呪術廻戦の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話まとめ

『呪術廻戦』は集英社の『週刊少年ジャンプ』の人気漫画であり、漫画家・芥見下々が描くダークファンタジーバトル漫画だ。MAPPAによりTVアニメ化され、劇場版も公開される。
呪霊という人の負の感情から生まれた化け物と、それを祓う力を持つ呪術師とのバトルがメインの漫画であるが、ストーリーの各所に伏線が見え隠れする。ファンの間ではこれに関する考察が盛り上がりを見せている。また単行本の空きページや『呪術廻戦 公式ファンブック』では作者の芥見下々が裏話やトリビア、小ネタ、エピソードや逸話などを語っている。

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天内、黒井復活の可能性

薨星宮(こうせいぐう)にて夏油から「ここから引き返して、黒井さんと一緒に帰ろう」と生きる道を示された天内は引き返すことを決断したが、その願いはかなわず伏黒甚爾によって頭を撃ち抜かれてしまう。衝撃的な展開であり、五条や夏油にとっても非常にショッキングな出来事であった。だが、確かに死亡したはずの天内が復活するのではないかとの噂がSNS上で囁かれているのである。
復活説を推す人たちの根拠は『呪術廻戦公式ファンブック』の天内理子の年齢の部分だ。作中で死亡したほかの人物(灰原など)は明確に享年が記述されているが、天内の部分は「14歳?」とぼかされている。そして天内の遺体は五条らが奪還した後の描写がなされていない。このことから天元の適合者「星漿体」である天内は、何か特別な力で復活する可能性があるのではないかと考えられているのだ。
また天内のボディーガード兼世話係の黒井美里に関しても、享年が記述されていない。一度確実に死亡したはずの虎杖悠仁が復活したケースもあることから、二人が再登場する可能性も残されている。

黒井美里の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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黒井美里生存説

伏黒甚爾/禪院甚爾に殺されたとされている黒井美里であるが、実は生きているのではないかという生存説が存在する。

天内理子を殺した甚爾に夏油傑が黒井をどうしたか尋ねると、甚爾は「多分死んでる。生かす気も殺す気もなかったけどな。運よきゃ生きてんじゃね?」と曖昧な答えを返した。夏油と甚爾の戦いが終わった時点で、黒井が血まみれで倒れている描写がされているが、黒井の後ろ姿しか描かれておらずどのような殺され方をしたかは不明である。しかしいずれも「黒井美里が死亡した」とするには描写が弱い。

加えて2021年3月に発売された『呪術廻戦 公式ファンブック』の黒井美里のプロフィール。年齢の表記が「年齢:31歳(2007年時点)」となっており死亡した旨が書かれていない。星漿体・天内理子のプロフィールでは年齢は「享年:14歳?」と書かれており、「享年」という死亡がハッキリとわかる書き方がされている。その他のキャラクターでも『呪術廻戦 公式ファンブック』の発売時点で死亡していたキャラクター、里桜高校の吉野順平(よしの じゅんぺい)や1級呪術師の七海建人(ななみ けんと)のプロフィールも「享年」となっている。しかし黒井美里は「享年」と書かれていない上に、年齢の書き方も「31歳(2007年時点)」という他のキャラクターとは異なる書き方がされている。

そのため偽夏油(にせげとう)/加茂憲倫(かも のりとし)/羂索(けんじゃく)と繋がりがあって、実は生きているのではないかという考察がされているのだ。2007年時点で31歳ということは、渋谷事変があった2018年には42歳。「死滅回遊」以降の物語に登場するのか、登場するのだとしたら何を思い、誰のために戦うのか。読者の考察は際限なく膨らみを見せている。

TVアニメ声優は新井里美説

『呪術廻戦』のTVアニメ第1期は起首雷同編と呼ばれるストーリーまでがアニメ化されている。起首雷同編とは、主人公の虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)達が呪霊による連続刺殺事件の調査で埼玉県を訪れ、その呪霊がいる八十八橋(やそはちばし)で特級呪物「両面宿儺の指」を取り込んだ呪霊や特級呪物「呪胎九相図」の壊相(えそう)や血塗(けちず)と戦う話である。黒井美里が『呪術廻戦』で登場するのは、起首雷同編の次に来る懐玉編であるため、2021年10月時点ではTVアニメに登場していない。もちろん黒井美里を演じる声優も未定だ。

しかし黒井美里の声優は新井里美ではないかと予想を立てる読者達が存在する。見てわかるとおり名前がそっくりだからだ。

黒井美里。
新井里美。

名前の響きだけでなく、漢字もほぼ一致している。

それに新井里美は、『まほらば〜Heartful days』の蒼葉梢や『To LOVEる -とらぶる-』のペケなど、人の世話をするキャラクターを過去演じている。天内理子のお世話係・メイドである黒井美里にピッタリではないかと一部の読者から推されている。しかし一方新井里美の演技はクセがあるとして、落ち着いた雰囲気の黒井美里を演じるのは難しいのではないかという冷静な意見もある。

死滅回遊の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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死滅回游はの元ネタは海洋生物学用語「死滅回遊」

TVアニメ第1クールOPに登場するサザナミヤッコの幼魚。有名な“死滅回遊魚”である。

死滅回游の元ネタは、海洋生物学用語の「死滅回遊」だと考えられる。
これは「強い海流に押し流されて遠く離れた海域にまで移動してしまい、本来の生息地に戻ることができない魚」を意味する言葉である。こうなると水温や捕食対象の問題から生存は難しくなり、同種の魚がいる可能性も限りなく低いため繁殖もできず、ただ死滅することを待つのみの存在となる。この状態になった魚を「死滅回遊魚」と言い、同じ言葉を含んではいるが、自力で広い海洋を移動していく本来の意味での回遊魚とは根本的に性質が異なるものとなっている。

TVアニメ『呪術廻戦』第1期第1クールのOPに、死滅回遊魚として有名なサザナミヤッコの幼魚が登場している。原作の展開を理解した上で作成されたものだとすれば、アニメ版製作スタッフの本気度が否応にも感じられる演出だと言える。

呪胎九相図の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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呪胎九相図の元ネタは仏教絵画の九相図(九想図)

呪胎九相図の元ネタ『九相図』の一つ。狩野派の英一蝶の作品だと言われている。

呪胎九相図の元ネタは、仏教絵画の『九相図/九想図(くそうず)』である。このことは2021年3月に発売された『呪術廻戦 公式ファンブック』でも明らかになっており、掲載されていた『BLEACH(ブリーチ)』の作者・久保帯人(くぼたいと)との対談では、「仏教ネタは、僕も好きでよく使っていたので、九相図とかあんなマニアックなもの使う人他にもいるんだと驚きました。」と久保帯人がコメントしている。

『九相図』は、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく様を九段階にわけて描いた仏教絵画だ。死体の変遷を九つの段階に分けて描いているのだから、1番最初は死後まもないもの、つまり人の形に近い姿から始まり、次第に腐っていき血や肉と化していく。さらに獣や鳥に食い荒らされ、最後にはばらばらの白骨、または埋葬された様子が描かれるそうだ。『呪術廻戦』で長兄の脹相が人の姿とほぼ同じ姿をしているのに対して、三男の血塗が異形の姿をしているのは、この死体の変遷をなぞっているからだと考えられる。また『九相図』は九つの死体を描く前に、生前の姿を加えて全部で十の絵で表現されることもあり、この生前の姿というのは主人公の虎杖に当たるのではないかとも言われている。

死体の変貌の様子を見て観想することを「九相観/九想観(くそうかん)」と言い、これは修行僧が行う修行の一つだ。悟りの妨げとなる煩悩を払い、現世の肉体を不浄なもの、無常なものと知るためのものだそうだ。「九相観」を説く経典は奈良時代に日本に伝わったと言われており、『九相図』は鎌倉時代から江戸時代にかけて多数の芸術家によって製作された。

『大智度論(だいちどろん)』、『摩訶止観(まかしかん)』などの仏教に関連する書物では、『九相図』のそれぞれの段階に関して以下のように解説している。

脹相(ちょうそう) - 死体が腐敗によるガスの発生で内部から膨張する。
壊相(えそう) - 死体の腐乱が進み皮膚が破れ壊れはじめる。
血塗相(けちずそう) - 死体の腐敗による損壊がさらに進み、溶解した脂肪・血液・体液が体外に滲みだす。
膿爛相(のうらんそう) - 死体自体が腐敗により溶解する。
青瘀相(しょうおそう) - 死体が青黒くなる。
噉相(たんそう) - 死体に虫がわき、鳥獣に食い荒らされる。
散相(さんそう) - 以上の結果、死体の部位が散乱する。
骨相(こつそう) - 血肉や皮脂がなくなり骨だけになる。
焼相(しょうそう) - 骨が焼かれ灰だけになる。

出典: ja.wikipedia.org

死体の変遷を描いているわけだから当然後半になるにつれて、目も当てられないような凄惨なものになっていく。『呪術廻戦』の作者・芥見下々がこれらを描けばそれはもうグロテスクな様相のものになるに違いないので、呪胎九相図の元ネタを知っている、知った読者達からは「脹相には悪いが、4番以降の弟達が既に亡くなっていて(受肉して登場しなくて)よかった」というような声も出ている。

禪院家の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

祖先は日本三大怨霊の一つ・平将門説

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呪術廻戦名勝負「乙骨憂太 vs. 夏油傑」戦のネタバレ解説・考察まとめ

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「乙骨憂太 vs. 夏油傑」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。同作最後の戦いであり、『呪術廻戦』本編にも大きな影響を与えている。 強大な怨霊と化した幼馴染の祈本里香に呪われた乙骨は、東京都立呪術高等専門学校に入学して里香を御する術を学び始める。呪術師の楽園を作ることを目論む夏油は、里香を自身の使い魔とするため乙骨の抹殺を画策。幼馴染への愛と呪術師の未来を懸けて、両者は激突する。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・七海建人 vs. 真人」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。主人公である虎杖、ベテラン術師である七海の両名と凶悪な呪霊である真人との間に最初の因縁が生まれた戦いである。 映画館で呪霊による死者が発生し、虎杖は七海と共にこの調査に赴く。その犯人は真人という強大な呪霊で、なぜか吉野順平という学生と行動を共にしていた。真人を追う七海から順平のことを調べるよう命じられた虎杖は、彼に接触して次第に友人になっていく。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. 漏瑚」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. 漏瑚」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。漏瑚の高い実力と、それを遥かに上回る五条の恐るべき強さが明らかになった戦いである。 人類殲滅を掲げる自然呪霊の1員たる漏瑚は、協力者である羂索の誘いに乗って“最強の術師”の異名を持つ五条悟を自ら討ち取ろうとする。五条はこれを迎え撃ち、そのすさまじい力を見た上で「弱い」と断言。わざわざ教え子の虎杖悠仁を連れ出して見学させつつ、漏瑚に圧倒的な実力の差を見せつける。

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呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「五条悟 vs. ミゲル」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「五条悟 vs. ミゲル」とは、強大な呪霊と化した幼馴染に憑かれた少年の成長と活躍を描いた『呪術廻戦 0(東京都立呪術高等専門学校)』で繰り広げられた戦いの1つ。ぽっと出の外人キャラクターが“最強の術師”を相手にひたすら圧倒されて振り回されるという内容だが、五条の恐るべき実力が明らかになるに従い注目度が劇的に上がっていった。 「術師の楽園を作る」と語る夏油傑を気に入ったミゲルは、彼のために教え子たちの下へと急ぐ五条の足止めを買って出る。“最強の術師”を相手に、ミゲルの決死の奮闘が始まる。

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呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

呪術廻戦名勝負「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」戦のネタバレ解説・考察まとめ

「虎杖悠仁・伏黒恵・釘崎野薔薇 vs. 特級仮想怨霊 vs. 両面宿儺」とは、巨大な陰謀に立ち向かう呪術師たちの活躍を描く『呪術廻戦』で繰り広げられた戦いの1つ。物語の序盤で主人公の虎杖たちが直面した絶体絶命の窮地であり、事前に「3人の内の1人が死亡」という説明があったことで緊迫感ある展開となった。 少年院に強力な呪霊が発生し、緊急事態として虎杖ら3人が生存者の避難誘導を命じられる。虎杖は「いざとなれば自分の内の宿儺の力を使おう」と安易に考えていたが、事態は連鎖的加速的に悪化していく。

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呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

呪術廻戦の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『呪術廻戦』とは、若き呪術師たちの戦いと成長の日々を描いた、芥見下々による漫画作品。 最強最悪の呪霊両面宿儺をその身に宿してしまった高校生虎杖悠仁。両面宿儺の力を御するため、虎杖は呪術師を目指して呪術高等専門学校に通い始める。 作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目の度合いも上がっていき、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。呪いという人間の感情に直結するものを扱うため、時に生々しく、時に華々しく、時に人間の弱さを残酷に突きつける名言が数多く登場する。

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呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ

呪術廻戦の歴代OP・ED主題歌・挿入歌・サウンドトラックまとめ

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)とは、芥見下々によるダークファンタジーバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。この記事では、『呪術廻戦』を彩るオープニング・エンディング主題歌、挿入歌、そして本作の前日譚である『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とする劇場アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌を紹介していく。

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呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

呪術廻戦の御三家・禪院家まとめ

禪院家(ぜんいんけ)とは、『週刊少年ジャンプ』の人気漫画『呪術廻戦』に登場する呪術界のエリート家系・御三家の一つである。術式至上主義であり、術式を持たない者は血族であっても落伍者として蔑まれる。また男尊女卑の思想も強く残っており、長く続くがゆえに古き因習に囚われている。 『呪術廻戦』では禪院家出身のキャラクターが多く登場するが、人間性を疑いたくなるような人物も多く、読者の中では「禪院家は『クズ』の集団」という認知が進んでいる。

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乙骨憂太(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

乙骨憂太(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ

乙骨憂太(おっこつ ゆうた)は、『呪術廻戦』の登場人物で、現代最強の術師五条悟に特に期待されている若手呪術師にして、国内に四人しかいない特級術師の一人である。 ごく普通の少年だったが、幼馴染の祈本里香の死後、彼女の霊に取り憑かれる。やがて里香は国家規模の破壊すらもたらしかねない強大な呪霊と成り果て、これを御する術を学ぶために東京都立呪術高等専門学校に転入。呪術の世界と関わっていく中で、その秘めた才能を開花させていく。 『呪術廻戦』本編では、主人公虎杖悠仁の一学年上の生徒という立場。

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