食戟のソーマの十傑まとめ

『食戟のソーマ』とは、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による日本の漫画作品である。小説やアニメなど、多数のメディアミックスが成された。
創真は日本屈指の料理の名門校『遠月茶寮料理學園』へと編入する。そして、そこで出会う仲間やライバルと共に研鑽を積んでいく。
『十傑』とは、遠月に存在する最も優れた10人の料理人である。創真は遠月で最も優れた料理人になるため、十傑の打倒を目標とする。

『食戟のソーマ』の概要

『食戟のソーマ』とは、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による日本の漫画作品である。小説やアニメなど、多数のメディアミックスが成された。2012年に連載が始まり2019年に完結した。大ヒット作品となり、連載終了時に単行本の累計発行部数は1900万部を超えた。
定食屋の息子である幸平創真が日本一の料理学校『遠月学園』へと入り、そこで成長していくグルメ漫画である。料理を食べた時の表現で、よく肌を露出するのが特徴で、それが話題となった。様々な料理が登場するので、料理研究家である森崎友紀が料理のアイディアを提供している。

幸平創真は中学卒業と同時に、実家の大衆食堂『ゆきひら』で働くつもりだった。しかし、父親の城一郎が突如海外に渡ることが決まり、店は休業することになる。そして創真は日本一の料理学校『遠月茶寮料理學園』へと編入することになる。遠月は料理の腕前が全てであり、料理で対決して、勝利したものが主導権を握ることができる『食戟』という制度があった。
遠月には通うのは、実家が一流の料理店や食産業を営んでいるエリートが多かった。実家が大衆食堂であるが故に、創真は周りの生徒から冷たい目で見られてしまう。しかし、創真は幼少の頃から培ってきた料理でその人間たちを黙らせていく。
そして遠月で最も優れた料理人になるべく邁進していく。

『十傑』とは

『十傑』とは、遠月が誇る最も優れた10人の料理人である。正式名称は『遠月十傑評議会』である。
十傑の中には序列が存在し、数字が少なくなる程に強くなる。十傑に選ばれる基準は、授業の成績、学園への貢献度、など様々なものがあるが、最も重要視されるのは『食戟』の勝敗である。
十傑はただの称号ではなく、遠月の中で最も大きな権限を持つ。たとえ遠月の講師であっても、十傑の決定には逆らうことができない。実際、追放されていた薊は、十傑の過半数を仲間につけ、それにより遠月の総帥となった。また遠月の莫大な資産も使用することができ、最新の調理器具や最高の食材、その施設などを手にすることができる。

旧十傑

第一席 司 瑛士(つかさ えいし)

遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元第一席。
身長176cm。4月2日生まれ。血液型はA型。好きな色、白。好きな飲み物、コーヒー(砂糖・ミルクは無し)。

遠月十傑評議会のトップでありながら、気弱でいつもうろたえている。第一席という立場や責任に押しつぶされそうになっている。創真と気さくに話し、親しみやすい様に見えるが、その本質は超が付くエゴイストである。
自身の料理のためなら何を犠牲にしても構わない、という考えを持つ。創真の腕前を見込んで、自身の助手にしようとするが、それは創真を道具として使うためだった(食戟で勝ち、創真を助手にすることができたが、創真が扱いにくいという理由で助手の話は無しになった)。こういった考えは幼少期から持っていた。子供の頃、司は自身が描いていた絵をよくするために、隣の子供の絵の具を奪い取っている。自身の考えが変わっていることは自覚しているが、それを治そうなどとは考えていない。

普段はうろたえているが、自身の料理には絶対的な自信を持っている。その自信故に料理を振る舞った相手に感想を聞くことはない。
いつも一人で料理をしており、司が認めた相手としか料理を一緒にすることはない。その事について「他人に料理の仕上げを任せるなんて考えただけでも恐ろしい」「ミスされたらって思うと…料理どころじゃなくなる」と語っている。

得意料理はイタリア料理である。司の料理は素材の良さを生かす事に重点が置かれている。どこまでも食材に敬意を払った料理を出すことから『食卓の白騎士(ターフェル・ヴァイスリッター)』と賞賛されている。
ジビエ素材を扱うのが得意であり、スペシャリテには鹿を使っている。

中学の頃から料理の腕前を磨いてきた。講師に「十分に美味しい」と評価を受けても、自身が納得するまで何度も試食をさせた。そのせいで複数の講師がノイローゼとなり、「講師潰し」という異名をつけられた。
第一席を獲得した後、海外で行われた美食会にて料理を振る舞う。その時の料理は司の納得のいくものではなかったが、美食家たちが「第一席」という事を理由に料理を絶賛した事により苛立ちを覚えた。その時に薙切薊と出会い、その苛立ちを見透かされる。それから薊と語り合う内に、薊の「真の意味での美食は、限られた者だけの間で価値を共有すべきもの」という考えに共感を抱くようになる。
その後、薊が遠月の総帥になる事に協力し、不出来な料理を出す店の殲滅を目的とする「中枢美食機関」に所属し、創真たちと敵対した。

中枢美食機関と反逆者たちによる連隊食戟では、2nd BOUTで第八席の久我を、4th BOUTでは第七席の一色に勝利する。そしれFINAL BOUTでは竜胆と組んで創真・えりなペアと戦い、敗北した。
遠月を卒業した後は竜胆と一緒にアマゾンで食材採取をしていた。そして世界中の若手の料理人が集まる大会・BLUEに出場し、創真たちと再会した。しかし、創真の父親である城一郎の弟子である才波朝陽に敗北した。

4つの緑茶によるグラデーションピュレ・スープ

第八席・久我照紀との戦いで作った料理。
アイスのように見えるが、湯気が立ち上っている。南部鉄器で淹れた4種類の茶葉を生かした料理となっている。
この料理を食べた審査員は、あまりの美味しさに次の一口を躊躇った。

野ウサギの王室風仕立て(リエーブル・ア・ラ・ロワイヤル)

第七席・一色慧との戦いで作った。
フランスの貴族に愛されてきた伝統の一品。一口食べた時点では一式の料理の方が好評だったが、ソースの下に隠されていた茶碗蒸しにより評価がひっくり返る。イチヂクとりんごのソース、栗のコンフィ、茶碗蒸し、普通の料理人ならば考え付かない組み合わせで審査員を驚嘆させた。

白き鎧の皿~ソース・シュヴルイユ~

司のスペシャリテ。創真との戦いで出された。
塩釜に包まれており、それを割ると輝く鹿肉が現れる。竜胆が出した前菜により味がさらに高められ、「美食の楽園(エデン)」と評された。

第二席 小林 竜胆(こばやし りんどう)

遠月学園第90期卒業生。「遠月十傑評議会」の元第二席。左目を隠す前髪、鋭い犬歯が特徴。
身長171cm。10月12日生まれ。血液型はO型。好きな季節、夏。好きな国、特にスペイン。

自由奔放な性格で、第一席である司に仕事を押し付け、自身は気ままに行動している。文化祭である『月響祭』では、店を出すことなく5日間で出店されている全ての店を回った。
創真に興味を持っており、これまで面識がなかった創真を司の店に連れて行った。創真や田所と好意的に接していたが、「中枢美食機関」の一員であり、敵だという事が明らかになる。

希少な食材を取り扱う料理人である。取り扱うだけではなく、自身で味わうことも積極的に行なっている。『月響祭』では「昆虫料理研究会」に毎年通っている。その食に対する姿勢から「財と権力を駆使する美食家」「未知なる食材を調査する調査者(フィールドワーカー)」「あらゆる素材を斬り喰らう蛮族(バーバリアン)」と呼ばれている。
その癖のある食材を適切に調理する腕前を持つ。

「中枢美食機関」に所属している理由は「ワクワクするから」という理由である。
薊政権に入ってからも感情のままに動いており、創真と叡山の食戟の際には、司に仕事を押し付けて会場に現れた。そして敵であるはずの創真の料理を試食し、絶賛した。また、進級試験の三次試験では、薊の命令でタクミと田所と対決するように言われるが、料理対決をする事なく二人の料理を食べて合格させた。
司とは中等部からの付き合いであり、「第一席になる」という司の夢を聞き、自身は第二席になる事を決めた。「竜胆」という名前は司との関係性が隠されていると作者は語っている。竜胆の花には「悲しんでいるあなたを愛する」という意味がある。

連帯食戟では2nd BOUTで第三席である女木島と、4th BOUTではタクミと、FINAL BOUTでは司と組んで創真・えりなペアと戦った。

きのこのミルフューユ ~デュクセルを挟んで~

連隊食戟の最終戦、創真・えりなペア相手にこの作品を作った。
司とペアになっての食戟で、竜胆は前菜を担当した。
椎茸のコンフィ(油を低温でゆっくり煮て旨味を凝縮したもの)をメインとした一品。蟻が分泌する『蟻酸』を使って味を引き立たせている。一皿だけを見ても、コース料理の前菜としても文句のない一品。

第三席 女木島 冬輔(めぎしま とうすけ)

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