『アナベル 死霊館の人形』とは2014年に公開されたアメリカのホラー映画である。監督はジョン・R・レオネッティ。出産を控えたミア・フォームに夫のジョン・フォームから人形が贈られた日の晩、隣家の夫婦が惨殺された。犯人は夫婦の娘、アナベル・ヒギンズとその恋人である。2人はフォーム宅にも侵入し、ミアは腹部を刺され病院に搬送。男は射殺され、アナベルは人形を抱えたまま自殺。この事件を皮切りに様々な怪奇現象がミアたちを襲っていく。実話を基に制作された悪霊の取り憑く人形がもたらすサスペンスホラー。
クラーキン刑事(演:エリック・ラディン)
出典: ameblo.jp
左の男性。
フォーム宅に事情聴取にきた刑事。フォーム夫妻を殺害した2人組がアナベルと、その恋人であることをミアたちに告げる。クラーキンはミアたちに、彼らが悪魔への忠誠を証明するために殺人を犯したことや、悪魔崇拝に関する説明をしていった。更に詳しく調べてミアに知らせようとするクラーキンであったが、ミアは事件の話を聞きたくないと言いクラーキンの申し出を一度拒否する。しかしリアを守ることを誓った彼女は、後日自らクラーキンに連絡をし詳細を聞くことにした。
ヒギンズ家
シャロン・ヒギンズ(演:ケリー・オマリー)
吹替:土門敬子
ピートの妻であり、アナベルの母親。子供は授かり物と彼女は言う。ヒギンズ夫妻はミアやジョンと親しげに話す間柄であった。穏やかな雰囲気の女性。深夜に聞こえた彼女の叫び声で、ミアは目を覚ます。シャロンたちの寝室がミアたちの寝室と隣接しており、ベッドの上で怯えるシャロンの様子が窓から見えていた。ピートが先にアナベルたちに殺害され、シャロンはその光景を間近で目撃することとなる。その後、彼女もアナベルの恋人である男性に殺害された。
ピート・ヒギンズ(演:ブライアン・ホウ)
吹替:桂一雅
シャロンの夫であり、アナベルの父親。シャロンもアナベルと同じように家出してしまうのではないかと心配している。本人は隠しているようだが、シャロンにはそのことがバレていた。少しの間、シャロンの姿が見えなくなるだけでもピートは不安になるようである。リアの出産前、ヒギンズ夫妻とミア、ジョンの4人で会話をしていた時に、ピートは赤ん坊の名前は決まっているのかと尋ねていた。この時ジョンは男ならジョン、女ならフィリスとピートに返している。
アナベル・ヒギンズ(演:ツリー・オトゥール)
出典: happyeiga.com
家出をして2年が経つヒギンズ夫妻の一人娘。その後カルト教団に入り、悪魔への忠誠を誓うため両親の殺害と自ら命を断つことを恋人と決行した。白いワンピースのような服を纏い、ヒギンズ家とフォーム家を襲撃。ミアが子供部屋に置いたアナベル人形を抱えたまま自身の首を切り、血で印を壁に残して死亡した。アナベルたちの起こした事件はニュース番組で放送され、チャールズ・マンソンの率いるカルト教団を連想させる事件として報じられている。
幼き頃のアナベル・ヒギンズ(演:ケイラ・ダニエルズ)
出典: happyeiga.com
奥に立っている少女。
ミアたちの引っ越したアパートの部屋で、幼い頃の姿のまま現れる。幼いアナベルはミアのいる部屋の外から彼女を静かに見て立っていた。部屋のドアが閉まりかけたのを合図に、ミアに向かって走り出す。そしてミアのいる部屋に入った瞬間、子供の姿から大人のアナベルへと変化し、ミアに触れそうな距離まで走ってきたところで姿を消した。
アパートの住民
ロバート(演:ガブリエル・ベイトマン)
ミアたちが引っ越したアパートに住む少年。階段に座って人形を抱えるナンシーのそばで、ロバートが絵を描いていたところを、ミアが階段を降りるために声をかける。初対面のミアと話そうとするナンシーに対し、知らない人と口をきいてはダメだと止めようとするロバート。以前に何かあった可能性が窺えるが詳細は明かされていない。いつか友達になりたいと言いながら去っていくミアの後ろ姿を、ロバートは顔を上げて静かに見ていた。
ナンシー(演:シャイロ・ネルソン)
ミアたちが引っ越したアパートに住む少女。ミアがリアを連れて散歩に行くため、階段を降りているところで出会う。絵を描くロバートのそばでナンシーは人形を抱えていた。ロバートに止められながらもミアと話そうとするが、その度にロバートに遮られため息をつくナンシー。ミアも人形を持っていると話すことから、ナンシーは彼女に興味を示していた。
医療関係者
デビー(演:モルガンナ・メイ)
冒頭でアナベル人形のことを説明している黒髪の看護学生。シリーズ1作目の『死霊館』で、探偵家のウォーレン夫妻に依頼した際の様子が映し出されている。人形が勝手に動いていたり、中にアナベル・ビギンズの悪霊が取り憑いていることまでを彼女は把握していた。人形はミアたちの身に事件が降りかかった後、デビーの母親が娘の誕生日祝いのためにアンティークショップで購入していた。母親はデビーが人を助ける仕事をしていることを誇りに思っている。
メアリー(演:ミシェル・ロマノ)
デビー、フラーと共にアナベル人形に関する話をしているブロンドヘアーの女性。アナベルが自ら両親を殺害したことを知らないメアリーは、両親を失ったアナベルに同情したと話している。また自身が人を救う看護師の立場にあるということを自負しており、アナベルを救おうとしていた。
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目次 - Contents
- 『アナベル 死霊館の人形』の概要
- 『アナベル 死霊館の人形』のあらすじ・ストーリー
- アナベル・ヒギンズとその恋人による襲撃
- アナベル人形に取り憑いた悪魔によって蝕まれていくミアの精神
- 絶望の中で体現された最も尊い愛
- 『アナベル 死霊館の人形』の登場人物・キャラクター
- フォーム家
- ミア・フォーム(演:アナベル・ウォーリス)
- ジョン・フォーム(演:ウォード・ホートン)
- 事件関係者
- ペレズ神父(演:トニー・アメンドーラ)
- エブリン(演:アルフレ・ウッダード)
- クラーキン刑事(演:エリック・ラディン)
- ヒギンズ家
- シャロン・ヒギンズ(演:ケリー・オマリー)
- ピート・ヒギンズ(演:ブライアン・ホウ)
- アナベル・ヒギンズ(演:ツリー・オトゥール)
- 幼き頃のアナベル・ヒギンズ(演:ケイラ・ダニエルズ)
- アパートの住民
- ロバート(演:ガブリエル・ベイトマン)
- ナンシー(演:シャイロ・ネルソン)
- 医療関係者
- デビー(演:モルガンナ・メイ)
- メアリー(演:ミシェル・ロマノ)
- フラー(演:クリストファー・ショー)
- バーグアー医師(演:イヴァル・ブロガー)
- 『アナベル 死霊館の人形』の用語
- 死霊館ユニバース
- チャールズ・マンソン
- ヘルター・スケルター
- 『アナベル 死霊館の人形』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ペレズ「恐れを抱くのは目を背けているから。自分の不安に立ち向かいましょう。恐怖を創りだすのは自分自身だからです。」
- エブリン「あなたにも務めがある。家族を守ること。バカげてなんかいない。自分を信じなさい。務めを果たすの。」
- ペレズ「神が全霊を傾けた傑作。それは母の愛です。」
- 『アナベル 死霊館の人形』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 映画の撮影用の窓にできた3本の指跡
- 優れた人材で構成された集団を目指す死霊館ユニバースの制作チーム
- アナベル人形にまつわる実話と創作内容の違い
- 『アナベル 死霊館の人形』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Joseph Bishara「Annabelle Opening」
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