『アナベル 死霊館の人形』とは2014年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督はジョン・R・レオネッティ。出産を控えたミア・フォームに夫のジョン・フォームから人形が贈られた日の晩、隣家の夫婦が惨殺された。犯人は夫婦の娘、アナベル・ヒギンズとその恋人である。2人はフォーム宅にも侵入し、ミアは腹部を刺され病院に搬送。男は射殺され、アナベルは人形を抱えたまま自殺。この事件を皮切りに様々な怪奇現象がミアたちを襲っていく。実話を基に制作された悪霊の取り憑く人形がもたらすサスペンスホラー。
出典: ameblo.jp
アナベル人形の実物。
実話に基づいたストーリーではあるが、すべてが実話ではない。1968年に看護学生に与えられた人形がアナベル人形であったという事実は存在している。学生たちの名前は違うが、人形を受け取ってから看護学生の身に超常現象が起こり始め、霊媒師に見せたところ7歳で亡くなったアナベル・ヒギンズという少女が取り憑いていると言われていた。だが人形が人の命を狙ったような出来事の記実が存在しているわけではない。また実際のアナベル人形は絵本に登場するキャラクターを模した見た目をしており、映画のように木製ではなく布製の人形。そして奪ったとされている命の数も映画のように多くの人のものではなく1名である。
『アナベル 死霊館の人形』の主題歌・挿入歌
OP(オープニング):Joseph Bishara「Annabelle Opening」
映画のオープニングで使用されている楽曲。「死霊館シリーズ」や「インシディアスシリーズ」の音楽を手がけているジョゼフ・ビシャラによる楽曲。歌声は入っておらず、不穏な空気の漂うオープニングとなっている。まだ見ぬミアたちの身に起きる悪い予感を助長させる音が響く。途中から子供部屋を想起させる音が聞こえてくるが、その背後では不穏な音が鳴り続いており、波が押し寄せるようにして恐怖の迫り来る演出がされ、オープニングが終わる頃には僅かな解放がもたらされる。
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目次 - Contents
- 『アナベル 死霊館の人形』の概要
- 『アナベル 死霊館の人形』のあらすじ・ストーリー
- アナベル・ヒギンズとその恋人による襲撃
- アナベル人形に取り憑いた悪魔によって蝕まれていくミアの精神
- 絶望の中で体現された最も尊い愛
- 『アナベル 死霊館の人形』の登場人物・キャラクター
- フォーム家
- ミア・フォーム(演:アナベル・ウォーリス)
- ジョン・フォーム(演:ウォード・ホートン)
- 事件関係者
- ペレズ神父(演:トニー・アメンドーラ)
- エブリン(演:アルフレ・ウッダード)
- クラーキン刑事(演:エリック・ラディン)
- ヒギンズ家
- シャロン・ヒギンズ(演:ケリー・オマリー)
- ピート・ヒギンズ(演:ブライアン・ホウ)
- アナベル・ヒギンズ(演:ツリー・オトゥール)
- 幼き頃のアナベル・ヒギンズ(演:ケイラ・ダニエルズ)
- アパートの住民
- ロバート(演:ガブリエル・ベイトマン)
- ナンシー(演:シャイロ・ネルソン)
- 医療関係者
- デビー(演:モルガンナ・メイ)
- メアリー(演:ミシェル・ロマノ)
- フラー(演:クリストファー・ショー)
- バーグアー医師(演:イヴァル・ブロガー)
- 『アナベル 死霊館の人形』の用語
- 死霊館ユニバース
- チャールズ・マンソン
- ヘルター・スケルター
- 『アナベル 死霊館の人形』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ペレズ「恐れを抱くのは目を背けているから。自分の不安に立ち向かいましょう。恐怖を創りだすのは自分自身だからです。」
- エブリン「あなたにも務めがある。家族を守ること。バカげてなんかいない。自分を信じなさい。務めを果たすの。」
- ペレズ「神が全霊を傾けた傑作。それは母の愛です。」
- 『アナベル 死霊館の人形』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画の撮影用の窓にできた3本の指跡
- 優れた人材で構成された集団を目指す死霊館ユニバースの制作チーム
- アナベル人形にまつわる実話と創作内容の違い
- 『アナベル 死霊館の人形』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Joseph Bishara「Annabelle Opening」
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