NG(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『NG』とは、2018年にエクスペリエンスから発売された、PlayStation Vita向けホラーアドベンチャーゲーム。『心霊ホラーADVシリーズ』の第2作目。同シリーズ作品の『死印』や『死噛 ~シビトマギレ~』と世界観を共有している。
物語の舞台は1999年の東京都神座区。主人公・鬼島空良(きじま あきら)が、少女人形の怪異・かくやによって巻き起こされる怪異事件に、協力者と共に立ち向かっていく。
ジャパニーズホラー的恐怖を織り込んだストーリーラインと、個性的なキャラクターが作品の魅力だ。
真鍋花(まなべ はな)
物語の開始30年前に、弥勒によって人形へと改造された少女。年齢は明確に示されてはいないものの、作中描写から小学生であることがわかる。
物語中では「H」とラベリングされたテープに声が録音されており、キジの面をつけた人形として現れる。語った無念は「ひもじい」というものであり、空良はこの言葉を妖怪の名前か何かだと勘違いした。
石丸昇(いしまる のぼる)
大手グループ企業「住井グループ」の会長であった男性。物語開始半年前に死亡している。
桃井デパートの火災やその跡地買収、女性議員・岡山智子(おかやま ともこ)失踪の件など、キナ臭い噂が多い。また、政治方面でも強い力を持っていることが伺え、犯罪行為をもみ消したりなども可能。
ちなみに、愛用の香水は「青鬼」という意味を持つ香水「オグルブルー」。
石丸将(いしまる まさる)

大手グループ企業「住井グループ」の会長・石丸昇の次男坊。物語開始の10年前に発生した桃井デパートの火災事件で死亡している。
大江曰く「札付きのクズ」と称されるレベルの悪漢で、数多くの犯罪行為を繰り返していたのだが、家の力で逮捕を免れていた。
実は火災事件を引き起こした犯人だが、これも石丸昇の力でもみ消され、火災の犠牲者の一人として扱われている。
また、空良の前にかくやに気に入られていた人物であったようで、空良が彼の姿をブラッドメトリーで見た際に、かくやの呪いで生成される口が確認されていた。
島(しま)
住井グループの会社に勤める人物で、階級は本部長。物語開始以前に、怪異・殺人桃によって殺害されている。
会社でもかなり優秀な人間であったことが伺え、彼のデスクには石丸会長から賜ったガラスのトロフィーが飾られていた。
しかし、実は会社の金を横領するという犯罪に手を染めたグループ「端午会」のメンバーの1人。更に殺人桃の正体である岡山を殺害したメンバーでもある。
香川(かがわ)
住井グループの会社に勤める人物で、階級は部長。物語開始以前に、殺人桃によって殺害されている。
愛人が存在し、彼女と密会をするために、カードキーを消火器の近くに隠していた。
島と同様に端午会のメンバーであり、岡山を殺害した場にも居合わせていたことも判明する。
坂東啓介(ばんどう けいすけ)
住井グループの会社に勤める人物で、階級は課長。物語開始前に殺人桃によって殺害されている。
端午会のメンバーではあったのだが、他の端午会メンバーを陥れる準備をしており、デスクの金庫に彼らの弱みとなる情報を集めていた。
端午会メンバーの例に漏れず、岡山殺害の現場に居合わせており、彼女の恨みを買っている。
高田順平(たかだ じゅんぺい)
住井グループの会社に勤める人物で、階級は主任。物語開始以前に殺人桃によって殺害されている。
盗撮の趣味があり、社内の女子トイレや更衣室に仕掛けたカメラで、女子社員の姿を収めていた。
島、香川、坂東とは端午会の仲間という繋がりがあり、岡山の殺害にも関わっていることが後に判明する。
岡山智子(おかやま ともこ)
住井グループと石丸会長に対して疑惑の目を向けていた女性議員。
10年前に発生した桃井デパートの火災で夫・岡山賢治(おかやま けんじ)と、息子の岡山桃太郎(おかやま ももたろう)を亡くしている。その関係で、もみ消された火災の真相と、火災で焼失した桃井デパートの土地売却を調査しており、石丸会長を追っていた。しかし、彼女の存在を良く思っていなかった石丸会長によって処分されており、物語中では行方不明という扱いを受けている。
無念と怨恨を抱いて死んだ魂は怪異となり、自身を殺害し、真相を隠す石丸昇と端午会メンバーを自ら裁く、という情念に囚われることとなった。
ちなみに彼女が怪異となるまでの経緯は、うらしま女こと清水同様に、「ファミ通.com」の前日譚小説で詳しく描写されている。
岡山賢治(おかやま けんじ)
10年前、吉走寺駅前にあったという「桃井デパート」の火災事件で死亡した人物。
怪異「殺人桃」が発生した原因の1つであり、殺人桃の正体である女性の夫。
岡山桃太郎(おかやま ももたろう)
10年前、吉走寺駅前にあったという「桃井デパート」の火災事件で死亡した少年。
怪異・殺人桃が発生した原因の1つであり、殺人桃の正体である女性の息子。
母のことは「桃太郎みたいにカッコいい」と尊敬しており、彼女に桃太郎の絵を贈っていた。
瓜田(うりた)

神座駅再開発事業に携わる会社に勤めている初老の男性。
天生目に弱みを握られており、第6章天生目ルートにて、彼のストレス解消の遊びの余興として使われる。
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『死噛 ~シビトマギレ~』とは、2022年にPlayStation 4とNintendo Switchで発売された、エクスペリエンスのホラーアドベンチャーゲーム。『死印』『NG』に続く同社の『心霊ホラーADVシリーズ』の第3作目で、第1作目の『死印』の続編として位置づけられた作品。 物語の舞台は『死印』の4か月後。怪異を診る専門家「怪医家」として知られるようになった主人公・八敷一男が、H市近郊にある名門学園・近衛原学園に出没する怪異「シビト」が巻き起こす事件に仲間たちと共に立ち向かっていく。
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『死印』は2017年にエクスペリエンスから発売された都市伝説・心霊ホラーアドベンチャーゲーム。1990年代の東京都H市を舞台に、記憶喪失の主人公が体に謎の痣シルシが刻まれた人物が不審死を遂げるという怪事件の調査を行う様子を描く。ジャパニーズホラー的な「怖さ」を突き詰めた作品であり、本作独自の「デッドリーチョイス」というシステムがプレイヤーに緊張感をもたらしている。
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目次 - Contents
- 『NG』の概要
- 『NG』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 第1章「日常の終わり」
- 第2章「死の遊び 葉月・天生目編 ~うらしま女の噂~」
- 第3章「死の遊び 葉月・天生目編 ~金時の首太郎の噂~」
- 第4章「死の遊び 番・ロゼ編 ~おたけび作家の噂~」
- 第5章「死の遊び 番・ロゼ編 ~殺人桃の噂~」
- 第6章「遊びの落とし前 ~ツクヨミ鬼の噂~」
- エピローグ
- 『NG』のゲームシステム
- 基本情報
- クライシスチョイス
- サバイバルエスケープ
- ブラッドメトリー
- ジャッジシステム
- 怪異の救済
- 恐怖モード
- Dカード探し
- 『NG』の登場人物・キャラクター
- 主人公とその仲間たち
- 鬼島空良(きじま あきら)
- 天生目聖司(あまのめ せいじ)
- 葉月薫(はづき かおる)
- 番直政(ばん なおまさ)
- ムーラン・ロゼ
- 鬼島那津美(きじま なつみ)
- 鬼島愛海(きじま あみ)
- 丸橋満(まるはし みつる)
- 大江麗奈(おおえ れいな)
- 物語に関わる人物
- 来瀬もも(くるせ もも)
- 天生目泰造(あまのめ たいぞう)
- 高村ゆり(たかむら ゆり)
- 山上(やまがみ)
- 清水姫子(しみず ひめこ)
- 倉本安子(くらもと やすこ)
- 大石金子(おおいし かねこ)
- 蒼井翼(あおい つばさ)
- 霧島幸(きりしま さち)
- 美島愛(みしま あい)
- 真鍋花(まなべ はな)
- 石丸昇(いしまる のぼる)
- 石丸将(いしまる まさる)
- 島(しま)
- 香川(かがわ)
- 坂東啓介(ばんどう けいすけ)
- 高田順平(たかだ じゅんぺい)
- 岡山智子(おかやま ともこ)
- 岡山賢治(おかやま けんじ)
- 岡山桃太郎(おかやま ももたろう)
- 瓜田(うりた)
- 鬼島里美(きじま さとみ)
- 弥勒夜雲(みろく やくも)
- 荒玉ヒロ(あらたま ひろ)
- ゲーム外メディアで登場する人物
- 高嶋平(たかしま たいら)
- 丘龍之介(おか りゅうのすけ)
- 墨吉しのぶ(すみよし しのぶ)
- 神戸賢一(こうべ けんいち)
- 『死印』から引き続き登場する人物
- 八敷一男(やしき かずお)
- 渡辺萌(わたなべ もえ)
- 柏木愛(かしわぎ あい)
- 真下悟(ました さとる)
- 安岡都和子(やすおか とわこ)
- メリイ
- 怪異
- かくや
- ゆりちゃん
- うらしま女(うらしまおんな)
- 金時の首太郎(きんときのくびたろう)
- おたけび作家(おたけびさっか)
- 殺人桃(さつじんとう)
- ツクヨミ鬼
- Dマン
- 『NG』のアイテム
- 道具
- 特別な人形
- Dカード
- 『NG』の用語
- 神座区
- はなさき荘
- Bar黒兎
- 八真都神宮
- 金時町
- 弥勒邸
- ムーンタワー
- 桃井デパート
- 怪異と超常現象
- 怪異
- 人形怪異
- かくやの死の呪い
- ブラッドメトリー
- 幽世
- 月刊オーパーツ
- ツクヨミ鬼さん
- 夏越しの戯
- NG
- 組織
- 天生目組
- 住井グループ
- 端午会
- 怪異見聞録
- 怪異見聞録1:Dマン
- 怪異見聞録2:シルシ
- 怪異見聞録3:時空レナルド
- 怪異見聞録4:雨の赤ずきん
- 怪異見聞録5:かくや遊び
- 怪異見聞録6:デビルメール
- 怪異見聞録7:うさぎ島
- 怪異見聞録8:マッハ姫
- 怪異見聞録9:かぐや人形
- 怪異見聞録10:百鬼夜行
- その他の用語
- アンダーグラウンドマッチ
- ワンダーラビッツ
- 『NG』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『心霊ホラーADVシリーズ』お馴染みの能力値設定は『NG』だと隠し要素
- 生存者によって変化するエンディング
- 作中で判明する『心霊ホラーADVシリーズ』キャラクターのその後
- ワンダーラビッツの歌唱版は公式サウンドトラックに収録
- PlayStation Vita版及びPlayStation 4版で獲得可能なトロフィーの説明文はかくやの言葉