NG(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『NG』とは、2018年にエクスペリエンスから発売された、PlayStation Vita向けホラーアドベンチャーゲーム。『心霊ホラーADVシリーズ』の第2作目。同シリーズ作品の『死印』や『死噛 ~シビトマギレ~』と世界観を共有している。
物語の舞台は1999年の東京都神座区。主人公・鬼島空良(きじま あきら)が、少女人形の怪異・かくやによって巻き起こされる怪異事件に、協力者と共に立ち向かっていく。
ジャパニーズホラー的恐怖を織り込んだストーリーラインと、個性的なキャラクターが作品の魅力だ。

第6章に登場する怪異。
物語開始以前の昔に流行った都市伝説と同じ名前を持つが、呼び出せば願いを叶えるという伝承を持ったそれとは別物。
鎖を用いた攻撃を駆使して、空良とその仲間たちを殺そうと襲い掛かる。
その正体は、10年前の火災事件の犠牲者たち。その核となっているのが、火災事件を起こした犯人となっている、住井グループの会長の次男坊・石丸将。つまり、ツクヨミ鬼となった哀れな魂は、死後も自らの死因を作った存在と共にあったという結論に至る。

Dマン

作中にて拾える収集アイテム「Dカード」を全て集めるように、メールで指定してくる謎の怪異。
その正体は、オカルト雑誌「月刊オーパーツ」の編集長であった人物・荒玉ヒロ。怪異を追っているうちに死亡して、自身も怪異になってしまったのだと語る。
Dマンの意味は「デスクマン」からきていると話す。

『NG』のアイテム

道具

『NG』では探索パートの最中に、怪異の情報や対峙する際のヒントの他、様々なアイテムが手に入る。
獲得するのは怪異の犠牲者が身に着けていたものから、怪異由来のもの、一見ゴミやガラクタにしか見えないものまで様々。主にこれらを用いて、怪異と対峙したり、探索を進めることになる。
また、道具には全てに個別のテキストが設定されており、これらの内容をよく読むことで怪異討伐の際に役立つ場合も。
尚、多くの場合アイテムの持ち越しはできず、各章終了時に破棄されてしまう。

特別な人形

第4章にて空良が拾うことになる奇妙な形の人形。
掌に握り込める程度の大きさで、頭はかくやによく似ているが、胴体は数本の縄がくっついているだけ。
実は弥勒一族がかぐや人形を封印するために用いる代物で、左手で霊力を注ぎ込んでかぐや人形に捧げて使う。すると、人形の力が弱まるまでの向こう10年は彼女を鏡の中の世界「幽世」へと封印することができる。

Dカード

『NG』の探索パート中に獲得できる収集アイテム。
探索中に入るDマンからのヒントメールを基に、指定された探索スポットを調べたり、特定の行動を取ることで獲得できる。拾うと記載された「怪異見聞録」というテキストを読むことが可能。
怪異見聞録の内容は主に架空の都市伝説の解説であり、『心霊ホラーADVシリーズ』の第1作目『死印』の事件について触れているものもある。また、怪異見聞録の中には物語の根本や、シリーズ第4作目以降に重要な意味を持っていると推測できるものも存在しているが、現状は内容の詳細が不明な点も多い。
ちなみにDカードは本来、Dマンの生前の姿である荒玉が編集に関わっていたオカルト雑誌「月刊オーパーツ」の、非公式付録。

『NG』の用語

神座区

『NG』の舞台となる東京都の区。物語の中心となるのは、その中の吉走寺(きっそうじ)と呼ばれる場所とその近辺。
空良と仲間たちは、この吉走寺近辺でかつて起きた痛ましい事件の被害者が変異し、人に害をなす存在・怪異と対峙していく。
以下、登場するスポットの詳細について解説する。

はなさき荘

吉走寺駅から少し歩いた場所にある、築20年のボロアパート。空良の自宅。単身用のアパートのためか、部屋数は少ない。
那津美の仕事の関係で預かることが多い愛海が、空良と共に時間をよく過ごす場所でもあり、愛海にとっては2つ目の自宅のようにもなっている。
尚、親友である天生目はこのアパートを「むさくるしい」として、あまり訪れない。

Bar黒兎

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