リンクの冒険(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『リンクの冒険』とは、1987年に任天堂からファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。シリーズ2作目である本作は、他のシリーズ作品とは異なる、横スクロール視点のアクション性が非常に強いRPGとなっている。前作『ゼルダの伝説』でリンクがガノンに勝利してから数年後、未だガノンの影響が残り荒廃するハイラルを舞台に、「勇気のトライフォース」を復活させ、初代ゼルダ姫とハイラルを救うべく、リンクは再び剣と盾を手に、トライフォースの試練に挑む冒険に出る。
ビーム
リンクの体力が満タンの時に剣を振ると、剣先からビームを出し遠くの敵を攻撃できる。ただし、効かない敵も存在する。
ジャンプ突き
ジャンプ中に剣を突き上げ、頭上にいる敵を攻撃する。高い位置にいる敵や、ジャンプする敵に有効。
ダルニアの町の、煙突から入ることのできる家にいる剣士から教わることができる。
下突き
ジャンプ中に真下に剣を突き出し攻撃する。正面から攻撃を当てづらい敵や、頭が弱点の敵に有効。
ミドの町の、2階から入ることのできる教会にいる剣士から教わることができる。
盾による防御
リンクは、剣を振っていない状態では盾を構えている。
盾は通常時はリンクの上半身の、しゃがみ状態時は足下を守るように構えられ、敵の攻撃に合わせて上段か下段に盾を構えることで、攻撃を防ぐことができる。
ただし、炎や斧など一部の攻撃は盾で防ぐことができない。
盾で防ぐことのできる攻撃は、岩、ブーメラン、槍、ビーム、剣、魔法、剣ビームの7種類である。
盾で防ぐことの出来ない攻撃は、炎、斧、チェーンハンマー、こん棒、体当たりの5種類である。
REFLEXの魔法を使うことで、炎、斧、チェーンハンマー、こん棒を盾で防ぐことができるようになり、魔法を反射できるようになる。
ジャンプ
戦闘フィールドやダンジョンにある段差を上ったり、穴を飛び越える時に使用する。
上空にいる敵を攻撃するときや、敵の突進、炎による攻撃を回避するときにも有効。
戦闘フィールド
戦闘フィールドには草原や砂漠、沼地など様々な地形がある。
敵シンボルと接触した場所によって地形が変化し、「砂漠では岩が飛んできてダメージを受ける」「沼地では足を取られ移動速度が低下する」「洞くつは天井が低く敵をかわしづらい」など戦闘に様々な影響を及ぼす。
経験値とレベル
他のゼルダの伝説シリーズ作品には「経験値を貯めてレベルを上げる」というシステムが存在しないが、『リンクの冒険』には経験値とレベルアップの概念が存在する。
敵を倒すことでリンクは経験値を手に入れ、経験値が一定の値になるとレベルアップする。
レベルアップすると、攻撃力を表す「ATTACK」、魔力の最大値を表す「MAGIC」、体力の最大値を表す「LIFE」の3つのステータスのうち、どれか1つのレベルを任意で最大8レベルまで上昇させられる。この時プレイヤーが注意しなければならないのが、各ステータスのレベルのバランスである。
ゲームオーバーやセーブしたところからゲームを再開すると、リンクのステータスは3つのステータスのうち一番低いステータスのレベルに統一される。例えば、ATTACKのレベルが5、MAGICのレベルが2、LIFEのレベルが1という状態でゲームオーバーとなった場合、全てのステータスがLIFEのレベル1に統一されてしまうのである。
さらにレベルアップに必要な経験値はどんどん増加していき、これはゲームオーバーになってもリセットされない。つまり、レベルが高い状態でゲームオーバーとなった場合、ステータスを元の状態に戻すために莫大な経験値を要求されることになる。
そのため、平均的にステータスのレベルを上げていく必要がある。
このような経験値とレベルのシステムと、前述したアクション性の高い戦闘システムが合わさって、『リンクの冒険』はシリーズ中でも難易度の高い作品であると言われている。
残機制
『スーパーマリオブラザーズ』のような残機制が採用されているのも、『リンクの冒険』が他シリーズ作品と異なる点である。
敵の攻撃を受け体力がなくなったり、戦闘画面で穴に落ちるなどすると、リンクの残機が1人減る。残機が無くなるとゲームオーバーである。
リンクの残機は、マップ上にまれに配置されている「人形」というアイテムを取得するか、全てのステータスがレベル8の状態で、経験値を4000点貯めると1機増える。
魔法
『リンクの冒険』には、他のゼルダの伝説シリーズ作品には見られない8つの魔法が登場する。
ゼルダの伝説シリーズおなじみのアイテムによる謎解きはほとんどなく、これらの魔法をハイラル各地の町にいるマジシャンを見つけ出し、習得することで新たな場所に進むことができるようになっている。
SHIELD(シールド)
受けるダメージを半分にする魔法。ラウルの町で習得することができる。
狭い通路での戦闘など、ダメージが避けられない状況が多くある『リンクの冒険』では必須の魔法である。
JUMP(ジャンプ)
ジャンプ力を上げる魔法。ルトの町で習得できる。
通常のジャンプでは届かない高さの地形や、遠い場所に飛び移る時に必要な魔法である。
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目次 - Contents
- 『リンクの冒険』の概要
- ゼルダ史の中の『リンクの冒険』
- 『リンクの冒険』のあらすじ・ストーリー
- リンクの勝利とその後のハイラル
- 初代ゼルダ姫と「ゼルダの伝説」
- 6つの神殿と「勇気のトライフォース」
- 再び冒険へ
- トライフォースの試練と初代ゼルダ姫の目覚め
- 『リンクの冒険』の登場人物・キャラクター
- リンク(Link)
- 初代ゼルダ姫(Princess Zelda I)
- インパ(Impa)
- ガノン(Ganon)
- ガノンの残党
- 『リンクの冒険』のゲームシステム
- シリーズ異色の横スクロールアクション
- 戦闘システム
- 上段攻撃
- 下段攻撃
- ビーム
- ジャンプ突き
- 下突き
- 盾による防御
- ジャンプ
- 戦闘フィールド
- 経験値とレベル
- 残機制
- 魔法
- SHIELD(シールド)
- JUMP(ジャンプ)
- LIFE(ライフ)
- FAIRY(フェアリー)
- FIRE(ファイア)
- SPELL(スペル)
- REFLEX(リフレックス)
- THUNDER(サンダー)
- アイテム
- マジックのつぼ
- 宝袋
- 人形
- ローソク
- ハンマー
- 聖なるグローブ
- イカダ
- 聖なるブーツ
- 笛
- マジカルキー
- 十字架
- ハートの器
- マジックの器
- 女神像
- 鏡
- 手紙
- 水
- 聖なる水
- 子供
- 『リンクの冒険』の敵キャラクター
- 地上・神殿・洞くつに出現する敵
- ビト
- ボト
- モリブリン
- ディーラ
- エーク
- エークマン
- オクタロック
- ゴーリア
- ゲルドアーム
- ローダー
- モービー
- メグマット
- バゴバゴ
- ミュー
- ダイラ
- モア
- ギルボック
- リーバー
- ゾーラ
- テクタイト
- ブーン
- アルローダ
- ゲール
- 神殿に出現する敵
- ウォース
- バブル
- スタルフォン
- パルタム
- グーマ
- ヘルグーマ
- アイアンナック
- ラー
- マウ
- ファイアモア
- ウィズザール
- マーゴ
- アーネル
- ファイア・バゴバゴ
- ボトマスター
- デグバブル
- フォッケル
- フォッカー
- 各神殿のボス敵
- マズラ
- ジャーマンフェンサ
- レボナック
- カロック
- ジャーマンフェンサⅡ
- バルバジア
- ボルバ
- シャドウリンク
- ゼルダの伝説シリーズへの影響
- キャラクターに引き継がれた名前
- 『リンクの冒険』で生まれたアクション
- 『リンクの冒険』の用語
- トライフォース
- クリスタル
- 6つの神殿
- 大神殿
- 守護神
- 『リンクの冒険』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ロトの墓
- 敵シンボルの見分け方
- 敵との戦闘を回避する方法
- 2周目
- 幻のスーパーファミコン版『リンクの冒険』
- 海外版『ゼルダの伝説』