劇場版まどマギ。それは絶望と希望と、破滅の物語。
【前編・始まりの物語】キュウべぇの策略に翻弄される魔法少女たちの物語。少女たちは、自分の願いを叶えるためにキュウべぇと契約を交わし、魔法少女となって魔女と戦う使命を得ます。が、魔法少女たちが戦うたびに得られる力を搾取するのが、キュウべぇの目的だったのです。それに気づいた魔法少女たちは絶望の縁に叩き込まれます。【後編・永遠の物語】親友である鹿目まどかを魔法少女にさせない。そのために、永遠のようなタイムリープを繰り返す暁美ほむら。彼女の願いを知ったまどかは、それでも「魔法少女の絶望を希望に変える」という願いを叶え、その代償として宇宙の理を書き換えてしまうほどの強大な存在となってしまうのです。【新編・叛逆の物語】まどかを取り戻す。そのためだけに魔法少女として戦い続けるほむら。ほむらが叶えたい願いが、再び宇宙を書き換えて…そして。【感想】完璧。すべての行動が「そりゃそうなるよね」と納得し、腑に落ちてしまうのです。正義?平和?秩序?なにそれ。そんなダークな魔法少女たちの物語は、涙なしには語れません。魔法少女を搾取する存在のキュウべぇは、見た目はとても可愛いのですが、日本のアニメ史上最も狡猾なキャラクターとも言えます。そして魔法少女たちもいわゆる萌え要素がたっぷりなのですが、物語の残酷さとのギャップがありすぎて困ってしまうほどです。見た目で鑑賞を躊躇っているのであれば、それは損です。魔法少女たちの物語を、ぜひご覧下さい