花京院典明(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
花京院典明(かきょういん のりあき)とは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部『スターダストクルセイダース』の登場人物であり、紐状になれる遠距離型スタンド「ハイエロファント・グリーン」の使い手。17歳の高校生。
DIOの刺客だったが、承太郎に敗れた後は命を救われ、ジョースター一行の旅の仲間のひとりとなる。控え目な性格だが、友情に厚く仲間との和を重んじる。DIOとの戦いで「ザ・ワールド」のスタンド能力の秘密を解き明かした後、死亡する。
承太郎の母親。ジョセフの娘。1989年時点で45歳。明るく前向きな性格で、息子の承太郎を溺愛している。
DIOが蘇った影響で自身にもスタンドが発生し害となり、50日後には昏睡状態で死亡する危機に瀕してしまう。
花京院も承太郎たちの旅に同行する事を申し出て、ホリィに対し好意的な意見を寄せている。
DIO
吸血鬼。一世紀以上にもわたるジョースターの血統にとっての宿敵。第3部では、首から下はジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取って生き永らえている。時を止めるスタンド「ザ・ワールド」の使い手。
第3部のラスボスであり、花京院の旅路はDIOに対する恐怖を克服し、乗り越えるためのものだった。DIOのスタンド能力の秘密を見破り、花京院は死亡する。
花京院典明の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「空条承太郎 本日中にきさまを殺す わたしの幽波絞(スタンド)で! 花京院典明」
DIOの刺客としてやってきた花京院が、承太郎の左足を密かにスタンド攻撃で切った後に「このハンカチで応急手当をするといい」と渡したハンカチを開くと「空条承太郎 本日中にきさまを殺す わたしの幽波絞(スタンド)で! 花京院典明」と、殺害予告が書いてあった。
堂々と証拠の残る大胆な予告をし、本来「幽波紋」と書くべきところを「幽波絞」と誤字までしていたため、ファンの間では有名な文言である。なお現在発刊されているコミックスやアニメ版では、この誤字は修正済である。
「『悪』? 『悪』とは敗者のこと…『正義』とは勝者のこと………生き残った者のことだ。過程は問題じゃあない。敗けたやつが『悪』なのだ」
エメラルド・スプラッシュを食らいながらも立ち上がってきた承太郎が「『悪』とはてめー自身のためだけに、弱者を利用しふみつけるやつのことだ!!」と叫ぶと、それに対し花京院は「『悪』? 『悪』とは敗者のこと…『正義』とは勝者のこと………生き残った者のことだ。過程は問題じゃあない。敗けたやつが『悪』なのだ」と反論する。
直後に承太郎が「敗者が『悪』。やっぱりてめーのことじゃねーか」と反撃し勝利するのだが、この「負けた者が悪」理論は、のちに花京院だけでなくダービー兄弟の口からも言及されている。
「ひきちぎると、くるいもだえるのだ。喜びでな!」
「タワーオブグレー」との戦いで、「タワーオブグレー」が勝ち誇り「おれに舌をひきちぎられると、くるいもだえるンだぞッ! 苦しみでなァ!」と叫び襲いかかってきた時、花京院はあらかじめ張り巡らせていた「法皇の結界」で敵スタンドを捕らえ、引き千切りつつ「わたしの『法皇の緑』は…ひきちぎると、くるいもだえるのだ。喜びでな!」と返した。「タワーオブグレー」は花京院の舌を引き千切るつもりが、逆に花京院の作戦に引っかかり全身を引き千切られて敗北したのである。
「レロレロレロレロレロレロレロレロ」
承太郎が花京院に化けたラバーソールに勝利後、本物の花京院と列車に乗っているシーン。食事中、承太郎がチェリーを残したため「JOJO。そのチェリー食べないのか? ガッつくようだがぼくの好物なんだ…………くれないか?」と催促してチェリーを口に入れた花京院は、どういう訳か偽者の花京院と同様にチェリーを舌で「レロレロレロレロレロレロレロレロ」と延々転がして遊んでいた。偽者の異常行動のひとつだったものを、本物の花京院も行っていると判明する場面である。
「鏡に『中の世界』なんてありませんよ…ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」
鏡のスタンド「ハングドマン」と戦い、ポルナレフと共にトラックで一時逃走中のシーンで、ポルナレフは「鏡の世界なんてどうやって攻撃すればいいのだ?」と悩む。それに対し花京院は「鏡に『中の世界』なんてありませんよ…ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」と冷静に反論する。ポルナレフに「『スタンド』があるなら『鏡の中の世界』だってあるだろ!」と言われても花京院はかたくなに「ないです」と一蹴する。しかしこの現実的な花京院の考えから、「ハングドマン」の正体が実は光の反射を利用して襲ってくるスタンドである事が判明し、反撃への突破口となる。
余談になるが、第4部『ダイヤモンドが砕けない』において、500万円の宝くじが当たった時に虹村億泰が「やったァーッ。メルヘンだッ! ファンタジーだッ! こんな体験できるやつは他にいねーっ」と叫び、大喜びする場面がある。
また第5部『黄金の風』には、主人公ジョルノたちを襲ってくる暗殺チームの中に、「鏡の中の世界」を作り出し、犠牲者を引きずり込んで襲うスタンド「マン・イン・ザ・ミラー」の使い手イルーゾォが登場する。
「『我が名は花京院典明』『我が友人アヴドゥルの無念のために。左にいる友人ポルナレフの妹の魂のやすらぎのために』『死をもってつぐなわせてやる』」
ポルナレフの妹の仇であるJ・ガイルとの戦いの時のセリフ。大勢の人間を呼びつけ、彼らの瞳の中を高速で移動する「ハングドマン」だったが、花京院はポルナレフがやったように「『我が名は花京院典明』『我が友人アヴドゥルの無念のために。左にいる友人ポルナレフの妹の魂のやすらぎのために』『死をもってつぐなわせてやる』」と、堂々と名乗りを上げ金貨を取り出した。
皆の視線が金貨に集中したため、「ハングドマン」が次に移る軌道を読んだポルナレフによって切り刻まれるJ・ガイル。その逆転の布石を打った花京院の頭脳と機転が光る名シーンである。
「だからこのゲームでこの花京院典明に、精神的動揺による操作ミスは決してない! と思っていただこうッ!」
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目次 - Contents
- 花京院典明のプロフィール・人物像
- 花京院典明の来歴・活躍
- エジプト旅行中、DIOと遭遇
- vs空条承太郎
- 空条ホリィにスタンドが発現、昏睡状態に
- vsグレーフライ
- vsラバーソール
- vsJ・ガイルとホル・ホース
- vsズィー・ズィー
- vsエンヤ婆
- vs鋼入りのダン
- vsアラビアファッツ
- vsマニッシュボーイ
- vsミドラー
- vsンドゥール
- vsテレンス・T・ダービー
- vsDIO
- 花京院典明のスタンド:ハイエロファント・グリーン
- スタンドとは
- ステータス
- 能力
- エメラルド・スプラッシュ
- 触脚(法皇の結界)
- 敵内部に侵入
- 花京院典明の関連人物・キャラクター
- 空条承太郎
- ジョセフ・ジョースター
- モハメド・アヴドゥル
- ジャン・ピエール・ポルナレフ
- イギー
- 空条ホリィ
- DIO
- 花京院典明の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「空条承太郎 本日中にきさまを殺す わたしの幽波絞(スタンド)で! 花京院典明」
- 「『悪』? 『悪』とは敗者のこと…『正義』とは勝者のこと………生き残った者のことだ。過程は問題じゃあない。敗けたやつが『悪』なのだ」
- 「ひきちぎると、くるいもだえるのだ。喜びでな!」
- 「レロレロレロレロレロレロレロレロ」
- 「鏡に『中の世界』なんてありませんよ…ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」
- 「『我が名は花京院典明』『我が友人アヴドゥルの無念のために。左にいる友人ポルナレフの妹の魂のやすらぎのために』『死をもってつぐなわせてやる』」
- 「だからこのゲームでこの花京院典明に、精神的動揺による操作ミスは決してない! と思っていただこうッ!」
- 「花京院典明は『法皇の緑』を見て考える! こいつを昔のように誰にも気づかせなくしてやる。そう! DIOの正体をあばき倒すため完璧に気配を消してやろう」
- 「メ…ッセージ……で…す…これが…せい…いっぱい…です。ジョースター…さん。受け取って…ください…伝わって………ください……」
- 花京院典明の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 連載当初、スタンド名は「ハイエロファント・エメラルド」だった
- 花京院典明の下の名前の読みは「てんめい」だった
- ネットで流行っている「花京院クソコラグランプリ」