ファイナルファンタジー(FF)のヒロイン・女性メインキャラクターまとめ
人気RPG『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズのヒロインたちは、強く美しく物語を彩ってくれる存在である。ヒロインたちは主役として、あるいはヒーローを支える存在として活躍する。時には恋をしたり、別離を経験したり、過酷な運命に立ち向かったりする。
作品ごとに様々な魅力を持つヒロインが登場し、プレイヤーを魅了する。
『FF4』の女性メインキャラクターの1人。召喚士。
最初に主人公たちの仲間になる時の年齢は7歳。
リディアは召喚士の村ミストで、母親と暮らしていた。
召喚士を危険視したバロン国王の命令を受けた主人公セシルたちによって村は火の海となり、全滅してしまう。
リディアの母親もミストドラゴンを召喚して村を守ろうとしたが、セシルたちによって倒されてしまった。
リディアは母親と故郷を失い、天涯孤独の身になってしまったことでパニックになってしまう。
燃え盛る村からリディアを避難させようとしたセシルに、リディアは怒りを爆発させ、地の巨人タイタンを召喚して大地震を起こさせるが、自らも巻き込まれて気絶してしまう。
セシルに助けられたリディアだったが、母親や故郷の人々の仇であるセシルには頑なに心を開かなかった。
だがセシルが、リディアを追ってきたバロン兵から守ってくれたことで、リディアはセシルに心を開くようになる。
そしてセシルが心の優しい人間であり、ミストの村を襲ったのも、自らの意志ではなく理不尽な命令に従っていただけだということがわかった。
その後、セシルたちと行動を共にするのだが、やはり幼な心に故郷が火の海にされたことがトラウマとなっており、リディアが本来使えるはずの炎の魔法「ファイア」が怖くて使えないという場面があったが、ローザに励まされて克服する。
船に乗っている時、海竜リヴァイアサンに襲われて船は沈没し、リディアも海中で行方不明となってしまう。
その後、セシルたちが窮地に陥っている時、大人になったリディアが颯爽と現れてセシルたちのピンチを救う。
リディアは船が沈んだ後、リヴァイアサンによって幻界へと導かれ、そこで修業していたのだと言う。リヴァイアサンは幻界の王であった。
幻界とは幻獣(召喚獣)たちが暮らす世界のことで、セシルたちのいる現実世界とは時の流れが違い、幻界にいる間にリディアは大人になっていたのだ。
『FF4』劇中ではパーティメンバーのエッジがリディアに対して恋心を抱いている描写があるが、リディアの方は無関心だった模様。
続編の『FF4ジ・アフター』においてはエッジと信頼関係と絆を結んでいるようだが、恋愛関係に進展しているかどうかは定かではない。
戦闘では、幻獣を召喚する召喚魔法以外にもメテオなどの強力な攻撃魔法が使用できる。
FF5
レナ・シャルロット・タイクーン
タイクーン王国の第2王女。身長161cm、体重45kg、年齢19歳。
幼い頃母親を病で失って以来、国王である父親を支えるため文武に励んでいる。そのため王女でありながら武術が得意。
風に異変を感じたレナの父・タイクーン王は飛竜に乗って風の神殿へ向かう。
その後風が止まったのを知り、父の身を案じて後を追う。
ちょうどレナが城を出たその時、城の近くに隕石が落下してきた。
レナはその衝撃に巻き込まれて気を失ってしまい、ゴブリンに襲われていたところを主人公バッツに助けられて以降、行動を共にすることとなる。
レナの父は風の神殿で風のクリスタルが砕け散るのを目撃した後行方不明となり、その後再会するも土のクリスタルを守るために命を落としてしまう。
レナは父の意志をつぎ、クリスタルを守るためにバッツたちと旅を続ける。
『FF5』のバトルはジョブチェンジを楽しむものであるが、特にレナにおいては各ジョブのコスチュームを楽しむプレイヤーが多い。
ファリス・シェルヴィッツ
『FF5』の女性メインキャラクターの1人。身長172cm、体重53kg、20歳。
男装の女海賊。海賊稼業で舐められないようにと男装し、男として振る舞っている。
そのためバッツたちと最初に出会った時は男だと思われていた。
性格はクールだが面倒見が良く、海賊の子分たちからも慕われている。
風のクリスタルが壊され、風が吹かなくなったせいで、どの船も動かなくなる中、ファリスの船だけは動いていた。
それはファリスが親友と呼ぶ海竜シルドラが船を引っ張って動かしていたからであった。
ファリスが海賊団の頭領になったきっかけを作ったのもシルドラである。
5年前、当時、謎の渦潮が発生し、海賊船が次々と被害を受け、海賊たちを困らせていた。
ファリスは謎の渦潮へ飛び込み、渦潮を起こしていたのがシルドラだと突き止め、更にシルドラを手懐けた。
それ以降、シルドラとは親友となり、海賊たちからは一目置かれる存在となったのだ。
ファリスの正体はレナの姉で、タイクーン国第1王女サリサ・シュヴィール・タイクーンである。
幼少時に船から落ちて行方不明になった後、海賊の頭領に拾われて育てられた。
ファリスという名前は、幼かった彼女が自分の名前であるサリサをうまく発音できず、ファリファ、と言ったことから名付けられた。
ファリスの船に忍び込んだバッツたちを捕えた時、バッツの仲間であったレナが持っていたペンダントが自分の持っているものと同じものだと気づき、バッツたちに協力するようになる。
ファリスは幼い頃行方不明になる前、レナとおそろいのペンダントを身に着けていたようである。
その後、レナとは姉妹であることが明らかとなる。
エンディングではレナと共にタイクーン国へ戻り、王女として暮らすことになる。
だが、やっぱり性に合わないようで、時々城を抜け出しては海賊の子分たちに会いに行っている。
戦闘でのジョブの姿は男性用のコスチュームが多い。
FF6
ティナ・ブランフォード
『FF6』の女性メインキャラクター。職業:魔導戦士。身長160cm、体重48kg、年齢18歳 。
魔法が失われている世界において、生まれながらに魔法の力を持つ少女。
魔導とは、ガストラ帝国が生み出した魔法に代わるものであり、その力を搭載した魔導アーマーという兵器を作り出した。
ティナはガストラ帝国に自我を封じらて操られ、魔導アーマーに乗せられて帝国の世界征服のための秘密兵器として使われていた。
ガストラ帝国は魔導を生み出すために幻獣狩りを行っていた。
捕えた幻獣から魔力を抽出し優れた人造魔導士、魔導アーマーを作り出していたのだ。
ティナは新たな幻獣の捕獲のため、炭鉱都市ナルシェへ派遣された。
そこで氷漬けの幻獣を目にした途端、ティナは幻獣と共鳴を起こし、気を失ってしまう。
ティナはナルシェに潜入していた反帝国組織リターナーのメンバーの1人に助けられ、自我を取り戻すが、自分の名前以外の記憶を失っていた。
洗脳がとけたティナは帝国の追手から逃げる。その途中落盤事故に巻き込まれてしまったところを、ナルシェの炭坑に住むモーグリ族たちとリターナーの青年ロックに助けられる。
その後ロックたちと行動を共にし、リターナーに協力するようになる。
ティナの正体は、幻獣マディンと人間の女性との間に生まれたハーフだった。
そのため、生まれながらに魔法の力を持っていたのである。
ティナの両親は幻獣の住む世界で暮らしていたが、ある日ガストラ帝国が侵攻してきたことにより、ティナはガストラに奪われ、それを庇おうとした母は殺された。
幻獣であるティナの父のマディンは帝国の魔導研究所に囚われ実験体となって魔力を吸い出され続けていた。
その後、マディンは、自ら魔石(幻獣が死ぬ時に残す魔力の結晶で、幻獣の意識が宿るもの)となってロックたちにその身を託した。
ロックたちは魔石を装備することで魔法を使えるようになったり、魔石に宿る幻獣を具現化して呼び出す召喚魔法を使用できるようになる。
かつて魔法や幻獣を生み出した「魔神」「鬼神」「女神」の三闘神は互いに争って世界を戦乱に巻き込んだ。
このままでは世界を破壊しつくしてしまうと気づき、三闘神は互いに力を抑え合うことで自らを封印した。
ラスボスであるケフカは、その三闘神を目覚めさせ、彼らの力を吸い取って自らの力とし、神として世界を統治しようとした。
ティナたちはケフカを倒したが、それは魔法や幻獣の源である三闘神をも倒すこととなり、幻獣も魔法も世界から消滅してしまうこととなる。
幻獣のハーフであるティナも消滅するかと思われたが、彼女は戦いの中で築いた仲間たちとの絆により、幻獣の力は失われたが人間として存在することができた。
バトルでは初期から魔法能力が高く、蘇生魔法のレイズとアレイズを覚えるのも心強い。
ティナの特殊コマンド「トランス」は与ダメージが2倍、受けるダメージを1/2に減らすという補正がかかる。
セリス・シェール
『FF6』の女性メインキャラクターの1人。
ガストラ帝国の将軍。職業:ルーンナイト。身長172cm、体重58kg、年齢18歳。
帝国の魔導研究によって生み出された「人造魔導士」であり、幼い頃から魔導士としての英才教育をシド博士によって受けていた。
だが、帝国の方針に疑問を抱いたために捕えられ、処刑寸前であったところをロックに助けられて仲間になる。
救出されたことでロックに対し、密かに恋心を抱くようになる。
ラスボスのケフカはセリスの元同僚であり、彼女と同じ「人造魔導士」であったが、彼は実験体として欠陥品であり、精神が崩壊していた。
そのケフカが、かつて世界を崩壊させた三闘神の封印を解いたために、世界中に大災厄が起きてしまい、世界は再び崩壊してしまい、セリスたちも巻き込まれてバラバラになってしまう。
物語の後半は、その世界崩壊から1年後、セリスが目覚めるシーンから始まり、完全に主役となる。
セリスは孤島でシド博士に助けられていた。
目覚めた後は、逆にシドを看病することになってしまい、彼女の行動によりシドと死別することもある。
シドが死んだ場合、セリスは絶望し、海に身を投げてしまう。
だが死にきれず生還する。この時彼女が打ち上げられた浜辺で見たハトがロックのバンダナを持っていたことをきっかけに絶望を乗り越え、1人で島を出てかつての仲間を探す旅に出る。
『FF6』は後半で仲間がバラバラになった後は、プレイヤーが任意でキャラクターを仲間にできる。
そのためエンディングは、プレイヤーがどのキャラクターを仲間にしていたかで変化する。
ロックを仲間にしていた場合は、エンディングで2人が行動を共にする姿が描かれる。
いない場合ではロックのバンダナをお守りとして大切にし、どこかで生きている、というセリフがある。
バトルでは、オリジナルコマンド「まふうけん」を使って敵味方の魔法を無効・吸収し、自分のマジックポイント(MP)にできる。
FF7
エアリス・ゲインズブール
『FF7』のヒロイン。身長161cm、22歳。
ミッドガルに住む花売り娘。エアリスの名前の由来は「Earth(地球)」から。
大人しそうに見えるが、表情豊かでとても明るく、積極的なタイプ。
エアリスはかつてこの星にいた種族で、星と語り、星の力を操ることができるという古代種(セトラ)の末裔。
セトラは2000年くらい前に、隕石と共にこの星にやってきた宇宙生物ジェノバと戦い、地中深くに封印する。
『FF7』から約30年ほど前に、神羅カンパニーの研究者により、ジェノバが化石状態で発掘されるが、女性に擬態した姿だったため、研究者たちはジェノバをセトラだと勘違いし、古代種を人体実験で再生させる計画「ジェノバプロジェクト」を開始させ、発掘されたジェノバから細胞を埋められたセフィロスが誕生したのだった。
ラスボスのセフィロスはメテオを発動させて星を傷つけ、星が自己修復のためにエネルギー(ライフストリーム)を大量に放出したところでそれを手に入れようとする。
メテオが星に衝突すれば甚大な被害が出る。
メテオを止める唯一の手段は、セトラであるエアリスだけが呼べるホーリーを発動させること。
エアリスはホーリーを唱えるために祈りを捧げていたが、突如現れたセフィロスに擬態したジェノバによって、クラウドたちの目の前で殺害されてしまう。
このジェノバはセフィロスが「ジェノバプロジェクト」から奪還したジェノバの一部であり、セフィロスの意識と同調してセフィロスに擬態し、セフィロスの邪魔となるエアリスを排除するため彼女を追ってきていたのだった。
その後、クラウドたちによりこのジェノバは倒されるが、エアリスは生き返ることはなく、その遺体はクラウドによって湖に沈められて葬られた。
ヒロインが劇中に殺害されてしまうというショッキングな出来事はプレイヤーに衝撃を与えた。
インターネット上の掲示板にエアリスの死亡というネタバレを書いたプレイヤーがいたために、まだ攻略前の大勢のプレイヤーが、誤ってこの書き込みを見てしまい、大騒動となった。
エアリスには、亡くなったザックスという恋人がいた。
そのザックスに似ているクラウドに出会い、次第に好意を寄せるようになる。
クラウドで2人でデートをする場面では、積極的な彼女が見られる。
戦闘では、『FF7』のメンバーの中で唯一の魔法使いタイプ。
育て切らないまま、途中で離脱してしまうのが難点。
ティファ・ロックハート
『FF7』のもう1人のヒロイン。身長167cm、20歳。
主人公クラウドの幼なじみ。
ミニスカートにヘソ出しのタンクトップ姿でありながら、格闘技を得意とする。
過去に神羅カンパニーのソルジャー・セフィロスにより、故郷を失い、自身も瀕死の重傷を負ったことから、反神羅組織「アバランチ」に所属し、レジスタンス活動をしている。
神羅カンパニーとは、星のエネルギーであるライフストリームを吸い上げて魔晄エネルギーに変換し、電気などの動力として世界中に供給している大企業である。神羅カンパニーは更なるエネルギーを求めて、かつてこの星にいた古代種を蘇らせ、古代種が知っているというライフストリームが豊富に湧き出す場所を探り当てようとしていた。
ティファはクラウドの過去を知っており、都市ミッドガルでクラウドと再会したときは、彼が自分のこととして語っていることが偽の記憶であることに気付いていた。
それは、クラウドが神羅カンパニーによる前述の「ジェノバ・プロジェクト」の実験体にされたためだったのだが、そのせいで彼が精神崩壊してしまった時も側にいて支え続け、クラウドが自分自身を取り戻すきっかけとなった。
戦闘においては、格闘系の技を使い、やや防御力に不安はあるものの素早さや運が高いため、クリティカルヒットが出やすい。
ファンの間ではエアリスとどちらが正ヒロインなのかという論争が起こったが、『FF7』には2人のヒロインがいる、ということで決着を見た。
FF8
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