ポケットモンスター（ポケモン）の歴代主人公まとめ

『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』の主人公

『サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』の主人公は、カントー地方から4つの自然島と1つの人工島を中心としたアローラ地方に引っ越してきた。アローラ地方には「島めぐり」という独特の文化があり、主人公は4つの自然島を巡って「キャプテン」と呼ばれるトレーナーから与えられる試練をクリアし、一人前に成長していく。その中で他人のポケモンを奪ったり試練の場を荒らしたりするならず者集団「スカル団」と敵対。スカル団の裏では、表向きは傷ついたポケモンの保護を行っている団体であるエーテル財団が暗躍していた。
『サン・ムーン』ではエーテル財団のトップであるルザミーネの、異世界の生物「ウルトラビースト」をアローラ地方で暴れさせようという企みを阻止すべく奔走することになる。『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではアローラ地方の光を奪おうとしている伝説のポケモン「ネクロズマ」をルザミーネが捕獲しようとするも、失敗。アローラ各地にウルトラビーストが出現することになり、主人公は騒ぎの元であるネクロズマを追ってウルトラホールというウルトラビーストたちがやって来る穴に飛び込んでゆく。

ウルトラビーストの騒ぎが収まった後はポケモンリーグが開かれる。主人公は四天王を倒し、チャンピオンに上りつめる。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではその後、ウルトラホールから現れたレインボーロケット団にエーテル財団が占拠されてしまう。歴代の悪の組織のトップを擁し、全ての世界の全てのポケモンを手にしようと企てるレインボーロケット団の野望を阻むため、主人公は戦いを挑む。

今作でも主人公は複数の容姿から自由に選ぶことができる。旅の途中では髪型や服装の変更も可能である。

ヨウ／コウタ

『サン・ムーン』及び『ウルトラサン・ウルトラムーン』の男主人公。発売前のPVや体験版で主に使用されていたのは「サン」という名前だが、『ポケットモンスターSPECIAL』のキャラクターと被ることなどからあまり浸透せず、別の映像で使用された「ヨウ」の名前で広く呼ばれるようになった。『サン・ムーン』のマイナーチェンジ版である『ウルトラサン・ウルトラムーン』では「コウタ」という異なる名前が使用されたことや、デフォルトの髪型が違うことから別人説が広まり、『サン・ムーン』と『ウルトラサン・ウルトラムーン』で異なる通称が使われるようになった。公式でも『サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』で主人公の名前を使い分けている。

年齢は11歳。引っ越し先のアローラ地方メレメレ島でククイ博士からポケモンを貰い、島めぐりに出る。デフォルトでは、ヨウは白と青のボーダーシャツを着て黒いキャップを被り、赤いリブ付きの七分丈パンツを穿いている。髪は右側に流した前髪と長めの後ろ髪が特徴のミディアムヘア。一方のコウタのデフォルトは赤いバケットハットに水色のタンクトップ、青いラインが入ったハーフパンツ。パンツの下には黒いレギンスを穿いている。髪はヨウとは逆に、前髪を左に流している。

『ポケモンマスターズ』には『サン・ムーン』のヨウが登場。ポケモンや冒険が大好きな、快活な少年となっている。

ミヅキ／コウミ

『サン・ムーン』及び『ウルトラサン・ウルトラムーン』の女主人公。発売前のPVや体験版で主に使用されていたのは「ムーン」という名前だが、『ポケットモンスターSPECIAL』のキャラクターと被ることなどからあまり浸透せず、別の映像で使用された「ミヅキ」の名前で広く呼ばれるようになった。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では男主人公と同様、デフォルトの髪型の変更などもあって別人説が広まり、PVで使用された「コウミ」という別の通称で呼ばれている。

カントー地方出身の11歳の少女で、母親と共にアローラ地方のメレメレ島へ引っ越してくる。ミヅキのデフォルトの服装は赤いニット帽、花柄のカットソー、緑のホットパンツにスニーカー。髪形は内向きのボブカット。コウミのデフォルトは花飾りの付いた麦わら帽子に花柄のホルターネック、白いショートパンツにサンダルで、髪型は三つ編みのおさげ。

『ポケモンマスターズ』では『サン・ムーン』のミヅキが登場。好奇心旺盛でフレンドリーな少女となっている。また見た目は『サン・ムーン』のミヅキだが、『ウルトラサン・ウルトラムーン』で追加されたマンタインサーフという新要素に言及している場面もある。

『ソード・シールド』の主人公

『ソード・シールド』の主人公は母親と共にガラル地方のハロンタウンで暮らしている。隣人のホップの誘いで新人トレーナーとなった主人公は、冒険の旅に出る。ガラル地方ではポケモン勝負が最大のエンターテインメントとなっており、ポケモンジムへの挑戦はジムチャレンジといってテレビで生中継される。主人公はジムチャレンジに勝利してバッジを集め、チャンピオンカップと呼ばれるトーナメントへの出場を目指す。
またガラル地方では、1000年後に訪れるであろうエネルギー枯渇の問題を解決しようと、ポケモンリーグの委員長であるローズが各地で暗躍していた。主人公は各地で起きる問題に対して、ほとんど関与することはないが、最終的にはローズによって呼び覚まされた伝説のポケモンムゲンダイナを鎮めることとなる。

DLC『鎧の孤島』では、ガラル地方東部の沖合に浮かぶ孤島、ヨロイ島にあるポケモン道場の師範マスタードに弟子入りする。主人公はマスタードから託されるポケモンダクマの類稀な潜在能力を引き出すことに。
DLC『冠の雪原』では、カンムリ雪原という一面の銀世界を調査する探検隊の隊長に選ばれ、伝説のポケモンたちの調査を行う。

今作でも衣装や髪型の変更が可能。開始時には肌の色なども選べる。その他にも眉毛のセットアップなどのメイクもできるようになっている。

マサル

『ソード・シールド』の男主人公。ホップとは家が隣同士の大の仲良しで、旅の中でも何度も顔を合わせる。デフォルトの服装はグレーのキャップに赤い七分袖のポロシャツ、デニムパンツ。背負っているトランクタイプのリュックはかつて父親が使用していたもので、旅に出る際に貰うことができる。ジムチャレンジの時には専用のユニフォームに着替える。『鎧の孤島』では胴着に、『冠の雪原』では探検服を着用する。

ユウリ

『ソード・シールド』の女主人公。ホップとは家が隣同士で大の仲良し。デフォルトの服装は緑のベレー帽にピンクのリボンワンピース、グレーのニットパーカー。彼女の持つレザーボストンのリュックはかつて母親が使っていたものである。『鎧の孤島』では胴着に、『冠の雪原』では探検服に着替える。

ユウリは『ポケモンマスターズ』にも登場する。度胸満点の少しわんぱくな性格で、カレー好きなキャラクターとして描かれている。相棒は伝説のポケモンであるザシアン。ザシアンは『ソード・シールド』にて、ムゲンダイナと戦う際に参戦してくれるポケモンである。

『LEGENDS アルセウス』の主人公

『LEGENDS アルセウス』の主人公は物語の冒頭で謎の声（伝説のポケモンのアルセウス）に導かれ、時空の裂け目から昔のシンオウ地方であるヒスイ地方の浜辺に落ちる。作中で他のキャラクターから「15歳前後」と推測されている。今までのシリーズの主人公と比べて表情がかなり豊かであり、イベント中でもフィールド上でもよく変化する。時空の裂け目から落下してきたことや、ヒスイ地方では見慣れない服装をしていたことなどから現地の人に不審に思われ、身の潔白と安全のためにギンガ団という組織に身を置くことになる。なおシンオウ地方のギンガ団とは違い、ヒスイ地方のギンガ団は善良な組織である。

ヒスイ地方に来た当初は記憶喪失を起こしているような描写がある。ヒスイ地方にはないスマートフォンを所持していたこと、ヒスイ地方の人間とは異なりポケモンを恐れていないことなどから未来からやってきたのではないかと考えられている。『ダイヤモンド・プラチナ・パール』主人公の先祖説や、主人公そのものであるとする説など、様々な考察が飛び交っているが、公式では主人公の正体について明らかにされていない。なおゲームをクリアした後も主人公は元の世界に帰ることはない。

テル

男主人公の通称はテル。名前の由来はプレイヤーが女主人公を選択した時に、主人公の先輩「テル」として登場することから。先輩として登場する際は主人公とは異なり他の世界からやってきた人物ではない。
ヒスイ地方にやってきた当初はモンスターボールがプリントされたTシャツにハーフパンツ、素足にサンダル履きと、現代風な格好をしている。ギンガ団に所属した際は赤いマフラーを着用した忍者風の出で立ちに変わる。服装はその後自由に変えることが可能。
モーションは従来の主人公に比べ勇ましく、ボールを投げる前は胸の前で腕を交差させる。