漫画史上最高の作品
漫画を読んでいてここまで考えないと内容を理解できない漫画に出会ったことがないくらい最高の漫画です。
始めは人間対巨人の構図の漫画ですが、巨人の正体がわかり、どうやって巨人ができるのかなど、物語が進むにつれてさまざまな謎が解けていくことが面白いです。
また、人間対巨人の構図から、国対国の戦争になるところ、巨人が戦争の道具に使われていることなども考えれば考えるほど面白くなります。
そして、進撃の巨人で一番すごいところは、見る視点を変えることにより、どちらの国が、誰が悪なのかが分からなくなることです。
始めは主人公の住む、エルディア国の視点から描いてあり、漫画本の途中でマーレ国という、敵として描かれていた国の視点から描かれ始めるのです。
ただ、敵だったはずなのにマーレ国にも考えがあり、マーレの兵士たちもただ攻撃をしたいのではなく、国に認められ家族を幸せにしたいという思いのもと戦っており、それを考えると、敵として見れなくなります。
どちらが悪で、どちらが正義なのかを決めるのも難しくなり、敵国は悪だと教え込まれていたキャラクターが、途中で考えが変わるのもおもしろいです。
また、自分の正義を信じ頑張るも、正義の方向がずれてしまうキャラクターが出てくるところなど、正義と悪とはを考えさせられます。
進撃の巨人をまとめるのは難しいですが、内容を理解しながら読むと素晴らしさを感じると思いますので、ぜひ読んでみてください。