三國志VIII・三國志8 REMAKEのネタバレ解説・考察まとめ

『三國志VIII・三國志8 REMAKE』とは、中国の後漢末期から三国時代をモチーフにした歴史シミュレーションゲーム『三國志シリーズ』の8作目である。2001年にオリジナル版の『三國志VIII』が発売され、2024年に『三國志8 REMAKE』としてリメイクされた。プレイヤーはゲーム中に登場する君主や武将の一人となり、自勢力を拡大するため内政や軍備を行い、中国大陸の統一を目指す。リメイクされた『三國志8 REMAKE』では登場人物のグラフィックや音声データ、シナリオなどが大きく刷新されている。

天下統一だけでなく、地方制覇や中間エンディングなど、複数のクリア条件がある。

エンディングを迎えるためのゲームのクリア条件は4種類ある。
「1. 天下統一エンディング」:いずれかの勢力が天下を統一する。クリア時の身分や名声、各都市の状況などに応じてエンディングが変化する。
「2. 地方統一エンディング」:主人公の勢力が、所属している地方を統一する。
「3. 中間エンディング」:洛陽・長安・許昌・成都・建業などを含む過半数以上の都市を支配する。
「4. 個人エンディング」:主人公の名声などの条件を満たす。

最も一般的なクリア条件は「1. 天下統一エンディング」だが、ゲーム後半は自勢力が強くなりすぎて流れ作業になってしまうため、特定の地方を統一すればOKの「2. 地方統一エンディング」や、過半数以上を支配すればOKの「3. 中間エンディング」も用意されている。また個人の活躍に着眼して、文名や武名が一定の水準を超えれば「4. 個人エンディング」でクリアすることもできる。

操作画面

『三國志8 REMAKE』では主な操作画面として、3か月ごとに開かれる「評定」と、1か月単位で行動する「都市」の2種類がある。さらに他勢力との争いが生じた場合は、「軍議および戦闘」の画面へと切り替わり、兵を率いて合戦を行うことになる。

「評定」画面でのメニュー

「評定」での操作画面。画面の1番下に選択できるコマンドが並んでいる。

3か月ごとに開かれる「評定」では、今後どのような方針で所領を統治していくかを決定する。評定ではまず軍事や内政・人事などの勢力全体の行動方針を決定し、その後各武将ごとにどのような任務を割り当てるかを決める。評定で他国を攻める方針が示された場合や、他国から攻められた時には、「軍議および戦闘」画面へと切り替わる。

「人事」コマンド

「1.移動」:武将を都市から別の都市に移動させる。
「2.呼寄」:指定した都市に、他の都市から武将を呼び寄せる。
「3.登用」:他勢力や在野の武将を登用する。(ただし、自勢力と隣接する都市までの範囲内)
「4.賞罰」:名品の授与や没収を行う。
「5.任免」:都督・太守・軍師の武将を変更する。
「6.解雇」:勢力内の武将を解雇する。

武将は、勢力内のいずれかの都市に所属している。人事コマンドでは他の都市へ移動したり、新たな人材を登用することができる。都市の発展や合戦のカギとなるのは人材であり、いかに多くの人材を集めて適材適所に配置するかが中国統一への決め手となる。軍師や太守、都督といった身分になれば選択肢が追加されるが、一般の武将は「1.移動」と「3.登用」しか選択できない。

「軍事」コマンド

軍事技術の開発状況。歩兵・騎兵・弓兵の強化の他、攻城兵器や艦船も開発する。

「1.出陣」:他の都市へ攻め込んで合戦を行う。
「2.輸送」:金・兵糧・兵士を他の都市へ輸送する。
「3.取引」:兵糧の購入と売却を行う。
「4.徴兵」:都市で徴兵を行う。
「5.技術」:軍事技術を獲得する。
「6.放浪」:身分を捨てて放浪する。

軍事関係のコマンドで、他の都市に攻めこむ「1.出陣」や、兵士・物資を他都市へ送る「2.輸送」は頻繁に実行される。実際に出陣の決定をするのは各都市の太守となるが、一般の武将でも出陣の提案をすることが可能。「5.技術」では軍事関連の技術開発を行い、技術書の獲得を目指していく。技術書が一定数に達すれば、新しい攻城兵器や艦船を入手したり、歩兵・騎兵・弓兵の強化を行うことができる。天下統一を果たすためには多くの兵士を養っていく必要がある。

「計略」コマンド

「1.離間」:武将の悪い噂を流して、忠誠心を下げる。
「2.破壊」:都市の城門を破壊し、防御力を下げる。
「3.扇動」:住民を扇動して治安を下げる。
「4.内通」:武将に寝返りの約束を取りつける。
「5.埋伏」:武将の兵士に間者を潜入させ、戦闘時に部隊を恐慌状態にする。

計略は他勢力に対して行うコマンドで、武将の調略や城門破壊、住民扇動などを行う。正面からぶつかっても倒せない敵勢力がいる場合は、計略によって攻略の糸口を作っていくこととなる。勇猛だが知力の低い武将が敵勢力にいる場合、「5.埋伏」で動けなくする計略が特に効果的。

「外交」コマンド

外交コマンドで「連合」の結成を提案した画面。対象勢力や仲間に引き入れたい勢力などを選択する。

「1.親善」:贈答品を送って友好度を高める。
「2.同盟」:同盟を結ぶ。
「3.破棄」:現在結んでいる同盟を破棄する。
「4.要求」:他都市に金・兵糧・名品の献上を要求する。
「5.勧告」:他都市に降伏を勧告する。
「6.連合」:特定の勢力を標的にして、共に戦う連合を結成する。
「7.加盟」:連合に加盟する。
「8.脱退」:連合から脱退する。

外交コマンドは君主または都督だけが利用できるコマンドで、都督は「4.要求」と「5.勧告」のみに制限される。自勢力よりも強い勢力と隣接する場合は、親善を行って関係を良くするか、他の勢力と同盟して共に立ち向かっていくこととなる。「6.連合」では「対董卓」や「対曹操」など、強大な勢力に一丸となって対抗していくための仕組みで、中国全土から連合の援軍が駆けつけてくる。

「方針」コマンド

「1.軍団方針」:配下の軍団に方針を指示する。
「2.都市方針」:軍団内の都市に方針を指示する。
「3.新設」:軍団を新設する。
「4.編制」:軍団内の都市を増減して再編制する。
「5.解散」:軍団を解散する。

方針コマンドは君主や都督が実行できるコマンドで、軍団や各都市の方針を定めて徹底させる。軍団とは、支配する領土が広がった際に、君主ひとりですべてを統治するのは負担が大きく、一定のエリアを配下武将(都督)に任せる機能。支配エリアは「4.編制」でフレキシブルに変更可能。

「諜報」コマンド

諜報コマンドで入手した都市情報の画面。金や兵糧、兵士の状況を確認できる。

自勢力の都市情報は自由に見ることができるが、他勢力や空白地の都市情報は基本的にわからない(太守や所属武将の名前だけはわかる)。兵士数や兵糧数、各武将のステータスなど詳しい情報を知りたい場合は、諜報コマンドで調査する必要がある。1回諜報を行うと、以後12か月間は最新の都市データを閲覧できるが、12か月を過ぎるとわからなくなるので再度コマンドの実行が必要。隣接都市の場合、諜報コマンドを使わずに「都市」画面で隣接都市を訪問することにより、諜報と同様の情報を得られる。

「都市」画面でのメニュー

「都市」での操作画面。都市のイラストから「農村」や「市場」などのコマンドを選ぶ。

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