烏養繋心（ハイキュー!!）の徹底解説・考察まとめ

退任した一繫の代わりに、監督を務めることになったがバレーに関しては素人だ。部員たちの支援には熱心で、指導者探しや練習試合の相手交渉など生徒のために精力的に働く。音駒高校に何度も連絡をしたり、繫心をコーチにするために何度もお店に足を運んだりと熱心に動く。そのお陰で、東京遠征が実現し東京の強豪グループと何度も練習試合を重ねる事ができた。技術的な面では何も教えられないが、想いを言葉にする事を得意とし、折々で紡がれたその言葉は、繫心や選手達の心に翼を与え原動力となっていった。繫心は、武田のお陰で烏野高校が強くなったと感謝している。

嶋田誠（しまだ まこと）

嶋田マートの店主として商店街を支えている。烏野高校バレーボール部OBで、烏養前監督時代のバレー部員で繫心とは同級生だった。ポジションはウィングスパイカーだが、ジャンプフローターを得意としている。烏野高校対町内会チームの戦いでは、得意のジャンプフローターを披露する。そのサーブを見て山口が教えた欲しいと頼みに来て、今は山口の師匠として共に練習をする。
山口がピンチの時に支えとなってくれる場面が多々ある。「俺はもちろんエースじゃなかったしスタメンでもなかった。練習もきっついし辞めたいと思ったこともあった…でも初めて試合でサービスエースを決めた時思ったよ。ああ俺はこの一本の為に何十時間も練習したんだ。そんでこの一試合この一本この瞬間をまた味わえるならキツい練習もやれるって思ったよ」と山口に話す場面がある。
烏野高校のピンチを救った山口のサーブはこの嶋田による技術面、精神面での指導のお陰だ。

滝ノ上祐輔（たきのうえ ゆうすけ）

町の電器屋を営む烏野OBで町内会チームとしてから嶋田と共に、烏野高校の応援団の代表的存在になっている。
稲荷崎高校戦を前にして繫心は宿に戻った時に、選手達を集めDVDを見せる。繫心は、「見てもらうのは滝ノ上電器店渾身のORESUGEEDOUGA！！だ！！今までのお前達のファインプレー集だ。全員分あるぞ」と言いテーマ曲は、「兄弟・友人にリサーチ済みだ。たっつぁんが」と話した。そして、「自分の力が出せなきゃ話になんねえからな。映像や音楽の力を借りて、ベストな自分を脳に焼き付ける。イメージできるってのは凄え重要な事だから」と話した。このDVDのお陰で選手達のモチベーションが上がった。

猫又育史（ねこまた やすふみ）

”護りの音駒”を作り上げたベテラン監督であり、祖父一繫とは長年のライバル関係だ。一時期監督から離れていたが、復帰をし音駒高校を全国大会へ導く。繫心同様、”ゴミ捨て場の決戦”を実現させたいと強く思っている。繫心は、猫又に煽られ烏野高校のコーチを続ける決意をする。毎回会うたびに、繫心につっかかる猫又だが理由は、繫心と一繫がそっくりだからだった。

直井学（なおい まなぶ）

音駒高校で、猫又の下コーチを務める。現役時代は音駒高校の控えでセッターをしていた。繫心と同期で”ゴミ捨て場の決戦”の実現を誓い合った間柄だった。久しぶりに練習試合で会った際も「互いに、ベンチだったからこそ”天才”は”ヘタクソ”の気持ちも、できない理由もわかんねえけど、ヘタクソはヘタクソの気持ちも、なんでできないのかも良くわかる」と笑って話した。

烏野高校の教え子

日向翔陽（ひなた しょうよう）

烏野高校1年生。”小さな巨人”に憧れて烏野高校に入学する。背は小さいがジャンプ力・野生の判断力を武器に相手をかき乱す”最強の囮”として活躍する。
宮城県1年生選抜強化合宿に乱入した日向は練習が終わり、合宿メンバーは白鳥沢学園高校に泊まれるが呼ばれていない日向は、家に帰るしかなかった。家までバス、電車と使って1時間と自転車で30分かかるため繫心の言葉、「壊れた筋肉を飯食って修復する。そうやって筋肉がつく。そうやって強くなる」と言われた事を思い出し、何を食べれば良いか悩み繫心に電話で相談する。日向に対して”飯”の大切さを教えた。日向はこの言葉をブラジルでのビーチバレーの修行の際も思い出し実行している。日向にとって重要な言葉だった事が分かる。
高校卒業後は、バレーボールチーム「MSBYブラックジャッカル」で、オポジットとして活躍している。

影山飛雄（かげやま とびお）

烏野高校1年生セッターをしている。天才的な技術でゲームを支配する”コート上の王様”だ。ストイックな性格で努力を惜しまずセッターというポジションにプライドを持っている。しかし中学時代のトラウマが原因で人の気持ちを読む事や、自分の気持ちを言う事が苦手なため、プレーでもアタッカーに気を使ってしまう場面が多かった。しかし、繫心から「スパイカーが打ちやすい以上に最高のトスは無いがそれは、コミュニケーションで探っていくものでケンカをしないわけではない」、「他者の気持ちは分からなくて普通で、試合の時考えるのは試合の”状況”と選手の”状態”だ」と言われ仲間からの言葉もあり、トラウマを克服する事が出来き選手としてさらに成長した。
高校卒業後は、バレーボールチーム「シュヴァイデン・アドラーズ」で、セッターとして活躍している。

月島蛍（つきしま けい）

烏野高校1年ミドルブロッカーで、烏野高校屈指の高身長と優れた頭脳を持つブロッカーだ。分析力も高く、冷静に戦況を見つめる事で、スパイカーの意図を先読みし強打を封じる。また、「ブロックはシステム」と語り、心理戦、伏線、連係、すべてを駆使した結果として敵の一撃を阻む事が出来る。始めの方は、ヤル気もあまりなく繫心の悩みの種だった。月島のブロックが烏野高校には必要だったからだ。しかし、東京遠征で木兎や黒尾から影響を受けやる気を出し始める。そして、繫心に「高さでもパワーでも自分より圧倒的に”上”の相手のスパイクを止める方法はあるんですか」と相談をした。繫心は、ブロックで一番重要な事は”タイミング”だと答え自分はブロックが教えられる程うまくない為、黒尾を見本にする事を進めた。月島のブロックに助けられた試合は多々あった。
高校卒業後は、バレーボールチーム「仙台フロッグス」で、ミドルブロッカーとして活躍している。

山口忠（やまぐち ただし）