【進撃の巨人】クリスタ「今夜アナタと眠りたい」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。ジャンと結婚したクリスタ。しかし冷え切った結婚生活に疲れ果て、いけないこととわかりつつもユミルに惹かれ始めてしまいます。昼ドラのようなドロドロの人間関係を描いたSSです。

クリスタ「今夜アナタと眠りたい」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 16:33:33 ID: rb9HBSYQ
ユミル「結婚したのか、私以外の奴と……」

クリスタ「うん……」

ユミル「お前と結婚するのは、私だと思ってた… …」

クリスタ「無理だよ、それにユミルが私を振ったんじゃない……」

ユミル「くっ……誰だ?誰と結婚したんだ?」

クリスタ「それは……」

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 16:51:15 ID: rb9HBSYQ
クリスタ『ねえ、たまには夕食でも一緒に……』

ジャン『悪いが今日も仕事で遅くなるから無理だ』

クリスタ『そう……』

ジャン『金はあるだろ、一人で好きなもんでも食え』

クリスタ『うん、お仕事頑張ってね』

ジャン『じゃあ行ってくる』

クリスタ『いってらっしゃい』

バタン

クリスタ『また今日も一人か……結婚してから一度も一緒に食べてないよ……』

クリスタ『それどころか一度も触れてくれた事も……』

14 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 17:36:02 ID: rb9HBSYQ
プルルルル プルルルル プルル ピッ

クリスタ『はい』

『お久しぶりです!私ですけどわかりますか?』

クリスタ『わかるよ、サシャでしょ?』

『正解です!今大丈夫でしたか?』

クリスタ『大丈夫だけどどうかした?』

『もしもお暇でしたら今夜一緒に食事でもどうですか?』

クリスタ『え?今夜?』

『もしかして先約でもありましたか?』

クリスタ『ううん、大丈夫だよ』

16 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 17:46:20 ID: rb9HBSYQ
ワイワイ ザワザワ

サシャ『さあ食べますよー』

クリスタ『サシャ、私立食パーティーなんて聞いてないよ』

サシャ『いいじゃないですか、美味しい物が食べ放題ですよ?』モグモグ

クリスタ『もう食べてるし……』

???『もしかしてサシャと、クリスタ……か?』

クリスタ『え?ユミ……ル?』

ユミル『久しぶりだな、お前等いまだに仲良いんだな』

サシャ『ユミルじゃないですか!お久しぶりです!』

18 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 17:53:42 ID: rb9HBSYQ
ユミル『サシャ、あっちに美味そうなの肉料理あったから食ってこいよ』

サシャ『え?本当ですか!?食べてきます!』タッタッタッ

クリスタ『あっ、待って……行っちゃった』

ユミル『私と二人は嫌だったか?』

クリスタ『そうじゃないけど……』

ユミル『結婚したのか、私以外の奴と……』

クリスタ『うん……』

19 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 18:03:29 ID: rb9HBSYQ
ユミル「そうか、ジャンか」

クリスタ「うん」

ユミル「いつ結婚したんだ?」

クリスタ「式を挙げたのは三ヶ月前かな」

ユミル「なのにもう旦那を置いてパーティーか」

クリスタ「それは……」

ユミル「それは?」

クリスタ「ジャンは今日仕事で遅いし、久しぶりにサシャに誘われたから」

ユミル「仕事ねぇ……」

クリスタ「え?」

ユミル「いや、何もねえよ」

20 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 18:19:47 ID: rb9HBSYQ
ユミル「なあ、この後……」

サシャ「はぁ~美味しかったです~」

ユミル「チッ……」

サシャ「?」

クリスタ「おかえりサシャ」

ユミル「サシャ、あっちに美味そうなケーキが色々あったぞ」

サシャ「行ってきます!」タッタッタッ

クリスタ「あっ……何?私に何かあるの?」

ユミル「ああ、この後二人でどっか飲みに」

クリスタ「無理だよ、ジャンを裏切る事は出来ないもん」

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 18:33:55 ID: rb9HBSYQ
ユミル「そっか、でもジャンはどうかね?」

クリスタ「どういう事?」

ユミル「こういう人の多い場で言いたくはないけどよ」

ユミル「さっき違う女と居たぜ?」ボソッ

クリスタ「嘘、証拠がないじゃない!仮に本当でもどうせ仕事仲間よ!」

ユミル「仕事仲間ねぇ……仕事仲間の女とホテルから出てくるか?何の仕事してたんだ?」

クリスタ「だ、だから証拠!証拠も無いのにありもしない事言わないで!」

23 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 18:47:40 ID: rb9HBSYQ
ユミル「証拠か、ジャンが乗ってる車のナンバーってxx-xxだろ」

クリスタ「えっ、何で知って……」

ユミル「偶然仕事でな……まだ信用出来ないなら写真もあるぞ?」

クリスタ「え?」

ユミル「ただ見たいならこの後一軒くらい付き合えよ、別に一夜過ごそうって言ってんじゃねえから安心しろ」

クリスタ「でも……」

サシャ「はふー、美味しかったですー」

ユミル「またいいとこで」

サシャ「?」

24 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 18:59:17 ID: rb9HBSYQ
サシャ「それでは私は明日また仕事ですのでここで失礼しますね」

ユミル「ああ、気つけて帰れよ?」

サシャ「ありがとうございます、久しぶりにお二人に会えて楽しかったです」

サシャ「ではまた!」

クリスタ「またね」

ユミル「……あいつも指輪してたが誰と結婚したんだ?コニーか?」

クリスタ「ううん、マルコだよ」

ユミル「マルコ?あいつはてっきりコニーかと思ってたぜ」

25 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 19:18:52 ID: rb9HBSYQ
クリスタ「それで、その……」

ユミル「そんなに慌てんなよ、まずは乾杯しようぜ?」

クリスタ「……わかった、それじゃ」

ユミスタ「乾杯」

ユミル「話したい事は色々あるが……写真が気になって仕方なさそうだな」

クリスタ「うん……早く見せて?」

ユミル「はぁ、ほら」

クリスタ「!やっぱり……」

ユミル「やっぱり?」

クリスタ「あっ、いや……」

ユミル「お前もしかして知ってたのか?」

26 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月27日 (金) 19:35:23 ID: rb9HBSYQ
クリスタ「……私の勘違い、見間違いだと思ってた」

クリスタ「でも、勘違いや見間違いじゃなかったんだ……」

ユミル「何を見たんだ?」

クリスタ「車内でキスしてるところ……」

ユミル「いつ頃だ?」

クリスタ「一月くらい前……」

ユミル「同じ人間か?」

クリスタ「うん……」

ユミル「それは確かか?」

クリスタ「間違いないと思うけどどうして?」

ユミル「偶然仕事中に見つけたっつったろ?私は仕事でこの女を張ってたんだよ」

ユミル「ミカサ・イェーガーをな」

32 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 14:28:40 ID: CWHmcaq.
???『すみません、どなたかいらっしゃいませんか?』

ユミル『はいはい、ただいま~って、エレンじゃないか?』

エレン『え?お前ユミルか?懐かしいな、元気だったか?』

ユミル『ああ、見ての通りだよ』

エレン『高校卒業以来か?お前今まで何してたんだよ』

ユミル『まぁ色々な、それより用があって来たんだろ?』

エレン『あっああ、そうだった、ここなら何でもしてくれるって聞いてな』

ユミル『何でもはしねえよ、で?』

エレン『浮気調査を頼みたい』

34 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 14:41:34 ID: CWHmcaq.
ユミル『浮気調査?お前の性格なら直接問い質しそうなもんだが、相手は?』

エレン『ミカサだ』

ユミル『ミカサ?あいつが浮気?調査する意味あるのか?』

エレン『どういう事だ?』

ユミル『いや、私の知ってるミカサはお前以外に興味を持つようには思えないからな』

エレン『?ミカサだって色々興味や趣味くらいあるぞ?』

ユミル『いや……まあいいか、何か怪しい行動とかがあったのか?』

エレン『そういうわけじゃないんだけどさ』

35 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 14:55:26 ID: CWHmcaq.
ユミル『はー、そういう事か』

エレン『え?』

ユミル『離婚したいんだろ?』

エレン『いや、まあそうだな、もしかしてよくあるのか?』

ユミル『しょっちゅうだよ、少しでも有利に離婚するためにってな』

エレン『そうか』

ユミル『調査期間はどうする?』

エレン『少しでも離婚出来そうな証拠が出てくるまでって出来るか?』

ユミル『それだと他の仕事も出来なくなるし期間が不明だからかなり高くなるぞ?』

エレン『金の心配はしなくていい、頼む』

ユミル『わかったよ、ならとりあえず頭金だけ払ってくれ』

36 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 15:17:22 ID: CWHmcaq.
エレン『契約書にサインってこれでいいのか?』

ユミル『ああ、契約完了だ、定期的に連絡する』

エレン『わかった、じゃあ頼んだぜ?』

ユミル『ああ、仕事だからな、任せとけ』

エレン『そろそろ休み時間も終わるし俺は戻るな』

ユミル『はいはい、ありがとうございました~』

エレン『マジで頼んだからな』

ユミル『わかってるよ、しつけえな』

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 15:30:46 ID: CWHmcaq.
ユミル『はぁ……今までで一番難易度の高い仕事だな』

ユミル『ミカサ相手じゃ盗聴器は使えそうにねえし……』

ユミル『何メートルまで近づけるかね……?』

ユミル『つーか離婚したい、か……私には関係ない、考えるな……』

ガチャッ

『すいません、依頼があるんですが』

ユミル『すいません、長期の依頼が入ってしまって、当分仕事は受付てないんですよ』

『そうでしたか』

ユミル『よかったら同業を紹介しますが』

39 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 15:48:52 ID: CWHmcaq.
ユミル(かれこれ五日か……てっきりバリバリ働いているかと思っていたが)
ユミル(どうみても専業主婦だ、エレンが出てきたな、それを見送るミカサ……)

ユミル(どうみても幸せそうにしか見えないな……)

ユミル(金貰えるからいいが意味あるのかこれ?)

ユミル(うわ、あいつミカサが見えなくなったら口拭いやがった……)

ユミル(依頼が逆なら一日と経たずに色々出てきそうだな……)

41 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 16:04:37 ID: CWHmcaq.
ユミル(出てきたが何だあのバッグ……中に何入れてんだ?)

ユミル(駅?電車か……実家にでも帰るつもりか?)
ユミル(トイレか……)

ユミル(……長いな、でかい方か?まさか気づかれたか?だとしたらまずいな……)

ユミル(どうする?中に入って確認するか?エレンに連絡か?)

ユミル(!?出てきたが、さっきと服装が違う……そのためのバッグか)

ユミル(これは間違いないな、男がいる……)

42 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 16:23:44 ID: CWHmcaq.
ユミル(二駅で降りるのか、乗り換えも無しか)

ユミル(駅前で待ち合わせかよ……出にくいな……)

ユミル(あ、相手が来たっぽいな、とりあえず相手の確認だな、カメラっと)
カシャカシャカシャカシャ

ユミル『タクシー!』

バタン

ユミル『あの車追ってくれ』

ピクシス『久々にその台詞を聞いたのう、任せとけ!』

ユミル『おっさん、ばれないように頼む』

ピクシス『了解じゃ!』

44 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 16:35:42 ID: CWHmcaq.
ユミル(今のうちに画像確認しとくか……)

ピッピッ

ユミル『これは……』

ピクシス『のう、ホテルに入って行ったがどうする?』

ユミル『このホテルの出入り口はここだけか?』

ピクシス『ああ、ここだけじゃよ』

ユミル『ならここで降ろしてくれ』

ピクシス『了解じゃ、楽しかったから端数はいらんぞ』

ユミル『いいのかおっさん、ありがとな』

ピクシス『おぬしも頑張れよ!』

45 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 16:56:15 ID: CWHmcaq.
ユミル(休憩90分か……さすがにすぐは出てこないだろうしコンビニに行くか)

ユミル(トイレと飲食類買うか)

ダズ『いらっしゃーせー』

ダズ『温めっすかー?』

ダズ『ありっしたー』

ユミル(気づかなかったな、まあ多少変装してるしな)

ユミル(さて、どこから監視するかね……)

ユミル(しっかし、真っ黒だったな……)

ユミル(あのミカサが浮気か、世の中わかんねえなぁ……)

46 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 17:09:09 ID: CWHmcaq.
ユミル(そろそろ出てくるか?準備しとくか)

ユミル(ビンゴ!)

カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

ユミル(どれどれ)

ピッピッ

ユミル(上出来だな、今日はもういいだろ)

ユミル(さてと、今夜はこの前同業紹介した客に貰った招待券でも使ってたまにはいいもんでも食うか)

ユミル(あー、同級生の浮気現場って結構きついな……)

47 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 17:19:51 ID: CWHmcaq.
ユミル「とまあ依頼人や依頼内容は言えんが、ミカサを張ってたらこの写真だ」

クリスタ「そう……」

ユミル「大丈夫か?顔色が悪いぞ?」

クリスタ「大丈夫、そんな気はしてたから」

ユミル「あまり上手くいってないのか」

クリスタ「一緒に食事したことないだけだよ……」

ユミル「え?それってもしかして……」

クリスタ「違うよ、肉体関係も一度も……触れてくれた記憶も……」

48 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 17:36:21 ID: CWHmcaq.
ユミル「そうか……何で結婚したんだ?」

クリスタ「お父さんがジャンと結婚しろって、会社のためにって……」

クリスタ「嫌って言ったんだけど……」

ユミル「ごめんな……辛かったよな……」

クリスタ「ううん、私は今幸せだよ?」

ユミル「え?」

クリスタ「だってユミルと会えたんだもん」

ユミル「クリスタ……」

ユミル「今夜は……返したくない……」

クリスタ「私も、今日だけでもいい」

クリスタ「今夜アナタと眠りたい」

55 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 23:38:46 ID: CWHmcaq.
ガチャッ

ジャン(暗いな、先に寝たか?)

ジャン(その方がいいか、話す事も無いし傷付けずにすむしな)

ジャン(しかし初めてだな……)

コンコン

ジャン「入るぞ?」

ガチャッ

ジャン「クリスタ?寝たか?実はお義父さんに子供を作れって……」バッ

ジャン「は?いねえ……どういう事だ?トイレか?まさか俺の部屋か?」

56 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月28日 (土) 23:48:07 ID: CWHmcaq.
ジャン(どこにもいねえ……書き置きも携帯に連絡もねえ……)

ジャン「チッ」

プップッ プルルルル プルルルル プルルルル プルルルル

「ピーっという発信お」プツ

ジャン「でねえな……」

ジャン(まさか実家に帰ったか?電話するか?しかし違った場合まずいな……)

ジャン(クソッ!仕方ない、明日も早いし寝るか……)

ジャン(とりあえずメールだけ送っとこう……)

57 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 00:01:47 ID: 0E84nli.
ブーッ ブーッ

ユミル「また鳴ってんぞ?」

クリスタ「今度はメール」

ユミル「何て?」

クリスタ「知らない、今は見たくない」

ユミル「そっか、じゃ行くか、ほら」

クリスタ「うん!」ギュッ

ユミル「懐かしいな、私の腕にお前が抱き着く……」

クリスタ「もう離したくない……」

ユミル「私もだよ……幸せだったな……」

クリスタ「今は?」

ユミル「幸せだよ」

チュッ

59 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 00:18:17 ID: 0E84nli.
クリスタ「ホテルか……」

ユミル「え?」

クリスタ「ううん、てっきりユミルの家に行くのかなって」

ユミル「いや、私ん家今人呼べる状況じゃないからさ」

クリスタ「そっか」

ユミル「ごめんな」

クリスタ「今度は招待してね?」

ユミル「今度な、だから今日はここで我慢してくれ」

クリスタ「絶対だからね?」

ユミル「ああ、絶対だ」

クリスタ「じゃあ許してあげる!」

60 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 00:32:01 ID: 0E84nli.
プルルルル プルル ピッ

エレン「はい、イェーガーです」

「定期連絡だ、今昼休みだろ?事務所まで来れるか?」

エレン「わかったすぐに行く」

「ああ、出来るだけ早く頼む」

エレン「じゃあまた後で」プツ

エレン(来いって事は何かあったって事だよな!?)
エレン(やった、やった、やった!ついにあいつから離れられる!)

エレン(そして一緒になれる!)

61 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 00:42:23 ID: 0E84nli.
ガチャッ

ユミル「来たか」

エレン「呼び出すって事は何かあったって事だよな?それも決定的な何かが」

ユミル「ああ、思ってたよりかかったけどな」

エレン「いやまあ依頼してから十日位か?あの時の話だともっとかかりそうな事言ってなかったか?」

ユミル「それはミカサについてだろ?」

エレン「どういう事だ?」

ユミル「実はミカサについては五日前に調査は終わってる」

エレン「え?でも定期連絡では何もなかったって」

62 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 00:57:17 ID: 0E84nli.
ユミル「お前さ、浮気してるだろ」

エレン「は?」

ユミル「アニ・レオンハート」

エレン「なっ……どういう事だよ!まさか脅す気か!?」

ユミル「違う違う、ただちょっと頼みたい事があるだけさ」

エレン「頼み?聞かなかったら?」

ユミル「私の口がうっかり滑ってしまうかもな」

エレン「チッ、わかったよ、何だよ、金か?」

ユミル「違う、その前にまず調査結果から話した方がいいだろうからそっちからだ」

63 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 01:08:51 ID: 0E84nli.
エレン「ジャンとか……」

ユミル「まあ写真の通りだ、実は車内でキスしてたっていう証言もあった」

エレン「大体わかった、で頼みってのは?」

ユミル「実はジャンは結婚してるんだよ」

エレン「知ってる、式にも出たからな」

ユミル「なら話が早い、ジャンに迷惑がかからないように離婚してくれ」

エレン「はぁ?逆じゃねえの?ジャンの浮気を公表してクリスタと離婚させたいんじゃねえのか?」

64 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 01:21:18 ID: 0E84nli.
ユミル「それだと慰謝料とか発生する可能性がある」

エレン「それで?」

ユミル「クリスタに少しでも被害がでるのは避けたい」

エレン「……そういう事ならわかった、何とかしてみる」

エレン「確認しとくがミカサには言って無いんだよな?」

ユミル「ああ、お前とアニの関係は私しかしらない」

ユミル「ただミカサとジャンについてはクリスタも知ってる」

エレン「え?」

ユミル「さっき言った目撃証言ってのが実はクリスタなんだ」

65 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 01:39:17 ID: 0E84nli.
エレン「はぁ?クリスタはジャンの浮気知ってんのかよ」

ユミル「ああ」

エレン「わけわかんねえ、何でクリスタは黙ってんだ?」

ユミル「多分今日か明日にはジャンに言うだろうな」

エレン「俺に合わせてか?」

ユミル「まあな」

エレン「わかった、じゃあこれ、一応依頼金だ」

ユミル「いいよ、ただ頼みさえ聞いてもらえるなら」

エレン「いや、これは仕事に対しての報酬だからちゃんと受け取ってくれ」

66 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 01:48:47 ID: 0E84nli.
ガチャッ

ジャン(今日はいるのか)

ジャン『ただいま』

クリスタ『おかえりなさい』

ジャン『昨日はどうしたんだ?電話もメールも無視して』

クリスタ『友達の家に泊まって寝てて気づかなかったの、ごめんね』

ジャン『ならなんで朝に連絡しなかったんだ?』

クリスタ『お仕事の邪魔になると悪いと思って……』

ジャン『メールくらい出来ただろ』

クリスタ『次からはそうするね』

ジャン『チッ、もういい、俺はもう寝る!』

67 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 02:05:31 ID: 0E84nli.
ジャン『おい、今なんでホッとした顔したんだ?』

クリスタ『え?』

ジャン『男でも出来たか?』

クリスタ『そんな事ないよ!』

ジャン『そうか、ならこいよ』

クリスタ『え?』

ジャン『抱いてやるよ、ほら!』グイッ

クリスタ『嫌!やめて!』

ジャン『うるせえ!お前の親父に子供作れって言われてんだよ!』

ジャン『いいから黙って抱かれてろ!』

クリスタ(ダメ、まだ言えない……ユミルと約束したから……)

クリスタ(ごめんねユミル……ごめんね……)

ジャン『うるさい泣くな!』

70 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 02:15:32 ID: 0E84nli.
エレン「やっぱクリスタがジャンと離婚したらクリスタと?」

ユミル「クリスタはそう思ってるだろうな」

エレン「思ってる?」

ユミル「一緒になろうって言われて約束もしたけど、私はそのつもりは無い」

エレン「約束破るのか?」

ユミル「浮気野郎に言われたくねえよ」

エレン「クリスタはどうすんだよ?」

ユミル「さあな……」

エレン「さあなってお前!」

ユミル「うるせーな!お前に関係ないだろ!私じゃダメなんだよ!!」

71 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 02:29:25 ID: 0E84nli.
エレン「どういう事だ?」

ユミル「はいこの話終わり!ほら休憩時間終わるぞ?」

エレン「おい、ユミル!俺に出来る事あるなら手伝うぞ!?」

ユミル「はいはい、閉店でーす!さよーならー」

エレン「ユミルって!なあ!?」

バタン

エレン「ユミル!!おい!クソッ!」

ユミル(はぁ、ダメだな……泣きそうになっちまった……)

エレン(本当に大丈夫かよあいつ……)

72 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 02:42:33 ID: 0E84nli.
クリスタ『ねえユミル、ジャンと離婚したらさ一緒に暮らそ?』

ユミル『いいなそれ』

クリスタ『でしょ?昔みたいにさ、どこに行くのも一緒でさ』

ユミル『楽しいだろうな』

クリスタ『一緒にご飯作って、一緒にTV見て、一緒に笑ってさ』

ユミル『たまに喧嘩したり?』

クリスタ『でもちゃんと仲直りして一緒に寝るの!きっと幸せだよ』

ユミル『そうだな』

クリスタ『絶対一緒になって幸せになろうね!』

73 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 02:54:32 ID: 0E84nli.
エレン「ただいま」

ミカサ「おかえりなさいエレン、今日はいつもより早いので嬉しい」

エレン「まあ話したい事があるからな」

ミカサ「話したい事?もしかして昇進したとか!?」

エレン「違う、とりあえず落ち着いて聞いてくれ」

ミカサ「了解した、それで話って?」

エレン「俺と別れてくれ」

ミカサ「……え?それはどういう……?」

エレン「だから離婚してくれ!」

74 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 03:09:26 ID: 0E84nli.
エレン「お前さ、ジャンと不倫関係だろ」

ミカサ「えっ?」

エレン「探偵に頼んで調べてもらった、写真もほら」

ミカサ「…………」

エレン「何も言わないって事は認めるんだな?」

ミカサ「……エレンだって……」

エレン「なんだよ?」

ミカサ「エレンだってアニと浮気してるくせに!」

エレン「はっはあ?誰がそんな事!?」

ミカサ「一度服に口紅がついてた事があったから自分で調べた」

75 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 03:20:35 ID: 0E84nli.
エレン「なんだよそれ、証拠もねえのにデタラメ言ってんじゃ」

ミカサ「証拠ならある、携帯のカメラで撮った、ほら」

エレン「うっ……うるさいな!俺が浮気したからってお前がしていい事にはならないだろ!」

ミカサ「それは確かにそう、私にも非がある」

エレン「だろ?だから離婚だ!」

ミカサ「でもそれはエレンがアニと浮気しなければ」

エレン「なんだよそれ!俺が悪いって言うのかよ!」

ミカサ「少なくとも原因は……」

76 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 03:34:02 ID: 0E84nli.
ジャン(あれは……ミカサか?一人で何してんだあいつ?)

ジャン『よっようミカサ、久しぶり』

ミカサ『……ジャン?久しぶり』

ジャン『おい、どうしたんだよ泣きそうな顔してよ?』

ミカサ『え?おかしい、私そんな顔してる?』

ジャン『ここじゃあれだ、とりあえず俺の車に乗れよ、ほら早く』

ミカサ『わかった、失礼する』

ジャン『おいおい、ほらティッシュ、涙出てるから拭けよ』

ミカサ『ありがとう……』

77 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 03:42:52 ID: 0E84nli.
ジャン『少しは落ち着いたか?』

ミカサ『ええ、ありがとうジャン』

ジャン『お前が涙を流すってのはよっぽどだ、何かあったのか?』

ミカサ『それは……』

ジャン『エレンの浮気現場でも見たか?なんてな』

ミカサ『…………』

ジャン『え?マジか?』

ミカサ『信じたくなかった……でも……』

ジャン『そりゃ辛かったな……』

ミカサ『大丈夫、ジャンが慰めてくれた』

ジャン『なあ、俺じゃダメか?』

ミカサ『それはどういう……』

チュッ

79 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 03:54:40 ID: 0E84nli.
ミカサ『えっ……ジャン、今のは……』

ジャン『俺はさ、昔からお前の事好きだったんだよ』

ミカサ『でも、クリスタと結婚』

ジャン『あんなの政略結婚だ、一度も一緒に寝てすらいねえよ』

ミカサ『でも……』

ジャン『なあ、俺じゃダメか?』

ミカサ『エレンを裏切る事は……』

ジャン『そのエレンが裏切ってんじゃねえか』

ミカサ『それは……』

ジャン『キスもしたんだ、一度くらい、なっ?』

ミカサ『いやでも……あっ』

チュッ チュッ チュ-

80 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 04:06:47 ID: 0E84nli.
エレン「は?ジャンに迫られたから?今度はジャンのせいかよ!?」

ミカサ「そういうわけじゃなくて……」

エレン「どういうわけだよ!?寝たんだろ!?」

ミカサ「確かに寝たけど、それはエレンだって一緒」

エレン「一緒じゃねえよ!俺は迫られれば誰とでも寝たりしねえよ!」

ミカサ「私だって誰とでも寝たりするわけじゃない」

エレン「ならジャンだから寝たってのかよ?ふざけんなよ!?」

81 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 04:19:25 ID: 0E84nli.
ミカサ「その、私もその時は精神的にきつくて、間違いを犯した、ごめんなさい」

エレン「その時は?一度じゃねえだろ?」

ミカサ「本当にごめんなさい」

エレン「そう思うなら離婚届け書いてくれよ!」

ミカサ「……嫌だ、離婚したくない……」

エレン「はあ?何でだよ?俺もお前も浮気してるんだ、離婚だろ」

ミカサ「嫌!きっとやり直せるから!お願いエレン!」

エレン「無理だって!正直結婚したのだって不思議なのにやり直すも何もねえよ!」

82 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 04:32:45 ID: 0E84nli.
ミカサ「え?」

エレン「え?じゃねえよ、当時も別に付き合ってなかっただろ?」

ミカサ「周知の事実だったはず」

エレン「何言ってんだよ!俺はいつも否定してただろうが!」

ミカサ「あれは恥ずかしがってただけじゃ」

エレン「ちげーよ!」

ミカサ「では何で結婚してくれたの?」

エレン「それはまあ、襲われたとはいえ初めてを奪ったんだ、その時は責任をとらないとと思ってな……」

83 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月29日 (日) 04:43:28 ID: 0E84nli.
エレン「今思うと何で俺が責任とったんだよ……逆だろ普通……」

エレン「つーか訴えられなかっただけありがたく思えよな!」

ミカサ「うっ……」

エレン「ほら離婚届けにサインしろ」

ミカサ「本当にもう無理なの?」

エレン「ああ、無理だ」

ミカサ「……わかった……これでエレンが幸せになるなら」

エレン「やっとか……」

ミカサ「はい、これでいい?」

エレン「ああ、明日にでも出してくる」

ミカサ「そう……」

89 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月30日 (月) 16:17:46 ID: HZZgfy2Y
ガチャッ

ジャン「ただいま」

クリスタ「おかえりなさい」

クリスタ父「やあ、座りたまえ」

ジャン「お義父さん!どうなされたんですか?」

クリスタ父「娘にどうしてもと呼ばれてね、予定もなかったのでお邪魔したんだ」

ジャン「そうでしたか、失礼します」

クリスタ父「でだ、これは事実なのかい?」スッ

ジャン「え?……なっ!?その、これは……?」

クリスタ父「事実なのか?いいから答えろ」

ジャン「…………はい」

90 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月30日 (月) 16:29:36 ID: HZZgfy2Y
クリスタ父「謝りもせずに認めるだけか」

ジャン「申し訳ありません……」

クリスタ父「それで?どうするんだ?」

ジャン「どう、と申されますと……?」

クリスタ父「この女を取るのか?それとも?」

ジャン「……別れます、二度と連絡もとりません」

クリスタ父「それはどちらとだ?」

ジャン「この写真の女とは二度と会いません!」

クリスタ父「賢い選択だ、これからも娘を頼むよ?」

ジャン「……はい」

91 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月30日 (月) 16:37:59 ID: HZZgfy2Y
クリスタ「え?ちょっとまってよお父さん!離婚させてくれるんじゃ……?」

クリスタ父「どうしたクリスタ?早く孫を見せてくれ」

クリスタ「嫌!絶対嫌だからね!」

クリスタ父「さて、私は帰るか、私は孫、それも男の子が欲しい、わかってるね?」

ジャン「はい、了解しました」

クリスタ父「では邪魔したね、頑張りたまえ」

ジャン「お気をつけてお帰り下さい」

バタン

ジャン「そういう事だ、来い」グイッ

クリスタ「やめて!嫌!嫌!助けて!ユミル……」

92 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月30日 (月) 16:49:01 ID: HZZgfy2Y
ブーッ ブーッ ブーッ

アニ「メール?」

ピッピッ

アニ「やった、やっと離婚してくれたんだね」

アニ「今日はご馳走作ってまってるね……っと、送信」

アニ(ふふ、何作ろっかな?やっぱチーハンかな?)

アニ(子供っぽいかな?でもエレンも私も好きだしいいよね?)

アニ(あ、ケーキも買っちゃおっかな?お祝いだし)

アニ(よし、今から買いに行こう!)

ガチャッ グサッ

アニ「えっ……?」

94 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月30日 (月) 17:01:24 ID: HZZgfy2Y
ミカサ『最後だし晩御飯は美味しい物を作る、食べたい物ある?』

エレン『そうだな、チーハンとか出来るか?』

ミカサ『材料はある、作るから待ってて』

エレン『ああ、じゃあ俺先に風呂入ってくるわ』

ミカサ『わかった、ゆっくりしてきて』

ガチャッ

エレン『~♪~♪』

エレン(アニとの関係ばれてた時は焦ったが……)

ガチャッ

エレン『!?ミカサか?何だ?』

ミカサ『エレン、大好き』

グサッ

エレン『はっ……!?』

95 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年09月30日 (月) 17:08:33 ID: HZZgfy2Y
グサッ グサッ ザシュッ グサッ

ミカサ『エレン?エレン?エレン?エレン?』

ザシュッ グサッ ザシュッ グサッ

ミカサ『あたたかい……エレン、あたたかい……』

グサッ グサッ グサッ ザシュッ

ミカサ『大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き!!』

グサッ ザシュッ グサッ グサッ

ミカサ『もう誰にも渡さない、ので、安心してね』

104 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 00:46:36 ID: Ez0473do
ミカサ『もうすぐチーハン出来るから』

ガタン ドサッ

ミカサ『どうしたのエレン?ほらちゃんと座って?』

ミカサ『そう、床に寝るのはダメ、すぐだから待ってて』

ミカサ『こうやってると昔を思い出す』

ミカサ『エレンも?それは嬉しい、何だか新婚みたい』

ミカサ『今照れた!エレンはかわいい、はいチーハン出来た』

ミカサ『食べさせてあげる、アーン』

ベチャッ ベチャッ

ミカサ『よく噛んで食べて』

グチャグチャ グチャグチャ

105 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 00:57:06 ID: Ez0473do
ジリリリリリ ジリリリリリ ジリガチャ
ミカサ『おはようエレン、朝』

ミカサ『もう、エレンは朝が弱い、今カーテン開ける』

シャッ シャッ

ミカサ『ん!今日もいい天気!先に朝ごはん作ってる』

ミカサ『わかってる、ちゃんと出来たらまた起こしにくるから』

ミカサ『え?ベーコンエッグが食べたい?エレンったら仕方ない、作ってあげる』

チュッ

ミカサ『朝からキスなんて久しぶり、とても嬉しい』

108 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 01:08:36 ID: Ez0473do
ミカサ『エレン、携帯のランプが点滅してる』

ミカサ『わかった、かわりに見てあげる』

ピッピッ

ミカサ『アニからのメール、読むね』

ミカサ『ミカサと離婚の話ちゃんと出来た?連絡無いから寂しいよ』

ミカサ『だって、エレンの代わりに私が直接会って話してくる』

ミカサ『だから少し待ってて、そう、今から行ってくる』

ミカサ『大丈夫、家も知ってる、何かされても平気だから心配しないでいい』

110 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 01:21:13 ID: Ez0473do
ミカサ(アニの家の前に着いたのはいいけどどうしよう)

ミカサ(どうやったら出てくる?)

ミカサ(とりあえずエレンの携帯からメールでも)

ピッピッピッピッ

ミカサ(これで少し反応を見る……)

ブー ブー

ミカサ(返信が早い……)

ピッピッ

ミカサ(ご馳走?もしかして買い物に出てくる?)

ミカサ(あ、家の中から音が……間違いない、出てくる……一撃で殺す……!)

ガチャッ グサッ

アニ『えっ……?』

112 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 01:43:26 ID: Ez0473do
ミカサ(このまま押し込む!)

ドサッ

アニ「つっ……血……!?」

ミカサ「チッ、浅かった……」

アニ「え……ミカ……」

グサッ

アニ「……サ……」

グサッ グサッ グサッ

ミカサ「やっとおとなしくなった」

ベチャ-

ミカサ「汚らわしい、魔女の血、このまま外には出れない……」

ミカサ「仕方ない、シャワーと小さいけど服も借りよう」

114 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 01:59:12 ID: Ez0473do
ミカサ(しかしまずい……アニの死体どうしよう……)

ミカサ(アルミンなら!……ってアルミンを巻き込むわけには……)

ミカサ(……ジャン?ジャンの会社の力なら隠蔽出来るかもしれない……)

ピッピッ プルルル プルル

「ミカサか……」

ミカサ「あ、ジャン!今すぐ会えないだろうか?」

「悪いがもう二度と連絡しないでくれ」

ミカサ「えっ?それはどういう?」

「金が欲しいなら言い値を振り込む、だから金輪際会うのも無しだ、じゃあな」

ブツッ プーッ プーッ

117 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 02:16:14 ID: Ez0473do
ミカサ「えっ、ジャン?ジャン!?え?」

ピッピッ プルルル プルルル プルルル プルルル

「おかけになった……」

ミカサ「そんな……」

ミカサ(どうしよう……他に頼れる人なんていない……)

ミカサ(と、とりあえずアニを浴槽に隠そう)

ズルズル ズルズル

ミカサ(臭いがきつい……シャンプーや洗剤、芳香剤を撒いて誤魔化すしかない)

ベチャベチャ

ミカサ(血の跡も拭いて綺麗にしなきゃ……)

フキフキ

118 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月01日 (火) 02:34:19 ID: Ez0473do
サシャ「はーい、今日の遠足楽しみしてた人、手を挙げて下さい!」

「はーい!」「私もー!」

サシャ「いい子ですね皆ー!では出発ー」

「「しんこー!」」

サシャ「では運転手さん安全運転でお願いします」

ピクシス「了解じゃ!」

「ハゲー」「じじー」

サシャ「こら!ダメですよ、そういう事言ったら!メっです!」

「「ごめんなさーい」」

サシャ「もう言っちゃダメですよ?」

「はーい!」

サシャ「素直でよろしいです」

サシャ(あれ?あそこを歩いているのはミカサ?残念、声をかけられないですね)

123 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 01:17:24 ID: 6fMTOBz6
サシャ「はーい、皆忘れ物無いように降りて下さーい」

「「はーい!」」

サシャ「はい、では2列に並べますかぁ?」

「出来るよー」「背の順だよー」

サシャ「よく出来まし」ドンッ

サシャ「あ、すみません大丈夫ですか?」

ジャン「いえ、こちらこ……そ、ってサシャか」

サシャ「ジャンじゃないですか!クリスタは元気ですか?」

ジャン「あ、ああ、お前ほどじゃないが元気だよ」

124 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 01:28:56 ID: 6fMTOBz6
「お馬さんだー」「芋せんせー、この人誰ー?」

サシャ「この人は先生のお友達で、ジャンっていいます!」

「ジャン?」「ひひーん」

サシャ「皆ウォールブリッジは知ってますね?あれはこのおじさんの会社が作ったんですよー」

ジャン「おい、おじさ」

「すげー!あの壁橋作ったの!?」「ジャンすげー」

ジャン「そうだ!すごいだろー!」

ワーワー ギャーギャー

サシャ「ところでどうしたんですか?こんなところで」

126 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 01:39:51 ID: 6fMTOBz6
ジャン「え?ああ、近くに新しくレジャー施設を作るからその下見だ」

サシャ「そうでしたか、しかし最近は懐かしい方をよく見ますね」

ジャン「懐かしい?」

サシャ「ええ、先程もバスの中からでしたがミカサを見ましたよ」

ジャン「えっ……ミカサ?何処でだ!?」

サシャ「あれあれー?まさかまだミカサの事が」

ジャン「ばっ!馬鹿言うな!」

127 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 01:47:16 ID: 6fMTOBz6
サシャ「幼稚園の近くを歩いてましたよ、ただ挙動不審といった感じで少し変でした」

ジャン「そうか……」

「せんせーまだー?」

サシャ「あ、皆ごめんなさい!それじゃそろそろ行きますよー?」

「「はーい!」」

サシャ「それではジャン、クリスタによろしく言っておいて下さい」

ジャン「ああ、お前もマルコによろしくな」

「ジャンばいばーい!」「またねー」

ジャン「お前らあんまり先生困らせるなよ?」

「そんな事しないよー」「皆芋せんせーの事好きだもんねー」

サシャ「へへへ、皆さん後でご褒美あげますよー」

128 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 01:59:29 ID: 6fMTOBz6
ジャン(……確かサシャの働く幼稚園はここから車で約25分くらいだったな)
ジャン(ミカサから電話があったのが1時間くらい前で……)

ジャン(あ?ミカサの家から遠くねえか?あいつ車持ってねえはずだし)

ジャン(俺の会社の近くってわけでもねえ、エレンの仕事先でもねえし)

ジャン(どういう事だ?俺に電話してきて、その後挙動不審に歩く?)

ジャン(わけわかんねえな……考えても仕方ねえな、今は仕事だ、仕事だけを考えろ!)

129 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 02:10:45 ID: 6fMTOBz6
ガチャッ

ミカサ「ただいまエレン」

ミカサ「エレン?大丈夫、アニはもういなくなった」

ミカサ「え?ジャン?どうしてジャンが出てくるの?」

ミカサ「そう、実はジャンが嫌がる私に無理矢理キスをしてきた」

ミカサ「私にはエレンがいるって言った、なのに……」

ミカサ「エレンの言う通り、ジャンが全部悪い」

ミカサ「え?エレンがそういうならわかった、待ってて」

ミカサ「ジャンを殺してくる」

131 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 02:24:45 ID: 6fMTOBz6
ユミル「すいません、携帯解約したいんですが」

リコ「そうですか、解約するのに料金がかかりますがよろしかったですか?」

ユミル「ええ、今すぐお願いします」

リコ「わかりました、ではこちらにサインを」

ユミル「はい、これでいいですか?」

リコ「はい、おそらくこれで10分もせずに使えなくなります」

ユミル「そうですか、ありがとうございました」

リコ「いえ、こちらこそまたのお越しをお待ちしております」

132 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 02:36:33 ID: 6fMTOBz6
ユミル(はぁ、さてと違うメーカーの携帯買うか……)

ユミル(こんなすぐ換えるなら安いの買えばよかったな、0円とか)

ユミル(今さら言っても仕方ないよな……)

ミカサ「」スタスタ

ユミル(げっ、まさかエレンの奴私に依頼した事言ったのか!?)

ユミル(いや、微妙に事務所とは方向が違うな……)
ユミル(うわ……ミカサの奴すげえ顔してやがる……人一人殺したような顔だぜありゃ)

ユミル(思わず隠れたが正解だったな……)

133 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月02日 (水) 02:52:39 ID: 6fMTOBz6
ユミル(こりゃあ当分は帰れないな、ミカサに何されるかわかんねえ)

ユミル(しかしエレンは本当に離婚出来たのか?)

ユミル(まさかミカサの奴、ジャンの責任で離婚させられるとか考えてないだろうな?)

ユミル(だとしたら相当まずいな、会社に殴り込んでジャンを半殺しにするんじゃねえか?)

ユミル(いやジャンが死ぬのはいいが、その後が面倒そうだしな……)

ユミル(あー!面倒くせー!少し付けるか……)

140 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 00:26:38 ID: 7TjKKy9I
ジャン『好きだぜ、ミカサ』

ミカサ『…………』

ジャン『まだエレンの事考えてんのか?』

ミカサ『…………』

チュッ

ミカサ『ジャンはキスが多い……』

ジャン『まあな、俺の別名はジャン・キスシタインだからな!』

ミカサ『ふふ、何キスシタインって』

ジャン『やっと笑ったなミカサ』

ミカサ『えっ?』

ジャン『よかったらまた二人で会えないか?』

ミカサ『……考えておく』

ジャン『そうか、これ一応番号だ、何かあったらいつでもかけてきてくれ』

141 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 00:42:52 ID: 7TjKKy9I
プルルル プルルル

ジャン「ん?」

ジャン(公衆電話から?ミカサか?クソッ、無視だ無視……)

プルルル プル

ジャン(やっとおさまったな……いや、留守電いれてやがる……)

ジャン(金の請求か?綺麗に別れるためには聞かなきゃ仕方ないよな……?)

ピッピッ

「もしもしジャン?貴方のせいでエレンが死んだ」

ジャン(は!?)

「ので、私はどうしたらいい?」

「……メッセージは以上です」

142 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 00:51:48 ID: 7TjKKy9I
ジャン(おいおい……どういう事だ?エレンが死んだ?何で?)

ジャン(まさかミカサの浮気を苦に自殺か?いやあいつがそもそも浮気してたはずだ)

ジャン(それにあいつは自殺するような奴じゃねえ……なら何でだ?)

ジャン(病気?ならミカサも黙ってなかっただろうし、事故か?)

ジャン(その場合俺に電話してくるか?普通に考えればアルミンだろ)

ジャン(なら何で俺に?……まさかミカサがエレンを殺した……?)

143 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 01:02:09 ID: 7TjKKy9I
ジャン(まて、ミカサがエレンを殺す動機がわからねえ……)

ジャン(エレンがミカサを殴った?……ねえな、あいつは女に手をあげる奴じゃない)

ジャン(お互い口論になりカッとなって……エレンがやるならわかるがミカサが?)

ジャン(さっぱりわからねえ……)

ジャン(その前に本当にエレンは死んだのか?死んだ前提で考えていたが……)

ジャン(死んでいようが死んでいまいがこの留守電は異常だ……)

ジャン(仕方ない……今日ですべて終わらせるか……)

145 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 01:14:35 ID: 7TjKKy9I
ジャン「呼び出して悪かったなミカサ」

ミカサ「大丈夫、私もジャンに会いたかった」

ジャン「そりゃ嬉しいが、呼び出した理由はわかってんだろ?」

ミカサ「ええ」

ジャン「なら話は早い、エレンが死んだってどういう事だ?」

ミカサ「言葉の通り」

ジャン「違う、俺が聞いてんのは何で死んだのかって事だよ」

ミカサ「それは簡単」

ジャン「あ?」

ミカサ「こういう事だから」

グサッ

146 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 01:26:36 ID: 7TjKKy9I
ユミル(な!?ミカサの奴マジでジャンを刺しやがった!!)

ユミル(とりあえずき、救急車だ!119だったな!?って携帯ねえ!)

ユミル(って、え?警察か?何でだ?近くに交番や警察署なんて無いはずだ)

ユミル(!?ジャンの奴、普通に立ってやがる!)

ユミル(まさかこうなる事を予測してたのかあいつ……?)

ユミル(しかし普通予測してても警察は動かせねえだろ……すげえなあいつ)
ユミル(……帰るか、今日はもう疲れたぜ……)

148 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 01:40:53 ID: 7TjKKy9I
ジャン『ライナーか?』

『ああジャンか、久しぶりだな、どうした?』

ジャン『頼みたい事がある』

『珍しいなお前から頼みとは、何だよ?』

ジャン『警察の人間を何人か貸してほしい、それも2時間後』

『はぁ?何を言ってんだお前は……出来るわけないだろうが!』

ジャン『エレンが殺された』

『……それは事実か?』

ジャン『7、8割方な』

『おいおい、お前なぁ?俺をからかってんのか?』

149 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 01:49:22 ID: 7TjKKy9I
ジャン『今すぐエレンの家に行って確認してくれ!』

『落ち着けよジャン、出来るわけないだろうが』

ジャン『今日エレンは会社を無断で休んで電話にも出ないそうだ』

『そりゃサボってりゃ出ないんじゃないか?』

ジャン『さっき電話があったんだよ、エレンが死んだって』

『誰からだ?』

ジャン『……ミカサ』

『ミカサ?何でミカサがお前に?それに死んだって言っただけで殺されたなんて』

ジャン『だからエレンがミカサに殺されたっつってんだよ!!』

150 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 01:57:21 ID: 7TjKKy9I
『話は大体わかった、がだ、人は貸せない』

ジャン『何でだよ!?』

『とりあえずエレンの安否を確認するのが先だ、本当にミカサは家にいないんだな?』

ジャン『ああ、俺と待ち合わせの約束をしたからな、すでに家を出てないと間に合わない場所だ』

『わかった、今すぐに警官を向かわせる、話はその後だ!いいな?』

ジャン『ああ、急いでくれ!俺の命がかかってるからな』

151 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 02:09:23 ID: 7TjKKy9I
ベルトルト『どうしたんだいライナー』

ライナー『ベルトルト、特殊部隊を出せるか?』

ベルトルト『え?いや、いきなり言われても僕の一存では無理かな……』

ライナー『だよなー』

ベルトルト『何かあったの?』

ライナー『約1時間40分後にミカサを逮捕する』

ベルトルト『え!?ミカサを?』

ライナー『ああ、そのために借りたかったがさっき上に無理と言われた』

ベルトルト『どうするんだい?』

ライナー『仕方ないさ、体を張るのは昔から俺の役目だ』

152 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 02:21:13 ID: 7TjKKy9I
ライナー『というわけで俺を含め8人でミカサを捕獲する』

ジャン『マジで大丈夫なんだろうな?このジャケットも?頼むぜ?』

ライナー『ああ、これでも借りられた方だぜ?大企業の次期後継者様だからな』

ジャン『うるせーな』

ライナー『ただ証拠がまだ無い、だからミカサがお前に何かしなければ俺達は動けん』

ライナー『だからもしも顔や首を狙われたら自分でどうにかしろ』

ジャン『わかった……』

153 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 02:34:12 ID: 7TjKKy9I
ライナー(ジャンには言ってないがアニの死体も発見された……)

ライナー(アニと何らかの接点があって殺せるのはミカサくらいだ)

ライナー(おそらくと言うかまず間違いないだろう……)

ライナー(ん!ミカサが現れた……あの目は……挙動も少しおかしい……)

ライナー(ジャンの奴、よく今のミカサと普通に会話出来るな……あ!)

ライナー『確保!!』

ミカサ『!?まさかジャン……』

ジャン『ああ、悪いが俺はお前のために死ねない』

ライナー『ミカサ・イェーガーを殺人未遂の現行犯で逮捕!』

154 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 02:55:31 ID: 7TjKKy9I
「尻に敷かれたカカァ天下さー!!」

ピッピッ

「先日、主人とその浮気相手とみられる女性を殺害した事件ですが、速報が入ってまいりました」

「今日未明、犯人逮捕に貢献して下さった(株)W・Sのジャン・キルシュタイン氏の遺体が発見されました」

ユミル「はぁ?」

「遺体には無数の刺し傷があり、恨みをもった人間の犯行だと思われます」

ユミル「どういう事だ……?」

ガチャッ

ユミル「!?」

155 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月04日 (金) 03:06:50 ID: 7TjKKy9I
ジャン『今日から仕事で3日程帰らないからな』

クリスタ『はい……』

ジャン『わかってんのかっ……!?』

グサグサッ ザシュッ グサッ

クリスタ『もう帰って来なくて大丈夫だよ?』

グサッ グサッ ザシュッ ザクッ

クリスタ『私も最初からこうすればよかった』

グサッ ザクッ グサッ グサッ

クリスタ『バイバイ、ジャン』

ザシュッ

162 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 00:26:02 ID: XZTtKmEg
ライナー「すいません、警察の者ですがどなたかいらっしゃいませんか?」

ユミル「はいはい、何の用ですか、ライナー」

ライナー「え?まさかユミルか!?」

ユミル「ご名答、普通そういうの調べて来るんじゃねえのか?」

ライナー「いや、まあな……」

ユミル「それで?」

ライナー「エレンとアニが殺された事件は知ってるな?」

ユミル「ああ、ついでにジャンも死んだって今TVでやってたよ」

163 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 00:37:17 ID: XZTtKmEg
ライナー「なら話が早い、ここでエレンと何してた?」

ユミル「何って?」

ライナー「エレンが殺されたとされる日にこの事務所を出入りするエレンの目撃されている」

ユミル「そういう事か」

ライナー「で?何をしてたんだ?」

ユミル「あいつに依頼されてた仕事が終わったから呼んで確認してもらって帰ってもらっただけだよ」

ライナー「依頼内容は?」

ユミル「さあ、依頼人が死んでても言えないね、というか知ってるんだろ?」

164 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 00:50:36 ID: XZTtKmEg
ライナー「はぁ……」

ユミル「で?終わりじゃねえだろ」

ライナー「ああ、ここからが本題だ」

ユミル「勿体振るな、さっさと言えよ」

ライナー「クリスタが消えた」

ユミル「クリスタ?何か事件に関係あんのか?」

ライナー「これはまだ公表してないが、ジャンを殺害したのはクリスタだ」

ユミル「はあ!?クリスタがジャンを殺した?証拠でもあんのかよ!?」

ライナー「指紋がベッタリとついた凶器の刃物が二つ見つかってる」

165 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 01:02:23 ID: XZTtKmEg
ユミル「何やってんだよ……あいつ……」

ライナー「気持ちはわかるが、クリスタの居場所を知らないか?」

ユミル「……知らない」

ライナー「本当か?隠すとためにならんぞ!?」

ユミル「やけにしつこいな?どうした?」

ライナー「少なくとも今日中に逮捕したい……」

ユミル「圧力か?」

ライナー「ああ、何とか抑えてるが明日にはニュースにもならんだろう」

ユミル「なるほどな……」

167 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 01:14:29 ID: XZTtKmEg
ライナー「本当に知らないのか!?行きそうな場所でもいい!」

ユミル「知らねえよ!なんなら事務所ん中でも調べてみるか!?」

ライナー「そうか……いや悪かった、これは俺の番号だ、何かわかったら連絡をくれ」

ユミル「わかったよ」

ライナー「またな」

ユミル「はいよ」

バタンッ

ユミル「はぁ……行ったか……出てきていいぞクリスタ、そして説明しろ」

クリスタ「……ごめんね」

168 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 01:27:51 ID: XZTtKmEg
ユミル(はぁ、また引っ越すかなぁ?いっそ誰も知らないとこにでも……)

コンコン

ユミル『はーい、あいてますよー』

ガチャッ

クリスタ『会いたかったよ……ユミル……』

ユミル『クリスタ……お前何でここが?』

クリスタ『そんなのどうでもいいでしょ……?』

ユミル(よくねえよ……)

クリスタ『?ユミルは私に会いたくなかったの?』

ユミル『出来ればな……』

169 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 01:36:50 ID: XZTtKmEg
クリスタ『どうしてそんな事言うの?』

ユミル『お前に会っちまうと決意が鈍ってしまいそうだからだよ……』

クリスタ『決意?私はこんなに我慢したのに?』スッ

ユミル『えっ……?お前その体中の痣……どうしたんだ……』

クリスタ『私が嫌だって言うとジャンが叩くの、何度も何度も……』

ユミル『あの野郎……』

クリスタ『でももう大丈夫だよ』

ユミル『大丈夫じゃねえだろ……』

170 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 01:42:18 ID: XZTtKmEg
クリスタ『多分TV見た方が早いよ』

ピッ

『尻に敷かれたカカァ天下さー!!』

ピッピッ

『先日、主人とその浮気相手とみられる女性を殺害した事件ですが、速報が入ってまいりました』

『今日未明、犯人逮捕に貢献して下さった(株)W・Sのジャン・キルシュタイン氏の遺体が発見されました』

ユミル『はぁ?』

『遺体には無数の刺し傷があり、恨みをもった人間の犯行だと思われます』

ユミル『どういう事だ……?』

ガチャッ

ユミル『!?とりあえず隠れてろ!出てくるなよ?』

171 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 01:52:38 ID: XZTtKmEg
クリスタ「さっきライナーが言ってた通り、私がジャンを殺したの」

ユミル「何でだよ……?殴られたからか?」

クリスタ「離婚の話をした日から毎日……されたの……」

クリスタ「お父さんが男の子が欲しいからって……家に帰って来たら毎日……」

クリスタ「嫌だよって言ったりちょっとでも反抗したら棒でバシッて……」

クリスタ「でもユミルがきっと助けに来てくれるって……そう思って堪えてたよ……?」

172 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 02:03:28 ID: XZTtKmEg
ザーザザーサー

「ならなんで!?」

ライナー(盗聴器はばれてないようだな……)

「そう思ってたらTVでミカサが不倫してるエレンを殺したって言ってたの」

「いいアイデアだと思ったの、ジャンも不倫してたから殺せばいいんだって」

ライナー(やはりクリスタはあの中にいたか、一人では取り逃がす可能性があったからな)

ライナー(ユミルめ……一度引いて正解だったな)

「だから殺したのかよ?なあ?」

173 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 02:13:08 ID: XZTtKmEg
クリスタ「私から会いに行けばいいんだって思ったの!」

クリスタ「実際こうやってまた会えた!でしょ?」

ユミル「確かに会えたが、お前はやっちゃいけない事をした」

クリスタ「?」

ユミル「人を殺しちゃダメだろ?ダメなんだよ……!」

クリスタ「どうして?だってジャンは私にひど」

ユミル「ダメなもんはダメなんだよ!!私の愛したクリスタは」

クリスタ「何で!?何でわかってくれないの!?」

174 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 02:24:04 ID: XZTtKmEg
ユミル「わかんねえよ……何でそんな風になっちゃったんだよ……」

クリスタ「ユミルが早く来てくれないから!だから私が!」

ユミル「仕方ないだろ……お前の親父に……」

クリスタ「え、お父さん?」

ユミル「……何でもない……」

クリスタ「何でもなくないでしょ!?お父さんに何かされたの!?ねえ!?」

ユミル「うるせーな!そうだよ!お前の親父に頼まれたんだよ!」

クリスタ「何を……?」

ユミル「お前の監視兼友人をだよ!」

175 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 02:33:16 ID: XZTtKmEg
クリスタ「え……どういう事……?」

ユミル「どうもこうもねえよ、お前と出会う前からだよ」

クリスタ「嘘……だってユミル……あんなに楽しそうに……」

ユミル「演技だよ、すげーだろ?」

クリスタ「そんなはずない!ユミル無理してるんでしょ?ねえ!?」

ユミル「するわけねえだろ!あーもうライナーに電話するか!」

クリスタ「無理してないなら何でそんなに泣いてるの……?」

ユミル「…………」

176 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 02:45:42 ID: XZTtKmEg
ユミル「毎日楽しかった……すげえ楽しかった……」

ユミル「その分すげえ苦しかった……最初はそうでもなかったけどさ……」

ユミル「どんどん仲良くなってさ……サシャとかとも一緒に馬鹿やってよ……」

ユミル「そして気づいた時にはお前の事、本気で好きになってた……」

ユミル「おかしいだろ?金で雇われてるくせに好きになるなんてさ」

ユミル「でもこの気持ちは止められなくて……一緒に寝た……」

177 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 02:58:21 ID: XZTtKmEg
クリスタ「あの時私、嬉しかった」

ユミル「でも高校卒業が近づいたある日、連絡がきた」

ユミル「卒業と同時にクリスタの監視は終わりだって、だから姿を消した」

クリスタ「どうしていなくなったの?いなくなる必要はなかったんでしょ?」

ユミル「ああ、私の我が儘だ、私といたらお前がダメになると思った」

ユミル「金のために友達のふりして、挙げ句に好きになっちまうような人間だ」

クリスタ「そんなこと……」

178 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 03:13:16 ID: XZTtKmEg
ユミル「10年以上してここに帰ってきた時は複雑だった」

ユミル「そしてあの日お前と再会したときは泣いてしまいそうだった……」

クリスタ「ねえユミル」

ユミル「なんだ……?」

クリスタ「私達、初めからやりなおそうよ!はじめましてから」

ユミル「いいのか……?こんな中途半端でお前を裏切った人間だぞ?」

クリスタ「大丈夫だよ、だって私はユミルの事大好きだもん」

ユミル「クリスタ……ありがとう……!」

179 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 03:20:07 ID: XZTtKmEg
クリスタ「ふふふ、それじゃ自己紹介からだね」

クリスタ「私の名前はクリスタ・レンズ……じゃなくてクリスタ・キルシュタインだった」

クリスタ「貴女の名前は?」

ユミル「私の名前は」

バンッ

ライナー「二人とも手を挙げて大人しくしろ!抵抗するなよ!?」

ユミル「何でここに……まさか盗聴器か?」

ライナー「さあな、悪いが逮捕させてもらう、これが俺の仕事なんでな」

180 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 03:36:16 ID: XZTtKmEg
ガチャッ キーッ

ユミル「おつとめご苦労さん」

クリスタ「ユミル!」ギュッ

ユミル「はは、痛いって、しかし思ってたより早く出てこられたな」

クリスタ「それでも6年かかったけどね」

ユミル「助かるどころか勘当されたしなお前」

クリスタ「だね」

ユミル「これからどうする?」

クリスタ「久しぶりに美味しい物食べたいな、それとね」

クリスタ「今夜ユミルと眠りたい」

―完―

181 : 以下、名無しが深夜にお送りします 2013年10月05日 (土) 03:44:14 ID: XZTtKmEg
誤字脱字あったと思いますが、最後まで読んでくれた方、レスくれた方ありがとうございました。

関連リンク

renote.net

yoshi_pinko
yoshi_pinko
@yoshi_pinko

Related Articles関連記事

進撃の巨人(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃の巨人(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃の巨人』とは、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』で連載されていた。ジャンルはダークファンタジーであり、人類存亡をかけて巨人との戦いに挑む人々の物語が描かれている。巨大な壁に守られた人類達の元に、圧倒的な力を持った「巨人」が出現。主人公のエレン・イェーガーは目の前で母を捕食され、巨人の殲滅を誓う。日本国内だけでなく、海外からの人気も高く、テレビアニメや実写映画化をはじめ、様々なメディアミックス展開がされている。

Read Article

進撃の巨人の九つの巨人まとめ

進撃の巨人の九つの巨人まとめ

『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界を舞台に、巨人を駆逐することに執念を燃やす主人公エレン・イェーガーの戦いを描く。作中ではエレン以外に巨人化の能力を持つ人物が登場し、それらは「九つの巨人」と呼ばれている。「九つの巨人」はそれぞれ「始祖の巨人」や「鎧の巨人」などの固有名称を持ち、普通の巨人とは一線を画す特殊技能を持っている。

Read Article

進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『進撃の巨人』は、諫山創原作の漫画である。少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で2009年から連載された。突如現れた巨人により人類は滅亡の危機にさらされるが、巨大な壁を建設することで100年間平和を保ってきた。しかしある日超大型巨人が壁を蹴破り、人類は再び巨人の襲来に遭う。巨人に母を捕食された主人公・エレンは、巨人のせん滅を誓って調査兵団に入団する。大迫力の戦闘シーンの合間には、エレンや幼なじみのミカサらをめぐる恋愛要素も描かれている。

Read Article

進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ

進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ

『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界で、生き残った人類は3重の壁を築き、その内側でかろうじて命脈を繋いでいた。しかしそんなある日、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が壊され、巨人の大群が壁内に侵入。人類は活動領域の後退を余儀なくされた。巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを心に誓う。

Read Article

進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

『進撃の巨人』とは諫山創の漫画およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。

Read Article

NEW
北欧神話のよく分かる徹底解説・考察まとめ

北欧神話のよく分かる徹底解説・考察まとめ

北欧神話(ほくおうしんわ)とは、キリスト教が広まる以前にノルド人(ノース人)が信仰していた神話体系。ノルド人がスカンジナビア半島を勢力圏としていたため、スカンジナビア神話とも呼ばれている。口伝によって伝えられていたが、13世紀頃、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンによって『エッダ』という書物にまとめられた。 「滅亡の運命」が定められた神々の隆盛と終焉を描いており、全体的に暗い印象のエピソードが多い。物語全体の完成度が高く、漫画などの現代の創作物においてもたびたび題材として用いられる。

Read Article

進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。

Read Article

ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。

Read Article

ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。

Read Article

リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。

Read Article

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。

Read Article

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

Read Article

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。

Read Article

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

Read Article

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

Read Article

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。

Read Article

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

Read Article

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

Read Article

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

Read Article

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

Read Article

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

Read Article

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。

Read Article

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

Read Article

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

Read Article

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

Read Article

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

Read Article

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

Read Article

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

Read Article

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

Read Article

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

Read Article

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

Read Article

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

Read Article

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

Read Article

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

Read Article

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

Read Article

目次 - Contents