天内理子（呪術廻戦）の徹底解説・考察まとめ

天内理子のプロフィール・人物像

年齢：14歳？（2007年時点）
特技・趣味：バドミントン
好きな食べ物：黒井が作ったポトフ
嫌いな食べ物：ゴーヤ
ストレス：学校に行けない事

最速！キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第1回キャラクター人気投票：未登場のため順位なし
第2回キャラクター人気投票：第44位（36票 / 97,860票）

CV：永瀬アンナ

天内理子（あまないりこ）とは『呪術廻戦』に登場するキャラクターであり、呪術界を支える要「天元様」と適合できる「星漿体（せいしょうたい）」と呼ばれる存在である。14歳の中学生で、ミッションスクールに通っている。両親は4歳のころ事故のために他界しており、ボディーガード兼世話係の黒井美里と生活を共にしている。普段は学校の制服を着用しヘアバンドとみつあみというスタイルだが、沖縄観光で水族館を訪れた際にはワンピースを着ていた。
幼いころから「特別な存在」として育てられたため、初対面の五条屋夏油に対して尊大な態度をとるが、学校では普通の女の子の口調で友達と接していた。また五条から「アグレッシブなガキンチョ」と評されるほど強気な性格をしているが、黒井が攫われた際には危険を承知で交渉場所についていくなど芯の強い一面も持っている。

不死の術式を持ち強力な結界術の使い手である呪術師の天元は、呪術界の重要拠点である呪術高専や、補助監督の使用する結界術の底上げ効果などを担っていた。しかしある程度老化が進むと術式が肉体に進化を促し、進化するとそこに天元の意識は介入できなくなってしまうのである。そのため500年に一度天元と適合できる星漿体と同化し、肉体の情報を書き換えて進化を防いでいた。
同化の時期が近付く中星漿体である天内は、同化失敗による天元の暴走を狙った呪詛士集団「Q（キュー）」と、純粋な天元に人間が混ざることを良しとしない非術師組織「盤星教（ばんせいきょう）」という二つの団体に命を狙われる。「Q」によって襲撃されビルから投げ落とされた天内だったが、天内の護衛の任を受けていた呪術高専の2年生、五条悟と夏油傑によって救われた。
学校への襲撃や黒井の誘拐などのトラブルはあったものの、五条と夏油の活躍により呪術高専に辿りつく。だが安全なはずの高専の結界内には、「盤星教」によって雇われた呪力を一切持たない人間「伏黒甚爾（ふしぐろとうじ）」が侵入していた。五条によって逃がされた天内は、夏油の案内によって天元の待つ「薨星宮（こうせいぐう）」に足を踏み入れるのだった。

天内理子の呪術・能力

星漿体（せいしょうたい）

天内理子は不死の術式を保持し、強力な結界術で呪術界を支えている「天元」に同化することができる星漿体（せいしょうたい）と呼ばれる存在である。呪術界の重要拠点である呪術高専の結界や呪力の底上げ効果を担っている天元は、ある程度の老化が進んでくると術式が肉体に進化をもたらす。しかし進化した状態の天元に己の意思は含まれておらず、術式の底上げ効果や結界の消失など不測の事態が発生する恐れが生じるのだ。そのため500年に一度、天元は自身と適合できる星漿体と同化し進化を防いでいるのである。

天内が術式・呪力を保持しているのかは明確にされていないが、分裂した追手に対して「式神か？」と呟いている点からある程度の呪術に関する知識は有しているものと思われる。

天内理子の来歴・活躍

組織による襲撃

不死の術式を持つ強力な結界術の使い手「天元」は、呪術界の要所たる呪術高専の結界の維持や補助監督らの術式効果の底上げ効果を担っている呪術界の重要人物である。だが天元はある程度老化が進むと術式が肉体を進化させてしまうため、肉体の情報をリセットし進化を防ぐ存在の「星漿体（せいしょうたい）」と500年に一度同化を行っていた。
「星漿体」である14歳の少女天内理子（あまないりこ）は、天元との同化を阻止しようと企む二つの組織、「非術師団体 盤星教（ばんせいきょう）」と「呪詛士団体 Q（キュー）」に命を狙われる。
とあるビルの一室に滞在していた天内は、「Q」の襲撃を受けて高所から投げ落とされる。しかし天内の護衛の任を受けていた呪術高専の2年生五条悟と夏油傑が現場に駆け付けたため、天内は気絶していたものの無事保護された。
服従させた呪霊を取り込んで使役できる「呪霊操術（じゅれいそうじゅつ）」の使い手である夏油。呪術界御三家の一つ五条家の生まれで、特殊な目「六眼（りくがん）」と「無下限呪術（むかげんじゅじゅつ）」を保持する五条。学友・親友である二人は「自分たちは最強だ」と自負するほど実力が高く、特に五条は学生の身でありながらも呪術界で幅広く名が知られた有名人だった。天内を襲撃した「Q」の戦闘員コークンとバイエルは五条と夏油にあっという間に叩きのめされ、「Q」は壊滅した。

五条と夏油に命を救われた天内は、目を覚ました途端自分を抱きかかえていた五条にビンタを喰らわせるなど勝気な性格をしていた。穏やかな口調で「落ち着いて、理子ちゃん。私たちは君を狙っていた組織の人間とは違う」となだめる夏油に対しても、「うそつきの顔じゃ」と強気に返す。
五条と夏油にあっさり捕まった天内は仕返しに二人から同時に引っ張られるが、天内のボディーガード兼世話係の黒井美里（くろいみさと）が二人を諫めたために天内は解放された。
同化に関してナーバスになっているのではないかと想定していた五条が、思わず「意外とアグレッシブなガキンチョだな」と感心すると、天内は「天元様は妾で、妾が天元様なのだ！」と返す。しかし急に学校のことを思い出し、五条、夏油、天内、黒井は天内が通う学校へ向かうこととなった。

学校に侵入した刺客

学校へ到着しクラスメイトと楽しげに笑いあう天内だが、一方で五条は「安全のために早く高専に戻るべきだ」と担任の夜蛾に電話で抗議していた。しかし夜蛾は「天内理子の要望にはすべて答えよ、との天元様のご命令だ」と答え、渋々学校内で護衛を行うこととなる。
ところが盤星教に雇われて天内の暗殺を請け負った伏黒甚爾（ふしぐろとうじ）が、天内に期限付きで三千万円もの高額な懸賞金を付けたのだった。
懸賞金につられた呪詛士二人は、学校の周囲で見張りについていた夏油の呪霊を祓い侵入する。呪霊が消えたことで侵入者の存在を感知した夏油は、黒井と五条に天内の保護を任せ襲撃者の排除に向かった。

侵入者のうちの一人と鉢合わせた夏油は呪霊操術と体術で侵入者を排除し、紙袋を被った呪詛士を撃退していた黒井と合流する。そのころ五条は天内を保護し高専へ向かうために屋根伝いに移動していたが、黒井が制圧したはずの紙袋を被った呪詛士四人に襲撃されていた。さらに黒井に倒された男がその場から消え、天内と五条のもとに現れる。
合計五人となった襲撃者は全く同じ背格好をしていたため天内は「式神か？」と予想するが、五条は六眼の能力で相手の術式が分身だと見抜いていた。
引き寄せる力である無下限呪術を用いて分身を瞬く間に制圧する五条は、残りの一人に術式を反転させて発散させる「赫（あか）」を発動しようとするが、失敗に終わったため殴り飛ばして全員の制圧に成功した。
五条のでたらめな強さと適当さに呆れかえる天内だったが、直後携帯に届いたメールを見て驚愕する。天内・五条との合流を急ぐため夏油が黒井の元から離れた隙を突き、何者かが黒井を拉致・監禁したのだった。

沖縄観光

黒井が誘拐された翌日、五条たちは沖縄の海を満喫していた。黒井を誘拐した犯人は人質解放の場所として沖縄を指定し、航空機を利用して沖縄に辿りついた五条、夏油、天内は無事に黒井奪還に成功する。その後五条は東京行の飛行機が出るまでの時間を、海水浴をして楽しむことを提案したのだった。

五条と共にはしゃぎまわる天内を少し離れた場所から見守っていた黒井は「こんな事してて大丈夫なんでしょうか？」と不安げに夏油に問いかけるが、夏油は「言い出したのは悟ですよ。あいつなりに理子ちゃんに気を遣ったんでしょう」と返す。しかし飛行機の時間が迫っていたためそろそろ戻ることを伝えると、天内はみるみるしゅんとした顔になり、五条はそんな天内を見て沖縄滞在をもう一日延ばすことを提案した。
五条が沖縄に向かう道中から現在までずっと術式を解かず、睡眠もとっていないことに気づいていた夏油は五条を心配し、「早く高専に戻ったほうがいいのではないか？」と反対する。しかし五条は「大丈夫だ。沖縄の方が本土よりも呪詛士の数は少ないうえ、飛行中に懸賞金の期限が切れたほうが都合がいい」と主張し、結局もう一日滞在を伸ばすこととなった。
空港では呪詛士の襲撃を警戒して呪術高専一年生の灰原と七海が待機していたが、滞在を伸ばす報告を聞かされた七海は思わず怒りの表情を浮かべていたのである。

沖縄そばや水族館を楽しんだ一行は無事投稿に帰り着く。そして天内の懸賞金取り下げから4時間後の同化当日、呪術高専に辿りつくことができた。懸賞金の期限も切れ高専の結界内に入ることができたことで安心した五条は、ようやく術式を解除する。しかしその瞬間ふいに一人の男が現れて、五条の体を刀で貫いた。
突然の出来事に騒然とする一同だが、五条は「刺された傷は大丈夫だ。俺がこいつを引き受けるから早く天内を連れていけ」と夏油に指示し、男と対峙する。
一方の天内は夏油、黒井と共に天元の待つ場所「薨星宮（こうせいぐう）」へと向かったのだった。

薨星宮（こうせいぐう）

「薨星宮（こうせいぐう）」に続く扉の前で立ち止まった黒井は、「理子様、私はここまでです」と頭を下げる。理子に出会えたことの感謝を気丈に述べる黒井だったが、涙を流しながら「大好きだよ、黒井」と抱き着いてきた天内を抱きしめ返し、「私もです」と涙を流して天内を送り出した。

薨星宮に辿りついた夏油は、天内に「階段を下りたら門をくぐり、樹の根元まで行くんだ。そこから先は天元様が認めたものしか立ち入ることができない結界が、守ってくれる」と説明する。天内は諦めのついたような表情で黙って聞いていたが、夏油の「それか、引き返して黒井さんと一緒に帰ろう」という言葉を聞きハッと顔を上げた。
夏油は「事前に悟との話し合いはすんでいる。私たちは最強なんだ。君がどんな選択をしようとも、君の未来は僕たちが保証する」と天内に告げる。天内は普通の女の子の口調に戻り、「生まれた時から特別って言われ続けて、特別が当たり前だった。危ないことはなるべく避けてこの日のために生きてきた。でもやっぱり、皆ともっと一緒にいたい」と涙ながらに気持ちを吐露するのだった。

天内の最期

天内の本心を聞いた夏油は優しく「帰ろう、理子ちゃん」と手を差し出すが、「うん」と笑顔で応じた天内の手が届く前に、天内は目の前で狙撃され絶命してしまう。狙撃者は五条が相手をしていたはずの男、禅院甚爾（ぜんいんとうじ）だった。
甚爾は天与呪縛によって一切の呪力を持っていなかったが、代償としてすべての五感を超強化された人間である。特殊な呪具によって五条を倒した後、黒井と天内を立て続けに殺害していた。夏油は呪霊操術を駆使して立ち向かうが、甚爾には歯が立たずあっという間に倒される。そして天内の遺体は甚爾によって回収され、盤星教本部に引き渡された。

報酬を手にした甚爾が引き上げようと外に出ると、そこには殺したはずの五条悟が立っていた。死に際に反転術式を会得したことによって一命をとりとめていた五条は、術式を使いこなし虚式「茈（むらさき）」によって甚爾にとどめを刺す。そして天内の遺体は五条と、現場に駆け付けた夏油によって回収されたのだった。その後天内の遺体が葬られたのかは依然として不明のままである。

天内理子の関連人物・キャラクター

黒井美里（くろいみさと）