WD のこと
毎回毎回ハラハラドキドキさせてくれるアメリカドラマ、『ウォーキングデッド』をご存知ですか?
ゾンビドラマと言う事もあり、避けて通っている方もいらっしゃるでしょう。
何故私がそんなにこのドラマを楽しみにしているか、ちょっとばかり書かせていただきたいと思います。
ゾンビものなので基本設定は、他のゾンビモノと同じです。
ゾンビに噛まれたり、ひっかかれたりしたら、その人もゾンビになってしまう。
このドラマで違うところと言えば、生きている人間もすでにゾンビウィルスに感染しているため、
自然死や事故死でも死んだらみんなゾンビになってしまうところ。
なので親しい人が老衰死した場合でも、ゾンビになる前に頭部を刺し、
ゾンビにならないようにするシーンなども出てきます。
切なくありませんか?あんまりだと思いませんか?
私が『ウォーキングデッド』にはまったのは、切ないからです。
それが端的に現れているのが第1話です。
(注:ここから先は、ストーリーに触れています。自己判断でお読み下さい)
ゾンビが闊歩する世界に昏睡状態から目覚めた主人公リックは、ある親子に出会います。
その父親から生き残った人達が、安全だとされているアトランタに向かっていると知らされます。
行方のわからない自分の妻と子供もアトランタに向かった可能性が高いと思ったリックは、
アトランタへ行こうとしますが、その親子は、今いるその町から離れようとしません。
何故なら、その父親の妻=息子の母親がゾンビとなってその町にいるからです。
ゾンビとなった妻には、すでに人間ではなく、ただ空腹を満たすために人間を襲い捕食します。
記憶も感情もなく、姿形も人間のそれとは違います。
妻をそんな姿のままでいさせたくない男は、妻の命(生きてないけど)を終わらせようと
ライフルのスコープを覗くのですが、引き鉄を引く事ができません。
妻がゾンビになったその日から、何度も何度もスコープの十字に妻の姿を捉え、
引き鉄に指をかけても引く事ができないのです。
ゾンビとなった妻は、ボロ布をまとい、肌は青ざめ、頬はこけ、目も落ち窪んでいます。
半開きになった口からうめき声を発しながら、かつて3人で暮らしていた家のドアを引っかきます。
中にいる夫と自分の子供の肉を求めて…。
リックは、アトランタ目指して、町を出ます。
ゾンビとしての妻の生を断つ事ができない男、
日々ライフルのスコープに変わり果てた姿の妻を捉え続ける男とその息子を残して。
読んでいただいた皆様に伝わるのでしょうか?自分の拙い文章が憎たらしい…。
そんな第1話から始まり、早6年目?
今では日米同時放映されているらしく、人気の高さが伺えます。
それでもゾンビもの。
血やら何やら、色んなモノが吹き出します、飛び散ります。
好き嫌いもございますでしょうが、気になってる方は要チェックですよ。
色んなヘビーな出来事をくぐり抜け、リックは今日も元気です…。