黒尾鉄朗（ハイキュー!!）の徹底解説・考察まとめ

猫又育史（ねこまた やすふみ）

音駒高校監督。小学生の頃、バレーボールの見学をした。一緒に行った研磨から、「あっちの方がかっこいいけど、あれはやんないの」とスパイク練習している人を見て言った。黒尾は、「あれはスパイク！かっこいいだろ！でも背が大きくないと打てないから…」と話すと、猫又監督から、「じゃあネットを下げればいい。最初こそまずは”できるヨロコビ”じゃないかい」、「”好きこそ物の上手なれー”ってな」と言われ黒尾はスパイク練習を始めた。その時の事を研磨は、「ほんの小さな出来事だ。でもクロはこの日を忘れないんじゃないかなって。なんとなく思った。後で知った、猫背のオトナ。音駒高校バレーボール部猫又先生」と語った。月島から、「あの…一応…僕ら試合になったら敵同士ですよね。どうしてアドバイスまでしてくれるんですか？」と聞かれる。黒尾は、「ボクが親切なのはいつものことです」と答えるが、月島と隣に居た日向は少し引いていた。黒尾は、「なにもそんな目で見なくても」と言い本心を話し始める。「”ゴミ捨て場の決戦”ってやつをさ、何とか実現したいんだよね」、「ウチの監督の念願だし、けど監督は、あとどんくらい現役で居られるかわかんねーしさ、それには烏野にも勝ち上がって来て貰わなきゃなんねえだろ」と言った。黒尾は、日本バレーボール協会競技普及事業部の人になっていた。日向に黒尾は、「ネットを下げるべくガンバッテます」と言った。この言葉は昔、黒尾が猫又監督から言われた言葉だった。黒尾にとってバレーの師として慕う存在だ。

黒尾鉄朗の名言・名セリフ／名シーン・名場面

「音駒の”背骨”で”脳”で”心臓”です」

槻木澤高校第一体育館で槻木澤高校との練習試合が始まる。試合開始前、相手のチームの人達が「向こうの（音駒高校）セッターなんか小さくね？」、「それになんかヒョロヒョロしてる」、「控えのセッターなんじゃないの？」、「強いのかな？学校名聞いたことないよな」、「音駒高校だっけか」と話していると後ろから黒尾が、「君等の言う”ヒョロヒョロのチビ”とは俺達、音駒高校の”背骨”で”脳”で”心臓”です」と言った。音駒というチームの在り方をそのまま言い表したものである。

「俺達は血液だ。滞り無く流れろ。酸素を回せ。”脳”が正常に働くために」

毎回試合が始まる前に円陣を組み黒尾が、「俺達は血液だ。滞り無く流れろ、酸素を回せ、”脳”が正常に働くために」と言う。音駒高校はセッターが”脳”である事が伝統とされている。この言葉は音駒高校伝統の言葉だ。

「いいか小僧！リード・ブロックは我慢と粘りのブロックであると同時に最後に咲く（わらう）ブロックだ」

白鳥沢学園高校戦で月島が指を怪我する。手当して戻って来て痛みを我慢してブロックをする。そんな月島は、8月末に関東に練習試合へ行った事を思い出していた。リエーフから、「また黒尾さんにリード・ブロックやれって怒られた！でもマグレだろうが勘だろうが、どシャットキメた方が気持ちいいと思わねえ！？」と月島に言うと、「どシャットは確かにイイ気分だけど、僕はそれ以上に出し抜かれるのが嫌なんで。ボールを追えば、多少反応は遅れても完全に振られる事は無いデショ」と言った。すると黒尾がやって来て、「ようはお前はカッコイイ方が良いんだろ。わかってねーな。これだからお子ちゃまはよ」と言い、「いいか小僧！リード・ブロックは我慢と粘りのブロックであると同時に最後に咲く（わらう）ブロックだ」と言う。地味だが確実にアタッカーやセッターにストレスを与えることが出来るブロックだ。

「チームワークがハマる瞬間てのは、多分お前が思ってるより、ずっときもちいいぞ」

春高、東京都代表決定戦準決勝の梟谷学園高校戦で不甲斐ないプレーをしたリエーフと黒尾が話す。リエーフから、「俺…俺はもっとバシバシ点獲ってブロック決めて、観客からワーキャー言われる男なんですっ！」と言われる。黒尾は、「お前のそういう真っすぐ馬鹿っぽい感じ嫌いじゃないよ。確かにブロックとかドッカンドッカン決めたら気持ちイイし、ヒーローだな」と話す。するとリエーフから、「音駒はチームワークのチームだから、輪を乱しちゃ駄目だってわかってるんですけど…！」と言うと黒尾が、「お前ちゃんとそんな事考えてたのか！」、「まあ大事だな。チームって複雑だからな。人が複数居て、ちゃんと力を合わせるって結構難しい」、「別に”出る杭打つべし！”って言うんじゃねえの、なんつーのかな。チームワークがハマる瞬間てのは、多分お前が思ってるよりずっときもちいいぞ」と言った。ブロックとレシバーの関係が成り立っているから音駒高校はレシーブが良いと言われている。その瞬間をリエーフにも感じて欲しいと黒尾は思っている。

「たまには主将にもカッコイイ仕事させてちょうだいよ」

春高東京都代表決定戦3位を決める試合。戸美学園高校との対戦で、1セット目終盤に夜久が怪我をしてしまう。1年生の芝山が替わりに入るが大将から狙われてしまう。タイムアウトをとる音駒高校。その時メンバーに研磨は、「ダイジョウブなんじゃない？芝山、後衛ではリエーフとだけ替わって」と言う。黒尾は、「そうだな。俺とは交代無し。後衛に回っても俺が入る」と言うと芝山は、「ハイ！！！」と気合たっぷりに答えた。すると黒尾は、「いっつもイイとこ夜久パイセンに持ってかれるんでね」、「たまには主将にも、カッコイイ仕事させてちょうだいよ」と笑顔で言った。メンバーを不安にさせないために放った言葉だ。黒尾の主将としてメンバーを思いやる気持ちが分かる。

「手は前っつったでしょう。ノブカツくん」

菅原は、「音駒相手に”5枚攻撃”は初でよな？？黒尾しっかりついてきやがった」と言うと日向が、「なんつっても黒尾さんは、ネチネチブロック月島の師匠ですから」と答えた。黒尾は、「フッ飛ばされんのは、まだ手が上なんじゃない？手は前っつったでしょうノブカツくん」と月島に言った。すると月島から、「アドバイスなんて相変わらず余裕ですね」と言い黒尾は、「いや。アオってるだけ」と言い返した。そんな二人を見ていた赤葦は、「黒尾さん、また月島イラつかす事言ってんだろうな」と思っていた。敵だろうが黒尾にとってはブロックを教えた後輩として接している事が分かる。

「行けツッキー！ブロック対決じゃあ！！」