黒尾鉄朗(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
黒尾鉄朗(くろお てつろう)とは『ハイキュー!!』に登場する、音駒高校の主将でミドルブロッカーだ。主将としての、チームをまとめる力・仲間を育てる能力が高い。プレー中に挑発したり、揺さぶりをかけたりして相手の平常心を奪う心理戦も得意だ。状況に応じて様々なブロックを使い分け、相手スパイカーの攻撃を素早く見極める能力が高い。ブロックだけでなく、レシーブ・スパイク・サーブとどれも優れているオールラウンダーだ。卒業後は選手としてではないが、バレーボールを普及させようと動いている。
準決勝 梟谷学園戦
東京は一次予選で4校まで絞られてから、11月に代表決定戦が行われる。11月中旬、東京都墨田区総合体育館で音駒高校・戸美学園高校・梟谷学園高校・井闥山学院高校が集まって全国大会進出をかけて戦う。この中から開催地代表枠を含めた3校が全国大会に進出できる。
準決勝は梟谷学園との戦いだ。黒尾は、木兎相手に試合開始前から緊張するが、烏野高校が白鳥沢学園高校を倒して全国へ行くから負けるわけにはいかないと自身とメンバーを奮い立たせる。木兎を止めて勢いを無くすことに成功したが、梟谷学園高校セッターの赤葦京治(あかあし けいじ)のフォローによって木兎は勢いを取り戻してしまいセットカウント2-0と音駒高校が負けてしまう。リエーフが試合後ブロックが上手くいかず落ち込んでいると黒尾は、「チームワークがハマる瞬間てのは、多分お前が思ってるよりずっときもちいいぞ」と話した。
3位決定戦 戸美学園高校戦
3位決定戦、音駒高校VS戸美学園高校となり主将同士が握手する。
1セット目、戸美学園高校の挑発に乗ってしまったリエーフは苛立ちを隠せない様子でいつものプレーが出来ない。そんな中、夜久がコート外まで拾いに行き着地の時に観客の足を踏んでしまい捻挫する。黒尾は、「クソ」と焦る。夜久は治療のためコートを離れる。夜久の代わりに入った芝山は戸美学園高校から狙われて失点してしまう。黒尾は後衛ではリベロと交代せずプレーする事をメンバーに伝える。その事で、音駒高校の防御力が上がった。この事が功を奏し、26-28音駒高校が1セット目を取った。
2セット目、ミドルブロッカーとして攻撃でもブロックでも動き続けて、いつもしていない後衛もしている事により精神的、肉体的にも疲れて研磨とのコンビネーションが合わなくなってきた。リエーフはブロックが未熟でレシーブがし難い事を黒尾は危惧していたが、この終盤でノっているリエーフに水をさすべきじゃないと悩んでいた。そんな中、黒尾はスパイクをオーバーで取ろうとして爪が割れてしまい、指先から出血。治療のため芝山と交代する。試合は進み、24-25となり、音駒高校マッチポイントを迎える。リエーフは腕を振らずに真っすぐ跳んで相手の攻撃をブロックし、その先にいる芝山にボールを託す。その芝山がきれいにレシーブして上げたボールを山本がスパイクし、これがブロックアウトになった。2セット目は26-24で音駒高校が取り、この時点でセットカウント2-0となって試合は決着。音駒高校が勝利した。
試合が終わり、夜久と会う。夜久は泣き、黒尾・海の3人で抱き合った。
春高東京都代表校が出揃う。東京都第一代表・井闥山学院高校、第二代表・梟谷学園高校、開催地代表・音駒高校と三校が全国大会に進出する。
全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)
1回戦・2回戦
1回戦目は清川高校(高知県代表)との戦い。相手が黒尾を避けてクロスに打つと夜久が拾い、フェイントしたら研磨が拾い、ストレートに打ったら海が拾った。ブロックを避けるとアウトになり、黒尾のブロックと戦うとワンタッチで音駒高校のチャンスボールになる。黒尾のブロック力の高さが分かる場面だ。1セット目29-27と音駒高校がとる。2セット目も25-21とセットカウント2-0で音駒高校が勝利した。
その日の夜3年生3人で研磨の話をした。目立つ事が大嫌いな研磨を子供の頃から振り回し、ついに自分に付き合わせて全国まで引っ張り出してしまった事に、黒尾は申し訳ない想いを感じていた。そこへ丁度、研磨がやって来て「続ける絶対的理由は無いけど、止める理由も別に無い。レベル上げは嫌いじゃないし」と言われ黒尾の罪悪感は消えて行った。
2回戦目は早流川工業高校(石川県代表)との戦い。早流川工業高校の狙いは「音駒のセッターである研磨に負荷をかけろ。削るべきはメンタルよりフィジカル。まずは音駒の”脳”を潰せ」だった。黒尾は「俺達は音駒なんで、策に慣れてみせるよ」と自身を鼓舞する。早流川工業高校の狙いに対して音駒高校の作戦は、「セッターを出来るだけ動かさない事」、「有効なタイミングでワザとレシーブを乱す事」だった。早流川工業高校がセンター線を警戒しブロックがミドルブロッカーに寄って来た時が有効なタイミングだ。そこでトスを遠くに振り、早流川工業高校が気付いたらライトを使う作戦だ。セットカウント2-0と音駒高校が勝利した。
烏野高校対稲荷崎高校(兵庫県代表)の試合を観戦する
その後、隣のコートで行われている烏野高校と稲荷崎高校の試合を観戦する。この試合に烏野高校が勝利すれば次の戦いは「ゴミ捨て場の決戦」となるからだ。黒尾は、稲荷崎高校MB角名倫太郎(かくな りんたろう)のスパイクをブロックする月島を見ていた。月島は、1・2セットかけて後ろのレシーバーに”これが角名倫太郎のターン打ちですよ”と伝えているんだと理解した。そして烏野高校がセットカウント2-1で勝利した。
烏野高校戦前夜のミーティング
3回戦目はいよいよ「ゴミ捨て場の決戦」烏野高校との戦い。前日のミーティングで、烏野高校の強力な攻撃手段である日向の「変人速攻」を封じるため、”サーブで日向を崩し彼に助走出来なくさせる”という作戦を取る事が決定する。
ゴミ捨て場の決戦
ついに音駒高校と烏野高校の、双方の関係者が長年望み続けた“ゴミ捨て場の決戦”が始まる。
1セット目。1点目から実況も置き去りとなる、怒涛のラリーから烏野高校が変人速攻で決めた。黒尾は烏野高校の同時多発位置差攻撃をドッシャと止めた。すると次は月島が音駒高校のスパイクをドッシャと止めた。そんな月島を見た黒尾は、彼に「最近のバレーはどうだい」と尋ねる。すると月島からは、「おかげさまで、ごくたまに面白いです」との言葉が返って来る。かつて「たかが部活動なのにどうしてそんなに本気で取り組むのか」とまで言っていた月島が、本気でバレーボールを楽しむようになった事を察して、黒尾は嬉しくなる。27-25と音駒高校が第1セットをとった。
2セット目。作戦通りに日向にレシーブさせ助走を確保できなくした。しかし終盤で、日向の新しい攻撃”オープン”が決まり24-26と2セット目は烏野高校がとった。
3セット目。敵であると同時に互いが互いの”師”である事を確信したセットだった。これは特に、黒尾と月島の関係だ。月島の”徹底ネチネチブロック”に対して皆が腹を立てる姿を見て黒尾は、自分の教えが間違ってなかったと思い”リード・ブロックは最後に咲くブロック”と自信を持つ。21-25と烏野高校が3セット目をとりセットカウント2-1で音駒高校は負けてしまうが、研磨から「クロ。おれにバレーボール教えてくれてありがとう」と言われ、研磨もまた心からバレーボールを楽しんでいてくれたことを実感し驚き、そして嬉しくて涙する。
試合後、隣のコートで試合をしていた木兎と抱き合い互いを称えた。木兎の次の相手は狢坂高校だ。狢坂高校3年WS桐生八(きりゅう わかつ)は全国3本の指に入るアタッカーだ。そのまま梟谷学園高校と狢坂高校の試合を観戦する。
烏野高校(宮城県代表)対鴎台高校(長野県代表)を観戦する
その後、鴎台高校と烏野高校の試合を観戦する。全国トップクラスのブロック力を誇る鴎台高校に対して日向のマイナス・テンポ+”ドン”ジャンプを見た黒尾は、驚いた。それは自分たちとの戦いでも見せていなかった新技だったからだ。「マイナス・テンポ+”ドン”ジャンプ」とは、速いテンポからの最高到達点の高いジャンプをしてスパイクを打つ事だ。しかし烏野高校は準々決勝で敗退した。「おつかれ!!!」と黒尾は言い、木兎と一緒に烏野高校3年生メンバーと抱き合い互いを労った。
高校卒業後
日本バレーボール協会競技普及事業部に所属する
高校卒業後、日本バレーボール協会に就職。競技普及事業部に所属し、日本バレーボール界のさらなる発展のために尽力する。
そんな中、MSBYブラックジャッカル対シュヴァイデンアドラーズの試合を観戦し、プロとして前者の所属選手となった日向に挨拶をした。日向に黒尾は、「ネットを下げるべくガンバッテます」と自身が小学生の時に猫又から言われた言葉を言った。
この時、日向に先んじてMSBYブラックジャッカルの選手となっていた木兎、日向の試合を見に来ていた澤村とも再会し、旧交を温めた。
黒尾鉄朗の関連人物・キャラクター
孤爪研磨(こづめ けんま)
音駒高校2年生でセッターをしている。音駒高校の”脳”として活躍する。黒尾とは家が隣同士で、仲良くなった。小学生時代、黒尾と研磨はネットを空き地に張って練習をする。この日の練習は「一人時間差」だった。研磨に、「クロ今のなに」と聞かれ黒尾は、「”一人時間差”昨日テレビの試合でやってんの見た!」、「こうジャンプすると見せかけて一回止まって、ブロックにフェイントかけてから打つ!」と動きながら説明する。すると研磨から、「テレビで試合見る度、新しい技やろうとすんのやめてよ…」と言われてしまう。しかし黒尾は、「何言ってんだ!今から沢山練習してなァ、他の奴らにできないこと俺達が一番にできるようにやるんだ!」、「今使えない攻撃技だって、今から沢山練習してれば高校生くらいにはきっと、俺達の立派な必殺技のひとつになってるぜ!」と言った。音駒高校バレー部に入部した研磨が、人が沢山居る事や先輩が威張っている事が嫌で河原で座っていた。そんな研磨に黒尾は、「お前は、鋭い観察眼を持ってるし指示だって的確だ」と話すと研磨が、「でも3年生に何か言うと生意気だって言われるから言いたくない。昨日も他の1年より沢山走らされた」と言った。黒尾は、「噂で猫又監督が復帰するって聞いた。3年だってもうすぐ引退だ。だから辞めんなよ?今の1.2年はお前の凄さをわかってる。お前は絶対にチームを強くする」と言った。黒尾にとって研磨は無くてはならない存在だ。
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木兎光太郎(ぼくとこうたろう)とは『ハイキュー!!』シリーズの登場人物で東京都の梟谷学園高校3年生で主将でありエースである。 真っ直ぐで攻撃的なプレイは敵味方関係なく圧倒し、士気を高める。得意なスパイクコースは超インナークロス。 常にテンションは高いが、意外なところでメンタルがやられ気分の浮き沈みが激しい。 高校卒業後はVリーグDivision1の「MSBYブラックジャッカル」に所属。
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菅原孝支(ハイキュー!!)の徹底解説・考察まとめ
菅原孝支(すがわら こうし)とは、漫画『ハイキュー!!』に登場する烏野高校バレー部の3年生で副主将。ポジションはセッター、背番号は2。同じポジションの1年生レギュラー影山飛雄(かげやま とびお)の才能を開花させた偉大な先輩のうちの1人。試合では、篤実なセッターとして他校に知られている。性格がよく、明朗闊達で思いやりがあり、人に対してもバレーボールに対しても真っすぐ。3年生の主将澤村大地(さわむら だいち)には少々悪ノリしやすいと言われる。3年生同士は仲が良く、部活を通して培ってきた友情は厚い。
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目次 - Contents
- 黒尾鉄朗のプロフィール・人物像
- 黒尾鉄朗のポジション・能力
- 黒尾鉄朗の来歴・活躍
- 過去
- 孤爪研磨との出会い
- 猫又監督との出会い
- 中学時代
- 高校入学
- 音駒高校に入学する
- インターハイ予選前の烏野高校との練習試合
- インターハイ予選後の夏休み合同練習会
- 代表決定戦までの間の夏休み合同練習試合
- 2013年春高東京都代表決定戦
- 準決勝 梟谷学園戦
- 3位決定戦 戸美学園高校戦
- 全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)
- 1回戦・2回戦
- 烏野高校対稲荷崎高校(兵庫県代表)の試合を観戦する
- 烏野高校戦前夜のミーティング
- ゴミ捨て場の決戦
- 烏野高校(宮城県代表)対鴎台高校(長野県代表)を観戦する
- 高校卒業後
- 日本バレーボール協会競技普及事業部に所属する
- 黒尾鉄朗の関連人物・キャラクター
- 孤爪研磨(こづめ けんま)
- 夜久徹輔(やく もりすけ)
- 海信行(かい のぶゆき)
- 灰羽リエーフ(はいば りえーふ)
- 木兎光太郎(ぼくと こうたろう)
- 月島蛍(つきしま けい)
- 澤村大地(さわむら だいち)
- 猫又育史(ねこまた やすふみ)
- 黒尾鉄朗の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「音駒の”背骨”で”脳”で”心臓”です」
- 「俺達は血液だ。滞り無く流れろ。酸素を回せ。”脳”が正常に働くために」
- 「いいか小僧!リード・ブロックは我慢と粘りのブロックであると同時に最後に咲く(わらう)ブロックだ」
- 「チームワークがハマる瞬間てのは、多分お前が思ってるより、ずっときもちいいぞ」
- 「たまには主将にもカッコイイ仕事させてちょうだいよ」
- 「手は前っつったでしょう。ノブカツくん」
- 「行けツッキー!ブロック対決じゃあ!!」
- 黒尾鉄朗の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 夜久と意見が正反対な黒尾
- 「トサカヘッド」の作り方
- パニーニ事件
- 黒尾と木兎髪型が逆転する
- スポンジと高野豆腐についての話
- 友達の在り方について研磨に話す