マニアックな007シリーズの裏設定・都市伝説・トリビアまとめ

007シリーズとは、イアン・フレミングによる架空の英国秘密情報部のスパイ・ジェームズ・ボンドを主人公とする小説シリーズ、およびそれを原作とした映画シリーズである。日本では「007シリーズ」と呼ばれる。ここでは、10月5日はジェームズ・ボンドの日に制定されているというトリビアや、ボンドには結婚歴があるという設定、名監督のスティーブン・スピルバーグやクエンティン・タランティーノが007の映画を撮りたがっていたといったさまざまな雑学をまとめた。

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ヴェネツィアにて、ボンドがホワイトの部下達と闘った末に建物が水没していくシーンがある。ボンドは敵を追い詰める為に、建物の浮袋を銃で破壊し、建物を崩壊させた。
ヴェネツィアは、沼地に大量に打ち込まれた杭の上に街が築かれており、その杭が腐ってくると街全体が沈んでしまう為、それぞれの建物が浮袋で支えられている。耐震構造の基準が非常に厳しい日本とは、異なる街づくりである。
このシーンは、実際にはロンドン西部のパインウッドスタジオで、本物を1/3に再現したセットで撮影された。

『007/カジノ・ロワイヤル』でボンド役に起用されたダニエル・クレイグはシークレットブーツを着用

「ティエラ計画」をその目で確かめた後、砂漠の中を道路を目指して歩くカミーユ(左)とボンド(右)。並んで歩くと、身長差があまり無い事が分かる。

主演のクレイグの身長は、178cmである。『007/カジノ・ロワイヤル』にてジェームズ・ボンド役に起用された当初、「ジェームズ・ボンドなのに背が低い」という批判を受けた事があった。
これは、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーを始め、歴代の主演俳優達が180cm超の高身長であった為だ。178cmは、日本人の平均身長から見ると十分に背が高いと思えるが、競演する敵役や、ボンドガール達も長身である事が多く、バランスを取る為にシークレットブーツ(シークレットヒールとも呼ぶ)を履いている事があったという。これは、本作のボンドガールであったジェマ・アータートンが後に暴露した事である。もっともクレイグ自身は、その事を特に気にしてはいないが、劇中でマティスに「薬なら何でもあるぞ。睡眠薬とか、背を伸ばす薬とか」などとからかわれるシーンがあった。

火事で『007/カジノ・ロワイヤル』の解体中のセットなどが燃えた

出典: www.yamaguchi.net

2006年7月30日ロンドン郊外のパインウッド撮影所で火災が発生し、撮影を終えた『007/カジノ・ロワイヤル』の解体中のセットなどが灰になってしまった。

ダニエル・クレイグがロンドンの古本屋で『カジノ・ロワイヤル』の初版本を買おうとしたことからボンドに決まったとスクープされた

出典: blog.livedoor.jp

ダニエル・クレイグがロンドンの古本屋でイアン・フレミングによる『カジノ・ロワイヤル』の初版本を買おうとしたことからボンドに決まったとスクープされた。

『007/慰めの報酬』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『007/慰めの報酬』は2008年公開の007シリーズの第22作目。ダニエル・クレイグがMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じた2作目の作品である。

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『007/慰めの報酬』のカミーユのイブニングドレスはプラダ製

グリーンの資金パーティにて。離れた所からグリーンの様子を伺っているカミーユ。

カミーユが、グリーンの資金パーティに現れた時に着用していた黒いドレスは、イタリアの高級ブランド、プラダである。ボンドが着用するスーツ、トムフォードとつり合いの取れた高級なドレスを、という事で選ばれた。シンプルだが、綺麗な彼女の肌に良く似合うドレスだ。
ちなみにカミーユを演じたオルガ・キュリレンコは、ウクライナ出身の女優。カミーユはロシア人とボリビア人の混血という設定なので、役作りの為に日焼けで肌を小麦色にしたという。従来のボンドガールとは違って性的魅力は抑え気味だが、ボンドと共に闘うカミーユは、クレイグ版の「ジェームズ・ボンド」シリーズの中では特に人気の高い女性キャラクターである。

ほぼノースタントのアクションシーン

イタリアにて、ホワイトをMの元に連行する為にアストンマーティンを操るボンド。敵の銃撃を受けて、車のドアが外れた直後のシーン。

「ジェームズ・ボンド」シリーズといえば、派手なアクションシーンが売りのひとつ。一部のカーチェイスシーンを除いて、その殆どが主演のクレイグ自身が演じたものである。
危険と隣り合わせの激しいアクションシーンを、スタントマンを極力使わずに俳優自身が演じるのは、「ジェームズ・ボンド」シリーズでは通例である。それらの緊迫感が生み出すリアリティーが、作品により一層の臨場感を与えているのだ。

『007 スカイフォール』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『007 スカイフォール』は2012年公開の007シリーズの第23作目。ダニエル・クレイグがMI6諜報員ジェームズ・ボンドを演じる3作目の作品である。

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シルヴァの活動拠点のモデルは軍艦島

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