ファイナルファンタジー 零式(FF零式)のネタバレ解説・考察まとめ
「ファイナルファンタジー 零式(れいしき)」 (FF零式) とは、2011年にスクウェア・エニックスより発売されたプレイステーションポータブル(PSP)用ロールプレイングゲーム(RPG)。戦争をテーマに、クリスタルと神、人間の命と死について描かれるFFシリーズの外伝的作品。舞台は「オリエンス」という世界で、主人公の14人の少年少女たちは、アギトと呼ばれる救世主になるために厳しい訓練をこなしながら戦争に身を投じていく。
クンミ・トゥルーエ
『ファイナルファンタジー 零式』の用語
無名の書
ゲーム中に登場する著者不明の書物のこと。
各国のペリシティリウムに宛てられた書簡が元で、複数の人物によって書かれているとされているが詳細は不明。
また、これらを編纂し著作したのも誰なのか不明であることから「無名の書」と呼ばれる。
オリエンスの伝承と通じる内容があり、0組の一部のメンバーは、アレシアの持っていた「無名の書」を読んで暗記している。
ゲーム中に0組メンバーがそらんじていたのは以下の14章7節。
彼の地、選ばれし者のみが入ることを許される、
その者、天理天道に触れ、
真なるものを手にするだろう
それは理外の理、アギトへの理
それは力、アギトへ至る王権
そして、賢者は語る
全てに於いて意味があり
凡てに於いて忌みが明ける
選択せよ。理か、王なる力か
我はなろう、アギトへと……
鐘を鳴らそう、世界を震わせ伝えよう……
9と9が9を迎えし時、識なる底、脈動せし……
そして始まりの封が切れし時、雷のごとき声音が響かん
我ら来たれり……と
また2周目クリア後に解放される「無名の書」最終章にある一説から、0組メンバーにはそれぞれ司る座があり、それぞれの運命と魂の力を指していることがわかる。
その内容は、始めはひとつの座であった、とある。
そしてまばたきに等しい永きを刻み、十と六の座となり、最後は十と二の座となり、輪は廻り続けた、となっている。
これから読み解けることは、かつて座を占めたのは1名から始まり次に16名、最終的には12名になったということである。
アレシアの魂の成長実験は、最初は1名(誰なのかは明かされていない)から始まったのだということであり、この16名というのは最初のの0組12名にマキナ、レムを加え、さらに、放逐されたティスとジョーカーの2名を加えたものだということであろう。
実験の結果、最終的には最初の0組の12人が選ばれ、12の座が与えられた。この12人の魂を成長させるため、世界を何度も繰り返すこととなった。
そのため最初の16の座のうち、「老い」「苦しみ」「恐れ」「愛」の4つの座が捨てられ、失われた。
追加メンバーのレムとマキナがこのうちの失われた座「恐れ」「愛」を持っていたのは、彼らもまた12人のメンバーの代替品として存在したためだったと思われる。
『ファイナルファンタジー 零式』のゲームシステム
操作キャラクターは14人。
戦闘は、14人の中から3人を選択してパーティーを組む形式のアクションRPGである。
操作キャラ1名以外は、AIが自動で戦闘してくれる。
戦闘中はこの3人を自由に入れ替えることが出来る。
この3人以外でも出撃する前に決まった人数のリザーブメンバーを選択できるので、誰かが戦闘不能になった場合は補充が出来る。
召喚獣は、『FF零式』では軍神と呼ばれ、軍神を戦闘中に召喚すると、召喚したキャラクターが戦闘不能となるリスクがある。
ブレイクサイト
ブレイクサイトと言うのは、ロックオンしている敵が怯んだり、隙が出来たりした時に黄色いマーカーが相手に表示される。
この時に、マーカーが表示されている敵に攻撃をすると、大ダメージを与えられる。
キルサイト
キルサイトと言うのは、ロックオンしている敵が怯んだり、隙が出来たりした時に赤いマーカーが相手に表示される。
この時に、マーカーが表示されている敵に攻撃をすると、一撃で敵を倒すことが出来る。
『ファイナルファンタジー 零式』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
シークレットムービー
『FF零式』を2周クリアし、かつ夏服を1つ以上入手しているプレイヤーが見られる隠しムービー。
シリアスな本編とは一線を画す「もし…」というif展開で、「0組その他のキャラクターたちが普通の学園生活を送っていたら?」という内容になっている。
0組のメンバー同士の恋愛模様が描かれたり、将来の話をしたりと明るいノリで会話が展開されている。
本編の結末が悲しく重苦しい内容であったため、パラレルワールドとも取れるような明るいこのエンディングは、最後までプレイした『FF零式』プレイヤーたちの心に温かい風を吹き込んでくれたと概ね好評である。
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目次 - Contents
- 『ファイナルファンタジー 零式』の概要
- 『ファイナルファンタジー 零式』の世界観
- 神話
- ファブラ ノヴァ クリスタリス
- クリスタルとルシ
- 作品の舞台
- オリエンス
- 朱雀領ルブルム
- ミリテス皇国
- ロリカ同盟
- コンコルディア王国
- アギト
- フィニス
- ファントマ
- 魔導院ペリシティリウム朱雀
- 0組(クラスゼロ)
- 『ファイナルファンタジー 零式』のあらすじ・ストーリー
- 陰の章
- 『ファイナルファンタジー 零式』の登場人物・キャラクター
- 0組関係者
- エース (Ace)
- デュース (Deuce)
- トレイ (Trey)
- ケイト (Cater)
- シンク (Cinque)
- サイス (Sice)
- セブン (Seven)
- エイト (Eight)
- ナイン (Nine)
- ジャック (Jack)
- クイーン (Queen)
- キング (King)
- マキナ・クナギリ (Machina Kunagiri)
- レム・トキミヤ (Rem Tokimiya)
- アレシア・アルラシア (Arecia Al-Rashia)
- ティス (Tiz)
- ジョーカー (Joker)
- 他クラス
- クラサメ・スサヤ
- アリア
- ナギ・ミナツチ
- カルラ・アヤツギ
- ムツキ・チハラノ
- リィド
- クオン・ヨバツ
- ぞの他
- カリヤ・シバル6世
- カヅサ
- エミナ
- シュユ・ヴォーグフォウ・ビョウト
- セツナ
- イザナ・クナギリ
- ミリテス皇国
- シド・オールスタイン (Cid Aulstyne)
- カトル・バシュタール
- クンミ・トゥルーエ
- 『ファイナルファンタジー 零式』の用語
- 無名の書
- 『ファイナルファンタジー 零式』のゲームシステム
- ブレイクサイト
- キルサイト
- 『ファイナルファンタジー 零式』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- シークレットムービー