【進撃の巨人】マルコ「はい、焼き芋」アニ「どうも」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。マルコとアニ、ライナー、ベルトルトたちが焼き芋を焼きながら語り合うSSです。ほっこりしつつも少ししんみりした気持ちになれる作品となっています。
マルコ「はい、焼き芋」アニ「どうも」
1:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:07:32 ID:kb7sBGxI
季節外れネタ
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:08:09 ID:kb7sBGxI
ザッザッ
マルコ「うわぁ、すごい落ち葉だ…」
マルコ「掃いて集めたらこんなになったよ…」コンモリ
マルコ「はぁーあ、我ながらよくここまで一人でやったよ…」
マルコ「人手が足りないよな…全く…」
マルコ「…」
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:09:06 ID:kb7sBGxI
マルコ「…そういえばこの前皆で焼き芋やってたなぁ…」
マルコ「僕、なんだかんだで食べそこねちゃたんだよな…」
マルコ「食べたかったなあ…美味しいよね、焼き芋って」
マルコ「…」
マルコ「…よし!決めた!」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:09:37 ID:kb7sBGxI
ザックザック
アニ(…あれは?)
マルコ「よっ!ほっ!」ザックザック
アニ「…あんた、何やってんの?」
マルコ「あ、アニ。見ての通りだよ」
アニ「穴を掘って落ち葉でも埋めるの?」
マルコ「はは、違うよ。焼き芋やろうと思って」
アニ「はぁ?一人で?」
マルコ「いや、この前皆が焼き芋やってたの知ってる?」
アニ「まぁ…」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:10:15 ID:kb7sBGxI
マルコ「その時食べられなかったからちょっと悔しくなって…」
アニ「あんた、案外子どもっぽいんだね」
マルコ「そうかな…でも誰か来ると思ったから独り占めする気ではなかったよ。現にアニが来たし」
アニ「私は食べるとは一言も言ってないけど」
マルコ「でも食べるよな?」
アニ「…うん」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:11:12 ID:kb7sBGxI
ザックザック
アニ「こんなところじゃない?」
マルコ「そうだな。それじゃあ落ち葉投入ー」ガサガサ
アニ「大量だね」
マルコ「この辺りずっと一人で掃除してたから…」
アニ「あんたって本当に真面目だね…」
マルコ「そうかな?」
アニ「他に人がいなきゃ適当にサボればいいのに」
マルコ「そうはいかないよ。結構人が通る場所だし、綺麗にしとかなきゃ」
アニ「…ふーん」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:12:38 ID:kb7sBGxI
アニ「芋はまだ入れないの?」
マルコ「もう少し火が落ち着いてから。ちょっと枯れ枝も欲しいな…」
アニ「拾ってくるよ」
マルコ「お、ありがとう」
アニ「別に…」スタスタ
マルコ(なんだかんだでアニも焼き芋好きなんだろうな…)
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 00:13:54 ID:kb7sBGxI
アニ「こんなものでいい?」ガサガサ
マルコ「うん。ちょうどいい」
アニ「芋は?」
マルコ「もうちょっと待ってくれ」
アニ「うん」
マルコ「…アニも前の焼き芋いなかったっけ?」
アニ「私はあぁいう場に馴染まないでしょ」
マルコ「皆は歓迎してくれそうだけどな」
アニ「…さあね」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 09:27:13 ID:kb7sBGxI
マルコ「そろそろかな」
アニ「芋いれていい?」
マルコ「うん。じゃあこの真ん中あたりに」
アニ「うん」ガサガサ
マルコ「上からまた被せて…それじゃ少し待とうか」
アニ「うん」
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 09:27:50 ID:kb7sBGxI
パチパチ
マルコ「…」
アニ「…」
マルコ「…」
アニ「…あったかい」
マルコ「そうだね…」
アニ「…うん」
マルコ「つい最近まで暑かったのに、季節が過ぎるのって早いね」
アニ「うん」
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 09:28:32 ID:kb7sBGxI
アニ「…寒いのは嫌い」
マルコ「まぁ好きって人はあんまりいないだろうな」
アニ「ここは酷く冷え込むんだね」
マルコ「地域差かな?アニはどこの出身だったけ?」
アニ「…人里離れた山奥だよ」
マルコ「ふーん…山奥の方が寒そうだけどな」
アニ「…うちは、暖かかったんだ」
マルコ「そうかー」
アニ「…この焚火も暖かいね」
マルコ「それは良かった」
アニ「ずっとここにいたい」
マルコ「うん」
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 17:28:28 ID:kb7sBGxI
マルコ「さっき季節が過ぎるのが早いって言ったけどさ、アニはこんな話知ってる?」
アニ「どんな?」
マルコ「小さいころと比べて時間が過ぎるの早いなーって思わない?」
アニ「分かるよ。昔、一日はもっと長かった」
マルコ「それがさ、年を取るにつれてどんどん時間が短くよね」
アニ「うん」
マルコ「きっと同じ一年でも5歳の子供とっては人生の5分の一だけど、50歳だとそれが50分の一になるせいじゃないかって僕は思うんだ」
アニ「それじゃあこれからもっと時間は速く過ぎるようになるんだね」
マルコ「うん。そうやって考えると人の一生の折り返し地点は18歳なんだってさ」
アニ「18歳までの体感時間と死ぬまでの体感時間は一緒ってこと?」
マルコ「あぁ」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 17:28:59 ID:kb7sBGxI
アニ「あんた、いくつだったけ?」
マルコ「16だよ」
アニ「それじゃあ私と同い年だね」
マルコ「うん」
アニ「私たちは殆ど半分も生きたんだね」
マルコ「早いよな」
アニ「うん…」
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 17:29:30 ID:kb7sBGxI
アニ「まだ焼けないの?」
マルコ「うーん…30分ぐらいかかるかな」
アニ「意外と時間かかるんだね」
マルコ「焼き芋ってあんまりやったことない?」
アニ「いや…やったことはあるけどまだ小さかったから周りに全部任せてた気がする」
マルコ「アニの小さいころってなんか想像できないな」
アニ「私、意外と明るい子どもだったんだよ」
マルコ「あはは、アニがそんなこと言うなんて珍しいね」
アニ「…信じてないね」
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 17:30:04 ID:kb7sBGxI
アニ「あんたは小さいころから全く顔も性格も変わらないタイプでしょ?」
マルコ「あぁ…よく言われる…」
アニ「だろうね」
マルコ「全然家に帰ってないな…家族も、友達も今どうしてるんだろう…」
アニ「会いたいなら会いに行けばいいのに」
マルコ「…でも一旦帰ったらそこからまたここに戻ってくるのしんどくなりそうだし」
アニ「そう…」
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/27(木) 17:31:52 ID:kb7sBGxI
アニ「まだ30分経たない?」
マルコ「まだ全然だから…アニってそんなに焼き芋好きなの?」
アニ「女の子は基本的に焼き芋大好きと思っていいよ」
マルコ「マジか」
アニ「貴重な甘味でもあるしね」
マルコ「アニって案外女の子っぽいよね」
アニ「案外、は余計だよ。私はちゃんと女の子だよ」
マルコ「ごめんごめん」
アニ「そんなんじゃモテないよ」
マルコ「うわぁ、刺さるなぁ」
25:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/28(金) 05:57:57 ID:kb7sBGxI
アニ「あんた、彼女の一人や二人いないの」
マルコ「いないよ」
アニ「やっぱりモテないんだね」
マルコ「うん、否定はしないよ…顔もイマイチなの自覚してるし」
アニ「…性格は同期の男子の中では一番だと思う」
マルコ「…フォローしてくれてるの?」
アニ「私が、お世辞言う人間だと思う?」
マルコ「…ありがたく受け取っておくよ」
26:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/28(金) 05:59:03 ID:kb7sBGxI
マルコ「アニは?」
アニ「友達もいないのに恋人なんかいるわけないでしょ」
マルコ「アニってわざと一人でいるの?」
アニ「そうだね。一人の方が好き」
マルコ「…本当に?」
アニ「…ま、愛想もないしね。人も寄って来ないし」
マルコ「…」
マルコアニ((モテないって思ってるみたいだけど、意外と隠れファンがいることは黙っておこう…))
27:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/28(金) 18:32:38 ID:kb7sBGxI
マルコ「うーん…早く焼けないかな…」ガサガサ
アニ「なんだかんだであんたも楽しみにしてるじゃない」
マルコ「そりゃ一人で準備始める程度にはね」
アニ「ところでまだ?」
マルコ「もう少しかな」
アニ「暇だね」
28:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/28(金) 18:33:19 ID:kb7sBGxI
ライナー「…なんだ?」
マルコ「あ、ライナー、ベルトルト」
ライナー「マルコが焚き火してたのか」
ベルトルト「…冷えるね…」
ライナー「ここ、寒いな…」
マルコ「焚き火の周りは暖かいよ」
アニ「あんた達も来たの?」
ライナー「寒くてな…」
30:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/02/28(金) 21:20:55 ID:kb7sBGxI
マルコ「焚き火の近くに来なよ」
ライナー「あぁ」
ベルトルト「ありがとう」
マルコ「もう少し待てば焼き芋できるから食べてって」
ライナー「そうか。実はさっきまで体動かしてたから腹が減ってたんだ」
ベルトルト「久しぶりに食べるなぁ…」
マルコ「お前達も焼き芋大会いなかったの?」
ライナー「あぁ。いろいろあってな」
マルコ「なんか前の欠席メンバーがちょうど集まったみたいだな」
ベルトルト「そうだね」
34:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/02(日) 23:23:42 ID:kb7sBGxI
マルコ「それにしても3人も来てくれてよかった」
アニ「結構な量のサツマイモ入れてたね」
マルコ「さすがに何本も食べれないからな。一人でやるのは寂しいし」
ライナー「こんな人気のない場所でよくやろうと思ったな」
マルコ「意外と人は通るよ?まぁお前達みたいにフラッてくる人が多いけど」
ベルトルト「確かに来ようと思ってくるところじゃないね」
アニ「もしかしたらサシャ辺りが嗅ぎつけてやってくるかもね」
ライナー「はは、どうだろうな」
マルコ「顔が笑ってないよ。ライナー」
35:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/02(日) 23:24:18 ID:kb7sBGxI
マルコ「…」
ベルトルト「…どうかした?」
マルコ「いや…やっぱりデカいなと思って…」
ベルトルト「あぁ…」
マルコ「ベルトルトだけでなくライナーも相当デカいよね」
アニ「本当にね」
ライナー「お前から見たら大体の奴はデカいだろ」
アニ「またひっくり返りたいの?」
マルコ「まぁまぁ…何cm?」
ベルトルト「最後に測ったときが192だったかな」
ライナー「俺は185cmだな」
マルコ「デカいなぁー」
36:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/02(日) 23:25:03 ID:kb7sBGxI
ベルトルト「大きくなりたくない」
ライナー「あぁ」
マルコ「もう十分デカいからね」
ベルトルト「これよりも高い景色を見たくない」
ライナー「…」
アニ「…」
マルコ「切実だね」
37:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/02(日) 23:25:45 ID:kb7sBGxI
マルコ「さすがにもう伸びない?」
ベルトルト「さぁ…どうだろう…そろそろ止まって欲しい…」
ライナー「俺も、もういいな…」
アニ「…」
マルコ「わぁ、アニがすごい怖い顔してる…」
ライナー「アニはとっくの昔に止まってるだろ」
アニ「筋肉は増えてるよ。どうする?」シュッシュッ
ライナー「素振りやめろ」
38:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/02(日) 23:26:49 ID:kb7sBGxI
ベルトルト「まぁもう測る機会もないだろうし…」
ライナー「そうだな」
マルコ「ベルトルトはもう少し頑張れば2m行くんじゃない?」
ベルトルト「はは、それは嫌だな」
マルコ「2m級」
ベルトルト「はは」
マルコ「顔が笑ってないよ」
39:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:21:44 ID:kb7sBGxI
ベルトルト「…アニ、珍しく髪を解いてるんだね」
アニ「あぁ、うん。ヘアゴムがどっかに行っちゃったんだ」
マルコ「確かにちょっと新鮮な感じするね」
アニ「ボサボサになるからあんまり下ろしたくないんだ」
ライナー「確かにすごくボサボサしてるな、今」
アニ「寝起きだからしょうがないでしょ」
40:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:22:19 ID:kb7sBGxI
マルコ「話変わるけどさ」
ライナー「おう」
マルコ「芋って喉につかえるよね」
アニ「うん」
マルコ「水がいるかな」
ライナー「あぁ…ていうか今喉がカラカラなんだ」
マルコ「体動かしてたんだっけ?じゃあ余計にいるね」
アニ「私もほしい」
ベルトルト「僕も。ここに来るまでは、あつくてあつくて、しょうがなかったんだ」
マルコ「通りで二人とも汗だくだった訳だ」
41:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:22:54 ID:kb7sBGxI
アニ「なにしてたの?」
ライナー「走ってた」
アニ「二人で?」
ベルトルト「いや、ライナーだけだ」
アニ「あんたはいつも汗かいてるからね」
ベルトルト「あついのは苦手だ…」
マルコ「最近はだいぶ涼しいけどね」
42:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:23:28 ID:kb7sBGxI
マルコ「じゃあ汲んでくるから火を見ててくれないか?」
ライナー「おう」
ベルトルト「…」
アニ「…」
ライナー「…」
アニ「…寒い」
ベルトルト「あぁ」
ライナー「そうだな」
43:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:24:08 ID:kb7sBGxI
マルコ「汲んできたよ」
ライナー「おぉ…すまんな…一口もらう」
ベルトルト「僕も」
マルコ「おいおい。一口どころじゃないだろ、それ」
マルコ「あぁぁぁー…また汲んでこなきゃ。桶がからっぽだ」
ライナー「す、すまん…」
マルコ「お前達、どんだけ喉乾いてたんだよ」
44:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:24:49 ID:kb7sBGxI
アニ「さっきから気になってたんだけどさ、ここって寒いだけじゃなくてすごく静かなんだね」
マルコ「なかなかの穴場だろ。結構気に入ってはいるんだ」
ライナー「人は通るんだろ?」
マルコ「まぁ通るけど通るだけの人が多いかも」
アニ「こんなところで焼き芋する人はそんないないってことだね」
マルコ「ここでのんびり考え事とかするのもいいよ」
ライナー「そういうものなのか」
ベルトルト「マルコはどんなことを考えるの?」
マルコ「やっぱり王制とかについて考えることが多いな。アルミンともよく議論したし」
ライナー「お前、すごいな」
マルコ「好きなこと考えるのは楽しいじゃないか」
45:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:25:26 ID:kb7sBGxI
ライナー「お、どんぐりが落ちてるな」
マルコ「うん。焼く?」
アニ「焼いてどうすんの」
マルコ「案外美味しいかも」
ライナー「子どもの頃ってどんぐり集めたよなー…」
ベルトルト「うん。ポケットとかに入るだけ詰め込んで持って帰るんだよね」
アニ「で、それをしまっておくんだよね」
マルコ「自分の宝箱とかに入れたりしてね」
ベルトルト「そうそう」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
アニ「…」
マルコ「…その後は皆共通の思い出があるよな…」
ライナー「あの光景は悪夢だ…」
46:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:26:06 ID:kb7sBGxI
アニ「まつぼっくり」
ライナー「ここ、いろいろ落ちてるな」
マルコ「焼く?」
アニ「あんた、なんでも焼きたがるね」
ベルトルト「まつぼっくりは拾い始めは楽しいけど、かさばるからあんまり集めないよね」
マルコ「でも綺麗な形の奴を厳選するのは好きだったな」
ライナー「あー分かる」
47:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:26:37 ID:kb7sBGxI
マルコ「…うん。そろそろいいかな」ガサガサ
アニ「本当に?」
ベルトルト「なんか、ごめんね」
マルコ「そんなそんな。むしろ食べてくれた方が嬉しい」
ライナー「すまんな」
マルコ「ライナーまで止めろよ。はい、焼き芋」
アニ「どうも」
マルコ「ほら、二人も」
ライナー「あぁ」
ベルトルト「ごめん」
マルコ「だからなんで謝るんだ?さ、早く食べよう」
48:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:27:33 ID:kb7sBGxI
マルコ「よかった。ちゃんと火は通ってるみたい」
ライナー「ホクホクしてるな」
ベルトルト「甘い」
マルコ「上手く焼けると中身が金色というかすごく綺麗な色になるよな」
アニ「熱い」
マルコ「焼きたてだしね」
アニ「熱い」
49:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:28:04 ID:kb7sBGxI
マルコ「もしかして焦げてた?」
アニ「いや、ちょうどいいけど」
ライナー「美味いぞ」
ベルトルト「美味しい」
マルコ「それじゃあなんでそんなに泣きそうな顔をしてるんだ」
50:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:28:37 ID:kb7sBGxI
ライナー「美味いな」
ベルトルト「あぁ」
ライナー「2本目いいか?」
ベルトルト「僕も」
マルコ「二人とも食べるの早くない?」
ベルトルト「お腹減ってて…」
マルコ「腹が減っては戦はできないからね。第二弾投入するか」ガサガサ
マルコ「ま、戦、って言っても、僕らはもう兵士ではないけれど」
51:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:29:14 ID:kb7sBGxI
マルコ「正直いってお前達三人が真っ先に来るとは思わなかった」
ライナー「…」
マルコ「死んだ訳ではないだろう?優秀なのにどうして兵士辞めたんだ?」
アニ「…」
マルコ「ここにいると向こうのことは何も分からないんだ。死者が天国から見てる、てのは迷信だったみたいだね」
ベルトルト「…」
マルコ「見に行けないことは無いんだけど…」
マルコ「一回皆の所に行ったらまた一人でここに来るのが苦しくなりそうだから…僕はずっとここにいるんだ」
52:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:29:44 ID:kb7sBGxI
アニ「…マルコ」
マルコ「うん?何?」
アニ「…ここは、夢の中なの?」
マルコ「うーん…そうかもしれないし、違うかもしれない」
ライナー「どういうことだ?」
マルコ「ここは…そうだな…簡潔に言うと兵士の墓場、かな」
ベルトルト「兵士の、墓場」
53:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:30:16 ID:kb7sBGxI
マルコ「とはいってもアニの言う通りただの夢かもね」
ライナー「結局どっちなんだ?」
マルコ「好きな方でいいよ。ここにいる僕だってお前たちの夢の中の存在で本物のマルコじゃないかもしれない」
アニ「訳が分からない」
ベルトルト「あの世、ではないのか?」
マルコ「そうだね。僕がいるからちょっとややこしいけど…ここは兵士から兵士じゃなくなった人が来るんだ」
ライナー「…」
54:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:30:50 ID:kb7sBGxI
アニ「私は、あんたがいたからすぐここは夢だって思ったんだ」
マルコ「うん」
アニ「あんたは訓練兵の時と変わらずに接してくれたから、その時の夢だと…」
マルコ「はは…まぁ僕は訓練兵にしかなれなかったからね」
アニ「…だから、向こうのことは忘れて、兵士でいてもいいかと、思ったんだ」
マルコ「ここに来る時点で兵士ではないけどな」
アニ「…そう…そうだったね」
55:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:31:30 ID:kb7sBGxI
ライナー「…マルコ、寒い」
マルコ「焚火にもっとよればいいじゃないか」
ベルトルト「寒いんだ…とても…」
マルコ「ベルトルトもか?」
ライナー「そうだよな…俺たちは、兵士じゃ、ないんだよな…」
マルコ「うん」
アニ「…寒い」
マルコ「そんなに?」
56:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:32:04 ID:kb7sBGxI
マルコ「ほら、もっと食べなよ。あったかいよ」
ライナー「あぁ…」
ベルトルト「ごめん…」
アニ「…」
マルコ「でも僕も久しぶりにお前達と話して訓練兵に戻ったみたいな気分になったよ」
ベルトルト「…マルコがそういう気持ちで話しててくれたから暖かかったんだ…」
マルコ「うん?何を言ってるんだ?」
アニ「焚火と芋じゃないんだよ」
マルコ「??」
57:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:32:44 ID:kb7sBGxI
ライナー「…マルコ、お前は、俺たちのことを知らないんだろ」
マルコ「知ってるよ。2位、3位、4位のミカサに次ぐ実力者。優秀な兵士だったじゃないか」
ベルトルト「そう、思ってくれてるのは、もうマルコしかいないんだ」
マルコ「なに?もしかしてすごく落ちこぼれちゃったとか…?いや、お前達に限ってそんな…」
アニ「…マルコだけが、私たちを変わらず兵士として扱ってくれたんだよ」
マルコ「だからここは兵士じゃない人がくるんだって」
ライナー「やめてくれ…」
58:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:33:21 ID:kb7sBGxI
ライナー「…俺たちはそろそろ戻らなくちゃいけない」
マルコ「もう?」
ベルトルト「やることがあるんだ」
マルコ「お腹はいっぱいになった?」
ライナー「さぁ…向こうに戻ったらまた腹ペコだろうな」
ベルトルト「久しぶりに物を食べたよ」
マルコ(二人とも、開拓地にでも行ったのかな…)
59:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:34:00 ID:kb7sBGxI
ライナー「アニ、お前はどうするんだ」
アニ「私はもう少しここにいる」
ベルトルト「そう」
マルコ「うん。それがいいよ。芋もあるしね」
アニ「…うん」
60:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:34:39 ID:kb7sBGxI
ライナー「マルコ…すまなかった…」
ベルトルト「…ごめん…」
マルコ「なんでさっきからそんなに謝るんだよ?そんなに今、食糧事情が厳しいのか?」
ライナー「…芋、美味かった。また、兵士に一瞬だけ戻れて楽しかった」
ベルトルト「…僕も、そうだ」
マルコ「だから、兵士じゃないって」
ベルトルト「…君と話してる間、僕たちは兵士だった」
マルコ「うーん?」
61:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:35:20 ID:kb7sBGxI
ライナー「…じゃあな」
マルコ「うん。さようなら」
ベルトルト「…アニも、また」
アニ「うん」
62:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:35:52 ID:kb7sBGxI
アニ「…」
マルコ「…どうした?アニ」
アニ「…目に煙が染みたんだよ」
マルコ「そんなに?」
アニ「私、さっきまで寝てたし」
マルコ「こんな時間まで寝てるなんて」
アニ「大きなお世話だよ」
63:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:37:03 ID:kb7sBGxI
マルコ「アニは兵士辞めた後、何やってるの?」
アニ「寝てるよ。ずっと」
マルコ「無職なんだ…」
アニ「寝るのが仕事だよ」
マルコ「そんな仕事あってたまるか」
アニ「さっきといい、あんたって意外と人の話信じないんだね」
マルコ「でも、その憲兵の制服はやっぱり羨ましいなぁ。辞めた後にもらえたの?」
アニ「さぁね…」
64:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:37:58 ID:kb7sBGxI
アニ「…あんたはこんなところにずっと一人で寂しくなかったの?」
マルコ「寂しかったよ。でも今はアニがいるし」
アニ「…私だってまた向こうに戻るかもしれないのに」
マルコ「その頃にはまた誰か…来てない方がいいのか。気長に芋でもまた焼いてるよ」
アニ「…そう」
マルコ「ほら、最後にいれた芋が焼きあがったみたい。どうぞ」
アニ「…ありがとう」
マルコ「どう?」
アニ「…あったかいよ」
65:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/03(月) 17:38:50 ID:kb7sBGxI
…………
ユミル「よう。随分よく寝てたな」
ユミル「ん?あぁ、あいつはまだ寝てるよ。もうじき起きるんじゃないか?」
ユミル「…マルコ?あぁ…」
ユミル「…お前の夢の話にたいして興味ないね。さぁ、そろそろ行くか?」
ユミル「お前達の故郷へ」
おわり
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『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界を舞台に、巨人を駆逐することに執念を燃やす主人公エレン・イェーガーの戦いを描く。作中ではエレン以外に巨人化の能力を持つ人物が登場し、それらは「九つの巨人」と呼ばれている。「九つの巨人」はそれぞれ「始祖の巨人」や「鎧の巨人」などの固有名称を持ち、普通の巨人とは一線を画す特殊技能を持っている。
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進撃の巨人の歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ
『進撃の巨人』とは諫山創によるダークファンタジー漫画及びそれを原作としたアニメ・映画・ゲームなどのメディアミックス作品。この記事では、『進撃の巨人』のアニメに使用された歴代のオープニング・エンディング主題歌・挿入歌と、実写映画、アニメ映画などの主題歌を紹介する。
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進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『進撃の巨人』は、諫山創原作の漫画である。少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で2009年から連載された。突如現れた巨人により人類は滅亡の危機にさらされるが、巨大な壁を建設することで100年間平和を保ってきた。しかしある日超大型巨人が壁を蹴破り、人類は再び巨人の襲来に遭う。巨人に母を捕食された主人公・エレンは、巨人のせん滅を誓って調査兵団に入団する。大迫力の戦闘シーンの合間には、エレンや幼なじみのミカサらをめぐる恋愛要素も描かれている。
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進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ
『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界で、生き残った人類は3重の壁を築き、その内側でかろうじて命脈を繋いでいた。しかしそんなある日、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が壊され、巨人の大群が壁内に侵入。人類は活動領域の後退を余儀なくされた。巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを心に誓う。
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進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
『進撃の巨人』とは諫山創の漫画およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。
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進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。
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ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。
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ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。
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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。
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エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。
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アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。
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フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
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エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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