ズートピア(ディズニー映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ズートピア』とは、2016年にウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオより公開されたアニメーション映画。第89回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作品。肉食動物と草食動物が共に暮らす大都会ズートピアを舞台に、新米警察官のウサギのジュディ・ホップスと、キツネの詐欺師ニック・ワイルドの2人が、連続行方不明事件を解決するために奮闘するメディ・アドベンチャー。作品のテーマとして人種差別などの社会問題が描かれている。
夜の遠吠え
動物を凶暴化させる青い花。
事件の真犯人であるベルフェザーが羊のダグを使い、「夜の遠吠え」の球根から抽出した毒薬を弾丸にし、銃で肉食動物たちに撃ち込んで凶暴化させていた。
『ズートピア(Zootopia)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
ジュディの幼少期
ジュディはお遊戯会で、夢であった警察官の役を演じ、肉食動物も草食動物も関係なく、ズートピアでは「誰でも何にでもなれる」というテーマの舞台に出演した。
お遊戯会が終わり、警察官の恰好のまま歩いていると、友達がいじめっ子のギデオン・グレイにいじめられているところを目撃する。
警察官に憧れているジュディは、敢然とギデオン・グレイに立ち向かうが、力では敵わないため負けてしまう。
しかし、ジュディはギデオン・グレイの隙を見て、友達が奪われた物を取り返していた。
友達に感謝され、ジュディは警察官になる夢を絶対に叶えると誓う。
正義感に溢れ、弱者の気持ちがわかるジュディだからこそ警察官に向いており、ギデオンから羊を救った事で確固たる意志を持って警察官になる夢を叶えようとしているのが窺えるシーンである。
過去を語るニック
ニックは幼い頃に肉食動物で初めてのジュニアスカウトになろうとしていた。
しかし、口輪をしていないキツネを信用出来ないといじめられ、挫折してしまう。
ニックはその出来事から、2つのことを学んだとジュディに告げる。
1つ目は「何があっても傷付かないようにすること」、そして2つ目は「世界がキツネをずる賢くて、信用できないと決めつけるなら何をしても意味がない」というもの。
だからニックは、夢を諦め、キツネらしく詐欺師となることを選んでいたのだ。
キツネという種族がどういう目で見られているか、詐欺師として生きてきたニックの過去が初めてわかるシーンである。
ジュディの記者会見
誘拐事件が解決したことで記者会見が開かれ、功労者のジュディが事件の詳細を求められる。
ジュディは、凶暴化した動物が肉食動物だけであり、凶暴化した理由が本能的なものだと言う。
「何千年も前、肉食動物は本能のままに獲物を捕らえていたため、何らかの拍子に野生に戻ってしまった」
ジュディの話を聞いたニックは、ジュディの差別的な発言にショックを受けてしまう。
一緒に警察官になって欲しいと言うジュディに対して、ニックは「いつ野生に戻るかわからない肉食動物を、相棒にするのは危険だ」と告げて、その場から離れてしまう。
ジュディは意図的に偏見をしたり、差別の心を持っているわけではないが、自分でも気づかないレベルで、見た目だけで相手や物事を判断していたのが露呈するシーン。
ニックとの再会
肉食動物が凶暴化したのが、青い花の「夜の遠吠え」原因だとわかったジュディは、ニックの元へと向かった。
ジュディは世間知らずで無責任な言葉で、ニックを含めた肉食動物たちを傷付けたと謝罪する。
ニックはニンジン型のペンの録音機能で、ジュディの謝罪を録音しており、「48時間後にちゃんと内容は消すさ」と言ってジュディを許してくれる。
最後に少しいじわるをして許すところが、謝罪した後のジュディが変に負い目を感じないようにしてくれるニックの優しさがわかるシーン。
警察官となったニック
ニックはジュディの勧めで警察官学校に入り、キツネ初の警察官となる。
そして、本当のジュディの相棒となったニックは、ジュディと共に、ズートピアで猛スピードで飛ばしている暴走車を取締る。
ジュディとニックはお互いを「ずるいウサギ」、「間抜けなキツネ」とからかいながら任務に向かうのだった。
「ずるいキツネ」、「間抜けなうさぎ」となるところを「ずるいウサギ」、「間抜けなキツネ」に変えてお互いを呼び合っているのが、お互いの種族のイメージを払拭して信頼し合っているのがわかるシーン。
『ズートピア(Zootopia)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
デュークが販売している海賊版のDVD
劇中で泥棒イタチのデュークが販売している海賊版DVD。
作品をよく見ると、他のディズニー作品のパロディとなっている。
『モアナと伝説の海』は、『ズートピア』より後に公開された作品であるため、ファンの間では「次回作では?」と噂されていた。
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目次 - Contents
- 『ズートピア(Zootopia)』の概要
- 『ズートピア(Zootopia)』のあらすじ・ストーリー
- 警察官ジュディ・ホップスの誕生
- 詐欺師ニックとの出会い
- 行方不明者の捜索
- 草食動物と肉食動物の対立
- でこぼこコンビが事件を解決
- 『ズートピア(Zootopia)』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- ジュディ・ホップス(Judy Hopps)
- ニック・ワイルド(Nick Wilde)
- ズートピア警察署(ZPD)
- ボゴ署長(Chief Bogo)
- ベンジャミン・クロウハウザー(Benjamin Clawhauser)
- マクホーン(Officer McHorn)
- ズートピア警察学校の教官(Drill Instructor)
- 市役所
- レオドア・ライオンハート市長(Mayor Leodore Lionheart)
- ドーン・ベルウェザー副市長(Assistant Mayor Dawn Bellwether)
- バニーバロウ
- スチュー・ホップス(Stu Hopps)
- ボニー・ホップス(Bonnie Hopps)
- ギデオン・グレイ(Gideon Grey)
- ニックの知人
- フィニック(Finnick)
- フラッシュ(Flash Slothmore)
- エミット・オッタートン(Emmitt Otterton)
- デューク・ウィーゼルトン(Duke Weaselton)
- ミスター・ビッグ(Mr. Big)
- ケビンとレイモンド(Kevin / Raymond)
- ズートピアの住民
- ヤックス(Yax)
- オッタートン夫人(Mrs. Otterton)
- フルー・フルー(Fru Fru)
- ガゼル(Gazelle)
- マッジ・ハニー・バジャー(Dr. Madge Honey Badger)
- マンチャス(Mr. Manchas)
- ジェリー・ジャンボウ・ジュニア(Jerry Jumbeaux Jr.)
- ダグ(Doug)
- ピーター・ムースブリッジ(Peter Moosebridge)
- マイケル・狸山(Michael Tanuyama)
- アパートの大家(Landlady)
- バッキー・オリックス=アントラーソン(Bucky Orix-Antlerson)
- プロンク・オリックス=アントラーソン(Pronk Orix-Antlerson)
- プリシラ(Priscilla)
- アングリームース(Angry Mouse)
- 『ズートピア(Zootopia)』の用語
- ズートピア
- 夜の遠吠え
- 『ズートピア(Zootopia)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ジュディの幼少期
- 過去を語るニック
- ジュディの記者会見
- ニックとの再会
- 警察官となったニック
- 『ズートピア(Zootopia)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- デュークが販売している海賊版のDVD
- 隠れミッキー
- ミスタービッグは『ゴッドファーザー』へのオマージュ
- 劇中で出てくる人気有名ブランド
- 上映国によって変わるニュースキャスター
- 『ズートピア(Zootopia)』の主題歌・挿入歌
- 日本語版
- 主題歌:Dream Ami「トライ・エヴリシング」
- オリジナル版
- 主題歌:Shakira「Try Everything」