
007シリーズとは、イアン・フレミングによる架空の英国秘密情報部のスパイ・ジェームズ・ボンドを主人公とする小説シリーズ、およびそれを原作とした映画シリーズである。日本では「007シリーズ」と呼ばれる。ここでは、10月5日はジェームズ・ボンドの日に制定されているというトリビアや、ボンドには結婚歴があるという設定、名監督のスティーブン・スピルバーグやクエンティン・タランティーノが007の映画を撮りたがっていたといったさまざまな雑学をまとめた。
『007/死ぬのは奴らだ』はウイングスの楽曲。作詞作曲はポール・マッカートニーである。
『007/黄金銃を持つ男』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『007/黄金銃を持つ男』で敵役を演じたクリストファー・リーは原作者イアン・フレミングと従兄弟
『007/黄金銃を持つ男』の敵役のスカラマンガの役は、当初ジャック・パランスに依頼したが断られた。
その後、スカラマンガ役に決まったクリストファー・リーは、原作者イアン・フレミングの従兄弟である。ドラキュラ役者として有名だが、フレミングは彼をイメージして『ドクターノオ』を書いたと語っている。
『007/私を愛したスパイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『007/私を愛したスパイ』のジョーズ役の候補としてジャイアント馬場が考えられていた

出典: blog.livedoor.jp
『007/私を愛したスパイ』では、ジョーズ役にジャイアント馬場が考えられていた。ジャイアント馬場もリチャード・キールも身長2mを超えている。
『007/カジノ・ロワイヤル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
『007/カジノ・ロワイヤル』は2006年公開の007シリーズの第21作目。6代目ボンドであるダニエル・クレイグが初めて演じた作品である。
007/カジノ・ロワイヤル(2006年の映画)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『007/カジノ・ロワイヤル』(原題: Casino Royale)とは、2006年公開のスパイアクション映画で、「ジェームズ・ボンド」シリーズの第21作目。ダニエル・クレイグが架空のMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じた最初の作品である。 マダガスカルで爆弾密造犯の監視をしていたボンドは、犯人の携帯電話に残されたメッセージから、黒幕の存在を知る。バハマに向かったボンドは、黒幕の武器商人・ディミトリオスらが企てる大型旅客機爆破テロを阻止すべく、奔走するのだった。
『007/カジノ・ロワイヤル』のボンドのスーツはイタリア製のブリオーニ

カジノロワイヤルのバーにて。ボンド(左)のスーツはヴェスパーが見立てたブリオーニ製だ。CIAのフィリックス・ライター(右)が、ボンドに接触する機会を伺っている。
『007/カジノ・ロワイヤル』においてボンドが着用しているスーツは、イタリア製のブリオーニである。イタリアでは最高評価を得た事もある、高級ブランドである。
1995年に公開されたピアース・ブロスナン主演の『007/ゴールデンアイ』からクレイグ初主演の本作品まで、5作品連続で採用された。カジノのシーンが多くタキシード姿のボンドが堪能できる他、ラストのホワイトを捕えようとするシーンも、ブリオーニ製のスーツを着用している。英国紳士としてのボンド像に良く合うブランドだったと、ファンからの評価も高い。
『007/カジノ・ロワイヤル』のヴェネツィアの建物崩壊シーンはスタジオのジオラマ撮影

ヴェネツィアにて、ボンドがホワイトの部下達と闘った末に建物が水没していくシーンがある。ボンドは敵を追い詰める為に、建物の浮袋を銃で破壊し、建物を崩壊させた。
ヴェネツィアは、沼地に大量に打ち込まれた杭の上に街が築かれており、その杭が腐ってくると街全体が沈んでしまう為、それぞれの建物が浮袋で支えられている。耐震構造の基準が非常に厳しい日本とは、異なる街づくりである。
このシーンは、実際にはロンドン西部のパインウッドスタジオで、本物を1/3に再現したセットで撮影された。
『007/カジノ・ロワイヤル』でボンド役に起用されたダニエル・クレイグはシークレットブーツを着用

「ティエラ計画」をその目で確かめた後、砂漠の中を道路を目指して歩くカミーユ(左)とボンド(右)。並んで歩くと、身長差があまり無い事が分かる。
主演のクレイグの身長は、178cmである。『007/カジノ・ロワイヤル』にてジェームズ・ボンド役に起用された当初、「ジェームズ・ボンドなのに背が低い」という批判を受けた事があった。
これは、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーを始め、歴代の主演俳優達が180cm超の高身長であった為だ。178cmは、日本人の平均身長から見ると十分に背が高いと思えるが、競演する敵役や、ボンドガール達も長身である事が多く、バランスを取る為にシークレットブーツ(シークレットヒールとも呼ぶ)を履いている事があったという。これは、本作のボンドガールであったジェマ・アータートンが後に暴露した事である。もっともクレイグ自身は、その事を特に気にしてはいないが、劇中でマティスに「薬なら何でもあるぞ。睡眠薬とか、背を伸ばす薬とか」などとからかわれるシーンがあった。
火事で『007/カジノ・ロワイヤル』の解体中のセットなどが燃えた
2006年7月30日ロンドン郊外のパインウッド撮影所で火災が発生し、撮影を終えた『007/カジノ・ロワイヤル』の解体中のセットなどが灰になってしまった。
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007シリーズの歴代ボンドガールまとめ
007シリーズとは、英国秘密情報部のエージェント「ジェームズ・ボンド」の活躍を描いた小説、および映画シリーズである。原作は作家のイアン・フレミングが1953年に生み出した小説『カジノ・ロワイヤル』が初作品で、映画はショーン・コネリーがボンドを演じた1962年の『007は殺しの番号』から始まった。本作には、毎回入れ替わる形で表れてはジェームズのパートナーとして活躍するヒロイン、通称「ボンドガール」が存在する。グラマラスで魅力的なボンドガールが登場することも、本シリーズも見所である。
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目次 - Contents
- 007シリーズの概要
- 裏設定・都市伝説・トリビアについて
- 007シリーズ全体の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 原作者のイアン・フレミングはジェームズ・ボンドの権利をたった1000ドル(約8万円)で売却した
- 原作のボンドは高血圧
- Mはイアン・フレミングの母親のニックネーム
- 10月5日は「ジェームズ・ボンドの日」
- ボンドのモデルは原作者自身
- 2012年ロンドンオリンピックの開会式でボンドがエリザベス2世女王をエスコート
- 007以外の00要員が作中に登場する場面はほとんどない
- ボンドの愛銃はワルサーPPK
- スピルバーグは「007」監督を希望するも断られた
- クエンティン・タランティーノも007を撮りたがっていた
- プロデューサーを務めるマイケル・G・ウィルソンはキャストとして劇中に登場する
- MI6の初任給は年間2万4500ポンド(約308万円)
- インディの父親ヘンリー・ジョーンズ役を007の初代俳優であるショーン・コネリーに依頼した理由はスピルバーグが007シリーズを作りたいとルーカスに提案したのが始まり
- ショーン・コネリーは引退後、ジェームズ・ボンドではなくヘンリー・ジョーンズ役が生涯で一番好きな役だと語っている
- Qは『死ぬのは奴らだ』、『カジノ・ロワイヤル』、『慰めの報酬』を除くすべてに出演している
- フレミングの小説にはQは登場しない
- イアン・フレミング自身を題材にした映画『スパイメーカー』の主役はショーン・コネリーの息子ジェイソン・コネリー
- スティーヴン・セガールはスタントアクション指導中にショーン・コネリーの手首を骨折させてしまったことがある
- 昔は007を「ゼロゼロセブン」と読んでいた
- コネリー=ボンド時代の数作品のオープニングシーンはスタント・コーディネーターのボブ・シモンズが演じていた
- 『007/ドクター・ノオ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- シリーズ第1作は100万ドルというシリーズ中最も低予算で製作された
- 『007/ドクター・ノオ』の初公開の1963年当時の邦題は『007は殺しの番号』
- 『007/ロシアより愛をこめて』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/ロシアより愛をこめて』のポスターの手はジェームズ・ボンドの手ではなく水野晴郎の手
- 『007/ロシアより愛をこめて』の初公開時のタイトルは『007/危機一発』
- 『007/ゴールドフィンガー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ゴールドフィンガーは原作者イアン・フレミングの隣人
- ショーン・コネリーはレーザーのシーンで本当に股を火傷するところだった
- 『007は二度死ぬ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 日本が舞台の007、『007は二度死ぬ』がある
- 『女王陛下の007』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ボンドは結婚したことがある
- 『007/死ぬのは奴らだ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/死ぬのは奴らだ』の曲はポール・マッカートニー
- 『007/黄金銃を持つ男』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/黄金銃を持つ男』で敵役を演じたクリストファー・リーは原作者イアン・フレミングと従兄弟
- 『007/私を愛したスパイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/私を愛したスパイ』のジョーズ役の候補としてジャイアント馬場が考えられていた
- 『007/カジノ・ロワイヤル』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/カジノ・ロワイヤル』のボンドのスーツはイタリア製のブリオーニ
- 『007/カジノ・ロワイヤル』のヴェネツィアの建物崩壊シーンはスタジオのジオラマ撮影
- 『007/カジノ・ロワイヤル』でボンド役に起用されたダニエル・クレイグはシークレットブーツを着用
- 火事で『007/カジノ・ロワイヤル』の解体中のセットなどが燃えた
- ダニエル・クレイグがロンドンの古本屋で『カジノ・ロワイヤル』の初版本を買おうとしたことからボンドに決まったとスクープされた
- 『007/慰めの報酬』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/慰めの報酬』のカミーユのイブニングドレスはプラダ製
- ほぼノースタントのアクションシーン
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でのマドレーヌの回想シーンと子役の体当たりの熱演
- 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の直前にダニエル・クレイグが中佐に