食戟のソーマ(しょくげき)【基本情報・随時更新】

「食戟のソーマ(しょくげき)」は、『週刊少年ジャンプ』で2012年52号から連載され、原作・附田祐斗先生、作画・佐伯俊先生、料理研究家・森崎友紀先生の協力のもと、日本屈指の料理学校で主人公・幸平創真(ゆきひらそうま)を始めとする個性豊かな生徒達が、“一流の料理人”を目指し切磋琢磨しながら友情と絆を育む“新感覚料理バトル<食戟>”漫画。

遠月学園の学園祭。開催期間は5日間で、その間約50万人が訪れるというほどの規模を誇るフードイベント。毎日各地からツアー客が押し寄せ、学内には無料の巡回バスが回り、国内外から多数訪れるVIPは学園内の宿泊施設や遠月リゾートがフル稼働で歓待している。それ故に宿泊費だけで莫大な額となり、学園側は宿泊費だけで大黒字になると言われている。

学生は許可を得れば個人、団体どちらでも自由に模擬店を出店することが出来る。出店場所は学園祭会場である3つのエリアのどれかに出店することになるが、皆より良い場所に出店したいがために毎年場所を巡って食戟が相次いで発生する。なお、模擬店で赤字を出せば退学となるが、生徒達は中等部のうちは実習のクラスごとに模擬店を出店し、学園の講師の監督・指導の下、食材や調味料の仕入れ値や諸々の設備代・光熱費を算出し、予想される来店客数を考慮して売り上げから原価を引いた時に純利益が出るように計画できるよう指導が行われている。生徒達は毎年月饗祭で経験やノウハウを得て、やがて個人や研究会での出店に挑戦していく仕組みとなっている。そのためよほど無茶な商売をしない限り赤字が出ることはない。フードチケット購入制(松1万円、竹1000円、梅500円)で、その日の夕方にエリア毎の売り上げランキングが発表される。

目抜き通りエリア
正面から道なりに続く大通り。仮設テントが数多く並び、学園祭全期を通じて最も人通りが多く賑わうエリア。模擬店の出店場所としては一番人気のエリアとされている。

中央エリア
授業で使われる調理棟が集中しているエリア。仮設テントでは提供しにくい専門性の高い料理や特殊な設備が必要なジャンルの模擬店が多く集まる。店舗の大きさも自由に設定可能であり、大所帯の研究会などもこのエリアを使用することが多い。

山の手エリア
平均客単価が最も高い高級志向エリア。隠れ家的な建物が点在しており、それらをレストランとして使用している。逆に言えば料理人の知名度が無ければ集客は極めて困難とされている。十傑メンバーは主にこのエリアに模擬店を出している。他のエリアが閉店しても営業しており、山の手エリアの客はそのまま敷地内か遠月リゾートに宿泊するため、提供する料理はコースディナーが多い。

中枢美食機関(セントラル)

新総帥に就任した薙切薊が提唱する新たな教育メソッドの根幹を為す機関。総帥と十傑評議会を頂点とし、薊自らが選定した生徒達で構成される。メンバーはアザミの花の紋章を身につけている。現時点のメンバーは十傑6人を含めても30人未満程度。

選任された学生は今まで通り料理の創造を許されるが、選任されなかった学生は料理の自由な創造を許されない。薊は「誰もが十傑レベルの料理をすることが出来、退学者も出さない」と美食の「理想郷(ユートピア)」と謳い、成績下位の生徒や料理人としての成長スピードが遅くこれまでの学園の競争主義に合わない生徒達にとっては「従ってさえいれば誰でも十傑レベルのアイデア・技術・レシピが得られる」ため賛同する者達が現れる。しかし成績上位の生徒や自身の料理スタイルを確立している者にとっては受け入れ難いものであり、シャペルは「創造を許される者」と「模倣を強いられる者」とに分かれる「暗黒郷(ディストピア)」と称している。

「中枢美食機関」の目的は、日本の美食を前に進めるために不出来な品を出す店の殲滅で、学園内で行っている粛正や授業もその前段階だという。

残党狩り

薊政権の方針に異を唱える各ゼミ・研究会と「中枢美食機関」との食戟の通称。会場はABCDの4会場で数日にわたって行われる。食戟にあたり不正が行われないよう一色が以下のルールを薊に認めさせた。

一色ルール

正式名称「薊政権に対する研究会・ゼミ等の解体撤回を賭けた食戟に関するルール」。一色が残党狩りを公正にするために十傑の権限が行使できる間に定めたルール。一色は特に第四項を重要視している。

第一項(食戟の開戦)
解体撤回を望む研究会・ゼミ等は中枢美食機関に対し食戟を挑むことが出来る。
中枢美食機関側は食戟を必ず受けなければならない。

第二項(対決テーマ等)
事前に研究会・ゼミ側と中枢美食機関側で協議。

第三項(勝敗条件等)
研究会・ゼミ側が勝利すればその団体は存続。
逆に中枢美食機関側が勝利すれば団体は解体。薊政権に従うものとするが、この命令に従わない場合は退学となる。

第四項(審査員の選定)
審査員は研究会・ゼミ側・中枢美食機関側のどちらからも中立公正な遠月外部の者とする。
国内の調理協会やフード関連理事会等の会員からランダムに奇数名を選定。
選定されてから食戟当日までの間、審査員と研究会・ゼミ・中枢美食機関は接触してはならない。仮に接触があった場合、勝負は無効・再勝負となる。

進級試験

高等部1年2学期の最後に控える大イベント。開催地は北海道で南端からスタートし、北へと移動をし続けながら各地で試験をクリアしてゆく。北へ移動することから「ツールドノール」とも呼ばれる。ルートは任意またはランダムで分岐する。試験は6つで最後の試験は北端の日本海沖に浮かぶ離島「礼文島」で行われる。進級試験での生徒の移動は遠月学園が所有する豪華寝台列車「つきかげ」が使われる。

毎年厳しい試験が課され前年は190名のうち76名が退学している。中枢美食機関発足によって方針が変更され、薊メソッドの授業で習ったやり方を実践すればクリア可能になった。ただし、薊政権に従わない者は容赦なく排除される。

すみれ通り商店街

創真の実家である「食事処 ゆきひら」がある商店街。
商店街としての規模はごく普通で、「ゆきひら」以外にも弁当屋の「とみたや」、金物屋、板金屋、八百屋、精肉店、印刷屋などがある。「ゆきひら」休業後の1か月後、駅の商業施設のリニューアルオープンによってすぐ寂れ果ててしまったが、遠月学園の休み中に一時帰宅した創真の策によって活気を取り戻した。

カレーのプリンセス

ハウビー食品から1990年に発売されて以来、累計700億食を売り上げたと言われるレトルトカレー界最大のヒット商品。パッケージには、ハウビー食品創業者の孫である幼少期の千俵なつめ・おりえ姉妹の写真が印刷されている。

BLUE(ブルー)

世界若手料理人選手権コンクール(Bishoku・Leading・Under35・Entrance)の略称。ニューヨーク、パリ、ミラノなどで予備選出された世界中の若手料理人が一堂に集う場でここで勝利すれば、ワールドクラスの名声と未来が約束されるという。

読み切り

『少年ジャンプNEXT!』 2012 SPRING号にて掲載。コミックス1巻に収録されている本作のプロトタイプ。創真とえりなの人物設定は概ね連載版と同一だが、こちらでは遠月学園入学後から話が始まっており、えりな中心の描写が多い。

あらすじ・ストーリー

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