キングダム(KINGDOM)の武将・将軍まとめ

『キングダム(KINGDOM)』とは原泰久の漫画で、中国の春秋戦国時代後期を題材にした作品。
信という元下僕の少年が秦王である贏政と出会い、天下の大将軍を目指すというストーリー。
主人公の信が身体的、精神的に成長していくのが作品の魅力の一つでありながら、
そこに関わる多くのキャラクターたちの生き様も大きな人気を誇る一因となっている。

六大将軍の一人だが、今の時点ではその経緯や強さについては何も語られていない。

大将軍

蒙武(もうぶ)

父は白老将軍蒙驁で、息子に蒙恬と蒙毅がいる。
父蒙驁譲りの巨躯を持ち、その怪力から繰り出される一撃であらゆる敵を吹き飛ばす。
自身の武力に絶対の自信を持っており、中華最強であることを証明することが目標。
戦闘スタイルは策を用いるような小細工を嫌い、己の武力を中心に兵の士気を高めた力と勢い任せの戦闘を好む。
周囲からは猪突猛進な武将という評価を得ているが、秦国軍総司令の昌平君曰く策を武で凌駕できる唯一の存在。
また、戦慣れしていない民兵を戦闘の最中に訓練するなど’軍’に対する理解の深さを見せる。
趙国軍が攻めてきた際には李牧が王騎用に仕掛けた罠にハマってしまい、壊滅寸前まで追い込まれる。
王騎軍が助けに来て死地を脱したものの、王騎が深手を負わされ死期が迫ると自分の責任であると謝罪をした。
その後、合従軍(秦を除く6国の同盟軍)が攻めてきた際は昌平君の策を取り入れ、高等戦術である「斜陣がけ」を行い楚軍大将である汗明との一騎打ちに持ち込む。
蒙武以上の巨躯を持ち、かつての六大将軍王齕を退けたという実力を持つ汗明を力勝負で討ち取る。
この功績が認められ将軍から大将軍へと昇格した。

renote.net

騰(とう)

長年に渡り王騎の副官を務めた人物であり、共に数多の戦場を駆け抜けた経験から、その実力は王騎と比べても見劣りしないと言われるほど。
王騎の死後はその遺言に従い旧王騎軍を見事にまとめ上げる。
合従軍が攻めてきた際には将軍に昇格しており、蒙武軍と連携して楚軍と戦った。
高い戦闘能力と戦場全体を見渡す戦略眼を併せ持ち、弱点や欠陥がないことから他の将軍よりも早めに始末したい武将と評される。
また、王騎が本気で贏政と中華を獲りに行く事を考えたことから、秦軍の強化を図る目的で若い信や王賁らの策を起用し主攻を任せる。
その結果、魏国との著雍攻略戦に勝利し、その功績から大将軍へ昇格した。

renote.net

楊端和(ようたんわ)

山の民の最大勢力の王。他の山民族からは「山界の死王」と呼ばれる。
女性ながらその武力は山の民一とされ、自ら先頭に立って幾多の山民族を統合していった。
幼少より世界を広げたいと考えており、かつてない国の広がりを求めて、政と強固な盟を結んで王都奪還に力を貸した。
その後は山界の勢力を強化するため戦に明け暮れ、山民族の統一に成功する。
その後、合従軍の別働隊が咸陽へ迫った時には、バンコ族との一大決戦へと赴いていた最中だったが、それまでの全ての戦績と犠牲を投げ打って蕞の防衛戦に援軍として駆けつけ、陥落寸前の秦国を救った。
その功績で秦の大上造(大将軍)の爵位を貰い、嫪毐の処刑後に魏国の衍氏を攻略する。
鄴城攻略戦では、三軍連合軍の一角として参戦する。
初戦の列尾城の戦いでは、飛信隊とともに先陣を務め、高い士気を保ちながら死守しようとする趙軍を、自身の檄と山の民の雄叫びで敵をひるませ、瞬く間に列尾城を陥落させた。
その後、壁軍と共に王翦軍を離れ、『犬戎族』という山間民族で構成された橑陽軍と死闘を繰り広げる。敵将の一人である舜水樹により壁が管理していた兵糧が焼かれ、長期戦をすることが不可能となってしまう。そこで楊端和は橑陽軍の3人の武将を討つ作戦を立てる。しかし、舜水樹はそれを予測しており、楊端和は挟撃を受けてバジオウと二人で孤立してしまう事になる。大きな危機に陥る楊端和だが、実はその事態も作戦の内だった。楊端和を討つために橑陽の城主であるロゾが出陣するが、ロゾは楊端和を守るためにやって来たダントと璧によって首を取られる。舜水樹は城に戻るが、絶壁を登って守りが薄くなった城に侵入した楊端和軍が占拠していた。それにより、楊端和軍の勝利が確定した。
その後、自軍に大きな被害を与えた犬戎族を仲間へと受け入れた。

将軍

王翦(おうせん)

元蒙驁軍の副将であり王賁の父。
仮面で顔を隠しており、その目は味方ですら不安を覚えさせる。
一方で軍略においては天才的で、かつての六大将軍胡傷が軍略の才だけで六大将軍の席に割って入れるほどと称し、元趙国三大天の廉頗も戦い方が白起に似ているとその才能を認める。
しかし、昭王からは自らの国を持ち王となりたがっているという危険思想を警戒されており日陰に追いやられてきた。
廉頗も才能は認めながらも副将でありながら自分を第一と考える武将は信用が置けないため、英雄とは認められない男として興味を失った。

合従軍が攻めてきた際は燕国軍と対峙し、築城の才能で山岳族が感心するほど山砦を作り上げる。
一度撤退したように見せかけると燕国軍の主力を打ち破り、そのまま姿を消すと函谷関の裏手に回った楚軍も撃破し陥落を阻止した。

その後、趙国の王都圏である鄴を攻める際には総大将に任命される。
鄴攻略は、趙の国門である列尾を拠点にされるはずだったが、列尾は李牧の策により奪い返しやすいように作られていた。列尾を奪い返されるという事は、物資の補給が断たれ、出口を封じられる事を意味していた。軍総司令の昌平君たちが打ち立てた戦略が早々に崩れ、蒙恬が撤退しかないと断ずる状況になるが、王翦は鄴へと軍を進める。王翦は付近の城を襲い、住民を鄴へと追いやった。そして王翦たちが鄴を包囲する頃には数万人の難民が鄴へ集結していた。それにより鄴は大量の兵糧を必要とすることになった。王翦は兵糧攻めを受けながらも、鄴に対して兵糧攻めをかけたのだった。これには趙国三大天の李牧も驚愕していた。
その後、楊端和軍を大きな兵力を持つ橑陽に宛て、桓騎軍に鄴を包囲させた。そして自身は飛信隊・楽華隊・玉鳳隊と共に李牧軍と相対する。王翦は、敵の戦力、戦の流れ、飛信隊・楽華隊・玉鳳隊の成長を的確に読む。
楽華隊を送り込んだ左翼では、李牧の策により軍を率いていた麻鉱が討たれる。しかし蒙恬が将軍代理となり左翼を率いた事により、劣勢だった戦況を立て直す。飛信隊・玉鳳隊を加えた右翼では、軍を率いていた亜光が重傷を負うが、信・王賁が覚醒した事により圧倒的有利な状況となる。そして王翦本軍は右翼に敵本陣を強襲させる作戦を立て、李牧軍と戦いを始める。李牧は本能型の極みである麃公と戦った経験により、本能型の戦いを論理的に解明し、それを自身の兵に叩き込んでいた。それにより李牧軍はどのような敵にも対応することが出来る驚異の軍となっていた。しかし、王翦はそのカラクリを見抜き、敵の動きを先読みする事で李牧軍に対応した。

桓騎(かんき)

元野党団の首領で王翦と同じく蒙驁軍の元副将。
野盗時代に秦国軍からの討伐隊を相手に無敗を誇り、その実力は六大将軍級と称される。
一方で「首斬り桓騎」の異名を持ち、投降してきた兵士を殺したり、無関係の村民たちなどを皆殺しにして金品を奪うなどの悪行を平然と行う。
自ら独自に編み出した戦法を使い、相手の嫌がることを徹底的にやるというスタイル。
時には敵兵の目玉や内蔵などを取り出して敵軍に送りつけるなど常軌を逸した行動を取って相手の士気を下げる。
魏国との山陽攻略戦も合従軍が攻めてきた際も、自ら変装して敵陣に潜入するという元盗賊らしい戦法を用い、いずれも大将を討ち取るに至っている。
趙国の王都圏侵攻戦では王翦を総大将とし、山の民を率いる楊端和と3名で連合軍戦を展開する。
桓騎軍は王翦により鄴の攻略を任される。鄴には王翦の策により周囲の城の難民が押し込まれていた。それにより鄴は兵糧を大きく消費してしまう。しかし、それでも秦軍の兵糧よりも量が多く、鄴を崩すのは難しいと思われた。だが、桓騎は難民に紛れて自身の兵隊を鄴に忍び込ませ、鄴の兵糧を焼いて回らせた。それにより、鄴が落ちるのは時間の問題となった。この事態は王翦と対峙している李牧に伝わり、李牧は早急に王翦との戦いを終わらせなければならなくなった。

録嗚未(ろくおみ)

王騎軍の第1軍長で王騎軍最強と評される。
熱くキレやすい性格で、王騎がこの世を去ったあとにその引き金を引いた趙国の李牧が秦趙同盟を持ちかけた際には激怒して李牧ら一行を斬り伏せようとする。
同盟成立後の宴席でも悪態をついて途中で退席している。
合従軍戦では楚将の臨武君に力で押され落馬する。その後、騰が駆けつけ臨武君を討ち取った。
騰は臨武君の亡骸に殺された元王騎軍の仲間たちとあの世で酒を飲むよう勧めるが、その中にはなぜか録嗚未も含まれていた。
著雍攻略戦では将軍になっており、飛信隊と玉鳳隊と共に魏軍本陣を攻める主攻を任される。
三隊は連携せず3日後の昼に魏軍本陣に攻め入るという約束だけを決め、各戦場で戦いを始める。
録嗚未の軍は一度走り出すと目的地まで止まらないと自負しており、2日目までは様子見を続け、3日目には宣言どおり敵本陣を急襲した。

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陽(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

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陽(よう)とは『キングダム』に登場する秦国の宮女であり、秦国大王・嬴政の正妻・向の親友である。武家の出身であるため、宮女であるにも関わらず国内外の戦争情勢については、大王の正妻である向より詳しい。向が嬴政の正妻となる前から向の事を支え続け、向が嬴政の子を身篭った時には自分の事のように喜んだ。向が剣で重傷を負わされ際には、自らの処罰を顧みず嬴政に向の治療を直談談判に訪れ、向の命を救っている。また、向と向と嬴政の娘である麗の命を狙った反乱軍から自らが盾となって2人を逃すなど、強い行動力を持っている。

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王賁(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

王賁(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

王賁(おうほん)は、『キングダム』に登場する秦国の武将で、幼少期から軍事教育を受けたエリートのみで構成される、玉鳳隊の隊長である。また、王賁は長年槍使いとして鍛錬を重ねてきた、槍使いの達人でもある。秦国大将軍・蒙驁(もうごう)の右腕的な副将である王翦(おうせん)将軍を父に持つ。秦国六大将軍・王騎(おうき)も属する王一族の本家筋の出である。自身の出自に誇りが強く、下人の出である主人公の信(しん)の事を見下している事が多いが、信と楽華隊隊長・蒙恬の同世代の武人と互いに競い合って成長している。

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輪虎(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

輪虎(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

輪虎(りんこ)とは『キングダム』に登場する武将で、趙国三大天の一人である廉頗(れんぱ)の側近の一人である。廉頗の側近は輪虎の他に介子坊(かいしぼう)・姜燕(きょうえん)・玄峰(げんぽう)といった名だたる将軍の顔ぶれとなっており、それらは「廉頗四天王」と呼ばれている。趙国の大将軍であった廉頗は、輪虎をはじめとする「廉頗四天王」と共に魏国へと亡命し、魏国へと進行してきた主人公の信(しん)達の居る秦国軍と激戦を繰り広げた。輪虎はその戦の中での山陽の戦いで、信との一騎打ちに敗れている。

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キングダム 運命の炎(キングダム3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

キングダム 運命の炎(キングダム3)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。

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カイネ(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

カイネ(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

カイネは『キングダム』に登場する、趙国軍総司令・李牧(りぼく)の側近の女剣士である。騎馬術や剣術を得意とし、李牧の護衛も務めている。李牧には全幅の信頼を寄せ尊敬している。秦国との戦の時に、飛信隊軍師・河了貂(かりょうてん)が戦場を見学している際に、カイネと偶然出会い親しくなった。その後、河了貂とは敵同士として闘う事もあったが、以後も気にかけており、たびたび仲間に引き入れようと誘う。カイネと同じく李牧の配下である傳抵(ふてい)に将来の嫁と呼ばれている。

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蒙毅(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

蒙毅(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

蒙毅(もうき)は『キングダム』に登場する秦国の若き軍師である。祖父は秦国大将軍である蒙豪、父は中華最強を自負する秦国将軍の蒙武、兄は物語の主人公・信と共に切磋琢磨して己の実力で将軍となった蒙恬というエリート軍人一家の出身。突出した武の力を誇るもそれに任せた戦法を取ることが多い蒙武を、知略の面で支えたいと考えて軍師を目指し、秦国軍総司令・昌平君の軍師学校の門を叩く。信と生活を共にする少女・河了貂とは軍師学校の同期で、特別軍師認可を受けている彼女と軍略囲碁でまともに戦えるのは蒙毅だけである。

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王翦(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

王翦(キングダム)とは【徹底解説・考察まとめ】

王翦(おうせん)とは『キングダム』に登場するキャラクターで、秦の筆頭将軍「白老(はくろう)」蒙驁(もうごう)の副将である。常に兜をつけており素顔は謎に包まれている。非常に高い戦術眼を持ち、知略を用いて戦う。また非常に慎重な人物でもあり、勝てる戦以外はしない主義である。非常に優れた武将であるが「自分が王になる」という強い野心を持っており、その危険な思想を秦国から警戒されている。王翦(おうせん)は、キングダムの主人公信(しん)のライバルである王賁(おうほん)の父親である。

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