三國志VIII・三國志8 REMAKEのネタバレ解説・考察まとめ

『三國志VIII・三國志8 REMAKE』とは、中国の後漢末期から三国時代をモチーフにした歴史シミュレーションゲーム『三國志シリーズ』の8作目である。2001年にオリジナル版の『三國志VIII』が発売され、2024年に『三國志8 REMAKE』としてリメイクされた。プレイヤーはゲーム中に登場する君主や武将の一人となり、自勢力を拡大するため内政や軍備を行い、中国大陸の統一を目指す。リメイクされた『三國志8 REMAKE』では登場人物のグラフィックや音声データ、シナリオなどが大きく刷新されている。

「評定」で決まった方針に沿って、任務などを実行するのが「都市」画面である。都市の全景が表示されるので、その中にある施設を訪れて次の評定までの3か月間、都市で生活を送る。割り当てられた任務を実行する・他の武将と交流する・自己鍛錬する・自宅で休むなどの行動が可能。自勢力の隣接都市であれば、城門を出て他の都市へ訪問することもできる。

「自宅(旅舎)」コマンド

他の武将との交流画面。会話や贈り物を重ねて親密になっていく。

「1.交流」:他の武将と交流する。
「2.宴会」:宴会を行い、出席者との親密度を上げる。
「3.鍛錬」:鍛錬して武力や知力などを上げる。
「4.習得」:特技や戦法を習得する。
「5.下野」:在野武将になる。
「6.休養」:今月の行動を終了する。

都市での生活のベースになるのが「自宅(旅舎)」で、所属する都市では「自宅」、他の都市を訪問した際には「旅舎」が拠点となる。他の武将との人間関係が重要となる今作では、「1.交流」が最重要であり、会話や贈り物、稽古や討論を行って仲を深めていく。「2.宴会」では最大10人の武将を集めて宴会を開き、全員との親密度を少しずつ上げられる。交流とともに自己鍛錬も大切だが、1ヶ月の行動力には限りがあるため、バランスよく行動していくことが重要。

「宮城」コマンド

「1.金庫」:都市の金を引き出したり、収めたりする。(君主・太守・都督のみ)
「2.悪言」:武将の悪評を流す。

宮城コマンドは種類が少なく、一般武将の場合は「2.悪言」しか選択できない。その都市にいる武将の悪評を流して忠誠心を下げるもので、「評定」画面での計略「離間」と似た効果がある。失敗した場合は自分の悪名が上がってしまい、対象武将との親密度が下がる。君主や太守・都督の場合は、都市のお金を引き出したり収めたりして自由に使うことができる。配下武将の忠誠を上げるためには現金や名品の贈り物が効果的であり、その経費に充てることが多い。

「酒屋」コマンド

「1.請負」:依頼を請け負う。

酒屋コマンドでは「1.請負」でさまざまな依頼や仕事を請け負うことができる。店づくりの協力や漢詩の指導、ごろつき退治などの人助けに繋がるものが多いが、中には無銭飲食をするなど悪事の依頼もある。依頼を達成すると、内容に応じて現金がもらえ、名声(武名・文名・悪名)が変動する。ゲームの序盤では利用されるものの、中盤以降は他の用事で忙しいため活用する機会が少ない。

「農村」コマンド

「1.開墾」:耕地を広げ開発を上げる。
「2.見聞」:農村で見聞を広める。
「3.所在武将」:現在その場所に滞在している武将を確認する。

農村コマンドは都市の農業(兵糧の年収入に影響)を上げるもので、評定で開墾の仕事が割り当てられた際に利用する。ノルマがあって達成率も表示されており、クリアするため「1.開墾」で複数回実行する。武将個人の「政治」の能力が高かったり、特技「耕地」を持っていると効果が上がりやすい。行動力に限りがあるため、開墾に専念しても月に2回実行するのが限度。開墾の成果として、都市の農業の数字が上昇するとともに武将の経験値もプラスされる。経験がたまると武将の個人能力の「政治」が1ポイント上がる。「2.見聞」を行うと、民心(民衆との親しさ)が上がり、開墾の成果が上がりやすくなる。同じ仕事をしている仲の良い武将が助けてくれることもあり、その場合は通常の2倍ほどの結果が得られる。

「市場」コマンド

市場でコマンドを実行するシーン。

「1.商業」:商業地を広げ商業を上げる。
「2.見聞」:市場で見聞を広める。
「3.所在武将」:現在その場所に滞在している武将を確認する。
「4.売買」:名品の購入・売却を行う。

商業コマンドは都市の商業(金の季節収入に影響)を上げるもので、評定で商業の仕事が割り当てられた際に利用する。ノルマや達成率が表示され、「1.商業」を実行して達成率を上げていく。武将個人の「政治」の能力や特技「商才」によって効果が変わってくる。実行の結果として、都市の商業の数字が上昇し武将の政治経験値もプラスされていく、「2.見聞」を行うと、民心が上がって効果も上がりやすくなる。同じ仕事をしている仲の良い武将が助けてくれた場合は、結果も大きく上昇する。

「工房」コマンド

「1.技術」:技術開発を行い技術を上げる。
「2.見聞」:工房で見聞を広める。
「3.所在武将」:現在その場所に滞在している武将を確認する。

技術コマンドは都市の軍事技術を上げるもので、評定で技術の仕事が割り当てられた際に利用する。ノルマを達成できるよう、「1.技術」を何度も実行して成果を上げていく。武将個人の「知力」が高く特技「発明」があれば効果も大きく上昇する。都市の技術の数字が1000上がるごとに「技術書」を獲得して、強力な軍事兵器や兵種の開発に活用できる他、武将個人の知力経験も上がっていく。「2.見聞」を行うと、民心が上がって効果も上がりやすくなり、仲の良い武将が助けてくれることもある。

「城門」コマンド

「1.補修」:城門の補修を行い防御を上げる。
「2.見聞」:城門で見聞を広める。
「3.所在武将」:現在その場所に滞在している武将を確認する。
「4.略奪」:悪名が1000以上の場合は都市の金を略奪できる。
「5.出門」:他の都市へ移動する。

城門コマンドは都市の防御力を上げるもので、評定で補修の仕事が割り当てられた際に利用する。ノルマの達成を目指して「1.補修」を実行していく。武将個人の「統率」が高く特技「築城」があれば有利となる。都市の防御の数値が高まれば、他勢力から攻め込まれた際に合戦を優位に進めることができる。コマンドを実行することで、武将個人の統率経験も上がっていく。合戦では統率の高い武将が有利になるため、統率を鍛える意味でも効果のあるコマンドである。「2.見聞」を行って民心を上げると効果も上昇する。「4.略奪」は悪名が1000以上ある場合のみ実行可能で、都市の金を略奪することができる。他の都市を訪問する場合は「5.出門」を実行する。

「屯所」コマンド

「1.治安」:都市を見回り治安を上げる。
「2.見聞」:屯所で見聞を広める。
「3.所在武将」:現在その場所に滞在している武将を確認する。

屯所コマンドは都市の治安を上げるもので、評定で治安の仕事を受けた時に実行する。「1.治安」を選択すると都市の治安が上がっていく。武将個人の「武力」が高いほど、また特技「警備」を持っていれば数値の上昇が早くなる。都市の治安が上がれば、都市全体の数値(農業・商業・技術・防御)が上がりやすくなり、逆に低すぎると住民不安や反乱が発生してしまう。コマンドを実行した武将個人の武力経験も上がる。「2.見聞」を行って民心を上げることで治安も上がりやすくなる。

「軍議および戦闘」画面でのメニュー

「軍議」での操作画面。画面下に表示されるコマンドから操作を行う。

「評定」で他の都市へ攻め込む方針が決まったり、他勢力から攻め込まれた場合、「軍議および戦闘」画面に切り替わる。まず「軍議」で部隊の配置や策略、援軍の有無などを確認した後、「戦闘」に突入する。「戦闘」では各部隊の戦意に気を配りながら、戦法や策略を駆使して敵勢力の壊滅を目指していく。

「軍議」コマンド

「1.自動」:部隊の配置や策略の選択を総大将や参軍に任せる。(AIに任せることになる)
「2.部隊」:部隊を配置する箇所を選ぶ。前線に集中させたり、伏兵を用いたりと地形に応じて配置するのがポイント。
「3.策略」:戦闘で使用する策略の種類と数を選択する。
「4.罠」:守備側のみ設置可能で、罠にはまった部隊は兵数が減少してしばらく動けなくなる。
「5.援軍」:他の都市からの援軍がいつ頃到着するかを確認する。

軍議コマンドでは戦闘の準備行為として、敵の状況や地形を見て部隊を配置し、策略の選択を行う。策略には4種類あり、敵の全部隊を対象にして一斉に火計を仕掛けたり、戦意を下げたり、足止め状態にしたりと様々な効果がある。敵味方ともに策略ゲージがたまるごとに発動できるため、いかに効果的なタイミングで発動するか、逆に敵の発動を避けるかが重要となる。

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