食戟のソーマ(しょくげき)【基本情報・随時更新】

「食戟のソーマ(しょくげき)」は、『週刊少年ジャンプ』で2012年52号から連載され、原作・附田祐斗先生、作画・佐伯俊先生、料理研究家・森崎友紀先生の協力のもと、日本屈指の料理学校で主人公・幸平創真(ゆきひらそうま)を始めとする個性豊かな生徒達が、“一流の料理人”を目指し切磋琢磨しながら友情と絆を育む“新感覚料理バトル<食戟>”漫画。

黒木場リョウ

黒木場リョウ(くろきば-) 声-岡本信彦
身長179cm・8月20日生まれ・血液型O型/好きな日課・筋トレ 好きな休日の過ごし方・釣り

遠月学園高等部1年生の男子生徒。アリスのことを「お嬢」と呼び、彼女の忠実な側近を務める長身の少年。長めのボサボサ頭が特徴。掴み所のない不思議な雰囲気で、常にマイペースかつボーッとしていることが多い。日々ハードな筋トレをしており、片手で男を持ち上げるほどの怪力の持ち主。右手首にバンダナを巻いており、これを頭に巻くと雰囲気が一変して狂気的な顔付きになり、口調も非常に攻撃的な荒々しい口調になる。アリス以外の異性はフルネームで呼ぶことが多い。

魚介類を使った海鮮料理を得意とし、フランス料理をアレンジした技法を多く用いる。また、アリスとの対戦で学んだ分子美食学の技術も多く取り入れている。アニメ版では「厨房の独裁者」の異名をつけられた。

幼少期は、北欧の港町にあるレストランで荒くれ者の船乗りたちを相手に料理を振るっていた。その過程でアリスと出会い、自分を気に入った彼女に誘われて側近となり、アリスと同時期に遠月学園に編入した。料理の腕は当時から非常に高く、店のオーナーから厨房での全権を任せられるほどであった。さまざまな修羅場を潜ってきたため、「厨房は戦場、料理は力」という考えを持っており、相手を屈服させる料理を重要視している。その過程で、味に対する集中力と勝負に対する執着心を身に着けたため、秋の選抜予選の会場ですら「ぬるい」と語っており、普通の授業では課題をこなす程度の料理しか作らない。出会った当初はアリスに歯が立たなかったが、何百戦の敗北を糧に2年越しで初勝利した。また、当時は常に攻撃的な性格だったが、アリスと関わるうちに大人しい一面も持つようになった。アリスとは毎日料理勝負を行っており、現在の対戦成績では勝ち越している模様。

秋の選抜Aブロック予選では、コニャックを使った「伊勢海老のフレンチカレー」で93点を獲得し、Aブロック2位タイで予選通過する。本戦一回戦第二試合の「ラーメン」対決では恵と対戦し、フランス料理の海鮮スープ「スープ・ド・ポワソン」を使って濃厚魚介系に仕上げた「スープ・ド・ポワソンラーメン」で勝利する。恵のことを最初は「ぬるい奴」と酷評していたが、彼女のラーメンを食べてからは「面白い奴」と認識を改める。本選二回戦の「洋食のメイン一品」対決では葉山と対戦し、「鰻のマトロート」で高評価を得たが、判定が拮抗して引き分けの形で決勝戦に進出する。決勝の「サンマ」決戦ではアリスから学んだ耐熱フィルムを使った「秋サンマのカルトッチョ(紙包み焼き)」を披露したが、葉山には及ばず準優勝となった。

スタジエールでは派遣先のオーナーの不良息子をわずか1週間で更生させ、不良の溜り場であった店も不良ごと再生させた。その後に派遣されたインド料理店で、葉山に対抗するべくスパイスの活かし方を取り入れた。

中枢美食機関との食戟ではアリスが主将を務める「最先端研究会」の代表として中枢美食機関代表の楠と対決。乾燥ベーコンのパウダーを使ったシーズニングスパイスをまばらに振ることで味の不均一さを表現した「クーリビヤック」を披露し、秋の選抜からの成長を見せつけ楠に完勝した。

小説版ではアリスの結婚相手を決める料理審査に参加させられたが、その根底にあるのが自由でありたいという彼女の意思であったため、それを守るために、直前の勝負でアリスが用いたゴルゴンゾーラチーズを混ぜたサーモンのテリーヌで完勝する。同世代の友人がいなかったことから、アリスには友情にも等しい忠誠心を抱き、彼女に負けたことがきっかけで地元の漁師たちとの関係も良くなったことが明かされた。

葉山アキラ

葉山アキラ(はやま-) 声-諏訪部順一・幼少期:田村睦心
身長177cm・誕生日・7月7日(本来は不明だが汐見が便宜上この日にした)・血液型A型/好きなもの・コーヒー 好きな休日の過ごし方・原チャリで市場に行くこと

遠月学園高等部1年生の男子生徒。褐色の肌と後ろに束ねた長い銀髪が特徴。クールな性格で、自分の実力に一切揺るぎない自信を持っている。スパイスを研究している汐見潤のゼミに、彼女の助手として所属している。汐見からも信頼され、本来は高等部2年生からしか参加できないゼミへの参加を許可されている。

潤同様、自身もカレーやスパイスに関する豊富な知識を持つ。スパイスの配合を的確に嗅ぎ分ける非常に鋭い嗅覚の持ち主。料理において香りを最も重要視しており、作る料理の香りは審査員だけでなく観客をも虜にさせる。その類まれなポテンシャルは、えりなの「神の舌」に匹敵しうると高い評価を得ている。アニメ版では「香りの貴公子」の異名をつけられた。

物心つく前、熱帯の国のスラム街の外れへ捨てられ、親の顔や自分の本当の名前も知らないまま育つ。市場で粗悪なスパイスを強引に押し売られそうになった潤を助けたことから彼女と出会い、当時潤が参加していた葉山ゼミの教授が身元引受人となり、彼女の下へ身を寄せる。この時に「新しき料理の世界を明らかにし照らす子に」という意味を込め、アキラと名付けられる。私生活に問題が多々ある潤をフォローすることが多く常にタメ口で接しているが、スラムでの貧しい暮らしから連れ出してくれた彼女に絶大な信頼を寄せている。

秋の選抜を前に創真が潤のゼミを訪れた際、個人的な理由により創真を拒絶した潤に代わってスパイスについての知識を披露し、自身のカレー料理の腕前を創真に見せ付けるも彼はまったく臆せず本番では超えてみせると豪語したため、互いに強い対抗意識を抱くようになる。秋の選抜Aブロック予選では、ホーリーバジルを中心としたスパイスを使った「スープのパイ包み風フィッシュヘッドカレー」で94点を獲得し、Aブロック1位で予選通過。
本戦一回戦第三試合の「ハンバーガー」対決では新戸と対戦し、ケバブを使用した「ケバブハンバーガー」で勝利する。本選二回戦の「洋食のメイン一品」では黒木場と対戦し、複数のスパイスをふんだんに織り交ぜた「鴨のアピシウス風」で高評価を得たが、判定が拮抗して引き分けの形で決勝戦に進出する。決勝の「サンマ」決戦ではオールスパイスを使用した「炙りサンマのカルパッチョ」で創真と黒木場を破り、秋の選抜優勝を達成した。

月饗祭では汐見ゼミの模擬店に参加するはずだったが、アリスが潤から店の権限を譲り受けたことで半ば強引に彼女に誘われ、黒木場と3人で模擬店を出店することになり、計画性の無いアリスに黒木場共々終始振り回された。

中枢美食機関発足後、新総帥となった薊に汐見ゼミを解体されてしまい、潤の居場所を守るため自分に従うなら研究場所を提供するという薊の条件を呑み中枢美食機関に加わる。空席が生じた十傑の座を賭けたバトルロイヤルで多くの上級生らを退け暫定的に第九席に着き、薊の指示で進級試験の三次試験で創真と対決する。テーマの熊肉に対しケイジャンスパイスを使いジュニエーヴル(ネズの実)を加えたグレービーソースで彩えた「フライドベア」を披露。料理自体は互角だったが、それまでの料理に込められていた「情熱」を失っていたことにより敗北し、薊との契約違反として退学となった。

遠月学園(極星寮)

一色慧

一色慧(いっしき さとし) 声-櫻井孝宏

遠月学園高等部2年生の男子生徒。「遠月十傑評議会」の第七席。極星寮206号室の寮生でもあり、現寮生たちのリーダー的存在。

後輩思いの穏やかな人物だが、羞恥心がなくやたらと服を脱ぐ癖があり、寮内では褌一丁の姿で農作業をしたり、裸エプロン姿で料理を作ったり、全裸で寝るなどかなりの変わり者である。ただし、十傑の会議や秋の選抜など公式の場においてはきちんと制服を着用しており、普段を知る者からはまるで別人のように見える。宴会好きで、毎日寮の屋根裏を伝って寮生に声をかけている。卓球の腕前は恵と互角に渡り合うほどであり、スタイルはカット主戦型。

入寮直後の創真との勝負では手の内を全て見せないなど掴み所がない一面もあるが、創真の入寮を本心から歓迎しており、その才能に期待をかけている。頭脳明晰で創真をはじめ極星寮の後輩たちの能力や技術を客観的に分析し、的確に解説する役回りでもある。

寮の裏にある「極星畑」の管理に自らが中心となって精を出しているが、そのため授業にはあまり出ていない。また、畑で育てた野菜を利用してビジネスを行っており、婦人向けの料理教室を開いている。

月饗祭では創真と恵以外の極星寮メンバーと共に山の手エリアに自家製の野菜を使った芋煮会を出店した。中枢美食機関発足後は立場上表だって動けなかったが、叡山の八百長政策を創真が打ち破ることを予測していた。叡山の敗北後に薊によって女木島、久我と共に十傑の権限を剥奪されるが、権限が行使できる間に審査に関する公平性を完璧にするために「一色ルール」と称される決まりを定めていた。

進級試験では中枢美食機関に翻弄されるであろう創真たちに加勢するべく北海道へ向かい、連隊食戟に反逆者チームとして参加する。

吉野悠姫

吉野悠姫(よしの ゆうき) 声-内田真礼

遠月学園高等部1年生の女子生徒で極星寮116号室の寮生。
シニヨンに纏めた髪型が特徴。明るい性格をした今時風の少女で、誰とでもすぐに仲良くなれる極星寮のムードメーカー。感情の赴くままに行動することから、冷静さを失うと暴走しがちになる面もある。友人の榊の胸と自分の胸を無言で見比べることがあり、貧乳であることを気にしている。

ジビエ料理を得意としており、寮内でさまざまな禽獣(ジビエ)を飼っている。夢は自分の手で新しいブランドの鶏(仮称:極星鶏)を作り出すこと。地元の猟友会と密接なパイプを持っている。アニメ版では「禽獣の森の赤ずきん」の異名をつけられた。

秋の選抜Bブロック予選では、オレンジの果肉と鴨の相性を利用した「鴨カツジビエカレー」で86点を獲得したが、予選敗退となった。選抜戦後は肉というよく似たジャンルから郁魅と気が合うようになり、極星寮で互いに試作している。
えりなが極星寮に匿われるようになってからは彼女を「えりなっち」、緋沙子を「秘書子っち」と呼んでおり、えりなの方は極星寮のメンバーの間で定着している。

榊涼子

榊涼子(さかき りょうこ) 声-茅野愛衣

遠月学園高等部1年生の女子生徒。極星寮112号室の寮生。
大人っぽい雰囲気をしたロングヘアの少女。温厚で冷静沈着な性格から、暴走しがちな吉野のなだめ役になることも多い。極星寮の女子でも抜群のプロポーションの持ち主で、学園内には隠れファンがいる。

発酵食品を使った料理が得意であり、寮の近くに専用の塩麹作業場を構えている。

秋の選抜Aブロック予選では、醤油麹を加えた「炭火熟成納豆カレー」で86点を獲得し、審査員からは「発酵屋本舗榊一家」の異名をつけられたが、予選敗退となった。秋の選抜以降吉野同様、郁魅や極星寮に同棲するようになったえりなと親しくなっている。

伊武﨑峻

伊武﨑峻(いぶさき しゅん) 声-村田太志

遠月学園高等部1年生の男子生徒。極星寮208号室の寮生。

目が前髪で隠れているミステリアスな雰囲気をした少年。寡黙でクールな性格だが、自らの料理に対する自信は高く、強い情熱を秘めている。秘密主義者で、自分の実力をあまり表に出さない。極星寮に来て間もない創真と一色が勝負をした際、一色が手を抜いていたことを見抜く他にもからかわれたりと、一色との絡みは極星勢では最も多い。

燻製料理が得意で、チェーンソーを使いスモークウッドを自作している。
秋の選抜Aブロック予選では、粗引きスパイスを使った「特製スモークカレー」で88点を獲得し、審査員からは「燻煙の貴公子(プリンス・オブ・スモーク)」と賞賛されるが予選敗退。

スタジエールでは売上不振で倒産寸前のレストランに派遣され、苦戦を強いられたが合格はできた。

丸井善二

丸井善二(まるい ぜんじ) 声-小林裕介

遠月学園高等部1年生の男子生徒。極星寮205号室の寮生。

丸い大きな眼鏡をかけており、料理に関する勉強に余念の無いインテリタイプ。若干神経質な性格で、自室がいつもきれいに片付いているため、極星寮の寮生たちが会合を開く際には自室に集まられることが多いが、決まって散らかされてしまうことから本人はそれを迷惑がっている。

美食に関する古典文献を研究・分析する宮里ゼミに所属しており、1年にしてエースを担っている。ずば抜けた料理センスがない凡才であることを自覚し、周囲の天才たちに追いつくためにさまざまな学識を詰め込んでいる。宮里ゼミの関係者からは「丸井氏」、「味の物知り博士」と呼ばれている。その反面、体力が非常に低く、長時間の持久力を必要とする課題を苦手としている。

秋の選抜Aブロック予選では、ヴィシソワーズ風のルーを使った「白のポタージュカレーうどん」で88点を獲得したが、予選敗退となった。スタジエールでは半死半生の状態になりながらも極星寮へ戻ってきた。

青木大吾・佐藤昭二

青木大吾(あおき だいご:右) 声-柳田淳一/佐藤昭二(さとう しょうじ:左) 声-河西健吾

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