ファイナルファンタジー(FF)のヒロイン・女性メインキャラクターまとめ

人気RPG『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズのヒロインたちは、強く美しく物語を彩ってくれる存在である。ヒロインたちは主役として、あるいはヒーローを支える存在として活躍する。時には恋をしたり、別離を経験したり、過酷な運命に立ち向かったりする。
作品ごとに様々な魅力を持つヒロインが登場し、プレイヤーを魅了する。

リノア・ハーティリー

『FF8』のヒロイン。身長163cm、年齢17歳。
強大な軍事力を持つガルバディア共和国に侵攻されて属国と化したティンバーの反ガルバディア組織「森のフクロウ」に所属し、レジスタンス活動をしていた。
彼女の父親はガルバディア軍の最高権力者で、彼女自身もガルバディア出身である。
だが父親とは相反する思想を持っていた。
リノアはSeeDと呼ばれる傭兵の育成機関であるガーデンの1つ、バラムガーデンにレジスタンスの仕事を依頼するためにやってきた。
そこで主人公スコールと出会う。
その後も何度もスコールに助けられているうちに彼に想いを寄せるようになっていく。

最初はクールだったスコールが中盤あたりからリノアにメロメロになっていく。
そのため、プレイヤーは違和感を感じたようだ。

明るく人懐こい性格だが、感情表現が独特で、スコールを振り回すわがままな一面も見せる。
ヒロインらしからぬ彼女は、ファンからは嫌われる傾向にある。

戦闘では、彼女のペットの犬アンジェロを呼び出し、様々な協力技を繰り出す特殊技「コンバイン」 を使う。

FF9

ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世

『FF9』のヒロイン。16歳。
アレクサンドリア王国の王女。
上品でおしとやかなお姫様だが、なかなかの行動力を持っている。
FF史上最も名前が長いヒロイン。

ガーネットを誘拐しに来た主人公ジタンに「自分をさらってほしい」と願い出て、アレクサンドリアを家出同然で脱出する。
ガーネットの母ブラネは夫が亡くなって以来様子が豹変し、ガーネットはそれを相談しようとリンドブルムのシド大公に会いに行こうとしていた。
ジタンと行動を共にするにあたり、偽名を名乗ることになるのだが、その名前はジタンの持っていた武器の名「ダガー」をそのまま使用した。
その後、様々な苦難を超えて王女としての覚悟を決めた彼女は、長く美しい黒髪をバッサリと切ってしまう。

ガーネットは実はブラネ女王の本当の娘ではなかった。
彼女は滅亡した召喚士の一族の村「マダイン・サリ」出身で、召喚士の生き残りであった。
彼女の本当の名前はセーラという。
セーラは幼少の頃に母親に連れられて村を船で脱出した。
やがてアレクサンドリアの港に漂着するが、彼女の実の母親は船上で死亡してしまう。
孤児となってしまったセーラは、当時アレクサンドリアの王妃であったブラネに引き取られた。
ブラネの実の娘である「ガーネット」が病死してしまい、セーラは偶然にもその亡くなった娘と瓜二つの顔立ちをしていたのだった。
それからはセーラはガーネットとして、大切に育てられてきたのだった。

戦闘では魔法や召喚魔法を使用する。

『FF9』のテーマは「原点回帰」である。
長らくシリーズ制作の一線から身を引いていた坂口博信が手掛けたナンバリングタイトルとあって、そこかしこに『FF1』などからのオマージュが使用されている。
ガーネットの本名であるセーラは『FF1』に登場するコーネリアの姫の名前である。

FF10

ユウナ

『FF10』のヒロイン。身長162cm。17歳。
大召喚士ブラスカを父に持つ召喚士。
穏やかで優しい性格だが、芯が強く、何事にも挫けない精神力を持つ。
真面目で頑固なところがあり、問題をひとりで抱え込んでしまうこともある。

ユウナたちが住まう世界スピラには災厄を振りまく怪物「シン」が存在する。
ユウナの父ブラスカは「シン」を倒して亡くなった英雄である。
ユウナも召喚士として「シン」を倒すために各地の寺院を巡る旅に出る。
召喚士は、「シン」を倒す使命を背負い、命を捨てる覚悟で旅をしているため、旅自体に悲壮感が漂う。
そんな中、別の世界から来た同世代の主人公ティーダが彼女の護衛であるガードの任務についたことで、ユウナの覚悟が揺らぎ、本当は辛い心情を打ち明けることができた。
世界の為に命を捧げようとしている一途でけなげなユウナに、多くのプレイヤーが心を打たれた。
旅を続けるうち、彼女にとってティーダは大切な存在となっていく。

そのティーダが、実は「シン」の本体である「エボン=ジュ」によって召喚されていた存在だったことがわかる。

「エボン=ジュ」とは1000年前の戦争で敗れたザナルカンドの支配者エボンが、滅亡寸前になったザナルカンドを永遠に「夢」として残すため、「夢のザナルカンド」を召喚した際変化した姿。
エボンは自分と「夢のザナルカンド」を守るための鎧として「シン」を創り上げた。
エボン自身は「シン」の核となり、元の姿も人格も失ってしまい、ただ「夢のザナルカンド」を召喚し続けるだけの怪物「エボン=ジュ」となり果てた。
ティーダはその召喚された「夢のザナルカンド」の住人であった。

ラストバトルで「エボン=ジュ」を倒したことで、召喚されていた彼も消えてしまう。
エンディングではユウナを抱きしめるティーダの、どんどん透明になって消えていく姿が切なかった。

戦闘においては、専用コマンド「召喚」で召喚獣を呼び出して戦う他、味方の回復や補助を担当する。

続編となる『FF10-2』ではユウナが主役となり、『FF10』のラストで消えたティーダの面影を追って世界を駆けまわることになる。

FF12

アーシェ・バナルガン・ダルマスカ

『FF12』のヒロイン。身長165cm、年齢19歳。
ダルマスカ王国王女で、唯一の王位継承者。
アルケイディア帝国との戦争で兄達を失い、さらに新婚の夫ラスラをも失う。
さらに国王である父も暗殺され、ダルマスカ王国は滅亡し、彼女自身も自殺したと公式発表された。
だがアーシェはアマリアという偽名を使って生き延びており、帝国に対する反乱軍の一員として活動していた。

『FF12』は、滅亡したダルマスカ王国の王女が、国の主権を取り戻す物語でもある。
国と家族と夫を一度に亡くしたアーシェは祖国解放とアルケイディアへの復讐を誓い、周囲にもきつく当たったり、復讐のために力を求めたりしていたが、主人公ヴァンや、空賊のバルフレア、ダルマスカの元将軍バッシュ、敵であるはずのアルケイディア帝国の4男ラーサーらと行動を共にするうちに、力に頼らず、人の絆による和平を望むようになる。

エンディングでは、アルケイディア帝国に新たに即位した少年皇帝ラーサーの庇護の下、ダルマスカの女王として即位する。

ヒロインが最初から既婚者という設定はシリーズ初である。
主人公にはヒロイン以外にガールフレンドがおり、アーシェ自身は仲間のバルフレアに対して、淡い想いを抱いていたが結ばれることはなかった。

戦闘では、『FF12』キャラの中では最も魔力が高く、しかも万能タイプなので、前衛で戦いつつ回復・補助役としても活躍できる。

FF13

ライトニング

『FF13』のヒロインであり主人公。身長171cm、21歳。
稲妻の意味を持つ「ライトニング」は本名ではなく、コードネーム。
本名はエクレール・ファロンと言う女性らしい名前だが、15歳の時に両親を失い、唯一の身内である妹のセラを守れる大人になりたいという強い意思から、本名を封じ、ライトニングとして聖府軍に志願する。
ちなみにエクレールはフランス語で「稲妻」という意味であり、ライトニングと同じ意味である。

自立心が強く、ぶっきらぼうな性格で、口が悪い。
妹のセラに対しては過保護とも思える程の執着を見せ、セラの存在が彼女の行動の源となっている。
全編通じて、ライトニングは戦うヒロインであり、色恋沙汰は描かれない。

ライトニングは浮遊都市コクーンに住み、コクーン聖府の警備軍に所属する軍曹であった。
コクーンの下には広大な地上パルスが広がっており、コクーン、パルスそれぞれに機械のような生命体のファルシが存在しており、コクーンとパルスのファルシはお互いに対立関係にあった。
彼らはそれぞれ人間を「ルシ」として選び、自分に代わって使命を果たさせることができる。
「ルシ」となった人間は、その使命を自分で読み解く必要があり、定められた期間内に使命を果たさねばシガイと呼ばれる化け物になってしまい、使命を果たしてもクリスタル化して眠りについてしまう。

ライトニングの妹セラは偶然忍び込んだコクーン内の異跡の中に紛れ込んでいたパルスのファルシに「ルシ」にされてしまう。
セラを救う為、ライトニングは軍を辞め、異跡に向かうが、セラはクリスタル化してしまい、彼女自身もルシに選ばれてしまう。
パルスのルシとなったライトニングは、パルスと敵対するコクーン聖府軍から追われる身となってしまった。
ライトニングはコクーン聖府軍の追手から逃れながら、セラのクリスタル化を解く方法を探す。

ルシとなっていたライトニングはラスボスとの戦いの中で使命の期限がきてシガイとなってしまうが、奇跡が起こり、シガイから人間に戻る。
奇跡はセラにも起こり、『FF13』のエンディングでは、クリスタルから復活しており、ライトニングのルシも解除されていた。
その後ライトニングたちに起こった奇跡は女神の介入のおかげだったことがわかる。
だがそのせいで時空が歪み、世界に混沌が流れ込んだことで混乱し、再びライトニングは戦いに巻き込まれる。
ライトニングは『FF13』3部作の完結編である『ライトニングリターンズFF13』で再び主役となり、今度は神と戦うことになる。

戦闘では主人公らしく物理攻撃と魔法攻撃のバランスが良く、使いやすい万能タイプ。

セラ・ファロン

『FF13-2』のヒロインであり主人公。身長164cm、18歳。『FF13-2』の時は21歳、職業は教師。
ライトニングの実の妹。
スノウという婚約者がいるが、2人の仲はちっとも進展していない様子。
『FF13』ではゲストキャラクター扱いであり、ルシにされてしまい、クリスタル化していたが、女神の介入により奇跡が起こり、ラストで復活した。
この女神の介入により、セラには「未来を見る力」が備わってしまい、しかも「変わる未来」を見るたびに命が削られるという運命を背負ってしまう。

『FF13』で主人公だった姉のライトニングは、セラのいた世界では死んだことになっており、女神の騎士という神に等しい存在になって神の世界で戦っている。
セラはライトニングに会うために『FF13-2』のもう1人の主人公ノエルと共に旅立つこととなる。
ノエルは未来から来た青年であり、時空を超える際にライトニングと出会ったことで、セラの下へやってきた。
セラは彼に導かれて時空を超える旅に出るのだが、歴史を改変する場面に立ち会うことになり、その都度変わる未来を見て命を削り、『FF13-2』のラストではついに命が尽きてしまう。
なんとも不運なヒロインである。

戦闘では、モーグリを弓や剣に変えて戦う。

FF15

ルナフレーナ・ノックス・フルーレ

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