ゼノス（ファイナルファンタジーXIV）の徹底解説・考察まとめ

その後のゼノス

ゼノスの死は素早くガレマール帝国に伝わることとなった。
しかし父親でもあるガレマール帝国の皇帝ヴァリスはゼノスの死を悼むことなく、「あれは統治者として欠陥がありすぎた（ので、死は妥当）」として冷静に突き放した。
ゼノスの死体はガレマール帝国本土に送還されたが、その死の経緯は大々的に発表されることはなく、葬式も秘密裏に執り行われた。

パッチ4.2の追加シナリオの最終カットシーンにおいて、ゼノスとおぼしき人物が首に包帯を巻いた状態で映っている。
首を切断して自害したはずのゼノスがなぜ生きているのかという疑問や、ゼノスの死を大々的に発表しなかった謎に関しては、パッチ4.3以降のシナリオで明かされる（2018年4月現在ではパッチ4.2までしか実装されておらず、これらの疑問や謎に対するアンサーはない）。

その他コンテンツにおけるゼノス

極神竜討滅戦

「神竜討滅戦」の強化版である高難度コンテンツであり、パッチ4.1にて実装された。
「極神竜討滅戦」は基本的には「神竜討滅戦」を元にしつつ、ギミックや技の威力が強化されている。「極〇〇討滅戦」と名のついたコンテンツ群での中でもギミックが複雑で難度が高い。
ノーマル版にあたる「神竜討滅戦」でもシナリオで戦う相手としてはギミックが複雑であり、初見殺しの内容も多く、詰まるプレイヤーも多かった。

ゼノス（人間形態）として戦うフェーズはなく、開始から終わりまで神竜と戦い続ける。
が、ゼノスのセリフとして、フェーズごとにセリフが挿入される。
BGMはフェーズごとに変わり、最終フェーズでは「紅蓮の解放者」のメインテーマである「Stormblood」をアレンジした楽曲が流れる。

ゼノスの名言・名セリフ

「この荒々しく無慈悲な世界に生まれたなら、たったひとつの命を燃やして、戦を愉しまずにどうする？」

アラミゴ王城の空中庭園の決戦を前にしてゼノスがプレイヤーに言ったセリフ。
全文は以下の通り。
「戦いとはな、愉しむために行うべきなのだ。生きるため喰らうため、互いに牙を剥き合うのが獣の性なれど、狩りを悦楽に変え、戦を愉しむのは人だけに与えられた特権だ！この荒々しく無慈悲な世界に生まれたなら、たったひとつの命を燃やして、戦を愉しまずにどうする？」

戦いというものにおけるゼノスの思想が表れているセリフである。
そして、この思想を説いたゼノスはプレイヤーに「貴様にも理解できるはずだ…」と同類扱いし、プレイヤーを終生の友と呼ぶ。
このあと、プレイヤーを友と呼ぶゼノスを受け入れるかどうか選択肢が現れ、選択肢によって直後のセリフが分岐する（展開は変わらない）。

ここまでのシナリオで、プレイヤーのことを救国の英雄として持ち上げるキャラクターはいたものの、友と呼んでくれるキャラクターは数少なかった。
その中で歪んだ思想ながらプレイヤーのことを友と呼んだゼノスに対し、プレイヤーたちは「ついに自キャラクターに友達が増えた！？」とネタにした。

「まだだ……まだ、斃れてくれるなよ？」

アラミゴ王城での決戦において、プレイヤーと1対1で戦闘するゼノスのセリフ。
このセリフは、ダンジョン「最終決戦 アラミゴ」の最終ボスとして登場したゼノスが必殺技を放つ時に流れる。
最後の「斃れてくれるなよ？」の部分だけがボイスつきで流れ、3本の刀による滅多切りを行う。

この時の「斃れてくれるなよ？」の声は、プレイヤーとの戦闘に高揚するゼノスの感情がよく表れており、声優の名演が光るセリフである。
この必殺技の発動はゼノスの残りHPによって発動するが、適正レベルの適正装備で挑む場合、ちょうどBGMのサビの盛り上がりに合わせてセリフが流れ、必殺技が発動するようにタイミングを合わせており、これらがうまいこと噛み合うと非常に盛り上がる演出になる。
この音楽、ボイス、エフェクトが織りなす演出は見事であり、プレイヤーには好評であった。

「いいぞ、いいぞ…これこそ俺が求めていた戦いだ！ 友よ、この戦いを新たな神話と成すぞッ！」

「神竜討滅戦」および「極神竜討滅戦」での最終フェーズに流れるセリフ。
ゼノスが融合した神竜は他の蛮神（召喚獣）とは違い、背景となる神話を持たず、神を信仰する種族もない（他の蛮神は信徒が神話になぞらえて神として蛮神を顕現させている）。
そのため、この戦いを神竜という神の神話として語り継ごうという意味のセリフである。

「神竜討滅戦」および「極神竜討滅戦」は、このセリフでもって最終フェーズに移行する。
この時、「紅蓮の解放者」のメインテーマである「Stormblood」をアレンジした楽曲も流れるため、非常に盛り上がる演出となっている。

ゼノスに関する裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

ゼノスと追いかけっこ

ダンジョン「最終決戦 アラミゴ」の最終ボスとして登場したゼノス戦でのネタ。
ボスであるゼノスはかなり遠い位置からもプレイヤーを感知し、プレイヤーを攻撃範囲に収めるために接近してくる。
そこで、プレイヤーが逆に遠く離れると、ゼノスはプレイヤーを追いかけてくる。
ほとんどのダンジョンは戦闘フィールドであるエリアからプレイヤーが脱出すればボスの位置がリセットされるが、このゼノスはエリアを脱出しても位置がリセットされず、エリア外まで追いかけてくる。
そのため、ゼノスと擬似的な追いかけっこができる。

追いかけてくるゼノスの走るポーズがなかなかシュールであったため、プレイヤーの間でネタになった。

ヒカセンのフレンドリストネタ

プレイヤーを友と呼んだゼノスを指し、「ついに自キャラクターに友達が！？」というネタから派生したネタ。
ヒカセンとは「光の戦士」の略であり、作中で「伝説の存在である光の戦士の再来」と持ち上げられているプレイヤーを指した言葉。

ゲームシステムとしてフレンドリストがあるが、これはあくまでゲームをプレイしているプレイヤー（いわゆる中の人）のフレンドであり、アバターとしての自キャラクターのフレンドではない。
プレイヤーの中にはゲームをプレイしている自分自身とアバターとしての自キャラクターを切り分けて考える人もおり、そういった人がこのネタを言いだした。
「ゲームをプレイしている自分のフレンドリストではなく、自キャラクターのフレンドリストはこうだ！」とシナリオ内でプレイヤーのことを友人と呼んだキャラクターの名前を挙げ、実際のフレンドリスト風にしている。
画像中の名前はシナリオに登場するキャラクター（NPC）の名前であり、プレイヤーの名前ではない。

ヒカセンのフレは死ぬ

「ヒカセンのフレンドリスト」ネタからさらに派生したネタ。
FF14作中でプレイヤーを盟友と呼んだキャラクターは死亡しており、（上の画像中で（Delete）となっている部分がそのキャラクター）、またプレイヤーを友と呼んだゼノスもまたこのあと自害するため、「ヒカセンのフレ（フレンドの略）は死ぬ」というネタが生まれた。