タジフ(キングダム)の徹底解説・考察まとめ
タジフとは、『キングダム』に登場する山の民の戦士で、山の民の王・楊端和(ようたんわ)の右腕的な巨漢戦士である。山の民の強力な戦士として物語に登場している。特徴は山の民特有の仮面と、身体の入れ墨。秦王・嬴政(えいせい)の弟・成蟜(せいきょう)の反乱で王宮を奪われた嬴政が王宮を取り戻す時に同行した。その交渉の際に主人公の信に殴られ仮面の角が折れている。自身の角を折った主人公の信(しん)の力を認め、信に対しては敬意を払っている。山の民一族の中ではバジオウと並び、楊端和の側近中の側近の一人を務める。
信(しん)
『キングダム』の主人公。秦国王都奪還のために、秦王嬴政(えいせい)が山の民の王・楊端和(ようたんわ)に協力を求めた際に初めて顔を合わせる。その交渉の場で面にある角を信に殴り折られた時から、タジフは彼の戦士としての才覚を認めて敬意を払うようになった。嬴政と楊端和が面会している時、山の民の村に忍び込んで捕らえられた信が、秦国に恨みのある者たちに、いたぶられている所を、タジフは救っている。王宮奪還に向かう際、信はじゃじゃ馬であるタジフの馬を見事に乗りこなし「すごい馬術だ」と、タジフ達を驚かせた。その時からお互い信頼関係を深め、鄴攻略戦の際には、タジフの所属する楊端和軍が、信が率いる飛信隊(ひしんたい)と共に出陣してる。
バジオウ
バジオウは山の民の一人で、タジフと同じ楊端和(ようたんわ)の右腕的な副将である。幼少期は、戦で滅んだバジ族の唯一の生き残りとして、獣同然の生活を送っていた。何年も山中で一人で生き延び、人の内臓を食らうほど野生化してしていた時、遠征を始めたばかりの楊端和と遭遇し、一騎討ちの末バジオウは倒された。その際、人間に戻る事を条件にバジオウを家族として迎え入れると言った。そんな楊端和に忠誠を誓い、バジオウは山の民の言葉と共に、平地の言葉も覚えて、楊端和を支えていった。ある時、秦王・嬴政(えいせい)の弟・成蟜(せいきょう)が、反乱を起こした。それにより王宮を奪われた嬴政が、山の民に救援を求めに来た。嬴政の要請に応じた楊端和は、タジフ・バジオウと共に山の民の軍勢を率いて、王都奪還に向かった。王宮内で成蟜の用心棒である大男・ランカイとタジフ達が対峙し戦ったが、ランカイの体力は凄まじく多少の傷をものともせず、反撃されてしまう。しかし、バジオウやタジフの攻撃によって動きを抑えた隙に、主人公の信(しん)が切りかかり、トドメを刺す事に成功した。
シュンメン
シュンメンは山の民の王・楊端和(ようたんわ)が率いる軍勢の中の鳥牙族に属している戦士。ある時、秦王・嬴政(えいせい)の弟・成蟜(せいきょう)が、反乱を起こした。それにより王宮を奪われた嬴政が、山の民に救援を求めに来た。嬴政の要請に応じた楊端和は、タジフ・シュンメンらと共に山の民の軍勢を率いて、王都奪還に向かった。王宮内まで潜入に成功した一行は、王宮前広場で楊端和らが秦国軍を食い止める際に、別動隊を成蟜のところに向かわせる作戦を実行した。シュンメンはその別動隊の一員としてタジフと共に成蟜の用心棒・ランカイと交戦している。その後山の民に預けられる事となったランカイの教育係を務めている。シュンメンは仮面の上下からクワガタの顎のような形の突起物が出ているのが特徴である。「軍内で最も脚が速いのはこの鳥牙族だ、憶えとけ」と語っているように、脚力には相当の自信がある。バジオウのバジ族には負けられないとライバル心を持っているが、橑陽での戦いでは、タジフと共に孤立していた楊端和とバジオウの救助に入った。
タジフの名言・名セリフ/名シーン・名場面
「かけるぞ俺は 少年に」
秦国王都・咸陽での王宮奪還作戦で、タジフ達一行の前にはタジフを超える大男・ランカイが立ちふさがり、全員が負傷させられてしまった。秦王・嬴政(えいせい)の弟・成蟜(せいきょう)に調教されて化け物の如く凶暴に育ったランカイは、山の民達と主人子の信(しん)の力を持ってしても苦戦を強いられる事となった。タジフもランカイの一撃を受け、吐血する程の重傷を負いながらも、戦闘に参加し続けた。山の民の隊長のバジオウも、野生を解き放った必達技を繰り出すが、致命傷を与えるには至らなかった。そのとき信が「5秒だけくれ」と、タジフ達にランカイの足止めを要求し、その5秒で自分はランカイに決定打を撃つ事ができると言った。バジオウらからすると、自分達が手に負えない相手に、小柄の信が太刀打ちできるとは、と疑う雰囲気となったが、ここでタジフは自ら率先して行動し、ランカイの片足にしがみついた。そして、山の民の言葉で「かけるぞ、俺は少年に」と言った。信は、タジフの仮面の角を殴り折る程の力量の持ち主である事と、成蟜・ランカイらのいる本殿にたどり着くまでに、信の活躍を見てきたタジフは、信の力に希望を見出したのである。タジフの戦士としての直感が優れている事がわかる名セリフである。また、タジフは出会って間もないはずの信に対する強い信頼感を抱いている事がうかがえる。結果、信は、タジフやバジオウ達の協力で足止めに成功。見事にランカイを仕留める事に成功した。
「シン、コンニチマ」
山の民は主に山の民の言葉を用い、秦国民達の平地の民との会話時には通訳が必要である。タジフは主にバジオウに通訳をしてもらいながら、平地の民と関わってきた。ある時、秦国は山の民の王である楊端和を将軍に据えた連合軍で趙国の鄴(ぎょう)を攻める事となり、主人公の信(しん)率いる飛信隊と、タジフ達の楊端和軍が再開する事となった。飛信隊と、山の民が出会う際、タジフが初めて平地の言葉を口にしようとし、少しずつ平地との自らの言葉で交流しようとする意志が見て取れた。しかし、タジフがやっと発せられた言葉は「シン、コンニチマ」と言ったもので、そのコミカルさ故に多くの読者から「かわいい」と称され魅了する事となった。
タジフの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
実写映画で演じたのは一ノ瀬ワタル
実写版映画に登場しているタジフを演じたのは、俳優の一ノ瀬ワタル。『キングダム』の映画は、原作の漫画やテレビアニメを通してある程度のイメージがキャラクターについているためそれを忠実に演じる俳優が期待されていたため、作中では大柄で豪快にハンマーを振り回すタジフを誰が演じるのかは大きな注目が集まっていた。一ノ瀬氏は、元プロの格闘家として、極道やヤンキー役を演じる事の多い俳優ならでわの、完成された肉体で、タジフにピッタリな俳優として演じ、高評価を得た。タジフが装着している仮面も、主人公の信(しん)と出会った時に、殴り折られた角がしっかり再現されている。
ケンコバ氏がバラエティー番組にタジフコスプレで登場
『キングダム』を見た事が無い芸人に対し『キングダム』の魅力を理解してもらうバラエティー番組で芸人のケンドーコバヤシ氏がタジフのコスプレをして登場し、タジフについて語った。ケンコバ氏曰く、タジフはその風貌から、北斗の拳に登場するハート様のような存在という説明であった。
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キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ
『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。 趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。
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