NG(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『NG』とは、2018年にエクスペリエンスから発売された、PlayStation Vita向けホラーアドベンチャーゲーム。『心霊ホラーADVシリーズ』の第2作目。同シリーズ作品の『死印』や『死噛 ~シビトマギレ~』と世界観を共有している。
物語の舞台は1999年の東京都神座区。主人公・鬼島空良(きじま あきら)が、少女人形の怪異・かくやによって巻き起こされる怪異事件に、協力者と共に立ち向かっていく。
ジャパニーズホラー的恐怖を織り込んだストーリーラインと、個性的なキャラクターが作品の魅力だ。
吉走寺駅近辺にある、那津美が経営するバー。那津美がホラー作家の片手間に経営しているため、常連以外が訪れることはほぼ無い。
物語では、主に空良と仲間たちが拠点や待ち合わせ場所として利用することが多数。
尚、このバーは元々、作中で既に死亡している那津美の夫が残したもの。那津美が経営が得意ではないのに、バーを閉店しないのは、夫の形見であるから残したい、という気持ちからである。
八真都神宮

吉走寺にある、安産と健康の水神が祀られた神社。境内近辺は広い自然公園のようになっていて、吉走寺に住む人々の憩いの場となっている。
公園の中には浦島池という大きな池沼があり、その中心には離れ小島・竜宮島と、玉手堂という神宮の本堂が存在。竜宮島は浦島池のボート乗り場にある手漕ぎボートで向かうことが可能で、そこまで距離はない。
物語開始以前から来瀬もものライブを行う予定であったが、物語開始直後に発生した殺人事件の影響で夜間は閉鎖されることとなる。神宮内で夜間に行うはずであったライブも中止となった。
金時町

吉走寺駅北側の住宅街。送信線が張られた大きな鉄塔・金時塔と、その傍にある小さな祠がランドマーク。
あまりおいしくないと言われてしまう名物きんとき饅頭が有名。
昔は2本の杉の大木・金時杉を御神木として称える村・金時村であった。地主は大石家で、村人は彼らに対して逆らうことはできなかったという。
弥勒邸

吉走寺郊外にある、ホラー絵本作家・弥勒夜雲の邸宅。しかし、物語開始時点で弥勒は既に死亡しており、物語中では誰も住んでいない無人の状態となっている。
古い屋敷のためか、インターホンの類はない。
ムーンタワー

神座駅近辺に、大手建設会社・住井グループによって建造された高層ビル。住井グループのオフィスもここにある。
特徴的な照明によってライトアップされており、その大きさもあってか否が応でも目立つ。
桃井デパート

物語開始10年前、ムーンタワーがあった場所に存在したという老舗の百貨店。クリスマス直前に火災で焼けてしまった後に、その跡地は住井グループによって買収され、ムーンタワーが建設された。
火災の原因は当初照明器具からの発火や漏電が疑われていたものの、実は住井グループ関係者による放火であることが判明する。
怪異と超常現象
怪異

空良と天生目に迫る怪異
『NG』において、空良や仲間たちが対峙することになる、超常現象の存在。
現世に恨みや無念を抱いて死んだ魂が変異し、生きた人間に対して強い憎しみを抱いている。また、恐怖を糧にするという特性もあり、憎しみも相まって人間に害を成そうとすると推測されていた。
尚、本作に登場する怪異は、ツクヨミ鬼とDマンを除いて、全員が女性の魂の変異したものであり、何らかのおとぎ話がモチーフという共通点がある。
人形怪異

少女人形の姿をした怪異であり、今作においては主に「かくや」こと「かぐや人形」のことを指す。
詳細なことは不明だが、強い力を持った存在で、恨みや無念を抱いて死んだ魂を怪異と成す能力を持つ。また、怪異ではあるが、誰かの魂が転じて生まれたものではなく、最初から怪異として生まれた存在。
この人形怪異が複数体活動を開始すると、多くの魂を怪異と成して、生者に死を振りまく行進「百鬼夜行」を行うのではないかと、作中にて推測されている。しかしこれらもあくまで作中人物の推測であり、少なくとも『心霊ホラーADVシリーズ』第3作目までに判明していることは極端に少ない。
また、バッドエンディングの描写や、作中でおたけび作家が発した言葉から、今作の主要人物であるムーラン・ロゼもこの人形怪異ではないかと考えられる。
かくやの死の呪い
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『死噛 ~シビトマギレ~』とは、2022年にPlayStation 4とNintendo Switchで発売された、エクスペリエンスのホラーアドベンチャーゲーム。『死印』『NG』に続く同社の『心霊ホラーADVシリーズ』の第3作目で、第1作目の『死印』の続編として位置づけられた作品。 物語の舞台は『死印』の4か月後。怪異を診る専門家「怪医家」として知られるようになった主人公・八敷一男が、H市近郊にある名門学園・近衛原学園に出没する怪異「シビト」が巻き起こす事件に仲間たちと共に立ち向かっていく。
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目次 - Contents
- 『NG』の概要
- 『NG』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 第1章「日常の終わり」
- 第2章「死の遊び 葉月・天生目編 ~うらしま女の噂~」
- 第3章「死の遊び 葉月・天生目編 ~金時の首太郎の噂~」
- 第4章「死の遊び 番・ロゼ編 ~おたけび作家の噂~」
- 第5章「死の遊び 番・ロゼ編 ~殺人桃の噂~」
- 第6章「遊びの落とし前 ~ツクヨミ鬼の噂~」
- エピローグ
- 『NG』のゲームシステム
- 基本情報
- クライシスチョイス
- サバイバルエスケープ
- ブラッドメトリー
- ジャッジシステム
- 怪異の救済
- 恐怖モード
- Dカード探し
- 『NG』の登場人物・キャラクター
- 主人公とその仲間たち
- 鬼島空良(きじま あきら)
- 天生目聖司(あまのめ せいじ)
- 葉月薫(はづき かおる)
- 番直政(ばん なおまさ)
- ムーラン・ロゼ
- 鬼島那津美(きじま なつみ)
- 鬼島愛海(きじま あみ)
- 丸橋満(まるはし みつる)
- 大江麗奈(おおえ れいな)
- 物語に関わる人物
- 来瀬もも(くるせ もも)
- 天生目泰造(あまのめ たいぞう)
- 高村ゆり(たかむら ゆり)
- 山上(やまがみ)
- 清水姫子(しみず ひめこ)
- 倉本安子(くらもと やすこ)
- 大石金子(おおいし かねこ)
- 蒼井翼(あおい つばさ)
- 霧島幸(きりしま さち)
- 美島愛(みしま あい)
- 真鍋花(まなべ はな)
- 石丸昇(いしまる のぼる)
- 石丸将(いしまる まさる)
- 島(しま)
- 香川(かがわ)
- 坂東啓介(ばんどう けいすけ)
- 高田順平(たかだ じゅんぺい)
- 岡山智子(おかやま ともこ)
- 岡山賢治(おかやま けんじ)
- 岡山桃太郎(おかやま ももたろう)
- 瓜田(うりた)
- 鬼島里美(きじま さとみ)
- 弥勒夜雲(みろく やくも)
- 荒玉ヒロ(あらたま ひろ)
- ゲーム外メディアで登場する人物
- 高嶋平(たかしま たいら)
- 丘龍之介(おか りゅうのすけ)
- 墨吉しのぶ(すみよし しのぶ)
- 神戸賢一(こうべ けんいち)
- 『死印』から引き続き登場する人物
- 八敷一男(やしき かずお)
- 渡辺萌(わたなべ もえ)
- 柏木愛(かしわぎ あい)
- 真下悟(ました さとる)
- 安岡都和子(やすおか とわこ)
- メリイ
- 怪異
- かくや
- ゆりちゃん
- うらしま女(うらしまおんな)
- 金時の首太郎(きんときのくびたろう)
- おたけび作家(おたけびさっか)
- 殺人桃(さつじんとう)
- ツクヨミ鬼
- Dマン
- 『NG』のアイテム
- 道具
- 特別な人形
- Dカード
- 『NG』の用語
- 神座区
- はなさき荘
- Bar黒兎
- 八真都神宮
- 金時町
- 弥勒邸
- ムーンタワー
- 桃井デパート
- 怪異と超常現象
- 怪異
- 人形怪異
- かくやの死の呪い
- ブラッドメトリー
- 幽世
- 月刊オーパーツ
- ツクヨミ鬼さん
- 夏越しの戯
- NG
- 組織
- 天生目組
- 住井グループ
- 端午会
- 怪異見聞録
- 怪異見聞録1:Dマン
- 怪異見聞録2:シルシ
- 怪異見聞録3:時空レナルド
- 怪異見聞録4:雨の赤ずきん
- 怪異見聞録5:かくや遊び
- 怪異見聞録6:デビルメール
- 怪異見聞録7:うさぎ島
- 怪異見聞録8:マッハ姫
- 怪異見聞録9:かぐや人形
- 怪異見聞録10:百鬼夜行
- その他の用語
- アンダーグラウンドマッチ
- ワンダーラビッツ
- 『NG』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『心霊ホラーADVシリーズ』お馴染みの能力値設定は『NG』だと隠し要素
- 生存者によって変化するエンディング
- 作中で判明する『心霊ホラーADVシリーズ』キャラクターのその後
- ワンダーラビッツの歌唱版は公式サウンドトラックに収録
- PlayStation Vita版及びPlayStation 4版で獲得可能なトロフィーの説明文はかくやの言葉