「進撃の巨人」
『進撃の巨人』とは諫山創先生のデビュー作で人間対巨人の戦いを描いた作品です。
この作品の中の人々は高さ50mを超える壁に四方を囲まれる街で暮らしています。
その人々が壁の中で暮らしている理由は壁の外にいる巨人に殺されない(喰われないため)です。
しかしこの作品の主人公であるエレンは幼い頃から、俺は調査兵団に入りたいと言い壁の中だけで一生を過ごすことを否定しました。
調査兵団とは壁外に遠征し壁外の情報を得るという役割を果たす集団です。壁外に出るということは人を襲う巨人に遭遇する可能性が高くとても危ない職業です。
そのエレンの思いを知った幼馴染のミカサはエレンの両親にエレンが調査兵団に入りたいと伝えます。
そうすると母のカルラは猛反対します。カルラは壁の外でどれだけの人類が死んだと思っているの!? とエレンに言いました。
一方父のグリシャは人の探究心は言われて抑えられるものではないとエレンを肯定しました。
そう言いグリシャは「内地」に診療に行きました。グリシャは医者をしています。
「内地」と書きましたがこの作品では身分が高いほど壁の内側に行けるというようになっていて壁は何重にもなっています。エレン達が住むのは1番外側のウォールマリアのシガンシナ区というところです。
両親とのやり取りが終わった後エレンとミカサは近所の子供達にいじめられていたアルミンを助けます。
アルミンもエレンと同様壁の外に興味があり壁内だけで過ごすことを否定していました。
3人で話しているといきなり50mを超える壁の上から巨人が現れます。
その巨人に壁は破壊されシガンシナ区は巨人に蹂躙されます。
エレンとミカサは急いで母のカルラのいる家に向かいました。しかし壁の岩が家に落ちカルラは下敷きになり動けませんでした。
エレンとミカサは懸命に岩をどかそうとしますが動きません。
そうしていると巨人がカルラを掴みエレン達の目の前で喰いました。エレンとミカサは駐屯兵のハンネスに抱えられなんとか逃げ切りました。
エレンは絶望しました。
シガンシナの人々は船に乗り内地に逃げ込みました。船に乗り落ち着いたところでエレンは決心します。
「巨人を1匹残らず駆逐する」と、ここまでが初めに描かれる内容です。
『進撃の巨人』は伏線がとても多い作品です。前文にある内容にもいくつか伏線があります。
壁の中にしか人類は存在しないの? とか巨人の正体って何? とか色々疑問が当時読んでいた自分には湧き上がりました。
考察しながら見るのも面白いと思います。
この作品は話が進んでいけばいくほど面白くなっていくと私は思います。
最後の回にかけては衝撃のラッシュでした。読む人によって感じることや思うことが違ってくるのもこの作品の良さだとおもいます。
ある考察者さんが「この物語において、正しい人間などいません。正しくあろうとした人間がいただけです。」と言っていました。この一文が『進撃の巨人』』を簡潔に表していると納得しました。
本当に素晴らしい作品です
この作品に出会えてよかったと思います。