NG(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『NG』とは、2018年にエクスペリエンスから発売された、PlayStation Vita向けホラーアドベンチャーゲーム。『心霊ホラーADVシリーズ』の第2作目。同シリーズ作品の『死印』や『死噛 ~シビトマギレ~』と世界観を共有している。
物語の舞台は1999年の東京都神座区。主人公・鬼島空良(きじま あきら)が、少女人形の怪異・かくやによって巻き起こされる怪異事件に、協力者と共に立ち向かっていく。
ジャパニーズホラー的恐怖を織り込んだストーリーラインと、個性的なキャラクターが作品の魅力だ。

アンダーグラウンドマッチ

空良が天生目の紹介で行っていたアルバイトで、略称は「アングラマッチ」。
やくざが取り仕切っている賭け試合で、ルール無用の喧嘩試合。格闘技の選手崩れも多数参加していることが作中にて語られている。
空良は類まれなる戦闘センスと反射神経、そして強靭なフィジカルと異様なまでの集中力を駆使し、過去5回の優勝と全戦全勝という記録を打ち立てていた。

ワンダーラビッツ

アイドル・来瀬ももの大ヒットソングであり、彼女が主演を務めた映画「放課後の怖い噂」の主題歌でもあった。来瀬のファンである愛海もこの歌をかなり気に入っており、空良の携帯電話の着信音にしてしまうほど。
また、天生目も来瀬自体はどうでもいいものの、歌は気に入っているため、時折口ずさむ様が見られている。

『NG』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

『心霊ホラーADVシリーズ』お馴染みの能力値設定は『NG』だと隠し要素

『NG』にも、『心霊ホラーADVシリーズ』全編において、キャラクターに設定されているお馴染みの「能力値設定」は存在。
フレーバーテキストでしかないこの能力値の設定だが、今回最初から閲覧することができない。第6章終盤で、それまで「ジャッジシステム」で高めてきた好感度が一定以上のメンバーのみが追加情報として公開されるのだ。

隠し要素となっているだけあって、今作の能力値設定は、簡単に確認できる『死印』や『死噛 ~シビトマギレ~』より凝った内容。エクスペリエンスが得意とするDRPGらしさをふんだんに盛り込んでおり、能力値の他に、技能やクラス、装備品なども設定されていた。
尚、判明する中で最も総合的な能力値が高いのは空良、最も低いのが丸橋となっている。

生存者によって変化するエンディング

特殊バッドエンドに繋がるクライシスチョイス

『NG』のエンディングは「グッド」「ノーマル」「バッド」の3種類となっている。その到達条件は以下の通り。

・グッド→同行可能なメンバー全員が生存している
・ノーマル→番とロゼ、天生目と葉月のいずれか1人でも死亡している
・バッド→天生目と葉月の両者が死亡している

ノーマルとバッドの条件のみが特殊で、番とロゼは両者死んでいても、天生目か葉月がどちらか残っていれば、バッドエンドに行くことはない。しかし、天生目と葉月が両者共に死んでいた場合は、番とロゼが生存していても、強制的にバッドエンド。逆に、うらしま女と金時の首太郎で天生目と葉月が死亡していないと、バッドエンドには行けないとも解釈可能。バッドエンドが見たい場合は、序盤のうちに条件を満たさなければならないため、注意して進行する必要がある。

尚、第2章序盤のクライシスチョイスにて「警察に任せる」を選択してしまうと、特殊なバッドエンドに直行してしまう。当然こちらのバッドエンドに到達すると物語はそこで終了(ゲームオーバー扱い)になるが、専用のスチルが存在。そのため、ギャラリーコンプリートのためには通る必要がある。

作中で判明する『心霊ホラーADVシリーズ』キャラクターのその後

メリイがモチーフになっている来瀬もものグラビア

『NG』は『心霊ホラーADVシリーズ』第2作目だが、作中時系列的には最も未来に位置する作品となっている。その影響からか、本作には第1作目『死印』や第3作目『死噛 ~シビトマギレ~』に登場した人物たちの一部が、今どのような活動をしているのかを伺える描写が登場。
話題が出される人物と、何をしているのかは以下の通り。

・八敷一男→怪異事件に未だ深く関わっている(尚、今作ではまだ第3作目で明かされた「怪医家」という名称はない)
・真下悟→怪異事件を主に請け負う探偵となっており、番の息子が死んだ怪異事件の解決にも関わっている
・渡辺萌→オカルト雑誌「月刊オーパーツ」にて、「モエっち」というペンネームで記者のアルバイトを行っている
・柏木愛→アイドルグループ「ラブ&ヒーロー」の活動を継続中で、高い人気を誇るグループとなった
・安岡都和子→那津美の小説も受賞したことがある「安岡文芸賞」の関係者である可能性が高い
・メリイ→都市伝説として一部の人間に知れ渡っており、来瀬ももの衣装やキャラクター性、グラビアのモデル

特に八敷に関しては、物語中にちらほらと彼の存在が示唆される。Dマンの知り合いとしてや、番の息子の事件の関係者であり、彼とロゼの雇い主としても話題に上るなどの扱いが見られた。
また、バッドエンド限定ではあるが、物語中にも登場し、重要な役割を担う。

ワンダーラビッツの歌唱版は公式サウンドトラックに収録

『NG』作中にて度々話題に上り、イベントBGMや空良の着信音などでも耳にする、来瀬ももの大ヒットソング「ワンダーラビッツ」。作中では愛海や天生目、葉月などが口ずさむ様が見られているが、歌唱バージョンはゲーム中ギャラリーから任意で聞くことができない。
このワンダーラビッツの歌唱バージョンは、エクスペリエンスの公式ホームページ通販で販売されていた『心霊ホラーサウンド全集』と『EXP SOUND BOX2022』にて聞ける。更にこのCDには、本楽曲の来瀬歌唱バージョンの他、天生目歌唱バージョンも収録されていた。
ちなみに、天生目のゲーム版声優である佐香智久氏の本職は歌手である。

PlayStation Vita版及びPlayStation 4版で獲得可能なトロフィーの説明文はかくやの言葉

『NG』のPlayStation Vita版及びPlayStation 4版では、実績トロフィーが獲得可能。
この実績トロフィーの詳細文はすべてかくやからの言葉となっており、このトロフィー獲得時の物語に則した内容が記述されている。そのため、かくやの意図している状況になったトロフィーの詳細は嬉しそうだが、そうでない場合は不機嫌になっていた。

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