食戟のソーマの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「食戟のソーマ」は、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊による漫画作品。
下町の定食屋の倅である「幸平創真」は、一人前の料理人になるべく家業を手伝いながら料理の修業に励む日々を送っていた。中学卒業の折、幸平は父親の紹介により世界屈指の料理学校「遠月学園」に通うことになる。遠月学園での幸平の活躍と成長を描く料理漫画。料理を通して人生について語られる名言が数多い。

『食戟のソーマ』の概要

「食戟のソーマ」は、原作:附田祐斗、作画:佐伯俊によって週刊少年ジャンプに2012年から連載されている漫画作品。2015年4月にはテレビアニメが放送開始され、スピンオフ作品や小説も発売されている。

将来は家業を継いで一人前の料理人を目指す。そんな志を持つ幸平だったが、中学卒業の折、父親が突如実家の定食屋「ゆきひら」を閉め海外へ渡ってしまう。義務教育を終えたら店で毎日修業できると息巻いていたところに、突然の閉店。混乱する幸平に父親が命じたのは、世界屈指の名門料理学校である遠月学園への編入だった。
容赦ないふるい落としにより卒業到達人数が一桁という超絶エリート校、それが数々の世界的なシェフを卒業生として輩出してきた遠月学園だった。そこは料理が全ての世界。料理の実力があれば優遇され、なければあっけなく退学となる。生徒間トラブルの解決にさえ料理が用いられ、「食戟」という料理バトルが日々執り行われていた。
食戟とは、生徒同士の対立の際、料理の実力をもって強制的に相手を黙らせることができる制度である。単純に「どちらの品が美味いか」という公式の料理バトルであるが、そのバトルは学園によって厳重に管理されており、その勝負における物事・物品などの賭けは学園側の責任で必ず清算される。賭け金として提示する物事は、どんなものでもお互いが同意さえすれば食戟は許可され、重いものは「退学」を賭けたものから、「串打ちのコツを教えてくれ」といった軽い約束に至るまで、様々である。時と場所を問わず、お互いの同意さえあれば賭け金さえ問わない食戟は学園で日常的に行われており、幸平も様々な食戟に巻き込まれていく。

学園のエリート教育を受けたり、食戟という料理の真剣勝負で相手と競い合ったりしながら、幸平が遠月学園で成長していく様を描く。料理人としての信念や料理に対する熱が伝わると共に、料理と通して人生について語られるような名言が数多い。

『食戟のソーマ』の名言・名セリフ

御粗末!

自分の出した料理が高評価を得たときの、創真の決め台詞である。「ごちそうさま」に対する「おそまつさま」を表す。
自分の作った料理を美味しそうに食べてくれて喜んでいる様子が伝わる、エネルギッシュなセリフ。

料理とは果て無き荒野そのものである。美味さも不味さも数限りなく点在する荒野、その地平線の彼方まで俺は歩いて行きたいと思っている……!

幸平はかつてない組み合わせの調理による、ゲテモノ料理を作るのが趣味だった。
「炙りゲソのピーナッツバター和え」という非常に不味い料理を作り、そのあまりの不味さに、それを食べた同級生の倉瀬を悶絶させてしまった幸平の言い訳である。
幸平は常識にとらわれない発想からくる、調理方法や食材の組み合わせのアイデアが武器である。時に駄菓子を料理に組み込んだりしていて、しかもそれが美味なのだ。文だけ見れば「料理には無限の可能性がある」という信念を表した名言ではあるのだが、その失敗作としてできたゲテモノを嬉々として他人に食べさせたがる幸平の性癖を思えば、被害者にとってはやはりただの言い訳である。

諸君の99%は、1%の玉を磨くための、捨て石である。無能と凡夫は容赦なく切り捨てられる。千人の1年生が進級する頃には百人になり、卒業まで辿り着く者を数えるには、片手を使えば足りるだろう。その一握りの料理人に君が、君が成るのだ!

遠月学園の高等部へ進学した新一年生の始業式にて、学園総帥の薙切仙左衛門のセリフ。その内容は生徒達に対しまるで容赦がない。遠月学園が厳しいエリート学校であることを表すには十分すぎるセリフである。

この学園のことは正直、踏み台としか思ってないです。

高等部へ編入した後、始業式にて、編入生代表の挨拶として幸平が壇上で宣言した。
仮にも世界屈指の料理学校のエリートたちを前に、この堂々たる姿勢である。自分は実家の定食屋で十二年間切り盛りしてきたプロの料理人であり、現場に立ったこともない学生に負ける気などさらさらない、と幸平の自信とプライドが嫌と言うほど滲み出るセリフである。

俺らは学生である前に…料理人なんだよな。料理は何が何でも出す! 手伝えっ!

幸平が出た最初の授業は、二人一組で指定のフランス料理を時間内に提出する、テストのようなものだった。しかし、幸平は編入生代表の挨拶で多くの人間から怒りを買っており、この授業のメンバーも例外じゃない。何者かの悪意により鍋に胡椒がぶちまけられていて、鍋で煮込んでいた肉が台無しにされていた。
残り時間もわずかで、再び肉を煮込み直す時間も無い。ペアの田所は絶望に暮れるが、幸平がそんな田所に言ったセリフ。この後、はちみつが肉を柔らかくするという性質を利用して、少ない煮込み時間で肉を柔らかくし、時間内に料理を完成させた。
客からしたら店のトラブルなんか知ったことじゃない。料理人は料理を出せない言い訳はできず、ちゃんと料理を提供する責任がある。そんなプロとしての気概が分かる。

食材の値段だけで喜んでちゃ、料理人の名折れだと思うぜ。

創真が「丼物研究会」へ部活見学へ行くと、まさにそこで丼研の廃部を賭けた食戟が勃発しようとしていた。
気に入らない部活を数々廃部に追い込んできた、一年生のトップである薙切えりなが次に目を付けたのが丼研だった。えりなから送り込まれた刺客である水戸は、ミートマスターと呼ばれるほど肉への造詣が深い。水戸が丼研部長に向かって「あんたがどんな品を作ろうと、あたしの超高級肉には勝てない」と挑発しているところへ、創真が割り込んで言ったセリフである。
食材の値段だけで味の良し悪しが決まるのであれば、料理人なんか必要がなくなってしまう。創真のプロとしての誇りが見て取れる。

食戟であんたを負かしたら、田所の退学、取り消してくんないすか?

遠月学園一年生の春に行われる宿泊研修は、連日あらゆるテストが行われ基準点に達しない者は容赦なく退学になっていく厳しい合宿だった。
各テストの審査員として世界を股にかけるシェフたち、遠月学園の歴代卒業生があてがわれていた。未だ二十代にして日本人初の仏プルスポール勲章を受章する偉業を達成した卒業生、四宮が受け持ったテストの教室に、幸平と田所が割り振られる。「指定のフランス料理を基準以上の完成度に仕上げなければ退学」というもので、そこで田所が、四宮に不合格の烙印を押されてしまった。
調理に取り掛かるべく良い食材を選定していた田所だったが、カリフラワーが傷み始めていて色が悪いものしか残っておらず、漂白作用のあるワインビネガーを追加することでそれをフォローし、むしろその酸味がマッチしていて完成度は高まったと言えていた。しかしこの料理は四宮オリジナルのレシピであり、勝手に工程を変更するのは許されないと四宮は主張する。そこに「納得いかない」と幸平が割り込んでいき、何を言っても聞く耳を持たない四宮に激昂した幸平が言ったセリフ。世界で活躍する四宮に対するその申し出は、敵がどんなに強大だろうと挑戦をいとわない幸平の強さと、田所のために身を切る幸平の優しさが垣間見える。

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@hino155g7

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