アナと雪の女王(アナ雪)のネタバレ解説・考察まとめ
「アナと雪の女王」はアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画。
日本ではアナ雪の略称でも呼ばれる。
王家の娘、2人の主人公アナとエルサを待ち受ける過酷な運命を描く。
大人から子供まで楽しめるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの名作。
『アナと雪の女王』の概要
2013年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の映画。
日本ではアナ雪の略称で親しまれた。
日本語版で松たか子が声優を担当した主人公エルサが歌う挿入歌「レット・イット・ゴー」は大人から子供まで幅広い世代に支持された。
その歌詞の中に登場する言葉「ありのままで」は2014年のユーキャン新語・流行語トップ10に選ばれた。
『アナと雪の女王』のあらすじ・ストーリー
幸せな2人を襲うアクシデント
生まれつき触れたものを凍らせてしまう魔法を持ったアレンデール王国の王女・エルサ。
夜な夜な部屋を抜け出し、おてんばな妹・アナと魔法を使って雪遊びをしていた。
しかし、はしゃぎすぎた2人を悲劇が襲う。エルサは魔法の力を制御しきれず、誤ってアナの頭に魔法が直撃してしまう。
アナは意識不明になり、2人の両親である王と妃は森に住むトロールに救いを求める。
トロールの力でアナは回復するが、その代わりにアナはエルサの魔法に関する記憶を全て失ってしまう。
エルサの魔法の力は日に日に強くなっていく。
父や母の助言でエルサは力を世間から隠し、城の門や窓もすべて閉じて部屋に閉じこもる。
触れると凍ってしまうため、手袋をして。誰とも触れ合わず、自分を抑えて。
一方、姉の魔法に関する記憶をなくしたアナは、大好きな姉が突然自分を避けるようになったと感じる。
エルサが引きこもる理由を知らずに、閉ざされた城の中でひとり遊びをしながら寂しく成長する。
10年後、2人の両親は海難事故で他界してしまう。
唯一の肉親となったアナとエルサ。しかしエルサが部屋を出ることはなかった。
成長した2人はそれぞれの節目の日を迎える
それから3年の月日が流れた。
エルサは成人し、アレンデール王国の女王として即位する日がやってきた。
戴冠式に国は沸いた。閉ざされていた門がやっと開くのだと。
しかしエルサは気が気ではなかった。自分の魔法がコントロールのできないほどに強大なものとなっていたのだ。
彼女は感情を殺し、なんとか今日だけでも乗り切ろうと意志を固める。
「開くのだ、門を。」
夢みるアナに素敵な出会いが
アナはこの日を心待ちにしていた。
13年ぶりに外の世界に触れられる。素敵なドレスで着飾って、きっと素晴らしい1日にしようと新たな出会いに胸を躍らせていた。
戴冠式が始まる直前に、アナは隣国の王子・ハンスと出会い恋に落ちる。
そしてあろうことかその日のうちに結婚の約束まで交わしてしまう。
その夜は戴冠式のパーティーが城で開かれていた。
アナはハンスをエルサに紹介し、結婚するのだと報告する。しかし、あまりにも早すぎるとエルサは結婚に反対し、アナに頭を冷やせと説得を試みる。
しかしアナはもう限界だった。大好きな姉にも会えない、外の世界とも関われない。閉鎖的な13年間に嫌気がさしており「こんな生活はもう耐えられない」と強く訴えた。
姉妹は口論になる。
そしてエルサは思わず感情をあらわにし、人々の前で魔法の力を爆発させてしまう。
人々に怖がられ心を閉ざすエルサ
エルサの魔法に人々は怯えた。
怪物と呼ばれ、エルサは王国から逃げた。
するとアレンデールの国に雪が降り出す。
夏の王国は、エルサも知らないうちに魔法の力で永遠の冬となってしまうのだった。
エルサは走って逃げるうちにノースマウンテンへとたどり着く。
吹雪の中、ここでなら自分は自分のままでいられるのだと感じた。
誰もいない吹雪の山の奥に、エルサは魔法の力で氷の城を築いた。
着ていたドレスも、氷のように冷たいブルーのドレスへと変えた。
ここでひとりで生きてくのだ。
「少しも寒くないわ。」
責任は自分にあるとアナは一人でエルサを連れ戻す旅に出た。
しかし簡単にはエルサを見つけることができない。
途中馬を失い、あまりの寒さに暖かい服を求め立ち寄った山小屋で、山男のクリストフと相棒のトナカイ・スヴェンと出会う。
ノースマウンテンを目指す道中、魔法の雪だるまオラフに出会う。
オラフは、幼い頃に姉と一緒に作った雪だるまの名前だった。
苦難を乗り越えた先に氷の城がそびえていた。
アナはエルサをたずね、一緒に帰ろうと説得を試みる。
アナの身に再び事件が起こる
エルサはアナを拒絶した。
自分の魔法がまた大切な妹を傷つけてしまうことを恐れたのだ。
アナは国が凍ってしまったことを伝えた。
愕然とするエルサ。悲しみで暴走した魔法はアナの胸に当たってしまう。
アナはそれでも一緒に帰りたいと言うが、エルサは魔法の力で大きな雪男・マシュマロウを生み出し、クリストフ、オラフ共々城から追い払う。
クリストフはアナの髪の毛が白くなっていることに気がついた。
子供の頃から白い部分はあったのだが(幼少期のエルサの魔法によって変化したもの)、それ以上に白い髪が増えている。
クリストフはトロールの元へアナを連れて向かった。
トロールたちはクリストフにとって家族のような存在だった。
女の子を連れてきたクリストフにトロールたちは彼女を連れてきたのだと勘違いし、大歓喜。
それは誤解だと説明するが、押しの強いトロールたちに2人は結婚させられそうになってしまう。
しかし、アナの状態は深刻だった。
トロールの長老は「エルサの魔法でアナの身体が凍っている。このままだと命が危ない」と告げる。
自分たちの力ではどうにもならない。彼女を助けるには「真実の愛」の力が必用なのだと伝えた。
アナを救うためにハンスのキスが必用だと判断したクリストフ。
だんだんと衰弱していくアナを抱き抱え、スヴェンを城へと走らせた。
追い詰められるエルサ
アナを乗せて旅立ったはずの馬が王国に戻ってきた。ハンスはアナの身の危険を感じ、兵を連れて捜索に出る。
氷の城にたどり着いた一行は、マシュマロウと一戦を交える。
ウェーゼルトン公爵の命令で密かに暗殺を命じられていたハンスのボディーガードたちはエルサに攻撃を仕掛けた。
命こそは奪われなかったが、エルサは気を失い城に連れ帰られる。
そして、エルサは城の牢に投獄されてしまうのだった。
本性を現し、豹変したハンス
牢屋に繋がれたエルサ。
ハンスは冬を止めてくれと説得をしたが、エルサ自身にもその方法はわからなかった。
エルサは自分の力が国を危険にさらすと感じ、魔法の力で牢獄から逃げ出した。
クリストフはアナを城まで送り届けた。
アナはハンスに事情を説明し、キスを求める。しかしハンスの態度が豹変する。
彼はアナを愛してなどはいなかった。
ハンスは自国での王位継承が難しいため、アレンデール王国の王女姉妹の近づき、国を乗っ取る算段をしていたのだ。
愛に飢えていたアナは簡単に利用できた。そう言い放ち、今にも凍え死にそうな彼女を寒い部屋に一人残して去っていった。
アナを放置したハンスは、城の側近たちに彼女は死んだと悲しげに伝えた。死ぬ前に結婚を誓ったと。
そして全ての罪をエルサに擦り付け、彼女は反逆罪で処刑すると宣告する。
その頃、クリストフは落ち込んだ表情で城を背に歩いていた。
しかし、スヴェンにアナへの気持ちを問われ、好意を持っていることを自覚する。
そしてアナに危険が迫っていることを感じ、再度城へと走った。
オラフは一足先にアナの元にたどり着いた。
彼女を温めるために暖炉に火をくべるが、その熱で雪だるまの彼は自分自身の身体が溶け出す。
火を消してくれというアナに、彼は自分のことよりも相手のことを考えるのが愛なのだと教えた。
クリストフがアナを愛していることを伝え、彼に会いに行かせようとする。
アナは城を抜け出し、凍りついたフィヨルドにクリストフの姿を見つけた。
しかし、もう2つの人影を彼女は見つける。
そこにはハンスとエルサがいた。
ハンスはアナの死をエルサに告げた。エルサの魔法の氷が刺さったため、凍りついて死んでしまったと。
自分のせいでアナは死んだとエルサは嘆く。悲しみに暮れ無抵抗な彼女に、ハンスは刃を振りかざそうとしていた。
アナは走った。
自分が助かるチャンスを捨て、エルサを助けなければと。
まさに刃が振り下ろされるその時、アナはふたりの間に割って入った。
アナの身体は凍りつき、ハンスの剣は弾き飛ばされた。
エルサは凍りついたアナに悲しみ、慟哭した。
相手を思いやることが、真実の愛
氷像のように冷たく固まってしまったアナを抱きしめてエルサは泣いた。
そのとき、アナの身体が徐々に溶け始めた。息を吹き返し、アナは元の姿に戻った。
魔法をコントロールするために必要な力は、相手を心から思いやる「真実の愛」だとエルサは知った。
王国を覆っていた雪と氷を「真実の愛」の力で空へと蒸発させ、アレンデールは元の暖かでやさしい姿へと戻った。
夏に戻ったアレンデール王国。
オラフは熱気で溶けそうになってしまうが、エルサの魔法でオラフの頭上に小さな雪雲を作ってもらい、溶けずに夏を満喫できるようになった。
ハンスはアナに顔を殴られ、フィヨルドに突き落とされ皆の笑いものになる。
その後彼は本国に強制送還されることになる。
また、ウェーゼルトン公爵もアレンデールとの貿易を打ち切られ、送還された。
クリストフは王室専属の氷の配達人に指名され、アナの恋人になる。
エルサはもう二度と城の門を閉ざさないことを約束し、城の広場を魔法で凍らせてスケート場にして、アナや国民たちと真夏のスケートを楽しんだ。
『アナと雪の女王』の登場人物・キャラクター
アナ(CV:神田沙也加)
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目次 - Contents
- 『アナと雪の女王』の概要
- 『アナと雪の女王』のあらすじ・ストーリー
- 幸せな2人を襲うアクシデント
- 成長した2人はそれぞれの節目の日を迎える
- 夢みるアナに素敵な出会いが
- 人々に怖がられ心を閉ざすエルサ
- アナの身に再び事件が起こる
- 追い詰められるエルサ
- 本性を現し、豹変したハンス
- 相手を思いやることが、真実の愛
- 『アナと雪の女王』の登場人物・キャラクター
- アナ(CV:神田沙也加)
- エルサ(CV:松たか子)
- クリストフ・ビョルグマン(CV:原慎一郎)
- スヴェン
- オラフ(CV:ピエール瀧)
- ハンス・ウェスターガード(CV:津田英佑)
- ウェーゼルトン公爵(CV:多田野曜平)
- マシュマロウ(CV:藤原貴弘)
- オーケン(CV:北川勝博)
- トロールたち(トロールの長・パビー/CV:安崎求)
- 『アナと雪の女王』の挿入歌
- Let It Go~ありのままで~(吹き替え版)
- Let It Go(英語版)
- 生まれてはじめて(吹き替え版)
- とびら開けて(吹き替え版)
- 雪だるまつくろう(吹き替え版)
- 愛さえあれば(吹き替え版)
- サウンドトラック
- アナと雪の女王の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 姉妹とラプンツェルは従兄弟
- ターザンと兄弟関係
- エルサはディズニープリンセス初の20代
- 知ってるだけでもっと楽しい!作中の隠れキャラクターたち
- 戴冠式の参列者にラプンツェル
- オーケンの山小屋に隠れミッキー
- オラフの歌のシーンに隠れミッキー
- ジュースの中に隠れオラフ
- 商品情報