くろお てつろう)
- 夜久 衛輔(やく もりすけ)
- 海 信行(かい のぶゆき)
- 灰羽 リエーフ(はいば りえーふ)
- 芝山 優生(しばやま ゆうき)
- 犬岡 走(いぬおか そう)
- 烏野高校(からすのこうこう)
- 日向 翔陽(ひなた しょうよう)
- 影山 飛雄(かげやま とびお)
- 東峰 旭(あずまね あさひ)
- 山口 忠(やまぐち ただし)
- 月島 蛍(つきしま けい)
- 梟谷学園(ふくろうだにがくえん)
- 木兎 光太郎(ぼくと こうたろう)
- 戸美学園(のへびがくえん)
- 大将 優(だいしょう すぐる)
- 福永招平の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「バレーではあんまり人死なない」
- 「やり過ギ ドストエフスキー」
- 「ナイストス サロンパス」
- 「…想定以上の高さ…想定漢(ガイ)…!」
- 福永招平の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 「招き猫」が由来
- 必ず両手でハイタッチ
- 良き仲間でありライバルの山本